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口横のポニョからの卒業!原因と適切な改善策を徹底解説

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
今回は、多くの方がお悩みであるにも関わらず、その改善が非常に複雑である「口横のポニョ」について、その原因から適切な治療方法までを詳しく解説していきます。
フェイスラインのたるみの中でも、特にマリオネットラインの横に現れる「口横のポニョ」は、「なんとかしたい」というニーズが非常に高いお悩みの一つです。しかし、この部分は構造が複雑で奥深く、原因を正しく見極めずに治療を進めてしまうと、期待する効果が得られないだけでなく、かえって症状を悪化させてしまうリスクもあります。インターネットやSNSで話題になっている治療法が、必ずしもご自身に合っているとは限りません
この記事では、「口横のポニョ」の基本的な構造から、ポニョを引き起こす4つの主な原因、そしてそれぞれの原因に合わせた適切な改善策と治療アプローチについて、東大医学部卒の吉井健吾医師の視点から深掘りしていきます。

口横のポニョとは?その複雑な構造を理解する

まず、「口横のポニョ」がどのような構造になっているのかを理解することが、適切な治療への第一歩です。口横の部分は、身体の他の部位とは異なり、非常に多くの組織が複雑に層をなしています
最も表面側にあるのは、私たちの肌を形成する皮膚です。その皮膚のすぐ下には、皮下脂肪が存在します。さらにその深層には、口を動かすための筋肉があり、その筋肉のさらに奥には「バッカルファット」と呼ばれる特殊な脂肪組織が存在します。つまり、筋肉が脂肪でサンドイッチされているようなイメージです。そして、そのバッカルファットのさらに下には、舌で触れることができる口腔粘膜があります
このように、皮膚、皮下脂肪、筋肉、バッカルファットという異なる種類の組織が密接に関わり合っているため、「口横のポニョ」の原因も一つではないことがほとんどです

あなたの「ポニョ」はどのタイプ?4つの主な原因

「口横のポニョ」は、主に以下の4つの要素が単独または複合的に関与して発生します。ご自身の「ポニョ」がどのタイプに当てはまるのか、チェックしてみてください。

1. 皮膚のたるみ

加齢に伴い、皮膚のハリや弾力が失われることで、皮膚自体がたるんでシワが寄るように「ポニョ」が形成されるケースです。特に50代、60代、70代といった年齢層では、この皮膚のたるみが顕著になります。このタイプのポニョがあるにも関わらず、誤って皮下脂肪だけを吸引してしまうと、皮膚の余りがさらに目立ち、たるみが悪化してしまうという悲惨な事態を招く可能性があります

2. 皮下脂肪のたるみ

元々顔の肉付きが良い方や、皮下組織が厚い方は、加齢とともにこの皮下脂肪自体が重力に逆らえずに垂れ下がり、「口横のポニョ」として目立つことがあります。顔のボリューム感がそのまま下に移動してくるようなイメージです。皮下脂肪は、皮膚をつまんだ時にぐっとつまめる部分ですので、ご自身でも比較的簡単に確認できます

3. 筋肉の要素(口角下制筋の発達・動き)

口の動きも「ポニョ」に大きく影響します。特に、「への字口」になりやすい方や、日常的に口角が下がりがちな方は注意が必要です。口角を下げる筋肉が発達したり、その動きによって皮下脂肪やバッカルファットといった他の組織まで下方向に引っ張られてしまうことで、「口横のポニョ」が形成されたり、シワが寄りやすくなったりします。筋肉の動きによるポニョは、組織を切り取ることが難しいため、治療に限界がある場合もあります

4. バッカルファットの突出

バッカルファットとは、頬の奥深くにある脂肪の塊で、特に口を開閉する際にクッションのような役割を果たしています。このバッカルファットが過剰に発達していると、口横がプリッと膨らんで見え、「ポニョ」の原因となることがあります 口の中をよく噛んでしまう方や、口を閉じて笑った時に口横がプリッと張り出す方は、バッカルファットが多い可能性が高いと考えられます。皮下脂肪とは異なり、バッカルファットは皮膚の上からつまむことはできません

