こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
今回は、多くの方が気にされている「たるみ治療」について、年代別の最適なアプローチを徹底的に解説していきます。美容医療は進化しており、「いつ始めるべきか」「どの治療を選ぶべきか」と迷う方も多いのではないでしょうか。実は、たるみ治療にはどの年代でも共通して行うべきことと、年代によって適用が変わってくる治療があります。
「もう手遅れかも…」と感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。たるみ治療は、20代の若いうちから始めれば始めるほど良いのはもちろんですが、40代や50代になって「思い立った時」にきちんと治療を始めることも、何もしないよりは圧倒的に良い結果をもたらします。大切なのは、ご自身の状態とライフステージに合わせた賢い戦略を立てることです。
このブログ記事では、たるみ予防・治療に効果的な美容医療から、日々の生活習慣の見直し、そして年代別に検討すべき専門的なアプローチまで、失敗しないたるみ治療戦略の全てをお伝えします。
1. 全年代共通で取り組むべきたるみ治療・予防の「土台」
たるみ治療を成功させる上で、まず全ての年代の方に共通して実践していただきたい、非常に重要な「土台」となるケアがあります。これは、美容医療と日常生活の改善の二つの側面から成り立っています。
全年代に適用される美容医療の基本
美容医療におけるたるみ治療で、最も有名で幅広い年代に適用されるのが、以下の治療法です。
HIFU(ハイフ)
高密度の超音波エネルギーを皮膚の深層に照射し、たるみを引き締める治療です。たるみ予防にも、たるみ治療にも効果を発揮します。
内容:超音波の熱を、お肌表面にダメージを与えることなく、狙った組織に集中照射して効果を得る治療です。たるみ治療や浅い層へのアプローチにより肌質改善に効果的です。
料金:18,700円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:発赤、浮腫、熱傷、内出血、異常感覚等
RF(高周波レーザー)
デンシティなどの高周波レーザーは、たるみだけでなく、肌のハリ感改善にもアプローチできるのが特徴です。たるみ予防としても非常に有効で、肌の質感を向上させたい方にもおすすめです。
内容:RF(高周波)治療を照射してお肌の表層部や深部の脂肪組織に熱を与えることで、ハリ感を持たせ、たるみを予防・治療します。
料金:37,400円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:内出血・腫れ・疼痛・ひきつれ・ツッパリ感・熱傷・神経障害など
糸リフト
特殊な糸を皮膚の下に挿入し、たるみを物理的に引き上げる治療です。たるみ治療はもちろん、たるみ予防としても高い効果が期待できます。
これらの治療は、基本的に「継続」が非常に重要です。特にHIFUやRFは、たるみがまだ気にならない段階から、あるいはごくわずかなたるみがある段階から始めておくことが最も効果的です。5年、10年と継続することで、何もしなかった場合と比べて、顔の状態に大きな差が生まれるでしょう。 糸リフトも同様に、若いうちから年に1回程度のペースで継続していただくことで、たるみの進行を効果的に予防できます。
もちろん、50代、60代になってから初めてこれらの治療を受ける場合でも、「やらないよりは圧倒的に良い」という点に変わりはありません。ただし、進行したたるみに対して糸リフトを行うと、直後の「やった感」や効果の実感は、若い頃から予防的に行っていた場合と比較して弱く感じられることがあるかもしれません。
内容:メスを使うことなく、吸収性の糸をこめかみ辺りなどから挿入することで、お顔のたるみ改善・予防、全体的な引き締めが期待できます。
料金:33,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:内出血、腫れ、疼痛、ひきつれ、ツッパリ感、感染、左右差、凸凹等
日常生活の改善がたるみ治療の「基盤」
美容医療と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なたるみ治療の「基盤」となるのが、日々の生活習慣の改善です。これらは、たるみだけでなく、シミやシワといった他のエイジングサインの予防にも繋がります。
食生活の見直し
お酒やタバコ、脂っこい食事、インスタント食品、レトルト食品などは、体内で酸化を促し、皮膚のコラーゲンに悪影響を与えると言われています。これらはくすみの原因にもなり、結果としてたるみを加速させることになります。バランスの取れた食生活を心がけましょう。
適度な運動
運動不足は、顔だけでなく体全体の土台となる筋肉が緩み、たるみの原因になります。適度な運動を習慣にすることで、全身の引き締め効果とともに、顔のたるみ予防にも繋がります。
十分な睡眠
睡眠不足は、肌のターンオーバーを乱し、たるみをはじめとする様々な肌トラブルの原因となります。質の良い十分な睡眠をとることは、エイジングケアにおいて不可欠です。
ストレス管理
ストレス過多な生活は、シミやシワだけでなく、たるみにも悪影響を及ぼします。ストレスを溜め込みすぎないよう、リラックスできる環境を整えることが大切です。
日焼け対策
紫外線は肌のコラーゲンやエラスチンを破壊し、たるみの大きな原因となります。日焼け止めや帽子、日傘などを活用し、一年を通して徹底した紫外線対策を行いましょう。
これらの生活習慣の改善は、20代の若いうちから実践すればするほど良い効果をもたらしますが、何もしないよりは、気づいた時、思い立った時に始めることが最も重要です。今からでも遅くはありません。日々の習慣を見直し、たるみに強い体と肌を作りましょう。
2. 年代別のたるみ治療戦略:プラスアルファの専門的アプローチ
全年代共通のケアに加え、年代ごとの肌や体の状態に合わせて、より専門的な治療をプラスアルファで検討することで、たるみ治療の効果を最大限に引き出すことができます。
20代~30代前半:フェイスラインの「もたつき」には「脂肪吸引」が有効!
