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こんにちは!お茶の水美容形成クリニックです。
近年、シミ・くすみ治療の分野では、ピコレーザーとルビーフラクショナル(当院取り扱いなし)という二大巨頭が注目を集めています。特にSNSなどでは「どちらの治療法が良いのか?」という議論が盛んです。
当院では長らくピコシュアによる治療を行ってきましたが、患者様からも「ピコレーザーとルビーフラクショナル、どっちが良いの?」というご質問をよくいただきます。
今回は、このシミ・くすみ治療における永遠のテーマ、「ピコレーザー VS ルビーフラクショナル」について、それぞれの特徴と、当院が推奨する治療法について詳しく解説していきます。
🎯 治療法の比較が難しい理由:ピコレーザーの「あいまいさ」
まず、ピコレーザーとルビーフラクショナルを単純に比較することの難しさからお話しする必要があります。
その理由の一つは、ピコレーザーという括り自体が非常に漠然としているためです。
ピコレーザーには、エンライトンやPicoWay(ピコウェイ)、そして当院が導入しているピコシュアなど、さまざまな機種があります。レーザーの機種が変われば、波長やパルス幅(1回の照射でレーザーが出ている時間)といった特性が異なってきます。
さらに、ピコレーザーは機種によって、その治療方法の組み合わせが大きく変わってきます。
一方で、ルビーフラクショナルは、レーザーの波長はルビーレーザーに固定されており、治療方法もフラクショナルという一つの手法に決まっています。
つまり、「大まかなレーザーの括り(ピコレーザー)」と「ピンポイントの治療方法(ルビーフラクショナル)」を比較することになり、一概にどちらが優れていると断言することは難しいのです。
🔬 当院の主力:ピコシュアとその柔軟な治療方法
当院が導入しているピコシュアについて、その特徴と、ルビーフラクショナルと比較した場合の強みを見ていきましょう。
ピコシュアの特徴:アレキサンドライトレーザー
ピコシュアは正式にはピコのアレキサンドライトレーザーと呼ばれるものです。このアレキサンドライトレーザーの波長は、ルビーレーザーの波長と比較的似ています。
ピコレーザーの最大の利点は、治療方法の組み合わせが非常に柔軟に行える点にあります。ピコシュアでは、主に以下の3種類の打ち方が可能です。
1. ピコトーニング : 顔全体に低出力のレーザーを照射し、広範囲のくすみや薄い色素沈着にアプローチする方法です。ダウンタイムは数時間程度の赤みで、非常に少ないのが特徴です。
内容:低出力のレーザーをピコ秒という短い時間で照射する治療です。薄いしみ・くすみ・トーンアップ・肝斑治療等に効果的です。
リスク・副作用:色素沈着、色素脱失、シミの取り残し・再発、炎症、肝斑の増悪、熱傷等
リスク・副作用:色素沈着、色素脱失、シミの取り残し・再発、炎症、肝斑の増悪、熱傷等
料金:13,750円~※料金は変更となる可能性がございます
2. ピコフラクショナル: フラクショナル照射により、肌の再生を促しつつシミ・くすみに対応します。
内容:お顔全体にレーザーをフラクショナル照射することで、シワや毛穴、ニキビ痕の改善に効果的です。
リスク・副作用:色素沈着、色素脱失、シミの取り残し・再発、炎症、肝斑の増悪、熱傷等
リスク・副作用:色素沈着、色素脱失、シミの取り残し・再発、炎症、肝斑の増悪、熱傷等
料金:22,000円~※料金は変更となる可能性がございます
3. ピコスポット: ピンポイントの濃いシミに対して高出力のレーザーを照射する方法です。
内容:シミ・そばかすなど、特定の色素にレーザーを医師がスポット照射し、メラニンを破壊して徐々に薄くしていく治療です。
リスク・副作用:色素沈着、色素脱失、シミの取り残し・再発、炎症、肝斑の増悪、熱傷等
料金:2,200円~※料金は変更となる可能性がございます
治療の組み合わせによる期待できる効果
ピコレーザーは、これらの治療方法を単体で行うことも、組み合わせて行うことも可能です。
特に、ピコトーニングとピコフラクショナルを同時に行うことも可能であり、この組み合わせは、ルビーフラクショナルと「ほぼ同じか、それ以上ぐらいの効果」が見込めるレベルだと考えられます。
さらに当院では、これら3つの治療方法(スポット、トーニング、フラクショナル)をすべて一気にやってしまう治療法を「ピコフルコース」と呼んでいます。
このピコフルコースは、当院が最も強い効果を出せると考えている施術であり、ルビーフラクショナルと比較しても「互角かそれ以上」の効果が期待できます。
患者様の肌の状態やシミの種類に応じて、これらの6種類程度の治療方法の組み合わせから、最も柔軟(フレキシブル)に治療法を選択できる点が、ピコシュアを導入する大きな理由となっています。
