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【徹底解説】美容外科手術で「傷跡」後悔しないために知るべき3つの施術とその対策

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
美容外科手術は、外見の悩みを劇的に改善し、自信を取り戻す素晴らしい機会を提供してくれます。特にアンチエイジングを目的とした切開を伴う手術は、非切開の施術では得られない大きな変化が期待できるため、40代、50代、60代と年齢を重ねるにつれて選択される方が多くなります。しかし、その一方で、「せっかく勇気を出して手術を受けたのに、傷跡が気になって後悔している」という声もあります
切開を伴う美容外科手術では、皮膚を切る以上、傷跡のリスクは常に存在します。しかし、どのような手術で傷跡が目立ちやすいのか、その原因と対策を知ることで、後悔しない選択をすることは可能です。 今回は、傷跡が目立ちやすいとされる代表的な3つの美容外科手術と、その特徴、傷跡が目立つ原因、そして後悔しないための具体的な対策について、当院統括医師の吉井健吾医師が詳しく解説していきます。

傷跡が目立ちやすいとされる手術3選

1. 人中短縮(じんちゅうたんしゅく)

人中短縮は、鼻の下の皮膚を切開し、人中の長さを短くすることで、顔の印象を若々しく整える手術です。顔の中心部に位置する人中の変化は、全体の印象に大きく影響を与えますが、それゆえに傷跡が目立ちやすい施術としても知られています
傷跡が目立ちやすい原因
顔の「中央部」に位置する: 人中は顔のまさに中央に位置するため、どんな小さな傷跡でも非常に目立ちやすい部位です
「若い方」ほど目立ちやすい傾向: 特に20代から30代の若い世代では、術後3ヶ月から6ヶ月経過しても傷が赤く、硬く、ケロイドのように盛り上がることがよくあります。これは、若い肌にハリがあるために傷に常に物理的な「テンション」がかかりやすく、その結果、傷跡が赤く太くなりやすいことに起因します
「口の動き」や「メイクによる刺激」: 若い方は口の動きが活発であるため、日常的に傷跡に負荷がかかりやすいです。さらに、傷跡を隠そうとしてメイクで擦ったり引っ張ったりする刺激が加わることで、傷跡がさらに目立つようになることがあります。
後悔しないためのポイント・適応
本来は「中高年向け」の手術: 実は、人中短縮はもともと、加齢によって皮膚が柔らかくなり鼻の下が伸びてきた50代や60代以上の方に向けて開発された手術とされています。皮膚が柔らかい方は、切開しても傷にテンションがかかりにくいため、赤く盛り上がるリスクが低い傾向にあります
若い方は「部分的な切開」も検討: 若い方でも、鼻の真ん中部分だけを少し切開して引き上げる「部分的な方法」であれば、傷跡のリスクを抑えつつ効果を得られる可能性があります
治療法: もし傷跡が赤く盛り上がってしまった場合は、ステロイドの一種である「ケナコルト注射」を傷の線状に打つことで、盛り上がりを抑える治療が行われることがあります。これは効果が期待できる一方で、比較的痛みを伴う治療でもあります
「美容の上級者向け」であることの認識: 顔の中央部に傷ができる人中短縮は、美容整形に慣れている「美容の上級者向け」の手術とも言われます。美容整形が初めての方は、事前に十分な情報収集と検討が必要です

2. 小鼻縮小(こばなしゅくしょう)

