目次
こんにちは。お茶の水美容形成クリニックでございます。
ポテンツァは、RF(高周波/ラジオ波)というエネルギーを用いた治療であり、その万能性から美容皮膚科領域で注目を集めています。
ポテンツァの仕組み、期待できる効果、他の治療との違い、費用、そして重要なダウンタイムについて、理論的に詳しく解説します。
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🎯 1. ポテンツァとは? RF(高周波)による皮膚の引き締め
ポテンツァは、RF(高周波)と呼ばれる機械のカテゴリーに属します。RFの機械自体は以前から存在しており、元祖としてはサーマクール(当院取り扱いなし)などがあります。ポテンツァは、これらのRF機器の中でも比較的新しい機械として位置づけられています。
RFの作用メカニズム
RFの治療は、皮膚の表面(真皮層)に作用すると考えられています。電流を流すことで熱が発生し、皮膚の組織が熱で「キュッと」縮まる(引き締まる)というイメージです。
この作用により、主に以下のような症状への効果が期待できます:
• たるみ治療(皮膚の表面の引き締め)
• 毛穴
• 小じわ
他のたるみ治療との深さの違い
たるみ治療には、RF以外にも様々な種類がありますが、作用する深さが異なります。
• HIFU(ハイフ、例:ウルトラフォーマー、ウルセラ): 皮膚よりも奥の脂肪組織や筋膜に作用し、深いたるみに効果的です。
内容:超音波の熱を、お肌表面にダメージを与えることなく、狙った組織に集中照射して効果を得る治療です。たるみ治療や浅い層へのアプローチにより肌質改善に効果的です。
リスク・副作用:発赤、浮腫、熱傷、内出血、異常感覚等
リスク・副作用:発赤、浮腫、熱傷、内出血、異常感覚等
料金:18,700円~※料金は変更となる可能性がございます
• RF(ポテンツァ/サーマクール): HIFUよりも一歩浅い、皮膚の真皮層の組織に効果的です。
より効果的なたるみ治療を行うためには、RF(浅い層)とHIFUや糸リフト(脂肪組織など深い層)を組み合わせていくのが良いとされています。
糸リフト内容:メスを使うことなく、吸収性の糸をこめかみ辺りなどから挿入することで、お顔のたるみ改善・予防、全体的な引き締めが期待できます。
リスク・副作用:内出血、腫れ、疼痛、ひきつれ、ツッパリ感、感染、左右差、凸凹等
リスク・副作用:内出血、腫れ、疼痛、ひきつれ、ツッパリ感、感染、左右差、凸凹等
料金:33,000円~※料金は変更となる可能性がございます。
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✨ 2. ポテンツァが「万能」と呼ばれる理由:チップの使い分け
ポテンツァが「万能」と呼ばれるのは、チップを切り替えることで、さまざまな効果を発揮できるためです。RFの機械は大きく「ニードル(針がある)」か「ノンニードル(針がない)」かに分かれますが、ポテンツァはこの両方に対応可能です。
A. ノンニードル(針なし)チップ:ダイヤモンドチップ
ダイヤモンドチップは、針が付いておらず、先が平らでツルツルしたチップです。
• 肌に穴を開けずにRFの効果だけを出すため、サーマクールと似たような効果が期待できます。
• ダウンタイムはほとんどなく、皮膚の表層のみに作用します。
B. ニードル(針あり)チップ:Sチップ、CPチップ
SチップやCPチップは、先がトゲトゲの針状になっており、これを皮膚に刺してさらにRFの効果を出す方式です。
• 針を刺すことで、皮膚の表層だけでなく、より深いところ(例:0.4mmや0.5mmなど)に電流(熱)を流すことができ、より効果を高められると期待されています。
• シルファームなどのニードルRFに近い効果が期待できます。
🛑 ポテンツァのニードルRFの利点:ダウンタイムの軽減
ダーマペンや水光注射など、針を刺す治療では、治療直後に出血が見られることが多いです。
しかし、ポテンツァのニードルRF(CPチップやSチップ)の場合:
1. 針を刺す。
2. 針の先端に電流(熱)が流れる。
3. 熱で組織がぎゅっと縮まることで、血が止まる。
このメカニズムにより、水光注射やダーマペンに比べ、血が出にくく、ダウンタイムが短いという利点があります。通常、ダウンタイムは1日かそれくらい、ほんのり赤くなる程度で済みます。治療直後に外出することも可能です。
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💉 3. CPチップによる薬剤導入(ドラッグデリバリー)
ポテンツァのCPチップは、単なるニードルRFの効果だけでなく、針で穴を開けた後に薬剤を入れ込む(水光注射のような効果)ことができます。この機能により、ダーマペンの進化系、あるいは上位互換であると言われることがあります。
ダーマペンは針を刺すだけですが、ポテンツァはそれに加えてRFの引き締め効果があり、さらに薬剤導入もできるため、非常に効果的であると期待されています。ポテンツァ1回がダーマペン3回分に相当すると述べる医師もいますが、これはあくまで個人の体感であり、断言はできません。
薬剤導入におすすめの成分
ポテンツァで薬剤導入を行う際、相乗効果が期待できる成分がいくつか挙げられています。
1. マックー ム
