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口横のポニョからの卒業!原因と適切な改善策を徹底解説

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
今回は、多くの方がお悩みであるにも関わらず、その改善が非常に複雑である「口横のポニョ」について、その原因から適切な治療方法までを詳しく解説していきます。
フェイスラインのたるみの中でも、特にマリオネットラインの横に現れる「口横のポニョ」は、「なんとかしたい」というニーズが非常に高いお悩みの一つです。しかし、この部分は構造が複雑で奥深く、原因を正しく見極めずに治療を進めてしまうと、期待する効果が得られないだけでなく、かえって症状を悪化させてしまうリスクもあります。インターネットやSNSで話題になっている治療法が、必ずしもご自身に合っているとは限りません
この記事では、「口横のポニョ」の基本的な構造から、ポニョを引き起こす4つの主な原因、そしてそれぞれの原因に合わせた適切な改善策と治療アプローチについて、東大医学部卒の吉井健吾医師の視点から深掘りしていきます。

口横のポニョとは?その複雑な構造を理解する

まず、「口横のポニョ」がどのような構造になっているのかを理解することが、適切な治療への第一歩です。口横の部分は、身体の他の部位とは異なり、非常に多くの組織が複雑に層をなしています
最も表面側にあるのは、私たちの肌を形成する皮膚です。その皮膚のすぐ下には、皮下脂肪が存在します。さらにその深層には、口を動かすための筋肉があり、その筋肉のさらに奥には「バッカルファット」と呼ばれる特殊な脂肪組織が存在します。つまり、筋肉が脂肪でサンドイッチされているようなイメージです。そして、そのバッカルファットのさらに下には、舌で触れることができる口腔粘膜があります
このように、皮膚、皮下脂肪、筋肉、バッカルファットという異なる種類の組織が密接に関わり合っているため、「口横のポニョ」の原因も一つではないことがほとんどです

あなたの「ポニョ」はどのタイプ?4つの主な原因

「口横のポニョ」は、主に以下の4つの要素が単独または複合的に関与して発生します。ご自身の「ポニョ」がどのタイプに当てはまるのか、チェックしてみてください。

1. 皮膚のたるみ

加齢に伴い、皮膚のハリや弾力が失われることで、皮膚自体がたるんでシワが寄るように「ポニョ」が形成されるケースです。特に50代、60代、70代といった年齢層では、この皮膚のたるみが顕著になります。このタイプのポニョがあるにも関わらず、誤って皮下脂肪だけを吸引してしまうと、皮膚の余りがさらに目立ち、たるみが悪化してしまうという悲惨な事態を招く可能性があります

2. 皮下脂肪のたるみ

元々顔の肉付きが良い方や、皮下組織が厚い方は、加齢とともにこの皮下脂肪自体が重力に逆らえずに垂れ下がり、「口横のポニョ」として目立つことがあります。顔のボリューム感がそのまま下に移動してくるようなイメージです。皮下脂肪は、皮膚をつまんだ時にぐっとつまめる部分ですので、ご自身でも比較的簡単に確認できます

3. 筋肉の要素(口角下制筋の発達・動き)

口の動きも「ポニョ」に大きく影響します。特に、「への字口」になりやすい方や、日常的に口角が下がりがちな方は注意が必要です。口角を下げる筋肉が発達したり、その動きによって皮下脂肪やバッカルファットといった他の組織まで下方向に引っ張られてしまうことで、「口横のポニョ」が形成されたり、シワが寄りやすくなったりします。筋肉の動きによるポニョは、組織を切り取ることが難しいため、治療に限界がある場合もあります

4. バッカルファットの突出

バッカルファットとは、頬の奥深くにある脂肪の塊で、特に口を開閉する際にクッションのような役割を果たしています。このバッカルファットが過剰に発達していると、口横がプリッと膨らんで見え、「ポニョ」の原因となることがあります 口の中をよく噛んでしまう方や、口を閉じて笑った時に口横がプリッと張り出す方は、バッカルファットが多い可能性が高いと考えられます。皮下脂肪とは異なり、バッカルファットは皮膚の上からつまむことはできません

