こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
「最近、なんだか顔が長くなった気がする…」「疲れて見えるのは顔が間延びしているから?」
40代になると、このような「面長」の悩みを抱える方が増えてきます。特に40代の方からのご相談が多いこの「面長」問題は、年齢とともに顔の印象が大きく変わってしまう原因の一つです。
今回のブログでは、骨切りなどの大掛かりな手術なしで「面長」を解消し、若々しい印象を取り戻すための美容医療の選択肢について、詳しくご紹介します。涙袋ヒアルロン酸注入を考えていない方にも、最適な方法が見つかるかもしれません。
なぜ年齢を重ねると「面長」に見えるのか?そのメカニズムを解説
なぜ年齢を重ねると「面長」に見えるのでしょうか?その主な原因は、加齢による「骨の萎縮」と「脂肪組織の下垂」にあります。
年齢と共に、顔の骨は少しずつ萎縮していきます。すると、その骨の上に位置する脂肪組織も、土台がなくなることで重力に逆らえず下垂してしまいます。この変化は、顔全体、特に中顔面(目の下から口元までの部分)に顕著に現れ、顔が全体的に下に引っ張られたように見えたり、鼻の下が伸びたように見えたりすることで、「面長」という印象を与えてしまうのです。
特に、頬の前面のボリュームが減少して下がることで、顔が間延びして見え、老けた印象につながります。若い頃にはなかった顔のたるみや間延び感は、この骨や脂肪の変化が原因であることが多いのです。
面長解消のための美容医療選択肢
面長を解消するための美容医療には、いくつかの選択肢がありますが、それぞれ特徴や効果、リスクが異なります。ご自身の状態や希望に合わせて、最適な治療法を選びましょう。
1. 最も推奨される「注入治療」:根本原因にアプローチし、若々しい頬へ
面長解消において、美容外科医が最も推奨し、効果的と考えるのが注入治療です。これは、加齢による骨の萎縮とボリューム不足という根本原因に直接アプローチできるため、より若々しく見せる効果が期待できます。
・ヒアルロン酸注入
「手軽さを重視したい」という方におすすめなのが、ヒアルロン酸注入です。特に、「頬の前面」にヒアルロン酸を注入することで、失われたボリュームを補い、ふっくらとした頬を取り戻すことができます。これにより、中顔面の距離が短く見え、顔全体が若々しく引き締まった印象に変わります。 なお、若い世代では中顔面を短く見せるために涙袋へのヒアルロン酸注入も選択肢になりえますが、40代以上の方の場合、「不自然に見える」「涙袋にこだわりがない」と感じる方も多いため、今回の相談者のようにあまり推奨されないことがあります。
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ヒアルロン酸注入:ボリュームの減少等で影ができる原因部位に注入することで、しわやたるみを改善、目を大きく見せたり、唇をふくよかにしたり、鼻を高くする等、パーツ形成もできる治療です。
料金:68,200円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:痛み、腫れ、赤み、感染、アレルギー、皮膚の血行障害、視力障害等
リスク・副作用:痛み、腫れ、赤み、感染、アレルギー、皮膚の血行障害、視力障害等
・脂肪注入
「よりしっかりと効果を出したい」「持続性を求める」という方には、ご自身の脂肪を採取して、「頬の前面」に注入する脂肪注入が適しています。ご自身の組織を使うため、アレルギーのリスクが少なく、一度定着すれば半永久的な効果が期待できるのが大きなメリットです。 注入治療によって頬の前面がふっくらとすると、顔全体が若々しく見える効果があります。頬の前面に適切なボリュームがあると、非常に若々しく、魅力的な印象を与えることができます。これは、顔の構造上、頬のボリュームが顔のバランスを大きく左右することを示唆しています。ボリュームロスを補うことで、顔全体のバランスが整い、間延び感が解消されるのです。
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お顔の脂肪注入:大腿または腹部等から脂肪を吸引し、お顔(顔面/目の下/ゴルゴライン/おでこ/こめかみ)にコンデンスリッチまたはナノリッチに加工した脂肪を注入する手術です。
