こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
年齢を重ねるにつれて気になる上まぶたのたるみ。特に40代、50代になると、「目が小さく見える」「眠そうに見える」「アイメイクがしにくい」といった悩みを抱える方が増えてきます。今回は、そんなお悩みを持つ方に特におすすめしたい上まぶたの施術「眉下切開」について、その特徴から傷跡、効果、そして他の施術との違いまで、統括医師の吉井健吾医師が詳しく解説していきます。
上まぶたのたるみ治療、主な4つの選択肢
まず、上まぶたのたるみや二重を改善する手術には、大きく分けて以下の4つの方法があります。
二重の埋没法
糸で二重のラインを固定する方法です。主に20代~30代の比較的若い方向けの施術とされており、40代以上の方の場合、皮膚のたるみによって糸が外れやすく、後戻りのリスクが高いとされてるため、適用となるケースが少ない傾向です。切開に抵抗がある場合、「美容の入門」としての埋没法を選ばれる方もいらっしゃいます。
二重の切開法
希望の二重ラインに沿って切開し、二重を作る方法です。まぶたが分厚い方や、埋没法が何度も外れてしまう方に適用されます。40代以上の方の場合、程度の差はあれど、眼瞼下垂の要素が加わっていることが多い傾向にあるため、正確な診断が必要です。
眼瞼下垂の挙筋前転
目の奥からまぶたの端まである、目を開く筋肉(眼瞼挙筋)を調整し、まぶたを開きやすくする方法です。特に50代以上の方に頻度が高くなる施術で、機能改善目的のために保険適用となる場合もあります。筋肉を触るため難易度が高く、修正率が30~50%と高くなる傾向があるとも言われています。
眉下切開
今回詳しく解説する施術です。眉毛のすぐ下のラインに沿って皮膚を切除し、まぶたのたるみを引き上げる方法です。
40代・50代に最も選ばれる「眉下切開」とは
数ある上まぶたの施術の中で、特に40代、50代以上の方に最も多く選ばれているのが眉下切開です。その理由は、自然な仕上がりと、比較的少ないダウンタイムにあります。
眉下切開の施術内容
眉下切開は、眉毛の生え際に沿って内側から外側まで、眉の端から端までを切開し、余分な皮膚を単純に切除して縫い合わせるというシンプルな方法です。これにより、まぶたのたるみが引き上げられ、二重の幅が自然に広がる効果が期待できます。精密な二重のラインをデザインすることはできませんが、5年~10年前の、皮膚がピンと張っていたご自身のまぶたに戻るような、自然な若返り効果が得られます。
施術時間は約1時間程度で、皮膚の層のみを丁寧に切開・縫合するため、他の切開手術に比べてダウンタイムが短いのが特徴です。抜糸は術後1週間程度で行われ、この時点でメイクで隠せる程度の薄い内出血や赤みにとどまることがほとんどです。
眉下切開の適用となる方
この施術が特に効果的なのは、まぶたの中央から外側にかけて皮膚がたるんで被さっている方です。眉下を切開することで、この部分の皮膚を効果的に引き上げることができます。
ただし、まぶたの内側のたるみが強い場合は、眉下切開だけでは改善しきれない可能性もあります。その場合、眉下切開に加えて「目の上切開」という別の施術を組み合わせることもあります。
眉下切開の気になる「傷跡」について
「切開」と聞くと、やはり傷跡が心配になる方も多いでしょう。眉下切開は、傷跡が比較的目立ちにくい施術として知られています。傷跡については、症例写真とともに解説していきます。
傷跡の場所と隠し方
傷跡は眉毛の生え際に沿って作られるため、眉毛の中に隠れるように工夫されます。これにより、パッと見ただけでは傷跡が分かりにくくなります。
傷跡の経過
◦ 術後1週間(抜糸直後): 少し赤みが見られることもありますが、メイクで十分に隠せるレベルであることが多いです。内出血も、眉下切開と他の施術を同時に行った場合でも、比較的軽度で済むケースが多いと報告されています。
◦ 術後1ヶ月: 一般的に、切開手術の傷跡が最も赤く目立ちやすい時期とされています。しかし、眉毛がしっかり生えている方であれば、その赤みも目立ちにくいことが多いです。
◦ 術後1ヶ月~3ヶ月: この期間は、多少の赤みが出ることがありますが、周囲から見ても「そんなものかな」と感じる程度のレベルであることがほとんどです。
• 傷跡の残り方: 切り傷であるため、完全に「なくなる」ということはありません。しかし、眉毛の中に巧妙に隠すことで、傷跡を目立たなくさせることが可能です。症例写真を見ると、術後1ヶ月の時点でも傷跡がほとんど目立たないケースが多く紹介されています。
• 傷跡に影響を与える要因:
◦ 体質や生活習慣: 個人の体質はもちろん、喫煙習慣があると赤みが長引きやすくなることがあります。
◦ 摩擦: 傷跡を気にして触りすぎると、摩擦によって赤みが強くなることがあるため、術後はなるべく触らず、そっとしておくことが重要です。
◦ 皮膚の柔らかさ: 皮膚が比較的柔らかい方は、傷口に余分なテンションがかかりにくく、赤く硬くなりにくい傾向があります。
眉下切開の術後の変化と後戻り
眉下切開は、皮膚を切除して引き上げるというシンプルな施術であるがゆえに、ある程度の「後戻り」が生じることが知られています。これは、時間の経過とともに皮膚が再び少しずつ伸びてくるためです。
そのため、当クリニックでは、この後戻りを見越して、最初のうちは少しオーバー気味に皮膚を取り、引き締まった状態に仕上げることがあります。術直後から3ヶ月程度の期間は、突っ張るような感覚や、引き連れに伴う小ジワが一時的に生じることもありますが、これは経過の一つです。
術後3ヶ月から6ヶ月ほど経つと、皮膚が馴染み、自然な後戻りによってちょうど良い落ち着いた状態になることがほとんどです。この過程を経て、理想的な仕上がりに近づいていきます。
まとめ
今回は、上まぶたのたるみに悩む40代・50代の方々に向けて、幅広い適用がある「眉下切開」について詳しくご紹介しました。
眉下切開は、自然な若返り効果が期待でき、傷跡も眉毛の中に隠れるため目立ちにくい、人気の施術です。ダウンタイムも比較的短く、多くの方がメイクでカバーしながら日常生活を送ることが可能です。
上まぶたのたるみでお悩みの方は、ぜひ一度美容形成クリニックで相談し、ご自身に最適な治療法を見つけてみてはいかがでしょうか。ぜひお気軽にご相談にお越しいただけますと幸いです。
眉下切開について、詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/eyebrow_lift.html