原因別!適切な改善策と治療アプローチ

「口横のポニョ」は、その原因によって最適な治療法が異なります。安易に流行りの治療法に飛びつくのではなく、ご自身の原因に合わせた治療を選択することが重要です

皮膚のたるみに対する治療

皮膚のたるみが原因のポニョには、皮膚の引き締めや余剰皮膚の除去が効果的です。
フェイスリフト: 皮膚のたるみががっつりと出ている場合には、外科的に皮膚を引き上げるフェイスリフトが最も効果的です
ハイフシャワー: 比較的軽度のたるみや、表層の皮膚の引き締めには、超音波エネルギーを利用した「ハイフシャワー」が有効です
RF(高周波)治療: 高周波エネルギーによって皮膚やその下の脂肪層を引き締め、ハリと弾力を回復させる治療法です。年に2回程度の継続が推奨されます

皮下脂肪のたるみに対する治療

皮下脂肪が原因のポニョに対しては、脂肪量を減らす、または引き締める治療が中心となります。
脂肪吸引: 皮下脂肪が厚く、ボリュームが多い場合には、脂肪吸引が選択肢の一つとなります。しかし、皮膚のたるみが強い場合は、かえってたるみを悪化させるリスクがあるため、慎重な見極めが必要です
ドットハイフ/リニアハイフ: 深層の皮下脂肪にまでアプローチできるタイプのハイフ治療です。脂肪細胞にダメージを与え、引き締め効果を促します。
RF(高周波)治療: 皮膚のたるみと同様に、皮下脂肪の引き締めにも効果を発揮します
糸リフト: 医療用の糸を挿入し、たるんだ皮下脂肪組織を物理的に引き上げる治療法です。脂肪組織自体を引き締める効果も期待できます
ヒアルロン酸注入(補助的): 口横のポニョ自体の形を変えるわけではありませんが、ポニョの下側、具体的には口角から顎にかけてのラインにヒアルロン酸を注入することで、段差を滑らかにし、フェイスライン全体を整える組み合わせ治療として有効です

肉の要素に対する治療

筋肉の動きや発達が原因のポニョに対しては、筋肉の働きを調整するアプローチが考えられます。
口角ボトックス: 「への字口」を改善し、口角を上向きに整えるために、口角を下げる筋肉にボトックスを少量注入する治療法です。ただし、口元の筋肉は非常に繊細なため、打ちすぎると口元が不自然に動いたり、左右非対称になったりするリスクがあります。そのため、ごく少量しか打てない場合が多く、効果には限界があることも理解しておく必要があります
日常生活でのトレーニング: 意識的に口角を上げるように笑う、口元を上に動かすトレーニングを日常的に取り入れることも大切です

バッカルファットの突出に対する治療

バッカルファットが原因のポニョに対しては、外科的なアプローチが主となります。
バッカルファット除去: 口の中から過剰なバッカルファットを除去する手術です。しかし、この治療が適用となる方は非常に少なく、安易に除去してしまうと、頬が大きくこけてしまうというリスクがあります。一度こけてしまうと修正が難しい場合もあるため、適用を見極めることが非常に重要です
フォトナなど: 最近では、口の中から超音波などで引き締めを図る治療法も登場していますが、まだ広く普及しているとは言えず、その効果には限界があると考えられます

間違った治療は逆効果!知っておくべき注意点

「口横のポニョ」の治療において、最も重要なことは、ご自身の原因を正しく見極めることです
かつて、美容医療のトレンドとして「頬と顎下の脂肪吸引、糸リフト、バッカルファット除去」をすべて行う「小顔セットフルコース」が流行した時期がありました。結果として、適応ではない方への治療が含まれていたために、頬が不自然にこけたり、かえって皮膚の余りが出てしまったりと、手術を受けられた方が大変な思いをし、修正相談に来院される患者様も多くいらっしゃいました
この経験からもわかるように、SNSなどで「口横のポニョには〇〇が良い!」といった情報を見ても、それがご自身に当てはまるとは限りません。特に、皮膚のたるみがあるのに脂肪吸引だけをすると悪化する、バッカルファットは適用が非常に少ない、といった点は注意が必要です
また、「口横のポニョ」の原因は、皮膚、皮下脂肪、筋肉、バッカルファットの4つの要素のうち、どれか一つだけが原因というケースは稀で、複数重なっていることの方が圧倒的に多いです。そのため、原因のひとつひとつに対して丁寧にアプローチしていくのが、最もリスクが少なく、確実な方法と言えるでしょう

