こんにちは、お茶の水美容形成クリニックの朴華永です。
最近、「女性器の美容整形(婦人科形成)」ってよく耳にするようになりましたよね。
見た目を整えるだけじゃなく、実は性生活の満足度を上げる目的で手術を検討する人も多いそうです。
でも、本当に効果があるの?
今回は、そんな疑問に答えてくれる、まさに最新の論文を見つけたので、その内容を分かりやすく解説していきます!
論文の目的:手術を考える人と、手術を受けた人とを比べてみた!
今回ご紹介するのは、「女性器美容整形と性機能・満足度・自己主張の関連性」というタイトルの論文です。
この研究は、
これから手術を受けたいと思っている女性
すでに手術を受けた女性
手術を希望していない女性(対照グループ)
の3つのグループを比較して、「性機能」「性満足度」「性的な自己主張」にどんな違いがあるのかを調べた、とても興味深い内容です。
どんなふうに調べたの?
イランのテヘランにある5つのクリニックで、合計200人の女性に協力してもらい、3つのグループに分けて調査しました。
評価には、世界的に使われている「性機能」「性満足度」「性的な自己主張」を測るための質問票が使われました。
論文でわかった驚きの結果!
結果はとてもハッキリしていました。
これから手術を検討している女性たちは、すでに手術を受けた女性たちや、手術を希望していない女性たちに比べて、性機能、性満足度、性的な自己主張のスコアが軒並み低かったんです。
特に、小陰唇縮小術を検討している女性と、すでに手術を受けた女性とを比較すると、すべての項目で、手術を受けた女性の方が明らかにスコアが高いという結果になりました。
これはつまり、「性器の美容整形を完了した女性は、手術を検討している女性と比べて、より良い性機能、満足度、自己主張を経験している」ということを示しています。
論文のポイント深掘り:なぜ手術が求められるの?
この研究は、「手術が性生活にプラスの影響を与える可能性がある」ことを示唆していますが、その背景にはもっと複雑な理由があるようです。
手術を考えるきっかけは?
女性がこの手術を考える主な理由は、見た目の悩み、性交時の痛みや不快感、自己肯定感の低さ、そしてパートナーの反応を心配する気持ちなどが挙げられています。
特に、インターネットなどで理想化された画像を見て、「自分の体は普通じゃないのかも…」と悩んでしまう人もいるようです。
手術の効果は?
この論文の結果からも分かるように、手術は性機能や満足度に良い影響を与えるという報告が多くあります。でも、中には「痛みや感覚の低下があった」という声もあり、すべての人に良い結果が出るとは限らないのが現実です。
自己肯定感と性的な自己主張の大切さ
この論文で注目したいのが、「性的な自己主張」という新しい視点です。
自分の体に自信がないと、性生活でも積極的に自分の意見を伝えられなくなりがちです。この手術が、見た目の悩みを解消することで、自分に自信を持てるようになり、その結果、性生活でもよりオープンに、自分らしく振る舞えるようになった、という側面もあるのかもしれません。
まとめ:手術を考えるときは、一人で悩まないで!
この研究は、女性器美容整形(婦人科形成)が、性機能や性満足度、そして自己肯定感にポジティブな影響を与える可能性があることを示してくれました。
でも、その背景には、メディアのプレッシャーや、自分の体に対するコンプレックスなど、複雑な悩みがあることも忘れてはいけません。
もし、この手術を検討しているなら、一人で悩まずに、信頼できるドクターや、できれば心理的なことも相談できる専門家と一緒に、じっくり考えることが大切だと言えるでしょう。
参考論文
Alavi-Arjas, Fatemeh et al. “Comparison of Sexual Function, Satisfaction, and Assertiveness in Genital Cosmetic Surgery Groups: A Randomized-Sampling Cross-Sectional Study.” Aesthetic plastic surgeryvol. 49,4 (2025): 1154-1166. doi:10.1007/s00266-024-04434-y
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