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年齢を重ねるにつれて直面する顔のたるみは、多くの方にとって深刻な悩みです。HIFUや糸リフト(スレッドリフト)など、メスを使わない治療法も進化していますが、より強力で持続的な効果を望む場合、切開を伴うフェイスリフトが選択肢の一つとなります。この治療は自由診療です。
切開フェイスリフトは、たるみを根本から引き上げることで、お顔全体の印象を若々しく改善することが期待できます。しかし、「せっかく手術を受けるなら、その効果がどれくらい続くのか」「後戻りはしないのか」「傷跡は目立たないのか」といった疑問や不安をお持ちの方も少なくありません。
本記事では、切開フェイスリフトの効果の持続期間、術後の経過や後戻り、そして気になる傷跡への対応について、当院での長期経過症例を参考にしながら詳しく解説します。切開フェイスリフトを検討されている方が抱える疑問や不安を解消し、納得のいく選択ができるよう、分かりやすく情報を提供してまいります。
1. 切開フェイスリフトとは?期待できる効果と術式の種類
切開フェイスリフトは、皮膚のたるみだけでなく、その下の組織(SMAS層など)も引き上げて固定することで、根本的なたるみ改善を目指す外科手術です。主にマリオネットラインやフェイスラインのたるみの改善に高い効果が期待できます。
切開範囲による術式の違い
切開フェイスリフトは、たるみの程度や患者様のご希望に応じて、切開範囲の異なるいくつかの術式があります。
- ミニフェイスリフト(マックスリフト): もみあげの前から耳の前までを切開する、比較的軽めの術式です。主に頬の軽度なたるみに適応されることがあります。
- ミドルフェイスリフト: ミニフェイスリフトの範囲に加え、耳の後ろまで切開範囲を広げます。中程度から重度の頬やフェイスラインのたるみに対応します。
- フルフェイスリフト: 耳の後ろから横切り、うなじのあたりまで広範囲に切開する術式です。顔全体のたるみだけでなく、首のたるみも同時に引き上げることが期待できます。たるみが進行している場合や、よりしっかりと引き上げたい場合に検討されることがあります。
一般的に、たるみが軽度な場合はミニフェイスリフトが選択肢となることもありますが、50代後半以降などたるみが進行している場合には、ミドルフェイスリフト以上の術式が適しているケースが多いと考えられます。術式は、患者様お一人おひとりの状態を拝見し、ご希望を丁寧に伺った上で決定いたします。
SMAS層の引き上げが効果の持続に重要
切開フェイスリフトにおいて、単に皮膚だけを引き上げるのではなく、その下にあるSMAS層(Superficial Musculoaponeurotic System:表情筋と脂肪層の間にある薄い膜)も一緒に引き上げて固定する手法は、効果をより長期間持続させるために重要だと考えられています。このSMAS層の操作により、皮膚の表面的な引き上げだけでなく、深部の組織からたるみを改善し、自然で引き締まった仕上がりが期待できます。
ほうれい線への効果と複合治療の可能性
切開フェイスリフトは、フェイスラインやマリオネットラインの改善に優れていますが、ほうれい線への直接的な引き上げ効果は、これらの部位に比べると限定的となる場合があります。ほうれい線の深さが特に気になる場合は、脂肪吸引やヒアルロン酸注入、脂肪注入など、他の治療との組み合わせを検討することで、より総合的な改善を目指すことが可能です。
2. 切開フェイスリフトのダウンタイムと術後の経過
「顔を切る手術」と聞くと、ダウンタイムを非常に心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、切開フェイスリフトのダウンタイムは、皆さんが想像するよりも比較的少ないと感じるケースも少なくありません。
ダウンタイムの一般的なイメージと実際
手術では、皮膚を引き上げた後にしっかりと固定します。これにより、血液が過度に溜まったり、顔が不自然に大きく腫れ上がったりするような状況は起こりにくいよう配慮されます。もちろん、ある程度の腫れや内出血は伴いますが、予想よりも落ち着いていると感じる方もいらっしゃいます。
術後の圧迫固定と日常生活
術後には、圧迫固定のためにフェイスバンドを巻いていただく必要があります。これは多少の不便さを感じるかもしれませんが、シャワーを浴びる際などは一時的に外すことが可能です。そのため、「術後1週間ずっとシャワーが浴びられない」といった心配は通常ありません。