小鼻縮小は、鼻の横の皮膚を切除することで、小鼻の広がりを抑え、すっきりとした印象の鼻にする手術です。シンプルな施術に見えて奥が深いとされており、傷跡の残し方が仕上がりを大きく左右します
傷跡が目立ちやすい原因
「切開範囲」の長さ: 小鼻がドームのように大きく広がっている方は、小鼻の付け根から内側まで(「内外側法」と呼ばれる方法)大きく切開して縮める必要があるため、傷が長くなり、目立ちやすくなります
「白く盛り上がる」「化粧溜まり」: 外側まで切開した内外側法の場合、半年から1年経って傷跡が落ち着いても、白く盛り上がってしまったり、そこに化粧が溜まって目立つことが気になる方もいます
後悔しないためのポイント・適応
「内側法」の検討: 小鼻の広がりが軽度な場合は、小鼻の内側だけを切開する「内側法」で十分な効果が得られることが多く、正面から見た際の傷跡はあまり目立たなくなります
「中間的な切り方」の選択: 小鼻の広がりがあるものの傷跡が気になる場合は、内外側法であっても外側の根元まで切らずに、中間くらいで留める切り方も検討することで、傷跡を小さく抑えることが可能です
「傷跡ボトックス」による予防: 当院では、小鼻縮小の傷を縫合した後、傷の周囲にボトックスを注射することで、傷が赤く盛り上がるのを防ぐ効果を期待しています
治療法: 盛り上がってしまった傷跡に対しては、CO2レーザーなどで削り、目立たなくする治療が行われることがあります

3. フェイスリフト

フェイスリフトは、加齢による顔のたるんだ皮膚を物理的に引っ張り上げ、引き締めることで若々しい印象を取り戻す手術です。たるみの程度や求める効果によって様々な種類がありますが、特に「フルフェイスリフト」は傷跡が長くなる傾向にあります
傷跡が目立ちやすい原因
「切開線」の長さ: フルフェイスリフトは、もみあげから耳の前のライン、そして耳の後ろからうなじのあたりまで切開線が伸びるため、傷跡が非常に長くなります
「引っ張り」によるテンション: 皮膚を引っ張って固定する手術であるため、縫合部に常に物理的なテンションがかかり、傷が赤く盛り上がりやすくなります
特に「耳の後ろからうなじ」の傷跡: もみあげや耳の前の傷跡は比較的落ち着きやすい傾向にありますが、耳の後ろからうなじにかけて横に切る部分は、赤く盛り上がったり、引きつれたりしてケロイドのようになることが多く、見た目だけでなく「引きつれ感」としても気になる方が多いです。髪が長い方であれば隠せることもありますが、引きつれによる違和感は残ることがあります
後悔しないためのポイント・適応
「術後の適切なケア」の重要性: 傷跡が引っ張られたり擦られたりすると、赤く盛り上がる傾向があるため、術後のケアが非常に重要です。特に髪の毛に隠れない耳の前や耳の後ろの部分は、約1ヶ月から2ヶ月間、テープで上から押さえつけるように貼っておくことで、傷が赤く太く硬くなるリスクを最小限に抑えることができます
「傷跡ボトックス」の活用: 小鼻縮小と同様に、傷跡の周囲にボトックスを細かく注射することで、傷の盛り上がりを予防する効果が期待できます。手術と同時に、あるいは抜糸のタイミングで行われることが多いです。手術と同時に行う場合は静脈麻酔で眠っている間に行われるため、痛みを感じずに済むというメリットがあります
「ミニマムなフェイスリフト」の選択肢: フルフェイスリフトはハードルが高いと感じる方や、傷跡を最小限に抑えたい方には、「マックスリフト(もみあげの中から耳の前までが皮膚切開の範囲)」や「ミニフェイスリフト」といった、切開線がもみあげから耳の前までで完結する比較的短い手術も選択肢としてあります。これにより、切開部分を少なく抑え、傷跡のリスクを軽減できます

比較的傷跡が目立ちにくい施術の例:眉下切開

多くの切開を伴う手術の中で、比較的傷跡が目立ちにくいとされるのが「眉下切開」です。これは眉毛の下のラインに沿って切開を行う手術で、たるんだ上まぶたの皮膚を切除し、目元をすっきりさせます
傷跡が目立ちにくい理由: 眉毛の生え際に沿って切開するため、傷跡が眉毛の中に隠れやすく、非常に自然な仕上がりになる傾向があります
回復とカバー: 術後1ヶ月は赤みが見られることがありますが、3ヶ月から6ヶ月でだいぶ馴染んできます。もし傷跡が気になったとしても、術後半年ほど経ってからアートメイクを眉毛に入れることで、さらに目立たなくすることが可能です