まとめ

みなさまが気にされている「口横のポニョ」は、その構造の複雑さゆえに、適切な診断と治療が非常に重要となる部位です。誤った治療を選択すると、逆効果となり、かえって症状を悪化させてしまう可能性もあります
ご自身の「口横のポニョ」の原因がどこにあるのかを正しく見極めるためには、専門的な知識と経験を持つ医師の診断が不可欠です。まずは、信頼できる美容クリニックを受診し、ご自身の状態に合わせた最適な治療計画を相談されることを強くお勧めします
この情報が、皆さんの「口横のポニョ」改善の一助となれば幸いです。
吉井医師のご紹介はこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/staff.html
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日付: 2025年9月3日  カテゴリ:形成外科手術

【クマ取り】50代以上・シワが気になる方のためのクマ治療戦略:最適な選択肢

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。

今回のブログでは、当院で多くお問い合わせいただく、50代以上の方、あるいは若年層でも目元のシワが気になる方のクマ治療について、最適な治療戦略を詳しく解説していきます。

「クマ取り」と一言で言っても、患者様の肌の状態や希望によって最適な方法は異なります。特に年齢を重ねると、皮膚のたるみやシワの出現がクマ治療の選択に大きく影響してきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1. 50代以上の方やシワができやすい方のクマ治療の課題

まず、50代以上の方や、もともと目元の皮膚が薄く弱い方、シワが出やすい方(例えば、30代後半~40代でも白人の方などはシワが出やすい傾向があります)にとって、一般的なクマ治療がなぜ難しいのかを理解しておきましょう。

クマの原因となる目の下の脂肪を除去する「脱脂」という治療は広く行われますが、脂肪を単独で除去する(脱脂単体)だけでは、かえってシワが目立ってしまうリスクがあるのです。これは、目の下の脂肪がなくなることでその部分がへこみ、余った皮膚がたるんでシワを作りやすくなるためです。特に肌のハリが低下している50代以上の方には、このリスクが高まります。

このため、単に脂肪を除去するだけでなく、シワの改善や予防を同時に行う治療法が重要になってきます。

2. 第一選択肢:切開を伴う「表ハムラ法」

当院で特に50代以上の方やシワが目立つ方を担当させていただく場合、第一選択として提案することが多いのが「表ハムラ法」です。

表ハムラ法とは?

表ハムラ法は、まつ毛の生え際を切開し、余分な皮膚を引き上げると同時に、目の下のへこみの原因となっている部分に、患者様ご自身の目の奥にある脂肪(眼窩脂肪)を移動させて固定することで、目元を滑らかにする手術です。正式名称としては「下眼瞼の余剰皮膚切除」と呼ばれることもあります。

なぜ表ハムラ法が第一選択なのか?

  1. 【安定感のある仕上がり】 50代以上の方では、注入した脂肪の定着率に個人差が出やすい傾向があります。これに対し、元々ある目の下の脂肪をへこんだ部分に移動させる表ハムラ法は、より安定した結果が期待できます。
  2. 【シワの根本的な改善】余分な皮膚を切除して引き上げるため、シワを効果的に改善し、ハリのある目元を取り戻すことができます。脂肪のふくらみとへこみを同時に改善し、シワを軽減できる点が大きなメリットです。
  3. 【目元の開きも改善】場合によっては、眼瞼下垂の手術と併用することで、目の開きもパッチリと改善されるケースもあります。

表ハムラ法の懸念点

しかし、「切る」という手術方法に対して抵抗を感じる方も少なくありません。

  • ・ダウンタイム: 切開を伴うため、ダウンタイムが発生します。
  • ・一時的な外反(垂れ目): 皮膚を引き上げた際に、一時的に垂れ目のような状態(外反)になる可能性があり、1~3ヶ月程度で元に戻ることが多いですが、心配される方もいらっしゃいます。

まだ仕事をしていてダウンタイムが取りにくい、切ることに強い抵抗がある、という方には、別の選択肢も検討します。

3. 切らないクマ治療を希望する方への第二・第三選択肢

切開に抵抗がある方には、ワンクッション置いて皮膚を切らないクマ治療を提案することが多いです。これらは、あくまで第一選択である表ハムラ法に対する次善の策として、患者様の希望を最優先するものです。

