こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
「クマ治療を受けてみたいけど、ダウンタイムが心配…」 「仕事は何日休まなければいけないの?」 「できるだけ早く腫れを引かせたい!」等、クマ治療を検討されている方々から、ダウンタイムに関するご不安の声を多く聞きます。
今回は、そんな皆様のために、クマ治療後のダウンタイムを極力最短で終わらせるための具体的な方法と、避けるべきNG行動について、当院統括医師の吉井健吾医師が詳しく解説していきます。最後までご覧いただければ、きっとダウンタイム期間を快適に過ごし、スムーズな回復へと繋げることができるでしょう。
1. クマ治療後のダウンタイムの一般的な経過
まず、クマ治療後の一般的なダウンタイムについて理解しておきましょう。クマ治療には、軽結膜脱脂術、裏ハムラ、脂肪注入、皮膚切開を伴う表ハムラなど、いくつかの術式があります。
• 内出血と腫れ: 手術の翌日、翌々日の1〜2日間が最も腫れのピークとなります。多くの場合、1週間ほどで内出血の色は薄くなり、メイクで隠せる程度になります。
• むくみ: 単なる結膜脱脂術であれば、術後1週間で「少し顔がむくんでいるな」と感じる程度まで落ち着きます。
• 脂肪注入を併用した場合: 針先が血管に当たると、その部分が赤紫色になり、完全に色が引くまでには2週間程度かかることがあります。ただし、これも濃いめのメイクやマスクで隠せるレベルになることが多いです。
• 表ハムラ(皮膚切開を伴う場合): 術後1週間で抜糸が必要です。内出血は他の手術よりもやや長引くことがありますが、それでも1週間後には「少しむくんでいる、少し薄黄色い」程度に落ち着くことがほとんどです。
• 特有のダウンタイム(表ハムラ): ごく稀に外反(がいはん)や結膜下浮腫(けつまくかふしゅ)といった、特有のダウンタイムが発生することがあります。これらは自然に回復することが多く、1ヶ月から3ヶ月程度の様子見が必要となる場合があります。
それでは、このダウンタイムを最短で乗り切るための10のコツと、絶対にやってはいけないNG行動について具体的に見ていきましょう。
2. ダウンタイムを最短にするために「やるべきこと」10選
① 患部を「冷やす」【特に最初の2日間】
手術後、特に最初の2日間は患部を優しく冷やすことが重要です。ただし、極端に冷やしすぎたり、長時間当て続けたりすることは避けましょう。凍傷や色素沈着の原因になる可能性があります。また、2日を過ぎてからも冷やし続けると、かえってむくみを引き起こすことがあります。 保冷剤やアイスパックをガーゼや薄いタオルで包み、目の上に軽く当てる程度が適切です。
② 頭を「高く」する
できるだけ心臓より頭が高い位置にある状態を保つように意識しましょう。寝る時も枕を重ねて少し頭を高くして寝るのがおすすめです。うつ伏せや、長時間かがんで物を取るような体勢は、目元に血が溜まりやすくなるため避けてください。
③ 「安静にする」
術後1〜2日間は特に安静に過ごしましょう。アルコールやタバコはもちろんのこと、長距離を走ったり泳いだりするような激しい運動は、術後1週間は控えるべきです。頭に血が上るような行為は避けるように心がけましょう。
④ 患部を「温める」【術後3日目から1週間】
「冷やす」とは逆のようですが、術後3日目から1週間にかけては、患部を程よく温めることが効果的です。腫れのピークが過ぎた頃に血流を良くすることで、腫れが早く引きやすくなります。これも冷やす時と同様、ホットタオルやぬるま湯で優しく軽く温める程度に留め、極端なことは避けてください。
⑤ 「水分補給」をしっかり行う
適度な水分補給は血流促進に繋がります。ただし、カフェインやアルコール、塩分の過剰摂取はむくみを長引かせる原因となるため注意が必要です。
⑥ 「軽く歩く」程度の運動はOK
過度な安静は、精神的なストレスや「ダウンタイムうつ」に繋がる可能性もあります。無理のない範囲で、日常生活の軽い動きや散歩程度であれば問題ありません。ただし、長距離歩いたり体が熱くなるような運動は避けましょう。
3. ダウンタイムを長引かせないために「絶対にやってはいけないNG行動」
① 患部を「触る・揉む・こする」
これは最も避けていただきたい行動です。
• 特に脂肪注入をされている場合、注入した脂肪はデリケートで、定着するまで繊細な状態です。押しすぎたり、揉んだり、こすったりして圧力を加えすぎると、せっかく注入した脂肪がなくなってしまい、定着率が低下してしまいます。
• 摩擦は腫れを悪化させる原因にもなります。
• ハムラ法などで糸で固定している場合、治りかけで痒みを感じてこすってしまうと、糸が取れてしまう可能性もあります。 良いことは何一つありませんので、術後1ヶ月程度は目元を極力そっとしておくように意識しましょう。
② 「アルコールとタバコ」は厳禁
• アルコールは血流を良くし、顔がほてりやすくなるため、むくみを長引かせます。
• タバコは逆に血流を阻害します。末梢血管が収縮し、傷の治りが悪くなります。 特に脂肪注入においては、注入された脂肪に毛細血管が入り込むことで定着しますが、タバコは毛細血管の形成を妨げ、血流に乗った栄養が脂肪に届かなくなり、脂肪の生着率が著しく低下してしまいます。
③ 「頭に血が上る行為」
長時間の入浴や、長距離・激しい運動はもちろんのこと、カラオケで思いっきり歌う、大笑いするといった頭に血が上るような行為は避けましょう。術後に再び出血するリスクを高めることがあります。
④ 患部に「日焼け」をさせない
赤紫色に腫れている部分に過度な日焼けをしてしまうと、その赤紫色が色素沈着として残り、1ヶ月〜数ヶ月間も長引くことがあります。ダウンタイム中は、患部の日焼けは極力控えましょう。
4. 補足:クリニック選びも重要
上記で説明したダウンタイムを短縮するためのセルフケアももちろん大切ですが、クリニック選びも非常に重要です。症例経験豊富なドクターに施術してもらうことで、ダウンタイムが長引く確率を極力抑えることができます。
経験豊富なドクターは、止血操作が丁寧であったり、万が一出血があった場合でも、その対処法を熟知しています。不慣れなドクターに比べ、ダウンタイムが長引くリスクを確率論として抑えることができるでしょう。
5. まとめ
クマ治療後のダウンタイムは、適切なケアと注意を払うことで最短に抑えることが可能です。
• 最初の2日間は優しく冷やし、3日目からは温めて血流を促進する。
• 頭を高く保ち、安静に過ごす。
• 水分補給をしっかり行い、軽く歩く程度の活動は取り入れる。
• 患部を触ったり揉んだりしない、アルコール・タバコは控える、頭に血が上る行為を避ける、日焼けをしない。
これらのポイントを実践し、スムーズな回復を目指しましょう。また、安心して治療を受けるためにも、信頼できる経験豊富なクリニックを選ぶことが何よりも大切です。
今回の内容が、クマ治療を検討されている方々のご参考になれば幸いです。ぜひ一度、ご相談にお越しいただけますと幸いです。
くまとりについて、詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/kuma.html