美容外科手術で後悔しないために

切開を伴う美容外科手術は、非切開の施術に比べて劇的な変化をもたらす一方で、傷跡という避けられないリスクも存在します。特に、今回ご紹介した人中短縮のように顔の「中央部」に傷ができる手術は、美容の上級者向けとも言われるほど慎重な検討が必要です
美容整形が初めてという方は、いきなり顔の中央部に傷が残るような手術に踏み切るのではなく、まずはヒアルロン酸やボトックスといった非切開の施術で対応してみるのも一つの選択肢です
最も大切なのは、ご自身の肌質や年齢、生活習慣、そしてどのような仕上がりを求めているのかを深く理解し、それに基づいて信頼できる医師と十分にカウンセリングを重ねることです。医師は、期待される効果と同時に、考えられるリスク(特に傷跡のリスク)やその対策について詳しく説明してくれるはずです。術後の適切なケアも、美しい仕上がりへと導く上で欠かせません
美容外科手術は、ご自身の未来を変える可能性を秘めた医療行為です。傷跡のリスクを正しく理解し、適切な情報とケアによって、理想の美しさを手に入れてください。お悩みを解消するべく、しっかりとカウンセリングさせていただきますので、ぜひご相談にお越しいただけますと幸いです。
吉井医師のご紹介はこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/staff.html
ご予約や当院ホームページから
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日付: 2025年9月2日  カテゴリ:形成外科手術

クマ治療後のダウンタイムを最短に!知っておくべき10のコツとNG行動

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
「クマ治療を受けてみたいけど、ダウンタイムが心配…」 「仕事は何日休まなければいけないの?」 「できるだけ早く腫れを引かせたい!」等、クマ治療を検討されている方々から、ダウンタイムに関するご不安の声を多く聞きます
今回は、そんな皆様のために、クマ治療後のダウンタイムを極力最短で終わらせるための具体的な方法と、避けるべきNG行動について、当院統括医師の吉井健吾医師が詳しく解説していきます。最後までご覧いただければ、きっとダウンタイム期間を快適に過ごし、スムーズな回復へと繋げることができるでしょう。

1. クマ治療後のダウンタイムの一般的な経過

まず、クマ治療後の一般的なダウンタイムについて理解しておきましょう。クマ治療には、軽結膜脱脂術、裏ハムラ、脂肪注入、皮膚切開を伴う表ハムラなど、いくつかの術式があります
内出血と腫れ: 手術の翌日、翌々日の1〜2日間が最も腫れのピークとなります。多くの場合、1週間ほどで内出血の色は薄くなり、メイクで隠せる程度になります
むくみ: 単なる結膜脱脂術であれば、術後1週間で「少し顔がむくんでいるな」と感じる程度まで落ち着きます
脂肪注入を併用した場合: 針先が血管に当たると、その部分が赤紫色になり、完全に色が引くまでには2週間程度かかることがあります。ただし、これも濃いめのメイクやマスクで隠せるレベルになることが多いです
表ハムラ(皮膚切開を伴う場合): 術後1週間で抜糸が必要です。内出血は他の手術よりもやや長引くことがありますが、それでも1週間後には「少しむくんでいる、少し薄黄色い」程度に落ち着くことがほとんどです
特有のダウンタイム(表ハムラ): ごく稀に外反(がいはん)や結膜下浮腫(けつまくかふしゅ)といった、特有のダウンタイムが発生することがあります。これらは自然に回復することが多く、1ヶ月から3ヶ月程度の様子見が必要となる場合があります
それでは、このダウンタイムを最短で乗り切るための10のコツと、絶対にやってはいけないNG行動について具体的に見ていきましょう。

