こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
今回は、30代、40代の方々に向けて、今すぐ始めるべきアンチエイジングの美容医療について、当院統括医師の吉井健吾医師が解説していきます。
30代・40代の方は、これからアンチエイジングを始めたい、長年気になっていたシミをどうにかしたい、といった悩みが顕在化してくる年頃かと思います。
この時期にアンチエイジングを目的とした美容医療に取り組むかどうかで、将来的な肌や顔立ちに大きな差が生まれる最も大事な時期だと言えます。
アンチエイジング治療は、1回1回で見ると劇的な変化をもたらすわけではありませんが、年齢と共に進行する老化に対して「抗う」行為であり、繰り返し行うことが重要です。10年後、15年後に、何もしなかった人と繰り返し治療をしてきた人との間には、大きな差が開いてしまうのです。
特に重要なのが、治療が小規模で済むうちに始めることです。もし50代や60代になってからアンチエイジングを始めようとすると、治療がどんどん大掛かりになる傾向があります。
30代・40代が「今」やるべき治療の「鉄板」を、ダウンタイムが少なく、取り掛かりやすいものからご紹介します。
30代・40代に「鉄板」のおすすめ治療法
1. 肌治療の入門:フォトフェイシャルとピコレーザー
30代40代でやるべき鉄板治療の一つ目は、フォトフェイシャルとピコレーザーです。
入門としておすすめなのは光治療であるフォトフェイシャルです。これは、肌のシミだけでなく、くすみ、赤み、肌のハリ感といった、肌質全体をマイルドに満遍なく改善していく治療法です。
フォトフェイシャルはダウンタイムが少なく、治療後もシャワー、洗顔、メイクに何の制限もないため、手軽に始めやすい治療法と言えます。
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フォトフェイシャル(ステラM22)
IPL(Intense Pulsed Light)という光をお顔全体に照射することで、シミ、くすみ、赤ら顔、小じわ、毛穴開き等を改善する治療です。お悩みに応じてフェルターを選択します。
しみ・くすみ・ハリ感・肌のキメ・赤ら顔・毛細血管治療など6種類のフィルターより最適なものを選んで照射します。
料金:13,750円~ ※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:紅斑、腫れ、色素沈着、色素脱失、痒み、毛包周囲の赤み、紫斑、熱傷、肝斑の悪化
リスク・副作用:紅斑、腫れ、色素沈着、色素脱失、痒み、毛包周囲の赤み、紫斑、熱傷、肝斑の悪化
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一方、シミを特に集中的に改善したい場合は、ピコレーザーが推奨されます。ピコレーザーはフォトフェイシャルに比べて多少ダウンタイムが出ることがありますが、シミや肝斑をピンポイントで薄くしたい方に適しています。
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ピコスポット(ピコシュアレーザー)
内容:シミ・アザ等の色素性病変に対して、部分的にレーザーを照射する治療です。
料金:1shot2,200円~ ※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:色素沈着、色素脱失、シミの取り残し・再発、炎症、肝斑の増悪、熱傷等
リスク・副作用:色素沈着、色素脱失、シミの取り残し・再発、炎症、肝斑の増悪、熱傷等
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2. 刻みジワ予防に最適:ボトックス注射
2つ目は、主にシワ治療として使われるボトックスです。
ボトックスの主なターゲットは、ニコニコ笑った時にできるシワや、眉毛を上げた時にできるシワなど、「動かした時にできるシワ」です。動かす癖があるシワを放置すると、シワがどんどん刻み込まれ、最終的には真顔の状態でもシワができてしまう状態になります。
50代60代まで放置してシワが刻まれてしまうと、それを改善するためには切って引き上げるしかない、といった大掛かりな治療が必要になります。そうなる前に、今のうちにボトックスで気になるシワの動きを定期的に(4ヶ月から半年おきに)止めておくことが重要です。
ボトックスは価格も手頃で、価格競争により1箇所1万円~2万円程度で打てるクリニックも増えており、比較的手の届きやすい治療かと思います。
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ボトックス
神経からアセチルコリンが出るのを抑え、筋肉の過剰な動きや過剰な発汗をわらげる治療です。
料金:ボトックス・ビスタ1部位16,500円~ ※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:疼痛、腫れ、内出血、アレルギー、表情に違和感、脱力感、めまい、視力低下、表情の左右差、眼瞼下垂、注射部の内出血、そう痒感等
リスク・副作用:疼痛、腫れ、内出血、アレルギー、表情に違和感、脱力感、めまい、視力低下、表情の左右差、眼瞼下垂、注射部の内出血、そう痒感等
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3. たるみ予防の入門:ハイフ(HIFU)
3つ目は、たるみ治療の予防的な側面を持つハイフ(HIFU)です。