時期別の経過
- 術後1週間: ある程度の腫れや内出血が認められます。通常、この時期に抜糸を行います。
- 術後1ヶ月: 外から見て大きな違和感のある腫れはほとんど落ち着きます。この時期は、傷口が拘縮(こうしゅく:組織が硬く縮まること)や癒着(ゆちゃく:組織がくっつくこと)を起こし、一時的に顔がタイトに見えたり、張りが出ているように感じたりすることがあります。また、傷口自体が赤く盛り上がって目立つ場合もあります。
- 術後3ヶ月〜6ヶ月: むくみがほぼ完全に解消され、拘縮も落ち着いて傷口が柔らかくなってきます。一般的に、術後半年が経過すると、手術による変化が「落ち着いた」状態と見なされることが多いです。
効果や仕上がり、ダウンタイムの症状や期間には個人差があります。
3. 切開フェイスリフトの効果持続と後戻りの実態
切開フェイスリフトは、他のたるみ治療と比較して高い引き上げ効果と持続性が期待できる治療ですが、一度の手術で永遠にたるまないわけではありません。加齢に伴う皮膚や組織の変化は、その後も少しずつ進行していきます。
後戻りとは?見かけ上の変化と物理的な変化
術後に「後戻りした」と感じる現象には、以下の2つの側面があります。
- 見かけ上の後戻り(むくみの消失・傷の軟化):
術後1ヶ月の段階で非常にタイトに見えていた状態は、むくみや傷口の硬さ(拘縮)による影響を含んでいます。その後、3ヶ月や6ヶ月が経過するにつれて、むくみが取れ、硬かった傷口が柔らかくなることで、皮膚が少し緩み、「引き上げ感が弱まったように見える」ことがあります。これは組織が自然な状態に戻る過程であり、必ずしも治療効果の減弱を意味するものではありません。 - 物理的な後戻り:
切開フェイスリフトであっても、皮膚や組織には柔軟性があるため、手術によって引き上げた状態から、ある程度の物理的な緩みが生じることは避けられません。感覚的には、「最大限に引き上げた状態から、わずかに戻った位置で安定する」と考えていただくと現実的かもしれません。この「安定した引き上げ効果」は、長期間にわたって持続することが期待されます。
後戻りの程度に影響を与える要因
物理的な後戻りの程度は、手術方法や医師の技術はもちろん、患者様ご自身の要因にも左右されます。特に、70代や80代のように皮膚が非常に柔らかい方は、50代や60代の方に比べて、わずかに後戻りの程度が大きくなる傾向が見られる場合があります。しかし、適切な術式でSMAS層を含めてしっかりと固定することで、期待できる効果は十分に維持されると考えられます。
効果の持続期間について
切開フェイスリフトは、数年単位での効果持続が期待できる治療です。個人差はあるものの、多くの患者様において長期的なたるみ改善効果が維持されていることが確認されています。
4. 当院の長期経過症例:60代女性ミドルフェイスリフト
当院でミドルフェイスリフトを受けられた60代の女性の長期経過症例をご紹介します。
患者様の状態と手術の適応
この患者様は60歳の女性で、特にマリオネットラインや、ブルドッグのようなフェイスラインのたるみを気にされていました。切開フェイスリフトは、これらのたるみを根本的に改善する治療として高い効果が期待できるため、手術が適応となりました。
(なお、ほうれい線も引き上がりますが、マリオネットラインに比べると効果は限定的です。ほうれい線を特に深く浅くしたい場合は、ほうれい線上の脂肪吸引や、ヒアルロン酸・脂肪注入などを組み合わせることが有効な場合もあります。)
実施された手術内容と経過
実施された手術はミドルフェイスリフトです。もみあげから耳の前、さらに耳の後ろまで切開する術式です。本来はフルフェイスリフトも選択肢となり得ましたが、患者様が「首まで切るのは怖い」とご相談されたため、十分にカウンセリングを行った上でミドルフェイスリフトを選択されました。手術では、単に皮膚だけでなくSMAS層も引き上げて固定し、より効果の持続性を高めるよう配慮しています。
また、この患者様はミドルフェイスリフトと同時におでこ・こめかみの脂肪注入も行っています。そのため、術後1週間は顔全体にむくみが認められました。
術後1年半の経過確認
術後半年が経つと、むくみが完全に解消され、傷口も落ち着いた状態となりました。この患者様は、術後10ヶ月の時点でも状態が良好に維持されていることを確認しており、さらに術後1年半が経過した時点でも診察にお越しいただきました。