20代から30代前半の方で、フェイスラインの「もたつき」や「たるみ」が気になるとおっしゃる方がいらっしゃいます。しかし、この年代の多くの場合、それは本格的な皮膚のたるみというよりは、顔の脂肪が多いことが原因であることがほとんどです。
このようなケースでは、脂肪吸引が非常に有効な治療法となります。余分な脂肪を取り除くことで、フェイスラインが劇的にすっきりとし、シャープな印象に整えることができます。また、脂肪吸引と同時に、同じ傷口から糸リフトを行うことも可能であり、より引き締まったフェイスラインを実現する良い方法と言えるでしょう。
この年代の大きなメリットは、皮膚の弾力性が高く、伸び縮みする力が非常に優れている点です。そのため、脂肪を吸引しても皮膚が余ってしまう心配がほとんどなく、美しい仕上がりを期待できます。
内容:顎下/頬部/メーラーファット/ジョールファットから脂肪吸引を行う手術です。
料金:165,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:左右差、凸凹、拘縮、引きつれ、感染、血管損傷や血管塞栓等
40代~50代以降:本格的な「たるみ」には「切るフェイスリフト」を検討!
40代、50代以降になると、皮膚の弾力性が徐々に失われ、重力による本格的な「たるみ」が目立ち始めるようになります。この年代で脂肪吸引を単独で行うことには注意が必要です。 なぜなら、皮膚の伸び縮みが若い頃のように良好ではないため、脂肪を吸引した後に皮膚が余ってしまい、かえってブルドッグのように頬が垂れて見え、老けた印象を与えてしまうリスクがあるからです。そのため、この年代で脂肪吸引が単独で適用となるケースは、かなり少なくなってきます。
この年代で本格的なたるみを改善したいと考えるなら、「切るフェイスリフト」が重要な検討対象に入ってきます。切るフェイスリフトは、余分な皮膚を切除し、SMAS(表在性筋膜)と呼ばれる顔の土台となる層を引き上げることで、たるみを根本から改善する手術です。
切るフェイスリフトを行う際に、同時に脂肪吸引を併用することも可能です。この場合、脂肪吸引で余分な脂肪を取り除きつつ、フェイスリフトで皮膚のたるみを引き上げるため、マリオネットラインのもたつきなどが効果的に改善され、非常に良い結果が得られることが多いです。
フェイスリフトと聞くと、ダウンタイムやリスクを懸念して身構えてしまう方も多いかもしれません。しかし、最近では様々な種類のフェイスリフトが登場しており、選択肢が広がっています。
がっつり引き上げるタイプ
フルフェイスリフト、ディーププレーンフェイスリフトなど、引き上げ効果が高い手術です。深い層からしっかりと引き上げるため、劇的な若返り効果が期待できます。
比較的ライトなタイプ
マックスリフトやミニリフトなど、切開線が小さく、耳の前までを切るような比較的手軽な方法も人気を集めています。これらの方法は、がっつりした手術に抵抗がある方でも受けやすく、顔全体を大きく変えずに自然なリフトアップ効果を得たい方におすすめです。特にマックスリフトは比較的新しい術式であり、注目されています。
ご自身のたるみの程度、ライフスタイル、そしてダウンタイムやリスクへの許容度に合わせて、最適なフェイスリフトの種類を専門医とよく相談して選ぶことが重要です。
フェイスリフト:皮膚を切開し、余分な筋膜や皮膚を切除することでお顔のたるみが改善されます。
料金:495,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:出血、腫れ、感染、傷跡、瘢痕、顔面の知覚鈍麻、たるみの後戻り等
まとめ:自分だけの「失敗しない」たるみ治療戦略を見つけよう
たるみ治療は、日常の生活習慣の改善を土台とし、HIFU、RF、糸リフトといった全年代共通で有効な美容医療を継続することが基本中の基本です。
そして、ご自身の年代やたるみの状態に合わせて、20代~30代前半であれば脂肪吸引を、40代~50代以降であれば切るフェイスリフトを検討するなど、より専門的な治療を賢く組み合わせることが、効果が長続きする若返りへの鍵となります。
「もう遅い」ということは決してありません。どの年代であっても、最適な治療戦略を見つけ、実践することで、きっと理想の若々しさを手に入れることができるでしょう。まずは、ご自身の状態を正確に把握するためにも、経験豊富な医師に相談してみてはいかがでしょうか。
フェイスリフトについて詳しくはこちら:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/facelift.html