ハイフは、超音波を皮膚の下の脂肪組織に集中させ、熱の力でギュッと縮める原理(焼肉で肉が縮むイメージ)を利用しています。
ハイフの治療間隔は、4ヶ月に1回、あるいは半年に1回(年に2〜3回)の施術を推奨しております。ダウンタイムは少なく、施術直後に顔がほてったような赤みが出る程度です。痛みは少しありますが、2~3日、顔が筋肉痛のような感覚になることがあります。ハイフは、たるみ治療における入門として最適な治療法です。
ハイフは切るフェイスリフトほどの劇的な効果はありませんが、繰り返し行うことで、何もしなかった場合との10年後、15年後の差は歴然です。
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ハイフ(ウルトラフォーマー3)
内容:超音波の熱を、お肌表面にダメージを与えることなく、狙った組織に集中照射して効果を得る治療です。たるみ治療や浅い層へのアプローチにより肌質改善に効果的です。
料金:18,700円~ ※料金は変更となる可能性がございます。照射範囲により異なります
リスク・副作用:発赤、浮腫、熱傷、内出血、異常感覚等
リスク・副作用:発赤、浮腫、熱傷、内出血、異常感覚等
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4. ボリュームの減少を物理的に補う:ヒアルロン酸
30代40代になると、20代の頃のもっちりした顔とは異なり、少しずつ骸骨に近づいていく傾向があります。具体的には、おでこのへこみ、こめかみのやつれ、頬のこけ、目の下のやつれなどが出てきます。
これらのボリュームが減った部分に物理的にボリュームを足してあげる治療法のひとつがヒアルロン酸です。ヒアルロン酸は元々人の体内に存在する物質であり、アレルギーも少なく、安全性の高い治療法です。
ヒアルロン酸の価格は打つ量によって異なりますが、半年や年に1回の頻度で済む製剤や部位が多いです。
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ヒアルロン酸(アラガン:ジュビダームシリーズ)
内容:ボリュームの減少等で影ができる原因部位に注入することで、しわやたるみを改善、目を大きく見せたり、唇をふくよかにしたり、鼻を高くする等、パーツ形成もできる治療です。
料金:1ccあたり68,200円~ ※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:痛み、腫れ、赤み、感染、アレルギー、皮膚の血行障害、視力障害等
リスク・副作用:痛み、腫れ、赤み、感染、アレルギー、皮膚の血行障害、視力障害等
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5. たるみ治療の「最強」コンビネーション:糸リフト
糸リフト(スレッドリフト)もたるみ治療の一つであり、糸リフトとハイフのコンビネーションは、30代40代のたるみ治療において最強だと考えられます。
糸リフトはダウンタイムが出ると誤解されがちですが、実際は「その日ちょっとむくんでいるかな」程度のダウンタイムで済みます。
SNSなどで見られるような劇的に上がった状態が長く持続するわけではありません。糸リフトは切って引き上げているわけではないため、重力には負けてきてしまうのが現実です。
しかし、糸リフトには、その後から遅れて出てくる引き締まり効果があります。これは、糸を用いて皮膚の下の脂肪組織をわざと傷つけることで、筋トレのように組織が固くキュッと引き締まるためです。
たるみ治療のベストなスケジュールとしては、糸リフトを年に1回、ハイフを年に2~3回のペースで組み合わせることが推奨されています。
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糸リフト
施術内容:メスを使うことなく、吸収性の糸をこめかみ辺りなどから挿入することで、お顔のたるみ改善・予防、全体的な引き締めが期待できます。
料金:1本33,000円~ ※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:内出血、腫れ、疼痛、ひきつれ、ツッパリ感、感染、左右差、凸凹等
リスク・副作用:内出血、腫れ、疼痛、ひきつれ、ツッパリ感、感染、左右差、凸凹等
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美容医療の効果を最大化するライフスタイルの心得
美容医療に取り組むことと並行して、アンチエイジングのためには、日常生活でも心がけていただきたいことがあります。
1. 徹底した日焼け予防と保湿
これは老化対策の基本です。
2. 摩擦刺激の回避
化粧落としや洗顔の際、顔をゴシゴシ洗うとくすみが出てくる原因となります。摩擦を避け、「ポンポンポンポン」と優しく行うことが大切です。
3. 規則正しい生活
夜更かしや寝不足は、クマや肌荒れの原因となり、老けて見られやすくなります。また、パソコンやスマートフォンを長時間じっと眺め続けることも、目の下のクマにつながるため注意が必要です。
まとめ
30代、40代は、アンチエイジングの種を蒔き、小さな治療を積み重ねることで、10年後、15年後に大きな果実を得られる年代です。若いうちから予防的な美容医療を生活に取り入れ、将来の自分への投資を始めましょう。
外科手術について、詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/beauty/tesslift.html