結果として、マリオネットラインの改善と、フェイスラインの引き締まった状態が1年半経っても維持されていることが確認されました。
この症例は、適切な手術とアフターケアにより、切開フェイスリフトの効果が数年単位で良好に維持される可能性を示唆しています。ただし、効果や仕上がりには個人差があります。
5. 切開フェイスリフトの傷跡とアフターケア
切開フェイスリフトでは、顔を引き上げるために手術部位にどうしてもテンション(張力)がかかります。そのため、体質や皮膚の硬さによっては、術後1ヶ月から3ヶ月の間に傷跡が一時的に赤く盛り上がったり、硬くなったりする(肥厚性瘢痕やケロイド傾向)ことが稀にあります。
傷跡が目立つ場合の対処法:ケナコルト注射
このような傷跡の変化が見られた場合でも、適切なアフターケアで対応することが可能です。術後の経過観察の過程で、もし傷跡が赤く目立ってくるようであれば、ケナコルト注射というステロイドの注射を用いて対応を検討します。この注射は、傷の炎症を抑え、赤みや盛り上がりを軽減し、傷跡を白く柔らかくして目立ちにくくする効果が期待できます。
傷跡の経過は患者様によって異なりますが、時間の経過とともに徐々に目立たなくなる傾向があります。当院では、手術後の傷跡のフォローアップも重視し、必要に応じて適切な処置をご提案しております。
まとめ
切開フェイスリフトは、顔のたるみ治療において、高い引き上げ効果と長期的な持続が期待できる自由診療です。特にマリオネットラインやフェイスラインのたるみを根本的に解決したい場合、患者様のたるみの状態や年齢に合わせて、ミニ・ミドル・フルフェイスリフトなどの適切な術式を選択することが重要となります。
術後のダウンタイムや一時的な「見かけ上の後戻り」はありますが、長期的に見れば、引き締まった状態の維持が期待できる治療です。また、万が一、傷跡が気になる場合でも、ケナコルト注射などのアフターケアで対応することが可能です。
たるみにお悩みで、より確実で長期的な改善を望む方は、ぜひ一度、専門医にご相談ください。効果や仕上がりには個人差があります。
料金
表示価格は、局所麻酔・お薬代・消費税込みの総額です。
※診察料、吉井健吾執刀代(77,000円)、静脈麻酔代は別途かかります。
ミッドフェイスリフトを除き、フェイスバンド代(5,500円)が必要になります。
ミッドフェイスリフトを除き、採血(11,000円)が必要になります。
| 施術内容 | 通常(税込) | モニター(税込) |
|---|---|---|
| 前額リフト | 550,000円 | 495,000円 |
| こめかみリフト | 550,000円 | 495,000円 |
| MACSリフト | 550,000円 | 495,000円 |
| 拡大MACSリフト | 770,000円 | 660,000円 |
| ミニリフト | 550,000円 | 495,000円 |
| ミドルフェイスリフト | 825,000円 | 605,000円 |
| フルフェイスリフト | 1,210,000円 | 1,045,000円 |
| Extended Deep Plane Facelift | 1,760,000円 | 1,595,000円 |
| ネックリフト | 660,000円 | 605,000円 |
| ペリカンリフト | 550,000円 | 495,000円 |
| ミッドフェイスリフト 表ハムラのオプション | +220,000円 | +165,000円 |
※最新・詳細の料金は 美容皮膚科・各種施術の料金ページ をご確認ください。自由診療(保険適用外)です。
詳しい料金は美容皮膚科・各種施術の料金をご確認ください。
リスク・副作用
(フェイスリフト:皮膚を切開し、余分な筋膜や皮膚を切除することでお顔のたるみが改善されます。
料金:495,000円~※料金は変更となる可能がございます
リスク・副作用:出血、腫れ、感染、傷跡、瘢痕、顔面の知覚鈍麻、たるみの後戻り等)
※本記事の施術は自由診療(保険適用外)です。効果には個人差があり、
すべての方に同じ結果を保証するものではありません。
リスク・副作用や費用の詳細は、医師の診察時に必ずご確認ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q. 切開フェイスリフトの効果はどのくらい持続しますか?また、手術後に後戻りすることはありますか?