原因別!適切な改善策と治療アプローチ

「口横のポニョ」は、その原因によって最適な治療法が異なります。安易に流行りの治療法に飛びつくのではなく、ご自身の原因に合わせた治療を選択することが重要です

皮膚のたるみに対する治療

皮膚のたるみが原因のポニョには、皮膚の引き締めや余剰皮膚の除去が効果的です。
フェイスリフト: 皮膚のたるみががっつりと出ている場合には、外科的に皮膚を引き上げるフェイスリフトが最も効果的です
ハイフシャワー: 比較的軽度のたるみや、表層の皮膚の引き締めには、超音波エネルギーを利用した「ハイフシャワー」が有効です
RF(高周波)治療: 高周波エネルギーによって皮膚やその下の脂肪層を引き締め、ハリと弾力を回復させる治療法です。年に2回程度の継続が推奨されます

皮下脂肪のたるみに対する治療

皮下脂肪が原因のポニョに対しては、脂肪量を減らす、または引き締める治療が中心となります。
脂肪吸引: 皮下脂肪が厚く、ボリュームが多い場合には、脂肪吸引が選択肢の一つとなります。しかし、皮膚のたるみが強い場合は、かえってたるみを悪化させるリスクがあるため、慎重な見極めが必要です
ドットハイフ/リニアハイフ: 深層の皮下脂肪にまでアプローチできるタイプのハイフ治療です。脂肪細胞にダメージを与え、引き締め効果を促します。
RF(高周波)治療: 皮膚のたるみと同様に、皮下脂肪の引き締めにも効果を発揮します
糸リフト: 医療用の糸を挿入し、たるんだ皮下脂肪組織を物理的に引き上げる治療法です。脂肪組織自体を引き締める効果も期待できます
ヒアルロン酸注入(補助的): 口横のポニョ自体の形を変えるわけではありませんが、ポニョの下側、具体的には口角から顎にかけてのラインにヒアルロン酸を注入することで、段差を滑らかにし、フェイスライン全体を整える組み合わせ治療として有効です

肉の要素に対する治療

筋肉の動きや発達が原因のポニョに対しては、筋肉の働きを調整するアプローチが考えられます。
口角ボトックス: 「への字口」を改善し、口角を上向きに整えるために、口角を下げる筋肉にボトックスを少量注入する治療法です。ただし、口元の筋肉は非常に繊細なため、打ちすぎると口元が不自然に動いたり、左右非対称になったりするリスクがあります。そのため、ごく少量しか打てない場合が多く、効果には限界があることも理解しておく必要があります
日常生活でのトレーニング: 意識的に口角を上げるように笑う、口元を上に動かすトレーニングを日常的に取り入れることも大切です

バッカルファットの突出に対する治療

バッカルファットが原因のポニョに対しては、外科的なアプローチが主となります。
バッカルファット除去: 口の中から過剰なバッカルファットを除去する手術です。しかし、この治療が適用となる方は非常に少なく、安易に除去してしまうと、頬が大きくこけてしまうというリスクがあります。一度こけてしまうと修正が難しい場合もあるため、適用を見極めることが非常に重要です
フォトナなど: 最近では、口の中から超音波などで引き締めを図る治療法も登場していますが、まだ広く普及しているとは言えず、その効果には限界があると考えられます

間違った治療は逆効果!知っておくべき注意点

「口横のポニョ」の治療において、最も重要なことは、ご自身の原因を正しく見極めることです
かつて、美容医療のトレンドとして「頬と顎下の脂肪吸引、糸リフト、バッカルファット除去」をすべて行う「小顔セットフルコース」が流行した時期がありました。結果として、適応ではない方への治療が含まれていたために、頬が不自然にこけたり、かえって皮膚の余りが出てしまったりと、手術を受けられた方が大変な思いをし、修正相談に来院される患者様も多くいらっしゃいました
この経験からもわかるように、SNSなどで「口横のポニョには〇〇が良い!」といった情報を見ても、それがご自身に当てはまるとは限りません。特に、皮膚のたるみがあるのに脂肪吸引だけをすると悪化する、バッカルファットは適用が非常に少ない、といった点は注意が必要です
また、「口横のポニョ」の原因は、皮膚、皮下脂肪、筋肉、バッカルファットの4つの要素のうち、どれか一つだけが原因というケースは稀で、複数重なっていることの方が圧倒的に多いです。そのため、原因のひとつひとつに対して丁寧にアプローチしていくのが、最もリスクが少なく、確実な方法と言えるでしょう

