こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
「目の下のクマ」にお悩みの方にとって、クマ取り治療は非常に効果的な選択肢として人気が高まっています。しかし、「ダウンタイム」について、「どれくらい腫れるの?」「内出血は出るの?」といった不安を感じる方も少なくありません。特に、当院でも人気の高い「クマ取り+脂肪注入」と「裏ハムラ法」では、ダウンタイムにどのような違いがあるのか、というご質問を多くいただきます。
今回は、それぞれの治療法のダウンタイムの特徴と、回復過程の違いについて、実際の症例写真に基づいた情報から詳しく解説していきます。
ダウンタイムに共通する重要なポイント
まず、クマ取り治療全般のダウンタイムにおいて、非常に大切な共通点から見ていきましょう。
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医師の経験と技術が最も重要
治療後の腫れや内出血を最小限に抑え、ダウンタイムを短くするためには、医師の経験と技術が非常に重要です。経験豊富な医師による手術は、無駄な操作が少なく、周囲の組織へのダメージを抑えられるため、結果としてダウンタイムが短くなる傾向にあります。
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内出血は避けられない場合も
麻酔を注入する際や、脂肪を注入する際に、針が細い血管に当たってしまうと、青みがかった内出血が生じることがあります。これは確率論的に起こりうる現象であり、完全に避けることは難しい場合もあります。
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内出血は必ず改善する
もし内出血が出たとしても、どうぞご安心ください。青紫や赤紫になったりすることがありますが、どのような内出血であっても、時間とともに必ず薄くなり、最終的には消失します。
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しこりのような触感も内出血の可能性
皮膚の下に血が溜まると、触るとコリコリしたり、一時的にしこりのように感じることがあります。多くの場合、これも内出血によるものであり、術後2週間から1ヶ月程度で自然に引いていく可能性が最も高いです。不安に感じるかもしれませんが、焦らず気長に経過を見守ることが大切です。
「クマ取り+脂肪注入」のダウンタイム
「クマ取り+脂肪注入」は、目の下の余分な脂肪を除去(脱脂)し、へこんだ部分に自身の脂肪を注入することで、クマを根本的に改善する治療法です。
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術後1週間の状態
術後1〜2日が最も腫れる時期ですが、1週間後には内出血が薄い黄色味を帯びる程度に落ち着いているケースがほとんどです。この程度の黄色みであれば、コンシーラーやファンデーションなどのメイクで十分に隠すことが可能です。目の下の手術のため、内出血の色味は重力によって下方向(頬側)に流れる傾向があります。そのため、マスクを少し高めに着けることで、ほとんど目立たなくすることもできます。
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白目の内出血について
脱脂の際、まれに白目にも内出血が及ぶことがあります。これは、結膜(まぶたの裏側)の組織と白目の表面の粘膜が奥で繋がっているため、血が伝わって起こる現象です。眼球自体が傷ついているわけではなく、これも時間とともに必ず引いてくるためご安心ください。
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長引く可能性のある内出血
脂肪注入は、頬など比較的広範囲に針で脂肪を注入していくため、まれに針先が血管に当たってしまうと、その部分だけ赤紫のような濃い内出血が出ることがあります。このようなケースでは、内出血が完全に引くまでに約2週間程度かかることもあります。
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年齢による差
20代や30代の症例写真を見る限り、内出血の出方や落ち着き方に大きな差は認められませんでした。40代の男性の症例でも、術後1週間で薄い黄色に落ち着いているケースが確認されています。
症例①20代女性(くま取り+脂肪注入)
症例③40代男性(くま取り+脂肪注入)
「裏ハムラ法」のダウンタイム
「裏ハムラ法」は、目の下の脂肪を眼窩内で移動させ、へこんだ部分に再配置することでクマを改善する治療法です。
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術後1週間の状態
「脱脂+脂肪注入」と同様に、術後1週間で目元が薄い黄色味を帯びる程度に落ち着いているケースが多いです。内出血の色味の出方自体は、「脱脂+脂肪注入」と大きく変わらないレベルと言えるでしょう。
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裏ハムラ法特有のダウンタイム
裏ハムラ法は、目の下の脂肪を骨の縁のさらに奥まで固定する必要があるため、手術の際に組織を剥離する範囲が広くなる傾向があります。このため、以下のような感覚的な変化が生じることがあります。
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感覚の変化
術後1ヶ月前後、目の際を触ると感覚が鈍くなったり、ピリピリするような感覚が続くことがあります。
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こわばり感
笑ったり、目を閉じようとしたりする際に、目元が突っ張る、あるいは動きが鈍いといったこわばり感を感じることもあります。
これらの感覚的な変化は、通常1ヶ月から3ヶ月程度で次第に改善し、戻ってくることがほとんどです。
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年齢・性別による差
男性は女性に比べて皮膚が厚い傾向があるため、女性よりも黄色みが出にくい場合があります。しかし、これは性別や年齢による絶対的な違いというよりも、個人の皮膚の厚みや体質による個人差が大きいと言えます。
症例①20代女性(裏ハムラ)
ダウンタイムに影響を与える「個人差」
内出血の出やすさやダウンタイムの長さには、以下のような個人差も大きく影響します。
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皮膚の厚み
皮膚が薄い人ほど内出血の色が目立ちやすい傾向があります。
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体質
普段から些細なことで腕や足に青あざができやすい体質の方は、顔でも内出血が出やすい傾向があります。
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生活習慣
喫煙や過度な飲酒は、血液が出やすくなる傾向があり、内出血が長引く可能性もあります。
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過去の経験
初めての手術に比べて、再手術の場合は組織の状態により出血しやすくなる傾向があります。
結論:ダウンタイムに大きな違いはほとんどない
患者様にとって最も気になるであろう「裏ハムラ法」と「脱脂+脂肪注入」のダウンタイムについて、実際の症例写真を見ると、大きな違いはほとんどないということがわかります。
細かな違いとしては、「脱脂+脂肪注入」では、広範囲に脂肪を注入するため、まれに針が血管に当たって赤紫の内出血が長引く可能性があること。一方、「裏ハムラ法」では、色味の変化は少ないものの、剥離範囲が広いため、一時的に感覚的な変化(鈍麻やピリつき、こわばり)が生じることがあるという点が挙げられます。
しかし、いずれの症状も時間とともに必ず改善に向かいます。ダウンタイム中に不安を感じたとしても、焦らず気長に経過を見守ることが何よりも大切です。
目の下のクマは、お顔全体の印象を大きく左右するものです。クマ取り治療を検討されている方は、ご自身のクマの状態や、ダウンタイムへの許容度を考慮しつつ、何よりも経験豊富な医師によるカウンセリングを受け、最適な治療法を選択することが重要です。
ぜひ、一度カウンセリングにお越しくださいませ。