 裏ハムラ法

  • ・特徴: 目の裏側(結膜側)からアプローチし、皮膚を切らずに目の下の脂肪を移動させてへこみを埋める方法です。
  • ・メリット: 皮膚に傷がつかないため、表面的な傷跡の心配がありません。脱脂単体と比べてシワができるリスクが低いとされます。
  • ・デメリット: 脱脂単体よりはシワの程度が少なくなるものの、元の状態に比べるとわずかながらシワができる可能性があります。また、裏ハムラ法は目のすぐ下のへこみにしか対応できないため、頬のあたりまでへこみがある場合は、脂肪注入を組み合わせる方が良い場合があります。

クマ取りに脂肪注入を組み合わせる方法

  • ・特徴: クマの原因となる目の下の脂肪を除去し、その後に患者様ご自身の脂肪を採取して、目の下のへこみや頬のあたりに注入する方法です。
  • ・メリット: 脱脂単体と比べて、脂肪注入によってコラーゲンや目元のふっくら感が改善され、シワの軽減に効果的です。特に頬の全面にへこみがあり、クマがより目立っている方には、様々な場所に注入できる脂肪注入が適しています。
  • ・デメリット: 裏ハムラ法と同様に、脱脂単体よりは改善されますが、元の状態と比較するとわずかにシワができる可能性があります。また、注入した脂肪の定着率には個人差が出やすいという点も考慮する必要があります。

これらの切らない治療法は、一時的に様子を見るための選択肢としても有効です。もし数年後に加齢とともに再びシワが気になってきた場合は、改めて「下眼瞼の余剰皮膚切除」(いわゆる表ハムラ法)を検討することも可能です。

4. 最終選択肢:脱脂単体(脂肪除去のみ)

「脱脂単体」は、目の下の脂肪のみを除去する治療法です。50代以上の方や、もともと目元のシワが目立つ方にとっては、一番シワができやすい選択肢となるため、当院では基本的に最後の選択肢として位置づけています。

なぜ脱脂単体は慎重に選ぶべきか?

脂肪を除去することで、目の下がへこみ、余った皮膚がたるんでシワが強調されてしまう可能性が非常に高いからです。

脱脂単体が検討されるケース

それでも脱脂単体を希望される方は、以下のような強いご要望がある場合です。

  • ・予算の優先
  • ・ダウンタイムの短縮

このような場合、私たちは「試しにやってみて、もしへこみやシワが気になったら、後から脂肪注入や皮膚切除を検討しましょう」というお話をして、慎重に進めることになります。

実際に、50代以上で脱脂単体を受けられた方の中には、以下のような結果が見られます。

  • ①50代男性: かなりのシワができたが、「すっきりした」とご本人は満足されたケース。
  • ②50代女性: 細かいシワが術後に目立ったが、許容範囲内と判断され、ご本人は満足されたケース。
  • ③60代女性: もともと肌にハリがあったため、脱脂単体でも目立つようなシワはほとんど見られず、ご本人は満足されたケース。

このように、肌のハリの状態によっては、50代・60代でも脱脂単体で満足いく結果が得られることもありますが、これは「ギャンブル的な要素」が大きく、シワが目立つリスクも十分にあります。そのため、当院としてはあまり積極的にはお勧めしておりません。

まとめ

クマ治療は、患者様の年齢、肌質、ライフスタイル、そして何よりも「何を一番改善したいか」というご希望によって、最適なアプローチが異なります。

  • 【目の下のシワを根本的に改善し、安定した結果を求めるなら表ハムラ法(切開を伴う)が第一選択肢となります。
  • 【「切らない」治療を希望するが、シワも気になるなら裏ハムラ法クマ取り+脂肪注入がおすすめです。これらの方法は、脱脂単体よりはシワの軽減に効果的ですが、元々の状態よりはわずかなシワが残る可能性もあります。
  • 【予算やダウンタイムを最優先し、シワのリスクも許容できるなら脱脂単体も選択肢にはなりますが、シワが目立つリスクが高いことを十分にご理解いただく必要があります。

どの治療法を選ぶにしても、まずはしっかり相談し、ご自身の状態に合った最適な治療戦略を見つけることが大切です。当院では、患者様一人ひとりのご要望を丁寧に伺い、メリット・デメリットを詳しくご説明した上で、納得のいく治療法をご提案しています。

