こんにちは、お茶の水美容形成クリニックです。 今回は、目の下のクマ治療において、近年相談が増えている「過剰脱脂」によるトラブルと、その修正方法について詳しく解説していきたいと思います。クマ治療の中でも「脱脂」は非常に一般的な治療法であるため、数が増えればどうしても修正依頼も増えてくるものです。特に最近では、裏ハムラなどの修正依頼も増加傾向にありますが、その中でも「最も厄介」と言われるのがこの過剰脱脂です。
「過剰脱脂」という言葉自体、最近ではSNSなどでよく耳にするようになった方もいらっしゃるかもしれません。要は脂肪を取りすぎた状態を指します。単なる取りすぎというよりも、中には「ほとんど根こそぎ取っている」と表現されるようなケースも見られます。元々そういうスタンスのクリニックもあれば、SNS映えを狙って多くの脂肪をアピールするために過剰に脂肪を取りすぎてしまう、といったケースもあるようです。
この過剰脱脂によって、一体どのようなトラブルが起こり得るのでしょうか。そして、その修正にはどのような方法があるのか、詳しく見ていきましょう。
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過剰脱脂で起こりうる主なトラブル
過剰脱脂で悩まれる方が訴える症状は、主に以下の3つが挙げられます。
1. 取りすぎて「へこみ」が気になる
2. 「奥目」になったように見える、または「目の位置が下がった」ように見える
3. 慢性的な痛みが続く(機能障害)
これらの症状について、詳しく解説していきます。
1. 取りすぎて「へこみ」が気になる
過剰脱脂のトラブルで最も多いのが、目の下の「へこみ」が気になるというお悩みです。周りから見ればすっきりしているように見えても、ご本人にとってはへこみが気になるという主観的なレベルから、本当に「彫刻刀で削られたみたい」と感じるほど目の下がへこんでしまう深刻なケースまで様々です。
【修正方法】 この「へこみ」が気になるという状態であれば、比較的対応しやすいと言えます。基本的な修正方法は「注入」です。へこんだ部分に脂肪やヒアルロン酸などを注入することで、元のふっくらとした状態に近づけることが可能です。
ただし、中高年以降の方(50代~60代)の場合、へこみに加えてシワやたるみも伴っていることが多いため、単に注入するだけでなく「皮膚切除」を組み合わせる治療が必要になることもあります。30代から40代前半の方であれば注入一本で対応できるケースも多いですが、年齢とともに皮膚のたるみも考慮した複合的な治療が望ましいでしょう。
2. 「奥目」になったように見える、または「目の位置が下がった」ように見える
へこみと関連して、「奥目になったように見える」「目の位置が下がったように見える」という訴えも少なくありません。ひどい場合には、複視(ものが二重に見える)や斜視になったように見えるといったケースも報告されていますが、これは非常に稀なケースです。一般的に、脱脂をしたからといってこのような状態になることを過度に心配する必要はないとされています。
奥目に見えるメカニズムとしては、元々上まぶたもへこんでいたり、眉骨や頬骨が突出している骨格の方が、脱脂単体で治療を受けるとすり鉢状にへこんで見えやすくなることが考えられます。
「目の位置が下がる」という現象は、通常は滅多に起こりません。目の構造は、眼球の下に脂肪があるだけでなく、その上には「金膜」のようなものが存在し、脂肪が抜けてもこの金膜がしっかりブロックしていれば、目が大きく下がることは通常ありません。しかし、50代、60代と年齢を重ねるにつれて、こういった筋肉や金膜の強度が落ちてくるため、その状態で脂肪を根こそぎ抜いてしまうと、目が下がってしまう可能性はゼロではないと考えられています。
【修正方法】 この「奥目」や「目の位置が下がったように見える」といった状態の修正は、単なるへこみに比べて難易度が上がります。
• 奥目程度であれば、修正は比較的可能です。これはへこみの延長線上と捉えられ、目の下だけでなく目の上にも注入を行うことで、全体的なバランスを整えることができます。
• しかし、「眼球が落ちて見える」といった深刻な状態になると、修正は非常に難しくなります。一般的なクリニックはもちろん、目の下のクマ治療を専門とするクリニックでも、このようなケースに対応できるところはほとんどありません。この場合、より専門的な「眼形成専門」のクリニック、特に韓国などの専門機関では、目の下に注入剤や人工骨(レボザ)、あるいは肋軟骨などを入れて眼球を「重上げ」するような治療が行われることもありますが、これは非常に高度な修正術となります。
このような深刻な状態になるのは、もともと軽いクマだったにもかかわらず、中高年の方に根こそぎ脂肪を取ってしまうような治療が行われた場合に特に顕著になる傾向があると考えられます。
3. 慢性的な痛みが続く(機能障害)
過剰脱脂の後に「痛みがずっと続く」といった機能障害を訴える方もいらっしゃいます。クマ治療(脱脂やハムラ)の後、数ヶ月程度の違和感や軽い痛み、突っ張り感などは起こり得るものであり、通常は時間とともに徐々に改善していくものです。特にハムラ法など侵襲度の高い手術では、1〜3ヶ月程度、触ると鈍い感じがしたり、突っ張る感じがしたりすることはあります。しかし、日常生活に支障が出るレベルの痛みは通常考えにくいとされています。
【心理的側面と負のスパイラル】 この慢性的な痛みには、心理的な側面が大きく関わっていると考えられています。へこみが気になる、奥目が気になる、といった術後の変化に不安を感じ始めると、患者さんの神経が過敏になり、通常であれば気にならない程度の違和感や痛みを「後遺症ではないか」と感じてしまうことがあります。この心理的な負のスパイラルによって、症状がさらに気になり、心に大きな負担がかかってしまうのです。
まとめ
クマ治療における過剰脱脂は、取りすぎた脂肪によって目の下のへこみ、奥目、そして稀に目の位置の低下や慢性的な痛みといったトラブルを引き起こす可能性があります。
• へこみが気になるだけの状態であれば、注入や皮膚切除を組み合わせることで多くの場合対応可能です。
• しかし、「奥目」や「眼球が落ちて見える」といった状態、特に「眼球が落ちたように見える」深刻なケースでは、修正が非常に困難となり、専門性の高いクリニックでの治療が必要になることがあります。
• また、機能障害としての痛みや心理的な負担も大きな問題であり、医師と患者が協力して長期的に向き合っていく姿勢が求められます。
もし現在、過剰脱脂によるへこみでお悩みの方がいらっしゃいましたら、脂肪注入や皮膚切除といった方法で対応可能なケースは非常に多いです。ぜひ一度、当院にご相談ください。
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日付: 2025年8月29日 カテゴリ:形成外科手術