💎 ルビーフラクショナルの位置づけと限界
ルビーフラクショナルもまた、市場で非常に評判が良く、強い治療方法であると認識されています。
ピコフラクショナルとルビーフラクショナルを比べた場合、効果は「変わらないぐらい」であるとされています。
しかし、ルビーフラクショナルは強力な治療法である一方で、「ルビーレーザーのフラクショナル」という方法に限定されるため、全ての患者様に同じように効くとは限りませんし、ルビーフラクショナルだけでは限界があるシミも存在します。
肝斑(かんぱん)と期待値について
ルビーフラクショナルは強い施術ですが、ピコトーニングやピコフラクショナルでも悪化する可能性があるような繊細すぎる肝斑(かんぱん)の場合、ルビーフラクショナルでも悪化する可能性があるため、施術を受ける際は医師からの十分な説明を聞くことが重要です。
💰 費用とダウンタイムの比較
費用やダウンタイムについても、ピコレーザーの場合は治療方法の組み合わせによって大きく変わってきます。
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治療方法
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費用目安(1回あたり)
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ダウンタイム目安
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ピコトーニング(単体)
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1万円前後
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数時間程度の赤み
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ピコフルコース
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5万円~6万円程度
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1日程度の赤み、目元などは2~3日赤みが残る場合あり(ルビーフラクショナルと同程度)
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ルビーフラクショナル
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(クリニックによる)
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ピコフラクショナルと同程度(1日~数日)
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ピコトーニング単体とルビーフラクショナルを比べると、トーニング単体はやや弱い傾向がありますが、ピコフルコースのようにすべてを組み合わせた場合、ルビーフラクショナルよりも強くなることがあります。
🏢 クリニック選びと導入機器の背景
なぜクリニックによって推奨する治療法が異なるのでしょうか?
これは、レーザー機器の導入にかかるコストが非常に高額であることが背景にあります。
シミ取り治療のレーザーを何種類も導入できるのは、よほどの大手クリニックを除いて稀です。そのため、多くのクリニックは1種類のレーザーを導入し、そのレーザーの能力を最大限に引き出すための施術方法を研究し、推奨することになります。
📝 まとめ
ピコレーザー(特にピコシュア)とルビーフラクショナルは、シミ・くすみ治療において非常に効果的で似た方向性を持つ治療機器です。
当院が採用しているピコシュアは、ピコスポット、トーニング、フラクショナルといった複数の打ち方を自在に組み合わせる柔軟性が最大の利点であり、特にピコフルコースという強力な組み合わせによって、ルビーフラクショナルと互角、またはそれ以上の効果を見込んで治療を行っています。
しかし、どの治療法を選択するにしても、一度で全てのシミが消えるわけではないという限界を理解し、ご自身の肌に最適な治療計画を医師と相談することが大切です。
シミ・くすみ治療についてご興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
ピコシュアについて詳しくはこちら:https://www.ochanomizubiyou.com/beauty/pico/#002
