こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
美容医療は、個人のコンプレックスを解消し、人生を豊かにする「光」をもたらす一方で、理想と現実のギャップ、あるいは予期せぬ合併症による「闇」が存在するのも事実です。インターネット上の掲示板やSNSでは、「修正したい」「失敗してつらい」といった声も散見されます。
どのような治療が修正に至りやすいのか、また、どのような患者様が不満を感じやすいのかを深掘りし、美容医療で失敗(心理的な不満や修正の必要性)を避けるための具体的なポイントを解説します。
1. 修正・再調整の必要性が生じやすい部位とその難しさ 🧐
美容外科手術の中で、特に修正が多くなると印象を受けるのが鼻の手術全般です。
💡 鼻の手術の複雑性
鼻は、目元と比較すると解剖学的な構造(軟骨と骨)は比較的単純であるにもかかわらず、立体構造予測が非常に難しい部位とされています。
1. バランスの変化: 例えば、小鼻縮小で鼻の横幅を狭くすると、相対的に鼻先の幅が目立つようになり、「鼻先がもたっとした感じが気になる」といったように、他の部分のバランスに対する不満が次々と生まれてくることがあります。
2. 技術的な難易度: 鼻を顔の正中線(まっすぐな位置)に正確に合わせる操作は、高いテクニックを要します。
3. 費用の心理的影響: 鼻の手術は高額になることが多いため(100万円、200万円単位)、かけた費用に対して理想と異なる結果が出た場合、心理的な落ち込みがひどくなり、「失敗した」という感覚につながりやすい傾向があります。
💡 感染リスクが高い鼻の手術
鼻は顔の中で感染リスクが比較的高い部位の一つと認識されています。
• 手術環境: 傷跡を目立たせないために鼻の穴から切開する場合が多いですが、鼻の内部は元々汚い場所であり、完全に無菌状態に保つことは非常に困難です。
• 異物の使用: シリコンプロテーゼや、患者自身の耳の軟骨、肋軟骨などを移植材として使用する場合、異物を体に入れることによって、さらに感染しやすくなります。
• 重篤な結果: 感染が起こると、組織の拘縮を引き起こし、思い描いていた理想とはかけ離れた状態になってしまうリスクがあります。
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小鼻縮小内容:小鼻の根本を切開し、内側/内外側の組織を切除することにより、小鼻の大きさを改善する手術です。
リスク・副作用:出血、腫れ、感染、傷痕、後戻り等
リスク・副作用:出血、腫れ、感染、傷痕、後戻り等
料金:121,000円~※料金は変更となる可能性がございます
貴族手術内容:鼻腔内/口腔内を切開し、プロテーゼを挿入することにより、鼻翼の高さとほうれい線の深さを調整します。
リスク・副作用:出血、腫れ、感染、瘢痕・拘縮、菲薄化、鼻閉感、感覚・運動障害等
リスク・副作用:出血、腫れ、感染、瘢痕・拘縮、菲薄化、鼻閉感、感覚・運動障害等
料金:165,000円~※料金は変更となる可能性がございます
鼻プロテーゼ内容:鼻腔内/鼻腔内~鼻柱を切開し、プロテーゼを挿入することにより、鼻筋の高さを調整します。
リスク・副作用:出血、腫れ、感染、瘢痕・拘縮、菲薄化等
リスク・副作用:出血、腫れ、感染、瘢痕・拘縮、菲薄化等
料金:165,000円~※料金は変更となる可能性がございます
💡 涙袋ヒアルロン酸注入の注意点
手軽な治療として人気のある涙袋のヒアルロン酸注入も、不満につながりやすいケースがあります。
• 注入量の調整: 患者様自身の好みにもよりますが、ヒアルロン酸は水を吸収して時間差で腫れてくる(むくんでくる)性質があるため、これを予測できていないと入れすぎの状態になりがちです。
• 安全な注入量: 安全策としては、0.1cc~0.2ccずつ少しずつ注入するのが推奨されます。
• 長期的な影響: 注入量を増やしすぎた状態で長期間放置すると、目元にシワができたりする原因にもなり得るため、「ほどほど」の量に留めることが重要です。
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ヒアルロン酸注入:内容:ボリュームの減少等で影ができる原因部位に注入することで、しわやたるみを改善、目を大きく見せたり、唇をふくよかにしたり、鼻を高くする等、パーツ形成もできる治療です。
料金:68,200円※料金は変更となる可能性がございます。
リスク・副作用:痛み、腫れ、赤み、感染、アレルギー、皮膚の血行障害、視力障害等
リスク・副作用:痛み、腫れ、赤み、感染、アレルギー、皮膚の血行障害、視力障害等
2. 失敗(不満)に陥りやすい患者様の特徴と医師とのすり合わせの重要性 👤