このブログが、50代以上の方、あるいはシワが気になる方のクマ治療を検討する上で、少しでもお役に立てれば幸いです。

詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/kuma.html

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クマ治療の「失敗」と「修正」のリアル:知っておくべきクリニック選びと術後ケアの全知識

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
近年、クマ治療は多くの方にとって身近な美容医療となりましたが、それに伴い他院での治療後の失敗や修正に関するご相談も増えています
「クマ治療」と言っても、そのアプローチやクリニックごとの特徴は多岐にわたります。時には「これは失敗だ…」と感じるケースもあれば、「そのやり方なら、こうなるのは仕方ない」と納得できるケースも存在します。今回は、クマ治療の修正を考えている方、これから治療を検討している方のために、失敗の主なパターンやその原因、そして修正方法と、何よりも大切なクリニック選びと術後ケアについて、当院統括医師の吉井健吾医師が詳しく解説していきます。

クマ治療における「失敗」のパターンとクリニックごとの傾向

他院でのクマ治療後に修正の相談にいらっしゃる患者様の状態は、いくつかの特徴的なパターンに分かれます

1. 「クマ取り押し」クリニックでの施術後のトラブル

    ◦ 主な悩み: へこみ、影感、シワ感
    ◦ 解説: 脂肪を取り除く「脱脂」をメインに推奨しているクリニックの場合、目の下の脂肪を取りすぎたり、必要な部分の脂肪が残ってしまったりすることで、かえって目の下が不自然にへこんで見えたり、影ができてしまったりすることがあります。特に若い方と違い、皮膚のハリが失われつつある年代では、脱脂だけではシワが目立つ原因にもなりかねません

2. 「裏ハムラ押し」クリニックでの施術後のトラブル

    ◦ 主な悩み: へこみ、小ジワ、そして「全然変わっていない」
    ◦ 解説: 裏ハムラは、目の裏側から脂肪を移動させてへこみを埋める手術ですが、この方法を前面に押し出すクリニックでは、手術費用が80万円から100万円と高額であるにも関わらず、術後に「ほとんど変化がない」と感じるケースが散見されます。脂肪の移動量が不十分であったり、適切な場所に固定できていない場合などに起こりえます。

3. 「顔全体を一日で」施術するクリニックでのトラブル

    ◦ 主な悩み: 複数箇所での失敗
    ◦ 解説: 目元だけでなく、鼻や豊胸など、顔全体の美容整形を一日でまとめて行うようなクリニックで施術を受けた場合、「理想の仕上がりとかけ離れている」というケースも存在します。長時間にわたる手術は、執刀医の集中力低下を招く可能性も否定できません。繊細な目元の手術において、集中力の低下は致命的な結果につながりかねません。

4. 「切開ハムラ(表ハムラ)」での施術後のトラブル

    ◦ 主な悩み: 外反(がいはん)
    ◦ 解説: 切開ハムラや表ハムラは、皮膚を切開してたるみや脂肪を調整する手術です。術後に下まぶたが外側にめくれ上がってしまう「外反」が起こることがあります。ただし、この外反に関しては、術後3ヶ月から6ヶ月程度で自然に改善することが多いため、焦らず様子を見る期間が必要です

5. 大手クリニックでの施術後のトラブル

    ◦ 主な悩み: 脱脂の取り残し、変わり映えがしない
    ◦ 解説: 大手クリニックでは、経験の浅いドクターが執刀するケースも稀ではありません。そのため、脱脂が不十分で脂肪が取り残されてしまったり、期待したような変化が得られないといったケースが多い傾向にあります
当院での修正アプローチ:様々なケースに対応可能
当院では、他院でのクマ治療後の様々な修正に対応しています。吉井医師自身が多岐にわたる術式に対応できる「引き出しの多さ」が強みです
へこみへの対応: 脂肪注入が中心となります。目の下のくぼみに自身の脂肪を注入することで、滑らかな仕上がりを目指します
シワへの対応: 程度の軽い小ジワであれば脂肪注入で改善する場合もありますが、深いシワや余剰皮膚が多い場合は、切開による余剰皮膚切除、あるいは皮膚まつ毛沿い切開で皮膚をピンと張ることで改善を図ります
脱脂の取り残しや効果不足: 追加の脱脂を行うことで、残った脂肪を除去し、より効果的な改善を目指します
これらの治療は単独で行われることもあれば、患者様の状態に合わせて適切に組み合わせて行われることもあります