料金:1部位の場合198,000円~※料金は変更となる可能性がございます。
リスク・副作用:内出血、腫れ、感染、凸凹、しこり、拘縮、引きつれ、神経障害 等
料金:1部位の場合198,000円~※料金は変更となる可能性がございます。
リスク・副作用:内出血、腫れ、感染、凸凹、しこり、拘縮、引きつれ、神経障害 等
2. 手軽にできる「引き上げ・引き締め治療」:たるみを改善し、フェイスラインを整える
注入治療と合わせて検討したいのが、物理的にたるみを引き上げる、あるいは引き締める治療です。
・糸リフト
「物理的にたるんだ組織を引き上げたい」という方に適しているのが糸リフトです。溶ける糸を皮下組織に挿入し、たるみを引き上げることで、顔全体のリフトアップ効果が期待できます。 糸リフトによる引き上げ効果は、施術後約12ヶ月程度、長くても1年〜1年半が目安とされています。しかし、その後も糸の周囲にコラーゲンが生成されることで、引き締め効果は持続すると言われています。理想的な効果を維持するためには、年に1回程度の施術が推奨されます。これにより、たるみの進行を緩やかにし、小顔効果をキープすることができます。
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糸リフト:メスを使うことなく、吸収性の糸をこめかみ辺りなどから挿入することで、お顔のたるみ改善・予防、全体的な引き締めが期待できます。
料金:1本33,000円~※料金は変更となる可能性がございます。
リスク・副作用:内出血、腫れ、疼痛、ひきつれ、ツッパリ感、感染、左右差、凸凹等
リスク・副作用:内出血、腫れ、疼痛、ひきつれ、ツッパリ感、感染、左右差、凸凹等
・HIFU(ハイフ)
「フェイスラインをよりしっかりと引き締めたい」という場合には、HIFU(高密度焦点式超音波治療)が有効です。HIFUは、高密度の超音波エネルギーを皮膚の深層にあるSMAS層(筋膜)に照射することで、組織を収縮させ、引き締め効果をもたらします。メスを使わないためダウンタイムが少ないのも特徴です。 糸リフトとHIFUを組み合わせることで、より相乗効果が期待できます。例えば、糸リフトを年に1回行う場合、HIFUは年に2回程度の施術を組み合わせることで、フェイスラインをよりピチッと整えることができるでしょう。これにより、たるみの改善と引き締め効果の両面から、すっきりとした小顔印象を目指せます。
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ハイフ:超音波の熱を、お肌表面にダメージを与えることなく、狙った組織に集中照射して効果を得る治療です。たるみ治療や浅い層へのアプローチにより肌質改善に効果的です。
料金:18,700円~※料金は変更となる可能性がございます。照射範囲やshot数により異なります。
リスク・副作用:発赤、浮腫、熱傷、内出血、異常感覚等
リスク・副作用:発赤、浮腫、熱傷、内出血、異常感覚等
3. より本格的な「外科的治療」:特定の悩みに特化したアプローチ
注入治療や引き上げ・引き締め治療では物足りない、あるいは特定の部位の悩みが大きい場合には、外科的治療も選択肢となります。
・ミッドフェイスリフト
最近注目されている「ミッドフェイスリフト」は、中顔面を物理的に引き上げる手術です。多くの場合、クマ治療(目の下のたるみ取り)と同時に行われることが多い治療です。クマの原因の一つである目の下の脂肪の突出も、中顔面の間延び感と関連性があるため、同時にアプローチされることがあります。 ミッドフェイスリフトは、たるんでしまった組織を上側に引き上げることで若々しく見せようとするものですが、加齢によって骨が萎縮し、ボリュームが不足しているという根本的な問題には直接対処できていないため、効果に限界があると感じられることがあります。 また、手術方法にも注意が必要です。裏側(結膜側)から行うミッドフェイスリフトは、メスを使わないため皮膚表面に傷が残らないという利点がありますが、剥離範囲が狭く、戻りやすいという欠点があります。一方、表側(皮膚を切開する)からしっかりと行うミッドフェイスリフトは、広い範囲を剥離して引き上げるため、効果は高いものの、リスクも高くなります。特に、通常の目の下のたるみ取り(表ハムラ法)よりも広範囲に剥離するため、術後に「あっかんべー」状態(外反)になりやすく、もし固定が緩んだり糸が取れたりした場合には、その修正が非常に困難になる可能性があります。満足度は高い手術なため、経験豊富な医師のもとで、リスクをしっかりと確認したうえで手術を受けることをおすすめしております。