まとめ

みなさまが気にされている「口横のポニョ」は、その構造の複雑さゆえに、適切な診断と治療が非常に重要となる部位です。誤った治療を選択すると、逆効果となり、かえって症状を悪化させてしまう可能性もあります
ご自身の「口横のポニョ」の原因がどこにあるのかを正しく見極めるためには、専門的な知識と経験を持つ医師の診断が不可欠です。まずは、信頼できる美容クリニックを受診し、ご自身の状態に合わせた最適な治療計画を相談されることを強くお勧めします
この情報が、皆さんの「口横のポニョ」改善の一助となれば幸いです。
吉井医師のご紹介はこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/staff.html
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日付: 2025年9月3日  カテゴリ:形成外科手術

【クマ取り】50代以上・シワが気になる方のためのクマ治療戦略:最適な選択肢

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。

今回のブログでは、当院で多くお問い合わせいただく、50代以上の方、あるいは若年層でも目元のシワが気になる方のクマ治療について、最適な治療戦略を詳しく解説していきます。

「クマ取り」と一言で言っても、患者様の肌の状態や希望によって最適な方法は異なります。特に年齢を重ねると、皮膚のたるみやシワの出現がクマ治療の選択に大きく影響してきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1. 50代以上の方やシワができやすい方のクマ治療の課題

まず、50代以上の方や、もともと目元の皮膚が薄く弱い方、シワが出やすい方(例えば、30代後半~40代でも白人の方などはシワが出やすい傾向があります)にとって、一般的なクマ治療がなぜ難しいのかを理解しておきましょう。

クマの原因となる目の下の脂肪を除去する「脱脂」という治療は広く行われますが、脂肪を単独で除去する(脱脂単体)だけでは、かえってシワが目立ってしまうリスクがあるのです。これは、目の下の脂肪がなくなることでその部分がへこみ、余った皮膚がたるんでシワを作りやすくなるためです。特に肌のハリが低下している50代以上の方には、このリスクが高まります。

このため、単に脂肪を除去するだけでなく、シワの改善や予防を同時に行う治療法が重要になってきます。

2. 第一選択肢:切開を伴う「表ハムラ法」

当院で特に50代以上の方やシワが目立つ方を担当させていただく場合、第一選択として提案することが多いのが「表ハムラ法」です。

表ハムラ法とは?

表ハムラ法は、まつ毛の生え際を切開し、余分な皮膚を引き上げると同時に、目の下のへこみの原因となっている部分に、患者様ご自身の目の奥にある脂肪(眼窩脂肪)を移動させて固定することで、目元を滑らかにする手術です。

なぜ表ハムラ法が第一選択なのか?

  1. 【安定感のある仕上がり】 50代以上の方では、注入した脂肪の定着率に個人差が出やすい傾向があります。これに対し、元々ある目の下の脂肪をへこんだ部分に移動させる表ハムラ法は、より安定した結果が期待できます。
  2. 【シワの根本的な改善】余分な皮膚を切除して引き上げるため、シワを効果的に改善し、ハリのある目元を取り戻すことができます。脂肪のふくらみとへこみを同時に改善し、シワを軽減できる点が大きなメリットです。
  3. 【目元の開きも改善】場合によっては、眼瞼下垂の手術と併用することで、目の開きもパッチリと改善されるケースもあります。

表ハムラ法の懸念点

しかし、「切る」という手術方法に対して抵抗を感じる方も少なくありません。

  • ダウンタイム: 切開を伴うため、ダウンタイムが発生します。
  • 一時的な外反(垂れ目): 皮膚を引き上げた際に、一時的に垂れ目のような状態(外反)になる可能性があり、1~3ヶ月程度で元に戻ることが多いですが、心配される方もいらっしゃいます。

まだ仕事をしていてダウンタイムが取りにくい、切ることに強い抵抗がある、という方には、別の選択肢も検討します。

3. 切らないクマ治療を希望する方への第二・第三選択肢

切開に抵抗がある方には、ワンクッション置いて皮膚を切らないクマ治療を提案することが多いです。これらは、あくまで第一選択である表ハムラ法に対する次善の策として、患者様の希望を最優先するものです。

 裏ハムラ法

  • 特徴: 目の裏側(結膜側)からアプローチし、皮膚を切らずに目の下の脂肪を移動させてへこみを埋める方法です。
  • メリット: 皮膚に傷がつかないため、表面的な傷跡の心配がありません。脱脂単体と比べてシワができるリスクが低いとされます。
  • デメリット: 脱脂単体よりはシワの程度が少なくなるものの、元の状態に比べるとわずかながらシワができる可能性があります。また、裏ハムラ法は目のすぐ下のへこみにしか対応できないため、頬のあたりまでへこみがある場合は、脂肪注入を組み合わせる方が良い場合があります。