2. ダウンタイムを最短にするために「やるべきこと」10選

① 患部を「冷やす」【特に最初の2日間】

手術後、特に最初の2日間は患部を優しく冷やすことが重要です。ただし、極端に冷やしすぎたり、長時間当て続けたりすることは避けましょう。凍傷や色素沈着の原因になる可能性があります。また、2日を過ぎてからも冷やし続けると、かえってむくみを引き起こすことがあります 保冷剤やアイスパックをガーゼや薄いタオルで包み、目の上に軽く当てる程度が適切です

② 頭を「高く」する

できるだけ心臓より頭が高い位置にある状態を保つように意識しましょう。寝る時も枕を重ねて少し頭を高くして寝るのがおすすめです。うつ伏せや、長時間かがんで物を取るような体勢は、目元に血が溜まりやすくなるため避けてください

③ 「安静にする」

術後1〜2日間は特に安静に過ごしましょう。アルコールやタバコはもちろんのこと、長距離を走ったり泳いだりするような激しい運動は、術後1週間は控えるべきです。頭に血が上るような行為は避けるように心がけましょう

④ 患部を「温める」【術後3日目から1週間】

「冷やす」とは逆のようですが、術後3日目から1週間にかけては、患部を程よく温めることが効果的です。腫れのピークが過ぎた頃に血流を良くすることで、腫れが早く引きやすくなります。これも冷やす時と同様、ホットタオルやぬるま湯で優しく軽く温める程度に留め、極端なことは避けてください

⑤ 「水分補給」をしっかり行う

適度な水分補給は血流促進に繋がります。ただし、カフェインやアルコール、塩分の過剰摂取はむくみを長引かせる原因となるため注意が必要です

⑥ 「軽く歩く」程度の運動はOK

過度な安静は、精神的なストレスや「ダウンタイムうつ」に繋がる可能性もあります。無理のない範囲で、日常生活の軽い動きや散歩程度であれば問題ありません。ただし、長距離歩いたり体が熱くなるような運動は避けましょう

3. ダウンタイムを長引かせないために「絶対にやってはいけないNG行動」

① 患部を「触る・揉む・こする」

これは最も避けていただきたい行動です
特に脂肪注入をされている場合、注入した脂肪はデリケートで、定着するまで繊細な状態です押しすぎたり、揉んだり、こすったりして圧力を加えすぎると、せっかく注入した脂肪がなくなってしまい、定着率が低下してしまいます
摩擦は腫れを悪化させる原因にもなります
ハムラ法などで糸で固定している場合、治りかけで痒みを感じてこすってしまうと、糸が取れてしまう可能性もあります 良いことは何一つありませんので、術後1ヶ月程度は目元を極力そっとしておくように意識しましょう

② 「アルコールとタバコ」は厳禁

アルコールは血流を良くし、顔がほてりやすくなるため、むくみを長引かせます
タバコは逆に血流を阻害します。末梢血管が収縮し、傷の治りが悪くなります 特に脂肪注入においては、注入された脂肪に毛細血管が入り込むことで定着しますが、タバコは毛細血管の形成を妨げ、血流に乗った栄養が脂肪に届かなくなり、脂肪の生着率が著しく低下してしまいます

③ 「頭に血が上る行為」

長時間の入浴や、長距離・激しい運動はもちろんのこと、カラオケで思いっきり歌う、大笑いするといった頭に血が上るような行為は避けましょう。術後に再び出血するリスクを高めることがあります

④ 患部に「日焼け」をさせない

赤紫色に腫れている部分に過度な日焼けをしてしまうと、その赤紫色が色素沈着として残り、1ヶ月〜数ヶ月間も長引くことがあります。ダウンタイム中は、患部の日焼けは極力控えましょう

4. 補足:クリニック選びも重要

上記で説明したダウンタイムを短縮するためのセルフケアももちろん大切ですが、クリニック選びも非常に重要です。症例経験豊富なドクターに施術してもらうことで、ダウンタイムが長引く確率を極力抑えることができます
経験豊富なドクターは、止血操作が丁寧であったり、万が一出血があった場合でも、その対処法を熟知しています。不慣れなドクターに比べ、ダウンタイムが長引くリスクを確率論として抑えることができるでしょう