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ミッドフェイスリフト:表ハムラのオプションとしての手術です。目の下の切開から、頬まで剥離し、下垂した頬の脂肪(メーラーファット)を引き上げて骨膜に固定します。
効果の範囲: 下垂した頬の脂肪を引き上げることで、頬のより高い位置にボリュームが出て若々しい印象になります。
料金:ミッドフェイスリフトオプション165,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ・取り残し、下斜筋の損傷等
・人中短縮(じんちゅうたんしゅく)
「鼻の下が伸びて、唇が内側に入り込んでいる」ことで面長に見える場合に効果的なのが、人中短縮手術です。これは、鼻の下の皮膚を物理的に切除して短くする手術です。鼻の下が伸びると、顔全体が間延びした印象になり、老けて見える原因にもなります。 人中短縮は、30代以上、特に40代後半以降の方に適していると言われています。若い方の場合、皮膚が硬く、傷跡にテンションがかかりやすいため傷跡が残りやすいというリスクがある一方で、40代後半以上の方になると、皮膚の伸びがあるため、切除しても傷にテンションがかかりにくく、比較的傷跡がきれいになりやすいという特徴があります。実は、人中短縮手術は元々、年齢とともに人中が伸びてくる年配の方のために開発された手術であり、その理論にも合致した治療法だと言えるでしょう。鼻の下の長さに悩んでいる方は、経験豊富な医師に相談してみる価値があります。
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人中短縮:鼻の下の部分を切開し、余分な皮膚を切除することで、間延びした鼻の下を短くする手術です。
料金:165,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:出血、腫れ、感染、傷痕、後戻り等
リスク・副作用:出血、腫れ、感染、傷痕、後戻り等
まとめ:自分に合った治療で若々しい小顔印象へ
40代で面長の悩みを解消し、若々しい印象を取り戻すための美容医療は多岐にわたります。
最も効果的で根本的なアプローチは、加齢によるボリューム不足を補うヒアルロン酸注入や脂肪注入といった注入治療です。これらは、顔全体のバランスを整え、自然な若返り効果をもたらし、特に頬前面のボリュームアップが中顔面の短縮に大きく貢献します。
たるみが気になる方には、糸リフトやHIFUによる引き上げ・引き締め治療が有効です。これらを組み合わせることで、よりシャープなフェイスラインを維持し、たるみによる間延び感を軽減できます。
そして、より特定の悩みに特化した外科的治療として、ミッドフェイスリフトや人中短縮がありますが、それぞれのメリット・デメリット、特にミッドフェイスリフトのリスクについては慎重な検討が必要です。人中短縮は特に40代後半以降の方で、鼻の下の長さが気になる場合に非常に有効な選択肢となります。
ご自身の顔の状態や希望する効果、ライフスタイルに合わせて、最適な治療法を選択することが重要です。まずは信頼できる美容外科医に相談し、ご自身の状態に合ったカウンセリングを受けることをお勧めします。経験豊富な医師による適切な診断と治療プランによって、安全かつ効果的に面長の悩みを解消し、自信に満ちた若々しい笑顔を取り戻しましょう。
このブログ記事が、面長の悩みを抱える40代の皆様にとって、若々しい笑顔を取り戻すための一助となれば幸いです。
外科手術について、詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/