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「シミ取り放題」の落とし穴と真実:なぜあなたのシミ/肝斑は治らないのか

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。

美容医療において、シミ治療は最もとっつきやすく、美容の入門とされる施術の一つであり、当院でも非常に人気の高い分野です。しかし、「シミ治療は奥が深い」とされ、「たかがシミ治療、されどシミ治療」という側面を持っています。

特に初めて美容医療に触れる患者さんの中には、美容医療に対して「魔法のようなもの」という誤解や幻想を抱いてしまう方が少なくありません。そして、クリニック側も「シミの治療はレーザーでやったら1回で全部綺麗になります」といったオーバーな宣伝を出すことがあり、これがさらに誤解を招いています。

本記事では、シミ治療の「闇」と「真実」について深く掘り下げ、シミを治すために患者さんが知っておくべき現実的な治療方針、日々の習慣、そして失敗しないクリニック選びのポイントを詳しく解説します。


第1章:シミ治療の真実—魔法ではない「徐々の治療」

まず端的な事実として、シミ治療は1回で全部なくなる、あるいは綺麗になるということはまずありません。美容医療は魔法ではありませんので、シミ治療の実際としては、徐々に様子を見ながら治療を進めていくのが現実的です。

治療の基本は、顔全体に当てるピコトーニングやフォトフェイシャル(IPL)などを用い、その都度、ショット数や出力を調整しながら徐々にシミを薄くしていく方法が取られます。

(ピコトーニング:低出力のレーザーをピコ秒という短い時間で照射する治療です。薄いしみ・くすみ・トーンアップ・肝斑治療等に効果的です。
料金:7,700円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:色素沈着、色素脱失、シミの取り残し・再発、炎症、肝斑の増悪、熱傷等)

(フォトフェイシャル:IPL(Intense Pulsed Light)という光をお顔全体に照射することで、シミ、くすみ、赤ら顔、小じわ、毛穴開き等を改善する治療です。お悩みに応じてフェルターを選択します。
料金:13,750円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:紅斑、腫れ、色素沈着、色素脱失、痒み、毛包周囲の赤み、紫斑、熱傷、肝斑の悪化)

「シミ取り放題」の落とし穴とリスク

当院でも「ピコスポット打ち放題」のようなメニューはありますが、シミ治療においては「打ち放題」のようなピンポイントでスポットを照射する治療には注意が必要です。

(ピコスポット:シミ・アザ等の色素性病変に対して、部分的にレーザーを照射する治療です。
料金:2,200円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:色素沈着、色素脱失、シミの取り残し・再発、炎症、肝斑の増悪、熱傷等)

様々なクリニックが様々なレーザーを取り入れていますが、レーザーの種類によっては、打ち放題を行うと顔中が血まみれになったり、何百ショットも打った結果、顔中絆創膏だらけになってしまう問題が生じることがあります。

さらに深刻な問題は、シミの適応(シミの種類の判断)についてです。

・例えば、肝斑などで顔全体にくすみがある場合、安易にピンポイントでピコスポットを当ててしまうと、かえってシミが濃くなってしまう方が中にいらっしゃるからです。

せっかくシミを取ったのに、逆にシミが濃くなってしまうのでは本末転倒です。したがって、治療は「攻めすぎない」ことが非常に大事になってきます。なかには、濃くなるリスクを承知のうえで、先にピコスポットを照射して目立つシミを取り除いた後、ピコトーニング等で肝斑治療を継続する方もいらっしゃいます。

第2章:正確な診断と「漫然治療」の危険性

シミ治療で失敗しないためには、治療前に正確な診断を受けることが不可欠です。

診断の重要性:打っていいシミか、打ってはいけないシミか

シミ取り放題やスポット治療を検討する場合、まず肌診断機のようなものを使って、肌の写真を撮り、顔全体の濃い部分(くすみ、肝斑など)とピンポイントで見えるシミを区別する必要があります。

・肝斑があるかどうか、くすみがあるかどうかを正確に見ていくことが重要です。

・少しでも怪しいところ、つまり肝斑や炎症後色素沈着の疑いがあるところは、「疑わしきは罰しない」というスタンスで、スポットを打たない方がリスクが低いです。怪しいところを避け、安全なところにスポットを打っていくのが最も無難な方法です。

一部のクリニックにおける「闇」と治療方針の限界

一部のクリニックでは、ドクターのクオリティにばらつきがあるため、安全性を最優先にした結果、シミが治りづらいという「闇」が存在する可能性があります。

そのようなクリニックでは、ドクターの判断が難しい場合や、ほんの少しでも怪しい点があれば、「肝斑の可能性あり」として、強い治療を避け、飲み薬やトーニングレベルの控えめな治療方法で全員の患者を終わらせている可能性があるのです。これは、レーザートーニングやIPLだけの治療であれば、シミが濃くなるというリスクが滅多にないため、クリニックグループの方針として安全に治療を進めるためだと考えられます。

しかし、この方針で進めていると、「しぶとい」シミに対しては一向に良くならないという結果を招きます。

シミは一回で良くなるわけではなく、何回か定期的に治療をやる必要があるという原理原則を逆手に取り、全然効果がないマイルドな治療を漫然と10回、20回と繰り返させられている可能性があるのです。

シミ治療は、家から近いクリニックでレーザーを受ければ良いという話ではなく、シミを専門的に診ているドクターのもとで、個別に治療方針を立ててもらうことが最も重要です。