クマ取りに脂肪注入を組み合わせる方法

  • 特徴: クマの原因となる目の下の脂肪を除去し、その後に患者様ご自身の脂肪を採取して、目の下のへこみや頬のあたりに注入する方法です。
  • メリット: 脱脂単体と比べて、脂肪注入によってコラーゲンや目元のふっくら感が改善され、シワの軽減に効果的です。特に頬の全面にへこみがあり、クマがより目立っている方には、様々な場所に注入できる脂肪注入が適しています。
  • デメリット: 裏ハムラ法と同様に、脱脂単体よりは改善されますが、元の状態と比較するとわずかにシワができる可能性があります。また、注入した脂肪の定着率には個人差が出やすいという点も考慮する必要があります。

これらの切らない治療法は、一時的に様子を見るための選択肢としても有効です。もし数年後に加齢とともに再びシワが気になってきた場合は、改めて「下眼瞼の余剰皮膚切除」(いわゆる表ハムラ法)を検討することも可能です。

4. 最終選択肢:脱脂単体(脂肪除去のみ)

「脱脂単体」は、目の下の脂肪のみを除去する治療法です。50代以上の方や、もともと目元のシワが目立つ方にとっては、一番シワができやすい選択肢となるため、当院では基本的に最後の選択肢として位置づけています。

なぜ脱脂単体は慎重に選ぶべきか?

脂肪を除去することで、目の下がへこみ、余った皮膚がたるんでシワが強調されてしまう可能性が非常に高いからです。

脱脂単体が検討されるケース

それでも脱脂単体を希望される方は、以下のような強いご要望がある場合です。

  • 予算の優先
  • ダウンタイムの短縮

このような場合、私たちは「試しにやってみて、もしへこみやシワが気になったら、後から脂肪注入や皮膚切除を検討しましょう」というお話をして、慎重に進めることになります。

実際に、50代以上で脱脂単体を受けられた方の中には、以下のような結果が見られます。

  • ①50代男性: かなりのシワができたが、「すっきりした」とご本人は満足されたケース。
  • ②50代女性: 細かいシワが術後に目立ったが、許容範囲内と判断され、ご本人は満足されたケース。
  • ③60代女性: もともと肌にハリがあったため、脱脂単体でも目立つようなシワはほとんど見られず、ご本人は満足されたケース。

このように、肌のハリの状態によっては、50代・60代でも脱脂単体で満足いく結果が得られることもありますが、これは「ギャンブル的な要素」が大きく、シワが目立つリスクも十分にあります。そのため、当院としてはあまり積極的にはお勧めしておりません。

まとめ

クマ治療は、患者様の年齢、肌質、ライフスタイル、そして何よりも「何を一番改善したいか」というご希望によって、最適なアプローチが異なります。

  • 【目の下のシワを根本的に改善し、安定した結果を求めるなら表ハムラ法(切開を伴う)が第一選択肢となります。
  • 【「切らない」治療を希望するが、シワも気になるなら裏ハムラ法クマ取り+脂肪注入がおすすめです。これらの方法は、脱脂単体よりはシワの軽減に効果的ですが、元々の状態よりはわずかなシワが残る可能性もあります。
  • 【予算やダウンタイムを最優先し、シワのリスクも許容できるなら脱脂単体も選択肢にはなりますが、シワが目立つリスクが高いことを十分にご理解いただく必要があります。

どの治療法を選ぶにしても、まずはしっかり相談し、ご自身の状態に合った最適な治療戦略を見つけることが大切です。当院では、患者様一人ひとりのご要望を丁寧に伺い、メリット・デメリットを詳しくご説明した上で、納得のいく治療法をご提案しています。

このブログが、50代以上の方、あるいはシワが気になる方のクマ治療を検討する上で、少しでもお役に立てれば幸いです。

詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/kuma.html

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クマ治療の「失敗」と「修正」のリアル:知っておくべきクリニック選びと術後ケアの全知識

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
近年、クマ治療は多くの方にとって身近な美容医療となりましたが、それに伴い他院での治療後の失敗や修正に関するご相談も増えています
「クマ治療」と言っても、そのアプローチやクリニックごとの特徴は多岐にわたります。時には「これは失敗だ…」と感じるケースもあれば、「そのやり方なら、こうなるのは仕方ない」と納得できるケースも存在します。今回は、クマ治療の修正を考えている方、これから治療を検討している方のために、失敗の主なパターンやその原因、そして修正方法と、何よりも大切なクリニック選びと術後ケアについて、当院統括医師の吉井健吾医師が詳しく解説していきます。

