しみやそばかすが気になる方に効果が高いと人気の治療方法が「レーザー治療」です。レーザー治療はしみやそばかすの大きさや濃さ・種類によって、使用できるレーザーの種類や治療期間が変わります。効果を実感し副作用の少ない治療を受けるためには、医師の診断としみにあったレーザー治療が不可欠です。この記事ではレーザー治療の中でも人気の高い「ピコレーザー」の特徴と治療の適応、治療後の経過、治療前後に気をつけたいこと、副作用と対処方法についてわかりやすく解説していきます。
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しみやそばかすが気になる方に効果が高いと人気の治療方法が「レーザー治療」です。レーザー治療はしみやそばかすの大きさや濃さ・種類によって、使用できるレーザーの種類や治療期間が変わります。効果を実感し副作用の少ない治療を受けるためには、医師の診断としみにあったレーザー治療が不可欠です。この記事ではレーザー治療の中でも人気の高い「ピコレーザー」の特徴と治療の適応、治療後の経過、治療前後に気をつけたいこと、副作用と対処方法についてわかりやすく解説していきます。
「しみ・そばかすのレーザー治療をしたい」と調べたときに、よく目にするのが「ピコレーザー」です。ピコレーザーは年齢・性別を問わず人気の高い治療方法で、適切な照射を複数回行うことで、しみやそばかすを薄くする効果が期待できます。
実は、しみ・そばかすには種類がたくさんあります。さらにしみ・そばかすによって、効果が期待できるレーザー治療が異なります。「見た目だけではしみ・そばかすの区別がつかない」「自分のしみ・そばかすにはピコレーザーが合っているのかわからない」方に、ピコレーザーで効果が期待できるしみ・そばかすをご紹介します。
日光黒子(老人性色素斑)
いわゆる「しみ」
雀卵斑 いわゆる「そばかす」
鼻~ほほ全体を中心に2-3mmくらいの大きさの揃った色素斑が等間隔でできるものをそばかすとよんでいます。日焼けが一番の原因で小学生頃からできますが、大人になって日に焼けなくなる、他のしみが目立つようになるとそばかすは目立たなくなっていきます。肝斑 いわゆる「くすみ」
大人になってから、ほほやおでこ・上くちびるにあらわれるやや大きめのしみのことを肝斑(かんぱん)とよんでいます。一般的には「くすみ」とも呼ばれていて、1つ1つが繋がっているという特徴があります。後天性真皮メラノサイトーシス
皮膚の少し深い真皮内に増えるしみです。20歳以降の日本・韓国・中国人の女性によくみられ、両頬に小さいしみがぽつぽつできる特徴があります。大きさや色の濃さは一つひとつ異なり、肝斑など他のしみと見分けがつかないことも多いしみです。肌はいくつかの種類のしみが重なり合っていて、濃さや大きさ、深さなどは一つひとつ異なっています。「自分のしみは○○だ」と自己判断して、誤ったレーザー治療を行うと肌の状態を悪化させたり、思うような効果が得られない可能性があります。レーザー治療を検討する場合には、この記事を読んだうえで医師の診断を受け、納得して治療を受けたいですね。
しみ・そばかす・くすみの治療に効果が期待できるピコレーザーですが、治療できないしみもあります。
炎症後色素沈着
ニキビ跡や傷跡などの赤み、アトピーなどの慢性炎症の後、レーザー治療後などの炎症後色素沈着を薄くすることはできません。これらは治るまでに半年から長い人で1年かかるため、レーザー治療をせず経過をみるのが一般的です。ニキビ跡など皮膚の凹凸
ニキビ跡に凹凸があると暗く影になった部分が、しみのように見える場合があります。ピコレーザーではニキビ跡の凸凹を大幅に改善することは期待できませんが、より皮膚の深い部分に当てられるレーザー(ピコフラクショナル)であれば、皮膚のターンオーバーを促し、症状の改善が期待できます。毛穴の詰まり
毛穴に角栓が詰まって酸化したものが黒く見えることがあります。ピコレーザーでは毛穴の角栓を綺麗にしたり、毛穴を閉じる効果はあまり期待できません。光音響波でメラニン色素を破壊
ピコレーザーでは短いパルス波でレーザーを照射し光音響波という衝撃を与え、メラニン色素を破壊します。短いパルス波で周囲の組織に
ダメージが小さい
メラニン色素に効き、ヘモグロビンの赤など他の色には反応しない
メラニン色素を選択的に破壊することができ、他の色には反応しません。しみ以外の皮膚のダメージを最小限にできます。FDA、PMDAに承認
FDAはFood and Drug Administrationの略で、アメリカ食品医薬品局のことです。FDAは日本の厚生労働省にあたる機関で、アメリカ国内で医療機器を販売するためにはFDAの承認が必要です。炎症後色素沈着になりにくい
レーザーを瞬間的に高出力で照射しメラニン色素を破壊することで、ロングパルスレーザー・ナノパルスレーザー(Qスイッチレーザー)では20~40%発生する炎症後色素沈着を、10%以下に抑えることができます。しみ・そばかすの治療を受けるうえで、多くの方が心配されることがあります。レーザー治療のリスクや副作用、合併症、そして、レーザー治療を失敗しないかということ。レーザー治療後に多くの方でみられる症状であっても、事前に説明をうけ理解していないと「失敗したのではないか?」「しみが濃くなった」と感じることがあるかもしれません。ここからはレーザー治療の一般的な経過、治療前・治療後の生活で気を付けたいことをご紹介します。副作用については「必ず起きる」「よく起きる」「まれに起きる」の3つにわけ、レーザー治療の不安がなくなるように詳しくわかりやすく解説していきます。