5. まとめ

クマ治療後のダウンタイムは、適切なケアと注意を払うことで最短に抑えることが可能です。
最初の2日間は優しく冷やし、3日目からは温めて血流を促進する
頭を高く保ち安静に過ごす
水分補給をしっかり行い、軽く歩く程度の活動は取り入れる
患部を触ったり揉んだりしないアルコール・タバコは控える頭に血が上る行為を避ける日焼けをしない
これらのポイントを実践し、スムーズな回復を目指しましょう。また、安心して治療を受けるためにも、信頼できる経験豊富なクリニックを選ぶことが何よりも大切です
今回の内容が、クマ治療を検討されている方々のご参考になれば幸いです。ぜひ一度、ご相談にお越しいただけますと幸いです。
くまとりについて、詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/kuma.html
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日付: 2025年9月2日  カテゴリ:形成外科手術

くぼみ目に脂肪注入は本当にNGなのか?諦めないための適切なアプローチを徹底解説!

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
「くぼみ目だから仕方がない」「脂肪注入は絶対にダメ」──もしあなたがこんな言葉を聞いて、くぼみ目の改善を諦めかけているとしたら、それは大変もったいないことです。当院には、目の下のクマのご相談はもちろんのこと、目元や目の下のへこみ、いわゆる「くぼみ目」でお悩みの方が数多くいらっしゃいます。中には他院でクマ取り手術後に、目の上や下のくぼみが気になり始めたという方もいらっしゃいます
一部のクリニックでは、くぼみ目を「個性」として受け入れるべきだと主張したり、脂肪注入を「絶対ダメ」と断言したりするケースも見受けられますが、そうした考え方は、お悩みを持つ方々にとって選択肢を大きく狭め、絶望を与えかねません。当院では、くぼみ目に対する適切なアプローチが存在し、決して諦める必要はないと考えています。
本記事では、くぼみ目の原因から、当院が推奨する改善策、特に注入治療の具体的な方法とそれぞれの特徴、そしてリスクとその対処法について、当院統括医師の吉井健吾医師が詳しく解説していきます。

なぜ「くぼみ目」になるのか?主な3つの原因

まず、くぼみ目ができる主な原因は以下の3つに分けられます

1. 骨格上の問題

目の周りの骨、特に眉毛の辺りの上眼窩の骨や、目の下の眼窩の骨の縁が、眼球よりも前方に突出していると、目元全体がくぼんで見えやすくなります。これは先天的な要因が大きいとされています。

2. ボリュームロス(眼窩脂肪の減少)

眼球の周囲には「眼窩脂肪」と呼ばれる脂肪があり、目元のクッション材のような役割をしています。この上まぶたや下まぶたの眼窩脂肪が、年齢とともに減少したり、元々少ない体質の方の場合、目元がへこんで見えてしまいます。特に、目の下の脂肪が極端に少ないと、へこみが顕著になることがあります

3. 眼瞼下垂(がんけんかすい)

眼瞼下垂とは、まぶたを開く筋肉(眼瞼挙筋)が緩むことで、目が十分に開ききらない状態を指します。この筋肉が緩むと、目を開こうとする際に無意識のうちに目の奥から筋肉が根元から引っ張ろうとする力が働き、その結果、上まぶた全体が引っ張られてへこんでしまうことがあります。これは目を開くシャッターの役割を果たす筋肉の機能低下によって生じます
これらの原因が単独で、または複合的に作用することで、くぼみ目が形成されます。

くぼみ目へのアプローチ:原因に応じた治療法

それでは、これらの原因に対して、どのようなアプローチが可能なのでしょうか。

1. 骨格上の問題へのアプローチ

骨が出っ張っていることが原因の場合、根本的な改善には骨を削る手術が必要となります。眼窩をヤスリのような機械で削ったり、骨切りを行ったりするクリニックもありますが、これは大掛かりな手術であり、ダウンタイムも長く、骨を削ることに抵抗を感じる方が多いため、心理的なハードルが高い治療法と言えます

