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眼瞼下垂手術で失明のリスクはある?術後の見え方の変化や修正について専門医が解説

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。今回は、多くの方が気にされる「眼瞼下垂(がんけんかすい)手術のリスク」、特に「失明」の可能性や術後の見え方の変化について、詳しく解説していきます。

眼瞼下垂の手術は、視界を広げ、表情を若々しく見せる素晴らしい治療ですが、目という繊細な部位を扱う以上、リスクを正しく理解しておくことが大切です。本記事では、東大医学部卒の吉井健吾統括医師と、眼瞼下垂手術の経験が豊富な形成外科専門医:山田淳生医師の知見に基づき、専門的な視点からお伝えします。

眼瞼下垂手術で「失明」することはあるのか?

結論から申し上げますと、眼瞼下垂手術で失明する可能性は、「理論上はあり得るが、極めて稀」です。

これまで美容外科界隈では、目の下のたるみ取り(クマ取り)による失明事故が話題になったことがありますが、実は上のまぶたの手術(眼瞼下垂の挙筋前転術など)でも、同様のメカニズムで失明に至るリスクはゼロではありません。

失明が起こるメカニズム

失明の主な原因は、術後の「眼窩内出血(がんかないしゅっけつ)」です。

眼球の周りには「眼窩脂肪」という脂肪のクッションがあり、これは上下のまぶたでつながっています。手術中や術後にこのスペースで強い出血が起こり、大きな血の塊(血腫)ができると、眼球の奥にある視神経を圧迫してしまいます。その結果、神経にダメージがいき、失明に至るという仕組みです。

上まぶたの方がリスクが低い理由

ただし、下のまぶたの手術に比べると、上まぶたの眼瞼下垂手術は失明のリスクがさらに低いと考えられています。その理由は、上まぶたの手術では切開した傷口が表面にあるため、血が溜まっても外に逃げ出しやすい(出口がある)からです。

一方で、傷口をきっちり縫いすぎていたり、血が固まって出口を塞いでしまったりすると、血が奥へと流れ込み、圧迫を強めてしまうことがあります。そのため、出血しやすい体質の方などの場合、あえて縫合を緩めにするなどのリスクヘッジを行うこともあります。

注意が必要な「持病」と「お薬」

手術を検討する際、特に注意が必要なのが、血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)を服用している方や高齢者の方です。

血液サラサラの薬の種類

  • 抗血小板薬:バイアスピリン、クロピドグレルなど。血小板の働きを抑えます。
  • 抗凝固薬:ワーファリン、エリキュース、リクシアナなど。血液が固まるプロセス自体を抑えます。

特に抗凝固薬は、一度出血が始まると「ダラダラと止まりにくい」という特性があります。心臓の人工弁を置いている方や、血栓症の既往がある方は、薬を休む(休薬する)リスクが非常に高いため、主治医との綿密な連携が欠かせません。

大学病院などの大規模施設では、入院した上で「ヘパリン置換」という、点滴による細かい血液管理を行いながら手術することもありますが、一般的なクリニックでは対応が難しいケースもあります。当院では、お薬を飲んでいる理由を確認し、主治医と相談の上で、安全に手術が可能かどうかを慎重に判断しています。

「見え方」の変化:乱視や飛蚊症について

手術によって「失明」はしなくても、「見え方の質」が変わることはよくあります。これは失敗ではなく、目の構造が変化することによる随伴症状です。

乱視(らんし)の変化

眼瞼下垂が強い方は、重いまぶたが眼球(角膜)を上から押し下げている状態です。手術でまぶたをグッと引き上げると、角膜にかかる圧力が変わります。

  • 変化の理由:縦方向に引き上げられることで、角膜のカーブが微妙に変化し、乱視の度合いが変わることがあります。
  • 経過:手術直後から1ヶ月程度が最も変化を感じやすく、3〜6ヶ月かけて馴染んでいきますが、最終的にメガネやコンタクトの度数を調整する必要が出る場合もあります。

飛蚊症(ひぶんしょう)や白内障の自覚

「手術してからゴミのようなものが見えるようになった(飛蚊症)」と感じる方がいます。しかし、これは手術で目の中が悪くなったわけではありません。

理由:まぶたがしっかり開くようになったことで、目に入る光の量が増え、視界が広がったために、元々あった飛蚊症をはっきりと自覚するようになっただけ、というケースがほとんどです。同様に、白内障によるかすみが気になるようになる方もいます。

修正手術の可能性について

眼瞼下垂の手術(特に挙筋前転術)は、非常に繊細な調整を要します。

医学的な論文や報告によると、3回から2回に1回程度(約30〜50%)は何らかの微調整や修正が必要になると言われるほど、1回で完璧に左右対称、理想の開きにするのが難しい手術でもあります。

「1回で終わらなかったから失敗だ」と落ち込む必要はありません。傷が落ち着いてから、二重のラインや開きの度合いを微調整していくことは、この手術において想定されるプロセスの一部なのです。

施術概要・料金・リスク

当院での眼瞼下垂手術に関する詳細です。全て税込・麻酔料込の価格となっております。

項目 お茶の水院(通常/モニター) 渋谷院(通常/モニター)
眼瞼下垂症手術(挙筋前転) 495,000円 / 352,000円 495,000円 / 352,000円
ROOF・眼窩脂肪切除(オプション) +88,000円 / +66,000円 +88,000円 / +66,000円
内容 上眼瞼の皮膚を切除し下層にある筋肉(挙筋)を前転することにより、上まぶたのたるみ・下垂を改善する手術です。
リスク・副作用 乱視、再発、左右差、内出血、感染、低矯正、過矯正、傷跡の赤み等

眼瞼下垂手術に関するよくある質問(Q&A)

患者様からよくいただくご質問にお答えします。

Q. 手術後に痛みはありますか?

手術中は局所麻酔が効いているため、痛みはほとんどありません。術後、麻酔が切れるとジンジンとした痛みが出ることがありますが、お渡しする痛み止めでコントロールできる範囲です。

Q. 仕事はいつから復帰できますか?

デスクワークであれば翌日から可能ですが、強い腫れや内出血が出るため、1週間程度はお休みを確保されるか、テレワークや眼鏡でのカバーをおすすめしています。

Q. 70代ですが手術は受けられますか?

はい、可能です。むしろ高齢の方ほど、まぶたの重みによる肩こりや頭痛の改善、QOL(生活の質)の向上を実感しやすい手術です。持病がある場合は慎重に検討いたしますので、まずはカウンセリングにお越しください。

まとめ

眼瞼下垂手術における失明のリスクは、現代の医療では「風の噂で聞くか聞かないか」というレベルの極低確率です。しかし、「絶対大丈夫」と過信せず、「もし異常な腫れが出たらすぐに医師に相談する」という意識を持つことが、あなたの大切な目を守ることにつながります。

「まぶたが重くて疲れる」「おでこのシワが気になる」といったお悩みがある方は、リスクを正しく管理できる専門医にぜひご相談ください。


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日付: 2026年1月27日  カテゴリ:形成外科手術

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