ポテンツァでの薬剤導入の「王道」とされる成分の一つです。
• 成分はポリ乳酸で、これは溶ける糸(外科手術などで使用される縫合糸)に含まれる成分と同様のものです。
• 肌の表面に打ち込むと、光沢のある肌質になることが期待されます。
2. ボトックス
ボトックス自体は、細かい針で顔全体に万遍なく入れる方法として使われます。
• 期待できる効果は小じわへの改善です。
• ポテンツァ自体もたるみや小じわに効く機械であるため、ボトックスを組み合わせることで相乗効果が期待されます。
3. スネコス
こちらも手打ちや水光注射で全体に打たれてきた薬剤で、「栄養剤のような感じ」と表現されています。
• ポテンツァで肌全体に導入することで、肌がもちっとした、ハリの出る印象になることが期待されます。
4. エクソソーム
点滴での使用については賛否両論あるものの、肌への導入に関しては良いと言われるようになってきました。
• 水光注射での導入も有効ですが、ダウンタイムが少ないポテンツァでの導入も推奨されています。
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💰 4. 費用と安全性
治療をご検討いただく上で、費用と安全性、ダウンタイムについて理解しておくことは非常に重要です。
費用(一般的な相場感)
ポテンツァの費用は、選択するチップによって大きく変動します。一般的な相場感としては以下の通りです。
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チップの種類
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治療内容
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1回あたりの目安費用
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ダイヤモンドチップ/Sチップ
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RFのみ/針を刺すのみ(薬剤導入なし)
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5万円程度
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CPチップ
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RF + 薬剤導入(薬剤費用込み)
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8万円~10万円程度
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※上記の価格は一般的な相場であり、クリニックや使用する薬剤の種類によって異なります。
ダウンタイムと注意点前述の通り、ポテンツァはダーマペンや 水光注射と比較して、出血が少ないためダウンタイムが短いのが特徴です。多くの場合、1日程度、ほんのり赤みが残る程度で治まります。
🚨 治療を受ける上での重要な注意点
ポテンツァの治療を受ける際には、以下の状態であると逆効果になる可能性があるため、避けるべきとされています。
• 活動性のニキビがある場合:針を刺すことで炎症を起こしたり刺激したりする可能性がある。
• 重度のアトピーがある場合。
• 乾燥がひどく、カサカサになって炎症がある肌質の方。
必ず最初にドクターの診察を受け、ご自身の肌質や症状に対する適用を医師に判断してもらうことが非常に重要です。
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📝 まとめ
ポテンツァは、RFという熱エネルギーを用いて皮膚の真皮層をターゲットに引き締め、たるみや毛穴、小じわに対して効果が期待できる機械です。チップを付け替えることで、ノンニードルの表面引き締めから、ダーマペンや水光注射を凌駕する薬剤導入まで、多様な治療を可能にします。
特にダウンタイムが短いという点は、忙しい現代人にとって大きなメリットと言えるでしょう。
当院では、ポテンツァの導入により、これまで不足していた皮膚表層の引き締めという役割を担うことができるようになりました。たるみや肌質の改善にご興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
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ポテンツァ内容:表皮に熱損傷を起こすことなく、真皮層に直接熱エネルギーを与え、皮膚のコラーゲン産生を促すことで、お肌の再生していく治療です。
リスク・副作用:発赤、腫脹、内出血、熱感、アレルギー、毛嚢炎、瘡蓋、感染、色素沈着、肝斑悪化等
リスク・副作用:発赤、腫脹、内出血、熱感、アレルギー、毛嚢炎、瘡蓋、感染、色素沈着、肝斑悪化等
料金:39,600円~※料金は変更となる可能性がございます
ポテンツァについて詳しくはこちら:https://www.ochanomizubiyou.com/beauty/potenza/
