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再発しないために注意すべき目の下のクマ治療について、東大卒の形成外科医が解説!

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
目の下のクマについて、疲れて見えたり、老けて見えたり、一度気になり出すと鏡を見るたびに憂鬱になりますよね。そして、せっかく治療を受けるなら「もう二度と再発したくない!」と願うのは当然のことだと思います。
しかし、クマ治療の方針は、ドクターによってさまざまな見解があり、患者様としてはどの情報が正しいのか、どの治療を選べば良いのか迷ってしまうことでしょう。そこで今回は、クマ治療を受けるにあたって、どのような術式を選ぶべきか、具体的な基準や当院がこだわっている点について、統括医師の吉井健吾医師が詳しく解説していきます。どこまで取るべきなのか、どのような手術方法を選ぶべきなのか、その疑問を解消し、安心して治療を受けていただくための情報をお届けできれば幸いです。

クマ治療の基本:経結膜脱脂術とそのアプローチ

目の下のクマ治療の代表的なものに「クマ取り(経結膜脱脂術)」があります。これは、目の内側にある「眼窩脂肪」という脂肪を除去することで、目の下の膨らみを改善する手術です。一言で「クマ取り」と言っても、実はドクターによって脂肪を取る量や方法の基準が大きく異なるのが現状です。大手クリニックの先生が書いた教科書ではそのクリニックの基準が記されていることもありますが、教科書や論文を書かない先生から指導を受けるドクターもいるため、まさにドクター個人の経験や哲学が反映されやすい領域とも言えます。
例えば、「あまり脂肪を取らない方が良い」という考えのドクターは、「必要最低限取りましょう」という方針が多いようです。一方で、SNSで取り除いた眼窩脂肪を掲載しているクリニックのなかには、しっかりと脂肪を取っているように見えることもあります。
では、当院ではどのような基準で、どのように脂肪を取り除いているのでしょうか?
当院のアプローチ:解剖の正確な同定と確実な脂肪除去
まず、目の下の解剖学的な構造についておさらいしましょう。

1. 眼球
2. まつ毛
3. 皮膚
4. 皮膚のすぐ下にある筋肉「眼輪筋」
5. そのさらに下にある、みかんの皮のような膜「眼窩隔膜」
6. 眼窩隔膜に包まれた「脂肪(眼窩脂肪)」
7. そのさらに下にある「骨のヘリ」
当院では、この解剖学的構造を正確に把握した上で手術を進めます。具体的には、アッカンベーをして粘膜のところを切開し、「眼輪筋と眼窩隔膜の間を剥離していく」方法を採用しています。この方法の最大の利点は、それぞれの組織を傷つけずに、目的の脂肪を正確に同定できる点にあります。
例えば、目の脂肪は内側、真ん中、外側に分かれて存在しています。そして、目には「下しゃ筋」という、傷つけてはいけない目を動かす筋肉があります。眼輪筋と眼窩隔膜の間を剥離していくことで、この下しゃ筋もはっきりと見えるようになります。これにより、どの部分からどこまでが内側の脂肪で、どこからどこまでが真ん中の脂肪、外側の脂肪であるかを正確に判別できるのです。
その上で、「内側の脂肪はどこまで取ろう」「真ん中はどこまで取ろう」「外側はどこまで取ろう」といった具体的な除去範囲を決めていきます。
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一方で、直接膜まで切っていくというやり方もあります。この方法だと手術時間は短縮できますが、出血が多いため、解剖を正確に同定するのが難しく、「これぐらい取れたからいいか」という大まかな判断で終わってしまうことも少なくありません。当院の解剖学的同定を重視したアプローチは、再発リスクを低減し、より確実な治療を行う上で非常に重要な要素だと考えています。
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経結膜脱脂:下まぶたをめくり、あっかんべをした状態で結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を切除します。
料金:154,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等

再発を防ぐための脂肪除去の「量」と「基準」

さて、次に脂肪を「どこまで取るか」という問題です。ここが、再発するかしないかを大きく左右するポイントとなります。
一部のドクターには、「眼窩隔膜を切って、抵抗なく出てきた分だけ取る」とか、あるいは「仰向けの状態で骨のヘリよりも出っ張っている脂肪を、その出っ張っている分だけ取るか、少し控えめに取る」という基準で手術を行うことが多いようです。
しかし、ここに落とし穴があります。患者様が仰向けになっている状態と、実際に立っている状態では、目の下の脂肪の見え方が異なるのです。仰向けの時は眼球の重さがかからないため脂肪が奥に収まっていますが、立った時には眼球の重さで脂肪が圧迫され、再び目の下に膨らみとして出てきてしまうことがあります。これにより、手術直後は問題なくても、時間が経つと「まだ残ってるじゃないか」「すぐに再発した」と感じてしまう原因になるのです。