A. 切開フェイスリフトは、他のたるみ治療と比較して高い引き上げ効果と持続性が期待できる治療とされています。数年単位での効果持続が期待でき、多くの患者様において長期的なたるみ改善効果が維持されていることが確認されています。ただし、一度の手術で加齢による組織の変化が完全に止まるわけではないため、その後も年齢とともに皮膚や組織のたるみは少しずつ進行する可能性があります。
「後戻り」については、術後しばらくはむくみや傷口の硬さ(拘縮)の影響で非常にタイトに見えることがありますが、これらが落ち着くにつれて皮膚が自然な状態に戻り、「引き上げ感が弱まったように見える」ことがあります。これは組織が落ち着く過程であり、必ずしも治療効果の減弱を意味するものではありません。物理的な緩みが全くないわけではありませんが、手術で引き上げた状態から、ある程度の位置で安定した引き上げ効果が長期間にわたって持続することが期待されます。SMAS層の引き上げなど適切な手術を行うことで、より効果の持続性を高めることが目指されます。
Q. 切開フェイスリフトの傷跡は目立ちますか?
A. 切開フェイスリフトは皮膚を切開する手術のため、傷跡が全く残らないわけではありません。一般的に、もみあげの前から耳の前、耳の後ろといった目立ちにくい位置に沿って切開を行うよう配慮されます。
- 術後1ヶ月〜3ヶ月: 傷口が一時的に赤く盛り上がったり、硬くなったりする(肥厚性瘢痕やケロイド傾向)ことが稀にあります。
- 術後3ヶ月〜6ヶ月: むくみや拘縮が落ち着き、傷口も柔らかくなってくる傾向があります。術後半年が経過すると、一般的に傷跡が落ち着いた状態と見なされることが多いです。
最終的な傷跡の状態には個人差がありますが、当院では傷跡の状態に応じたアフターケアやご相談にも対応しておりますのでご安心ください。
Q. 切開フェイスリフトのダウンタイムはどのくらいですか?
A. 「顔を切る手術」と聞くとダウンタイムを心配される方も多いですが、予想よりも比較的少ないと感じる方もいらっしゃいます。ある程度の腫れや内出血は伴いますが、術後の圧迫固定などにより、過度な腫れが起こりにくいよう配慮されます。
- 術後1週間: 腫れや内出血が認められます。通常この時期に抜糸を行います。圧迫固定のためにフェイスバンドを巻いていただきますが、シャワー時などは一時的に外すことが可能です。
- 術後1ヶ月: 外から見て大きな違和感のある腫れはほとんど落ち着いてきます。この時期は、傷口の拘縮や癒着により顔がタイトに見えたり、張りを感じたりすることがあります。
- 術後3ヶ月〜6ヶ月: むくみがほぼ完全に解消され、拘縮も落ち着いて傷口が柔らかくなってきます。術後半年が経過すると、手術による変化が「落ち着いた」状態と見なされることが多いです。
ダウンタイムの症状や期間には個人差がありますので、詳細についてはカウンセリング時にご説明いたします。
Q. 切開フェイスリフトはどのようなたるみに効果がありますか?ほうれい線にも効果はありますか?
A. 切開フェイスリフトは、たるみを根本から引き上げることで、マリオネットラインやフェイスラインのたるみ改善に高い効果が期待できます。たるみの程度や患者様のご希望に応じて、ミニフェイスリフト、ミドルフェイスリフト、フルフェイスリフトといった様々な術式があり、フルフェイスリフトでは首のたるみも同時に改善することが期待できます。
ほうれい線への直接的な引き上げ効果は、フェイスラインやマリオネットラインに比べると限定的となる場合があります。ほうれい線の深さが特に気になる場合は、脂肪吸引やヒアルロン酸注入、脂肪注入など、他の治療との組み合わせを検討することで、より総合的な改善を目指すことが可能です。