クマ治療における「失敗」のパターンとクリニックごとの傾向

他院でのクマ治療後に修正の相談にいらっしゃる患者様の状態は、いくつかの特徴的なパターンに分かれます

1. 「クマ取り押し」クリニックでの施術後のトラブル

    ◦ 主な悩み: へこみ、影感、シワ感
    ◦ 解説: 脂肪を取り除く「脱脂」をメインに推奨しているクリニックの場合、目の下の脂肪を取りすぎたり、必要な部分の脂肪が残ってしまったりすることで、かえって目の下が不自然にへこんで見えたり、影ができてしまったりすることがあります。特に若い方と違い、皮膚のハリが失われつつある年代では、脱脂だけではシワが目立つ原因にもなりかねません

2. 「裏ハムラ押し」クリニックでの施術後のトラブル

    ◦ 主な悩み: へこみ、小ジワ、そして「全然変わっていない」
    ◦ 解説: 裏ハムラは、目の裏側から脂肪を移動させてへこみを埋める手術ですが、この方法を前面に押し出すクリニックでは、手術費用が80万円から100万円と高額であるにも関わらず、術後に「ほとんど変化がない」と感じるケースが散見されます。脂肪の移動量が不十分であったり、適切な場所に固定できていない場合などに起こりえます。

3. 「顔全体を一日で」施術するクリニックでのトラブル

    ◦ 主な悩み: 複数箇所での失敗
    ◦ 解説: 目元だけでなく、鼻や豊胸など、顔全体の美容整形を一日でまとめて行うようなクリニックで施術を受けた場合、「理想の仕上がりとかけ離れている」というケースも存在します。長時間にわたる手術は、執刀医の集中力低下を招く可能性も否定できません。繊細な目元の手術において、集中力の低下は致命的な結果につながりかねません。

4. 「切開ハムラ(表ハムラ)」での施術後のトラブル

    ◦ 主な悩み: 外反(がいはん)
    ◦ 解説: 切開ハムラや表ハムラは、皮膚を切開してたるみや脂肪を調整する手術です。術後に下まぶたが外側にめくれ上がってしまう「外反」が起こることがあります。ただし、この外反に関しては、術後3ヶ月から6ヶ月程度で自然に改善することが多いため、焦らず様子を見る期間が必要です

5. 大手クリニックでの施術後のトラブル

    ◦ 主な悩み: 脱脂の取り残し、変わり映えがしない
    ◦ 解説: 大手クリニックでは、経験の浅いドクターが執刀するケースも稀ではありません。そのため、脱脂が不十分で脂肪が取り残されてしまったり、期待したような変化が得られないといったケースが多い傾向にあります
当院での修正アプローチ:様々なケースに対応可能
当院では、他院でのクマ治療後の様々な修正に対応しています。吉井医師自身が多岐にわたる術式に対応できる「引き出しの多さ」が強みです
へこみへの対応: 脂肪注入が中心となります。目の下のくぼみに自身の脂肪を注入することで、滑らかな仕上がりを目指します
シワへの対応: 程度の軽い小ジワであれば脂肪注入で改善する場合もありますが、深いシワや余剰皮膚が多い場合は、切開による余剰皮膚切除、あるいは皮膚まつ毛沿い切開で皮膚をピンと張ることで改善を図ります
脱脂の取り残しや効果不足: 追加の脱脂を行うことで、残った脂肪を除去し、より効果的な改善を目指します
これらの治療は単独で行われることもあれば、患者様の状態に合わせて適切に組み合わせて行われることもあります

実際の修正事例から学ぶ

いくつか当院での修正事例をご紹介します。

 症例1:30代女性(中規模クリニックで脱脂後、へこみが気になる)

    ◦ この方は、脱脂後に目の下のへこみが気になり来院されました。年齢的に脂肪の定着も良いため、シンプルに脂肪注入のみで対応。術後3ヶ月で、へこみは大幅に改善し、滑らかな目元を取り戻しました

 症例2:50代女性(大手クリニックで脱脂後、へこみと小ジワが気になる)