2. ボリュームロスへのアプローチ(注入治療)

最もシンプルで理にかなったアプローチが、失われたボリュームを注入で補うことです。目元の脂肪が減ってへこんでいるのであれば、そこに適切な物質を注入してあげることで、自然なふくらみを取り戻すことができます。骨を削ることに抵抗がある方でも、脂肪などを注入することで目元を滑らかに整えることが可能です。この注入治療が、くぼみ目へのアプローチの幅を大きく広げる重要な選択肢となります

3. 眼瞼下垂へのアプローチ

眼瞼下垂が原因でくぼみ目が起きている場合、まずは眼瞼下垂の治療を行うことが優先されます。黒目にまぶたが被さり、眠たそうに見える方や、上まぶたのへこみだけでなくそうした傾向がある方は、眼瞼下垂の治療をすることでくぼみ目の状態が改善されるケースが多く見られます ただし、眼瞼下垂だけでなく、同時にボリュームロスも起きている方もいらっしゃるため、眼瞼下垂の手術や治療を行い、その様子を見てから、まだへこみが気になるようであれば注入治療を加えるという段階的なアプローチも有効です
このように、くぼみ目への治療は、その原因と患者様の希望によって多岐にわたりますが、多くの場合、注入治療が中心的な役割を果たすことになります

注入治療の選択肢:3つの主な方法

当院で行っている注入治療には、主に以下の3種類があります

1. 脂肪注入

ご自身の太ももやお腹などから採取した脂肪を、くぼんでいる部分に注入する方法です。当院では、この脂肪注入が最も多く行われています
    ◦ メリット:
        ▪ 一度定着した脂肪は安定して残り、定期的な再注入の必要がほとんどない点が大きな利点です。ヒアルロン酸やベビーコラーゲンのように何度も入れ続ける必要はありません
        ▪ 自身の組織であるため、異物反応のリスクが少ないとされています。
    ◦ デメリット・注意点:
        ▪ 上まぶたの皮膚は非常に薄いため、脂肪の定着がややしにくかったり、逆に定着しすぎるとしこり(コリコリとした塊)になってしまうリスクがあります
        ▪ そのため、非常に少量ずつ慎重に注入することが重要です。一度に多く注入するのではなく、もし定着が悪くても「仕方がない」というくらいの感覚で、少量ずつ注入を繰り返す方が安全性が高まります
        ▪ しこりができた場合:もし大きなものであれば外科的に切除する必要があるかもしれませんが、少量投与であればそこまで大きなものができることは稀です。小さなものであれば、ステロイド注射(ケナコルト注射)によって縮小させることが可能です。しこりの発生頻度自体は少ないとされています

2. ヒアルロン酸注入

医療用のヒアルロン酸を注入する方法です。
    ◦ メリット:
        ▪ 何よりも手軽さが最大の魅力です。10分から15分程度の短時間で施術が可能で、ダウンタイムも比較的少ないため、気軽に試すことができます
        ▪ もし結果がイメージと違った場合や、元に戻したいと考えた場合でも、ヒアルロン酸を溶かす薬剤を注入すれば、瞬時に溶かして元に戻すことが可能です。これはリスクヘッジとして非常に優れています
        ▪ 「お試し」として、まずヒアルロン酸でどのような変化があるか見てみたいという方にも適しています
    ◦ デメリット・注意点:
        ▪ チンデル現象: 目元の皮膚は非常に薄いため、ヒアルロン酸を皮膚のすぐ下に注入すると、ヒアルロン酸の透明な色が下にある筋肉の色を不自然に屈折させ、青白く見えてしまうことがあります
        ▪ むくみ・ぶよつき: ヒアルロン酸はスポンジのように水分を吸収する性質があるため、注入後長期間残っていると、水分を吸ってむくんだり、ぶよついた感じに見えることがあります。もしこのような症状が出たら、溶かして入れ替えるなどの対応が必要になります
        ▪ 持続期間: 一般的に持続期間は3ヶ月から6ヶ月程度とされていますが、個人差があり、意外と長くその場に残ることもあります。しかし、基本的に定期的な再注入が必要となります。