治療の結果に対する不満は、手術の難易度だけでなく、患者様側の要因、特に目標設定や情報との向き合い方に起因することが多いです。
1. 理想が高すぎる、あるいはこだわりが強すぎる方
手術に対して、患者様側からの指示やこだわりが非常に多い場合、失敗につながりやすいとされます。
• 医師の提案への過干渉: 医師はプロフェッショナルとして、その方の顔のバランスや経験に基づいた最善の治療法を提案しますが、患者様が独自に調べた方法(例:Aという方法ではなくBという方法でここまでやってほしい)に固執し、医師の提案を受け入れないケースです。
• 治療の限界設定: 医師が「これ以上やるとやりすぎ感が出る」「その方法ではこのような限界がある」と説明しても、患者様の妄想や高すぎる理想が入ってしまっている場合、結果的に医師の持つ技術や経験の幅(手足)が縛られ、最適な結果に到達するのが難しくなります。
2. 年齢や身体的条件に合わない目標設定 📅
例えば、60代の方が、20代の方の目元の写真を持ってきて「これと同じにしてほしい」と理想を掲げるケースです。これは身体的な現実として「そうはならない」可能性が高く、年齢に見合った、現実的な「見本」を設定することが大切です。
3. SNS上の加工情報に惑わされるリスク 📸
近年、SNSには美容医療の情報や症例写真が溢れていますが、これらには注意が必要です。
• 加工写真の横行: 特にボディ系の手術(例:豊胸のシリコン挿入)において、顔よりもバレにくい形で写真を加工するドクターやクリニックが存在します。
• 不自然さの隠蔽: 加工によって、本来なら不自然に見えがちなシリコンのデコルテ部分が自然に見えたり、術後の注射跡が消されていたり、肌が過剰に綺麗に修正されていたりすることがあります。
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シリコン豊胸:乳腺と脂肪組織の代わりに豊胸インプラントを挿入することでバストを大きくする手術
料金:396,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:出血、腫れ、感染、拘縮、ひきつれ、左右差、瘢痕、乳房の知覚低下、インプラントの破損 等
料金:396,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:出血、腫れ、感染、拘縮、ひきつれ、左右差、瘢痕、乳房の知覚低下、インプラントの破損 等
3. 失敗(不満)を回避し、満足度を高めるために ✨
美容医療で不満を最小限に抑えるためには、まずゴールを明確に定めること、そして医師との信頼関係が不可欠です。
1. 現実的なゴール(合格ライン)を設定する
「シワ一つない状態」といった完璧な結果を求めるのではなく、現実的な「合格ライン」を設定することで、心理的な負担を軽減し、「失敗した」と感じずに済みます。
•例: 60代のクマ取りであれば、「シワは少し残るかもしれないが、以前よりクマが少なくなり、目元がすっきりした状態」を目標とする。
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経結膜脱脂:下まぶたをめくり、あっかんべをした状態で結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を切除します。
料金:154,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等
料金:154,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等
2. 医師の経験を尊重し、本質にこだわる
治療方法や枝葉末節な部分にこだわりすぎると、かえっておかしな結果になることがあります。最も重要な目標は「綺麗にすること」であり、そのための最善の方法は、経験豊富な医師が提案するものであるべきです。
• 治療内容については、最終的に医師にプライオリティ(優先権)を持たせ、信頼して任せることが成功への鍵となります。
3. 信頼できる医師選びと症例チェック
ドクターのキャリアや実際の症例写真(加工されていないもの)をしっかりとチェックすることも非常に重要です。
美容医療は、ご自身の体を変える重大な決断です。情報過多の時代だからこそ、冷静に現実と理想のバランスを見極め、専門的な知見を持つ医師に相談し、納得のいく形で治療を進めることが、満足のいく結果につながります。
美容外科手術について詳しくはこちら:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/