第3章:多様なシミの種類と治療アプローチ

シミには複数の種類があり、それぞれ治療方法が異なってきます。

シミの種類 具体例 推奨される治療法
老人性色素斑 いわゆる一般的なシミ ピコスポット(ピンポイント照射)
肝斑 左右対称のくすみ ピコトーニング、飲み薬(トラネキサム酸など)、ポテンツァ
ADM/そばかす 特殊な色素沈着、遺伝性 ピコスポット、ピコトーニング
炎症後色素沈着(PIH) やけど跡、傷跡、ニキビ跡のシミ ピコトーニング、ピーリング、飲み薬

治療方法としては、主に以下のものが組み合わせられます。

・ピコレーザー:

ピコスポット:ピンポイントで当てる。

ピコトーニング:顔全体に当て、少しずつ薄くする。

ピコフラクショナル:肌質改善を狙う。

(ピコフラクショナル:お顔全体にレーザーをフラクショナル照射することで、シワや毛穴、ニキビ痕の改善に効果的です。
料金:8,800円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:色素沈着、色素脱失、シミの取り残し・再発、炎症、肝斑の増悪、熱傷等)

・IPL/フォトフェイシャル: ある程度マイルドな治療。

・その他の治療: ピーリングや、肝斑治療に時々使われるポテンツァなど。

(ピーリング:お肌にピーリング剤を塗ること で、古い角質を柔らかくし表皮のターンオーバーを促す治療です。 定期的に繰り返すことで、肌質改善になり、お肌のハリ・ツヤや小じわの改善に効果があります。
料金:5,500円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:痛み、赤み、腫れ、皮剥け、かさぶた、アレルギー反応、色素沈着等)

(ポテンツァ:表皮に熱損傷を起こすことなく、真皮層に直接熱エネルギーを与え、皮膚のコラーゲン産生を促すことで、お肌の再生していく治療です。
料金:39,600円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:発赤、腫脹、内出血、熱感、アレルギー、毛嚢炎、瘡蓋、感染、色素沈着、肝斑悪化等)

・内服薬: 鉄板としてトラネキサム酸やビタミンCなどの飲み薬を組み合わせます。

第4章:治療効果を最大化する「日頃の習慣」3つの柱

美容医療に頼っていれば全て解決するわけではありません。むしろ、日頃の生活習慣がシミ治療の結果を大きく左右します。

医師が診察時に必ず伝えている、日常生活で守るべき「3大要素」があります。

①摩擦・炎症を避ける(顔をこすらない)
洗顔時やスキンケア時にゴシゴシと強くこすったり、顔を擦る癖がある人は最も良くありません。摩擦は肌に炎症を与え、色素沈着(シミ)の原因となります。顔をこすらないことは最も大事な習慣です。

②適度な保湿
肌が乾燥しすぎると、皮膚に大きなダメージが出ます。保湿を徹底することは、皮膚のバリア機能を保つ上で非常に大切です。

③日焼け予防の徹底
こまめに日焼け止めを塗り、紫外線を防ぐことが重要です。

シミは、一つできてきたら、潜在的に色ムラがあったものが目に見えるレベルに到達し、次々と他の箇所にも出てくる予兆だと捉えるべきです。一つシミができた時点で、危機感を持って美容医療に頼ることも大事ですが、それ以上に、この「こすらない」「保湿する」「日焼け予防」の3つの習慣を徹底的に守ることが重要です。

第5章:失敗しないクリニック選びの基準

シミ治療は、安易に大手や自宅から近いクリニックを選べば良いというものではありません。専門的にシミを見る体制が整っているクリニックを選ぶことが肝心です。

1. 肌の分析体制が整っているか

クリニックの設備として、肌診断の写真を撮って、その写真を見ながら顔全体の色やシミの種類を分析してくれる体制が整っているかを確認してください。正確な診断なくして、安全で効果的な治療はできません。

2. 定期的な診察体制があるか

シミは1回で良くならないため、月に1回、あるいは2〜3週間に1回といったペースで定期的に通う必要が出てきます。

ここで大事なのは、1回目の初診時に治療方針が決まった後も、漫然と治療を続けさせられないかどうかです。

・3回目、5回目といった継続治療のタイミングで、「今どうなっていますか?」とチェックし、治療が効いていないと判断されたら方針を見直すなど、定期的な診察があるクリニックのほうが安心です。

漫然と同じ治療を続けられていて、どこかで効果が出ていないにもかかわらず、「こんなものか」と受け入れてしまっているケースもあるからです。

結論:シミ治療は「ジムや美容院」と同じメンテナンス

シミ治療とその真実についてお話ししましたが、シミ治療は「1回で完全に良くなる」という期待はしない方が良いです。

むしろ、美容院やジムに行くのと同じようなニュアンスで、定期的なメンテナンスとして美容医療を利用していただくことが大切になります。それには、飲み薬(トラネキサム酸、ビタミンCなど)の併用も欠かせません。

そして何より、クリニック選びは重要です。単純に大手や近場を選ぶのではなく、しっかりとシミを見る体制を整えているクリニックで、ご自身のシミの種類に合った適切な治療方針を立てていただき、日頃の習慣も併せて改善していくことが、シミ治療成功への唯一の道と言えるでしょう。

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御茶ノ水の美容皮膚科・まぶたの治療ならお茶の水美容形成クリニック

日付: 2025年10月29日  カテゴリ:シミ外来, 形成外科手術


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