しみのレーザー治療を行ったあとには、皮膚にさまざまな変化が現れます。まずは一般的な経過で起こる副作用をご紹介します。
必ず起きる副作用
(ダウンタイム)
腫脹、紫斑
レーザー照射直後に、皮膚はやけどのような状態になります。そのため皮膚が少し腫れたり、内出血をおこすことがあります。通常は数日で症状は改善していきます。白色化
レーザー照射直後に、メラニン色素が破壊されると皮膚が白くなります。白くなっている所は、レーザーに十分反応していて、今後しみが薄くなることが期待できるので心配はありません。かさぶた
レーザーを当てた部分のメラニン色素が破壊され皮膚が新しく生まれ変わる過程で、かさぶたができることがあります。レーザーを当てた後1~2週間で、ほどんどの人にかさぶたができ自然にはがれ落ちます。レーザー治療をすると皮膚は軽いやけどのような状態となります。やけどが回復するときにみられるのが炎症後色素沈着です。レーザー治療後2週間程度でレーザーを当てた部分の赤みがとれてきますが、4週間程度で「戻りしみ」となって元の濃さのしみに戻る状態のことを指しています。Qスイッチレーザーで20~40%、ピコレーザーで10%以下の確立で起こる症状です。肝斑がある、強いレーザーを当てすぎる、レーザー後のアフターフォローをきちんとしていないと起こりやすいと言われています。ハイドロキノン・ビタミンCを併用したり、こすったりせず、半年から1年間様子を見ることが一番の治療法です。
強いレーザーを当てた後に、当てた部分の皮膚の色が白くなってしまう状態です。通常は1か月程度の短い期間で、他の皮膚と同じ色に戻るので心配はありません。
レーザーを当てると皮膚はやけどのような状態になり、水ぶくれが起きることがあります。しみが皮膚の深いところまである、強いレーザーを当てた場合に起きやすくなります。水ぶくれは1~2週間でかさぶたになり、自然とはがれるので心配はありません。つぶしたりこすったりすると痕が残りやすいので、水ぶくれができたら医師に相談するようにしましょう。
日光過敏症(光線過敏症・日光アレルギー)があると、レーザーを当てた部分に数分~数十分でじんましんができることがあります。湿布などが原因の局所的な日光過敏症では、その部分のレーザー照射を避けるようにしましょう。
クリームや麻酔などに反応し、皮膚が赤くなる・かゆみがでる・荒れるなどのアレルギー反応を認めるかたが数%います。薬のアレルギーがある場合には、治療前に必ず医師に伝えましょう。
しみの治療を行う場合、治療前からぜひ気を付けたいことがあります。この2つを気をつければ、レーザーの効果をより実感できます。
治療の前に日焼けをすると日焼けした部分にはメラニン色素が増えます。レーザー治療はメラニン色素に反応し破壊するので、しみ以外の部分もダメージを与えることになります。しみ治療も低減するので、日焼けは避けましょう。
肝斑は皮膚の摩擦や刺激でできやすくなります。過剰な洗顔やスキンケアが肝斑を増やす危険があります。しみや肝斑が気になるからといって、触りすぎるのはやめましょう。
しみ治療が終わった後も注意してほしいことがあります。副作用をやわらげ、よりレーザー治療の効果を実感できます。
治療後1~2週間キズパワーパッドのような絆創膏、紫外線をカットできる絆創膏を貼りましょう。レーザー治療後で敏感になっている皮膚を、日光や化粧品、皮膚のこすれによる刺激から皮膚を守ります。自然にかさぶたが取れるまで貼るのが目安です。皮膚に刺激になるので、こまめに貼り替える必要はありません。
レーザー治療前よりも紫外線対策を徹底しましょう。
日光にはUVAとよばれる肌の奥まで届きしみ・しわ・たるみの原因になる紫外線と、UVBとよばれる肌の表面に吸収され日焼けやしみをつくる紫外線があります。レーザ―治療後の敏感な肌に当たることで、新しいしみを作り出してしまう危険があります。
紫外線は曇りの日では晴天の日の約65%、寒い時期でも夏の約50%降り注いでいます。日傘や帽子、マスクでは紫外線対策には不十分です。日焼け止めと併用することで、高い効果が期待できます。日焼け止めは2時間おきを目安にこまめに塗りなおし、製品の指示量をしっかり塗るようにしましょう。
治療後2-3ヶ月〜できれば6ヶ月程度は皮膚に刺激を与えるのを避けましょう。皮膚に刺激を与えると、炎症や色素沈着をおこし、しみがひどくなるリスクが高くなります。刺激しないように、テープを貼っておくと安心ですね。
レーザー前後からビタミンCとトラネキサム酸を内服し、体の内側から炎症後色素沈着を予防する方法もあります。レーザー後のかさぶたが取れたあとに、ハイドロキノンの塗り薬を併用すると高い予防効果が期待できます。
ピコレーザーはしみ治療以外にも活用され、日々進化しています。ここでは、最近話題の治療法を2つご紹介します。
ピコレーザートーニング
ピコレーザートーニングは低フルエンスで(弱い出力で)顔全体に照射する方法で、浅い層にあるメラニン色素の除去が期待されるため、肝斑によるくすみの改善が期待できます。適切に行わないと肝斑がかえって悪くなる可能性もあるので、医師とよく相談し治療を行う必要があります。ニキビ跡などの瘢痕
ピコフラクショナルはレーザー光を点状に集めることによって、皮膚の表面には傷を付けずに肌の奥深くの真皮に衝撃波を与える治療です。肌の奥深くを刺激することで、コラーゲンを増やし肌を活性化し、ニキビ跡やたるみ・皺の改善が期待できます。治療などのご相談はこちら
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