当院の徹底した除去基準:眼球の圧力を想定した除去

当院では、このような再発を防ぐための基準を設けています。
もちろん、眼窩隔膜を切開し、骨のヘリよりも上側にある脂肪は、内側、真ん中、外側全てにおいて完全に除去します。これだけでも十分な効果が期待できますが、さらに私たちはもう一歩踏み込みます。
それは、上まぶたを軽く押し、眼球の圧力を仮想的に再現した状態で、さらに出てくる脂肪も取り除くという方法です。これは、患者様が立っている状態で眼球にかかる圧力を想定し、仰向けの状態でも指で軽く圧力を加えてあげることで、将来的に膨らみとして出てくるであろう脂肪を事前に特定し、除去しておくというものです。
この「仮想的な圧力」をかけることで出てくる脂肪は、まさに「立った時に眼球に押されて少しずつ出てくるであろう脂肪」です。これを事前に取り除くことで、手術後に「まだ残っている」「すぐに再発した」といった患者様の不満を最小限に抑え、長期的な満足度を高めることを目指しています。

ハムラ法とクマ取り要素の融合

クマ治療には、脂肪を除去する「経結膜脱脂術」の他に、膨らんでいる脂肪をへこんでいる部分に移動させる「ハムラ法」という手術もあります。ハムラ法には、目の裏側からアプローチする「裏ハムラ」と、皮膚を切開してアプローチする「表ハムラ」があります。
ハムラ法についても、ドクターによってアプローチが異なります。中には「私は全例において脂肪を全く取りません」というドクターもいらっしゃいますが、当院のように「必要に応じて脂肪を取り除きます」というドクターの方が多数派なのではないかと考えています。
当院のハムラ法では、脂肪を全く取らない「純粋な裏ハムラ(表ハムラ)」を行うこともありますが、必要に応じて出っ張っている脂肪を削ることもあります。
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表ハムラ:睫毛下を切開し、たるみの原因となっている脂肪を部分切除、移動させて、凹みのある個所に固定し直します。シワの原因となっている余剰皮膚も切除することで、シワの改善にも効果が期待できます。
料金:506,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等
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裏ハムラ:睫毛下または結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を部分切除、移動させ、凹みのある個所に固定し直します。
料金:396,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等

裏ハムラの「クマ取り要素」

ここで興味深いのが、「裏ハムラといえどもクマ取り要素が含まれる」ケースがあるという点です。純粋な裏ハムラは、脂肪を一切取らずに移動させるだけのイメージですが、実際には「必要な部分の脂肪はクマ取りのように除去している裏ハムラ」も存在します。
裏ハムラと説明を受けていても、脂肪除去の要素が強い治療であれば、それは「クマ取りの要素も併せ持った裏ハムラ」と言えるでしょう。
当院では、患者様の目の状態やクマの種類、そしてご希望に合わせて、最適な治療法を選択し、必要に応じて脂肪除去とハムラ法を組み合わせることで、最も効果的で再発しにくい結果を目指しています。

まとめ

今回の解説を通じて、再発しない目の下のクマ治療には、単に脂肪を取るだけでなく、その「量」と「方法」、そして「どこまで取るか」という明確な基準がいかに重要であるかをご理解いただけたかと思います。
当院では、基準としているアプローチによって、術後に「まだ残っている」「すぐに再発した」といった後悔を抱かせない、長期的にご満足いただける結果を提供できるよう努めています。
クマ治療は、一人ひとりの目の下の状態や骨格によって最適なアプローチが異なります。だからこそ、ドクターの経験や技術、そして「どこまで取るか」という明確な基準が非常に重要になります。ぜひ、ご自身のクマについて深く理解し、信頼できるクリニックで最適な治療を見つけてください。
このブログが、少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。
外科手術について、詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/
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日付: 2025年9月20日   カテゴリ:形成外科手術

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