こんにちは、お茶の水美容形成クリニックの朴華永です。
女性のデリケートゾーンに関する悩みは、なかなか人には相談しにくいものです。
特に「小陰唇の大きさ」は、見た目の問題だけでなく、日常生活にまで影響を及ぼすことがあります。
しかし、小陰唇縮小手術は、その繊細さゆえに、安易な選択をすると後悔につながる可能性も。
今回は、小陰唇が大きくなる原因から、それが引き起こす具体的な悩み、そして自然で美しい仕上がりを目指すための治療法まで、当院の見解も交えながら詳しく解説していきます。
小陰唇とは?その役割と平均的な大きさ
まず、女性のデリケートゾーンの基本的な構造についてご説明します。
女性のデリケートゾーンには、外側に「大陰唇」と呼ばれる膨らみがあり、その内側に「小陰唇」があります。小陰唇の上部には「副皮」と呼ばれる組織が存在します。
小陰唇の形や大きさは人それぞれで、左右非対称であることも珍しくありません。その機能としては、小陰唇の内側にある尿道口や膣を守るという大切な役割を担っています。小陰唇の平均的な大きさは約2.5cmとされており、一般的に2cm以上が治療適応となることが多いとされています。ただし、小陰唇が大きいからといって、必ずしも異常であるわけではなく、治療が必須というわけではありません。
小陰唇が大きくなる3つの主な原因
小陰唇が大きくなる原因は、大きく分けて以下の3つが考えられます。
- 遺伝的要因:これが小陰唇が大きくなる最も大きな原因とされています。生まれつきの体質によるものが大きいため、ご家族に似たような悩みを持つ方がいる場合もあります。
- ホルモンの影響: 思春期や妊娠など、女性ホルモンの変化によって小陰唇が大きくなることがあります。ホルモンバランスの変動は、デリケートゾーンの組織にも影響を与える可能性があります。
- 摩擦や刺激: 下着や衣服による擦れ、自身で触る癖がある場合や性交渉などによって小陰唇が引っ張られることで、サイズが大きくなる可能性が指摘されています。日常生活における継続的な刺激が、小陰唇の組織を変化させることがあります。
大きい小陰唇に見られる4つの特徴と日常生活への影響
小陰唇が大きい方には、元々小さい方に比べていくつかの特徴が見られる傾向があります。これらの特徴が、日常生活における不快感や悩みの原因となることがあります。
黒ずみ(色素沈着)
陰部の黒ずみは、女性ホルモンの影響を強く受けるため、小陰唇が小さくても黒ずみが強い方もいらっしゃいます。
しかし、小陰唇が大きい場合、下着に擦れたり、摩擦が強くなったりすることで、黒ずみがより強く現れる傾向があると言われています。
見た目の問題として、悩みの種となることがあります。
厚さ
小陰唇が小さい方は元々薄い場合が多いのに対し、小陰唇が大きい方は厚みも厚いことが多いとされています。
この厚みが、後述する治療において考慮すべき重要なポイントとなります。
シワやヒダの多さ
小陰唇が大きい方は、元々組織の量が多く、その結果としてヒダやシワも多い傾向にあります。
このシワやヒダの存在は、見た目の不自然さにつながるだけでなく、衛生面の問題を引き起こすこともあります。
副皮(クリトリス包皮)の発達
副皮は元々存在しない方もいますが、小陰唇が大きい方は副皮も発達して大きい傾向があるとされています。
また、小陰唇のサイズに左右差がある場合、大きい方の小陰唇に対応して副皮も発達している傾向が見られます。
これらの特徴がある場合、以下のような形で日常生活に影響が出ることがあります。
- タイトな下着や衣服を着用した際の違和感や痛み。
- 自転車に乗った際に小陰唇が圧迫され、痛みが生じる。
- 性交渉の際に小陰唇が巻き込まれて痛みを感じる。
- 衛生面の問題:小陰唇や副皮が発達し、ヒダが多いと、その間に垢が溜まりやすくなります。これが匂いの原因となったり、時には尿が飛び散る原因になることもあります。
これらの悩みは、身体的な不快感だけでなく、精神的なストレスや自信の低下にもつながる可能性があります。
自然で美しい仕上がりを目指す!小陰唇縮小手術の種類
小陰唇縮小手術を検討する際、単にサイズを小さくするだけでなく、「自然で美しい見た目」を目指すことが非常に重要です。カウンセリングの時点で、ご自身の小陰唇にシワやヒダが多いことに気づいていない方も多く、「ただ小さくすれば綺麗になる」と思っている方も少なくありません。しかし、小陰唇が小さくなってもヒダが残ってしまうと、やや不自然な仕上がりになることがあります。
当院では、患者様一人ひとりの小陰唇の特徴に合わせて、より自然で美しい結果を追求するように手術方法も工夫しております。
厚みを改善する
小陰唇の厚みは、見た目の仕上がりに大きく影響します。
分厚い小陰唇をそのまま切って縫合してしまうと、縁がボテっとした不自然な仕上がりになることがあります。小陰唇の厚みを内側から加工することで、自然に薄く見せることができます。
この方法で、元々小陰唇が薄く小さかったかのような状態を再現し、立体感のある美しいラインを作り出すことができます。
シワやヒダを改善する
大きい小陰唇には、凹凸感やヒダが多い傾向があります。元々美しい小陰唇は、凹凸感やヒダが少ないことが特徴です。小陰唇を小さくするだけでなく、残ってしまったシワやヒダをどう改善するかが、手術の満足度を左右する重要なポイントとなります。
小陰唇の一部を三角形に切除し、その皮膚を引っ張って引き上げることによって、シワやヒダを改善する手法です。この方法を用いることで、小陰唇のボリューム感を調整し、より滑らかで自然な曲線を形成することが可能になります。
カウンセリングの重要性
当院では、最初に行うカウンセリングで患者様の小陰唇のヒダや厚みを一緒に確認することから始めています。これにより、患者様ご自身が気づいていなかった特徴や悩みを明確にし、最適なデザインをご提案いたします。
まとめ
小陰唇の大きさに関する悩みは、見た目だけでなく、日常生活における不快感や衛生面の問題にまで及びます。小陰唇が大きくなる原因は遺伝、ホルモン、摩擦など様々で、黒ずみ、厚み、シワやヒダの多さ、副皮の発達といった特徴を伴うことが多いです。
小陰唇縮小手術を検討する際は、単にサイズを小さくするだけでなく、厚みやシワ、ヒダといった個々の特徴を考慮し、適切な治療法を選択することが非常に重要です。もし、小陰唇の大きさや形に悩みを抱えていらっしゃるのであれば、まずは一度専門医に相談し、ご自身の状態を正確に把握することから始めてみませんか。
料金
通常価格 | モニター価格 | |
小陰唇縮小(片側) | 192,500円 | 115,500円 |
小陰唇縮小(両側) | 275,000円 | 165,000円 |
内容:肥大した部分を切除、縫合することで、大きさや形、左右差を改善させる手術です。
リスク・副作用:出血、内出血、腫れ、痛み、傷跡、違和感、左右差、感染、傷の離開等