3. ベビーコラーゲン注入

ベビーコラーゲンは、最近供給が安定してきた注入剤です
    ◦ メリット:
        ▪ ヒアルロン酸とは異なり、肌色に近く、柔らかい性質を持っているため、目元に馴染みやすいという特徴があります。ヒアルロン酸で起こりうるチンダル現象(青白い見え方)が起こりにくいとされています
        ▪ ヒアルロン酸のような水分吸収によるむくみ(ぶよつき)も出にくいです
        ▪ 脂肪注入以外の方法として、多くのクリニックで採用されています
    ◦ デメリット・注意点:
        ▪ 持続期間: 比較的すぐに吸収されてしまいやすく、持続期間が短いという欠点があります
        ▪ 費用: 1本あたりの価格が高価であるため、「高いのに持ちが短い」と感じる方もいらっしゃいます

当院での注入方法の使い分け

当院では、基本的なアプローチとして脂肪注入を好んで採用する傾向にあります。これは、一度定着すれば安定した効果が期待でき、再注入の手間が少ないためです
しかし、患者様のニーズや不安に応じて、以下のように使い分けを行います
脂肪注入のダウンタイムやしこりのリスクが怖いと感じる方には、ベビーコラーゲンをお勧めすることがあります
ベビーコラーゲンの持続期間の短さや費用が高い点が気になる方には、まずヒアルロン酸で様子を見ることを提案することが多いです。ヒアルロン酸で「お試し」をして、もし効果が気に入って長く持続させたい場合は、脂肪注入に切り替えるという選択肢もあります

くぼみ目に対するアプローチとして、「注入は絶対ダメ」という意見について

「くぼみ目は個性だから放っておきましょう」「脂肪注入は絶対ダメ」といった意見を耳にすることもあるかもしれません。しかし、くぼみ目で深く悩んでいる方からすれば、これらの言葉は非常に無責任に聞こえるでしょう
注入という手段を否定してしまうと、くぼみ目に対する治療の選択肢は極めて限定されてしまいます。眼瞼下垂ではない元々くぼみ目の方の場合、残された選択肢は「骨を削る」といった、より大掛かりでリスクの高い手術しかなくなってしまいます
確かに、注入治療にはしこり、定着率の問題、ヒアルロン酸のチンダル現象やぶよつきといったリスクが存在します。しかし、これらのリスクは適切な注入方法(例えば、脂肪注入であれば少量ずつ慎重に行うなど)と、術後のケアによって限りなく減らすことが可能です。もし何らかの問題が生じたとしても、ステロイド注射などで対応できるケースも多いのです
リスクを過度に心配する必要はありません。それよりも、くぼみ目で悩みを抱えている方々が、適切な治療によってその悩みを解消し、自信を取り戻すことの方が重要だと考えます

最後に:諦めずに経験豊富な医師へご相談を

くぼみ目は、決して「個性だから仕方ない」と諦めるべきものではありません。骨格的な問題、ボリュームロス、眼瞼下垂など、その原因は多岐にわたりますが、それぞれの原因に対して適切なアプローチが存在します
特に、注入治療はくぼみ目に対する治療の大部分を占める重要な手段です。脂肪注入、ヒアルロン酸、ベビーコラーゲンという3つの選択肢があり、それぞれにメリット・デメリット、そしてリスクと対処法があります。これらの情報を踏まえ、ご自身の状態や希望に合った治療法を、信頼できる専門医とじっくり相談することが大切です。
「注入はリスクがあるからしない」というクリニックもあるかもしれませんが、当院ではリスクを適切に管理しながら、患者様一人ひとりに最適な注入治療を提供しています。くぼみ目でお悩みの方は、ぜひ一度、当院にご相談ください。

脂肪注入について、詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/liposuction.html
ベビーコラーゲンについて、詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/beauty/hyaluronic_acid.html#002
ご予約や当院ホームページから
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