    ◦ 50代の女性で、脱脂に50万円を費やしたものの、へこみと小ジワが改善しないと悩んでいました。小ジワの程度が比較的軽かったため、まずは脂肪注入のみで様子を見ることに。2ヶ月後にはシワが軽減し、へこみも滑らかになりました

 症例3:40代後半男性(脱脂後、シワが気になる)

    ◦ 脱脂後にシワが気になり、レーザー治療などの皮膚科的治療を繰り返すのが嫌で、切開を希望されました。シワの程度は軽めでしたが、ご本人の強い希望により皮膚切開を実施。術後半年で傷跡も落ち着き、シワがピンと張った状態になりました

 症例4:50代女性(大手クリニックで脱脂後数年、シワとへこみが気になる)

    ◦ 数年前に脱脂をされたものの、加齢とともにシワが増え、へこみも気になり始めたケースです。下まぶたのシワが深く多かったため皮膚切開を加え、目元のへこみに対しては脂肪注入を組み合わせた治療を行いました。術後には目元のシワが大幅に減り、へこみも滑らかに改善しました

失敗を避ける、あるいは修正を成功させるためのアドバイス

クマ治療を検討している方、あるいは既に治療を受け、修正を考えている方に、最も重要なアドバイスをお伝えします。

1. 何よりも「クリニック選び」が重要

医師のキャリアと経験: これまで数多くの症例を経験してきたドクターを選ぶことが大切です
症例写真の徹底確認: 特に術後の状態をよく確認してください。Instagramやホームページに定期的に上がっている症例写真で、ご自身の現在の目元と似た術前の状態の患者様が、ご自身の好みの術後の状態になっているかを慎重に見極めましょう。光の加減やメイクの有無など、条件が異なる場合もありますが、一番大切なのは「術後の症例がご自身の好みかどうか」です
下まぶたの手術は繊細: 目元の手術は、鼻や胸の手術と異なり非常に繊細で、微妙な変化が大きく印象を変えます。そのため、美容医療に携わるドクターであっても、下まぶたの手術を行っていない医師にはその状態を正確に判断することが難しい場合があるほどです「思っていたのと違う」という結果にならないためにも、事前の情報収集とクリニックの見極めが不可欠です

2. 術後ケアは決して怠らない

手術が無事に終わっても、その後の術後ケアが結果を大きく左右します。
目元を触らない、揉まない: これが最も大切です
    ◦ 脂肪注入の場合: 注入した脂肪は非常にデリケートです。ゴシゴシ擦ったり揉んだりすると、脂肪が潰れて定着しなかったり、吸収されてなくなってしまう可能性があります
    ◦ 裏ハムラの場合: 脂肪を移動させて固定している糸が、安定していない初期の段階で擦ったりすると、糸が切れて元の状態に戻ってしまうことがあります
術後のケアを怠ると、「手術をしたクリニックの責任だ」と言い切れなくなってしまう可能性もあります。患者様ご自身で意識して目元を触らないように努めることが、成功への鍵となります

3. ダウンタイムと心のケア

手術後は、「ダウンタイム鬱」と呼ばれる精神的な落ち込みを感じる方が少なくありません
「新しい顔」への慣れ: 腫れやむくみが強く出ることもありますが、それだけでなく、単純に新しい自分自身の顔に慣れていないという理由から不安になることもあります
まずは3ヶ月待つ: 基本的には、術後3ヶ月程度は様子を見るのがベストです。腫れやむくみが落ち着き、組織が安定するまでにその程度の期間を要するためです
セカンドオピニオンも検討: 不安で精神的に動揺してしまう場合は、相談だけでもクリニックを訪れることは非常に有効です。他のクリニックのドクターも同様の意見であれば、ご自身の中で納得し、安心することにもつながります

まとめ

クマ治療は、適切に行われれば劇的な若返り効果をもたらしますが、その一方で、クリニック選びや術後ケアを誤ると、修正が必要になる可能性もはらんでいます。
好みの仕上がりになる症例写真を数多く提示しているクリニックを選び、術後は医師の指示に従い、目元を大切に扱うことが、理想の目元を手に入れるための何よりも重要なポイントです。もし今、クマ治療後の状態に不安を感じているのであれば、一人で抱え込まず、専門の医師に相談することをお勧めします。
この情報が、皆様のクマ治療に対する理解を深め、より良い選択に繋がることを願っています。お悩みを解消するべく、しっかりとカウンセリングを行いますのでぜひご相談にお越しいただけますと幸いです。
吉井医師の紹介はこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/staff.html
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