実際の修正事例から学ぶ

いくつか当院での修正事例をご紹介します。

 症例1:30代女性(中規模クリニックで脱脂後、へこみが気になる)

    ◦ この方は、脱脂後に目の下のへこみが気になり来院されました。年齢的に脂肪の定着も良いため、シンプルに脂肪注入のみで対応。術後3ヶ月で、へこみは大幅に改善し、滑らかな目元を取り戻しました

 症例2:50代女性(大手クリニックで脱脂後、へこみと小ジワが気になる)

    ◦ 50代の女性で、脱脂に50万円を費やしたものの、へこみと小ジワが改善しないと悩んでいました。小ジワの程度が比較的軽かったため、まずは脂肪注入のみで様子を見ることに。2ヶ月後にはシワが軽減し、へこみも滑らかになりました

 症例3:40代後半男性(脱脂後、シワが気になる)

    ◦ 脱脂後にシワが気になり、レーザー治療などの皮膚科的治療を繰り返すのが嫌で、切開を希望されました。シワの程度は軽めでしたが、ご本人の強い希望により皮膚切開を実施。術後半年で傷跡も落ち着き、シワがピンと張った状態になりました

 症例4:50代女性(大手クリニックで脱脂後数年、シワとへこみが気になる)

    ◦ 数年前に脱脂をされたものの、加齢とともにシワが増え、へこみも気になり始めたケースです。下まぶたのシワが深く多かったため皮膚切開を加え、目元のへこみに対しては脂肪注入を組み合わせた治療を行いました。術後には目元のシワが大幅に減り、へこみも滑らかに改善しました

失敗を避ける、あるいは修正を成功させるためのアドバイス

クマ治療を検討している方、あるいは既に治療を受け、修正を考えている方に、最も重要なアドバイスをお伝えします。

1. 何よりも「クリニック選び」が重要

医師のキャリアと経験: これまで数多くの症例を経験してきたドクターを選ぶことが大切です
症例写真の徹底確認: 特に術後の状態をよく確認してください。Instagramやホームページに定期的に上がっている症例写真で、ご自身の現在の目元と似た術前の状態の患者様が、ご自身の好みの術後の状態になっているかを慎重に見極めましょう。光の加減やメイクの有無など、条件が異なる場合もありますが、一番大切なのは「術後の症例がご自身の好みかどうか」です
下まぶたの手術は繊細: 目元の手術は、鼻や胸の手術と異なり非常に繊細で、微妙な変化が大きく印象を変えます。そのため、美容医療に携わるドクターであっても、下まぶたの手術を行っていない医師にはその状態を正確に判断することが難しい場合があるほどです「思っていたのと違う」という結果にならないためにも、事前の情報収集とクリニックの見極めが不可欠です

2. 術後ケアは決して怠らない

手術が無事に終わっても、その後の術後ケアが結果を大きく左右します。
目元を触らない、揉まない: これが最も大切です
    ◦ 脂肪注入の場合: 注入した脂肪は非常にデリケートです。ゴシゴシ擦ったり揉んだりすると、脂肪が潰れて定着しなかったり、吸収されてなくなってしまう可能性があります
    ◦ 裏ハムラの場合: 脂肪を移動させて固定している糸が、安定していない初期の段階で擦ったりすると、糸が切れて元の状態に戻ってしまうことがあります
術後のケアを怠ると、「手術をしたクリニックの責任だ」と言い切れなくなってしまう可能性もあります。患者様ご自身で意識して目元を触らないように努めることが、成功への鍵となります

3. ダウンタイムと心のケア

手術後は、「ダウンタイム鬱」と呼ばれる精神的な落ち込みを感じる方が少なくありません
「新しい顔」への慣れ: 腫れやむくみが強く出ることもありますが、それだけでなく、単純に新しい自分自身の顔に慣れていないという理由から不安になることもあります
まずは3ヶ月待つ: 基本的には、術後3ヶ月程度は様子を見るのがベストです。腫れやむくみが落ち着き、組織が安定するまでにその程度の期間を要するためです
セカンドオピニオンも検討: 不安で精神的に動揺してしまう場合は、相談だけでもクリニックを訪れることは非常に有効です。他のクリニックのドクターも同様の意見であれば、ご自身の中で納得し、安心することにもつながります

まとめ

クマ治療は、適切に行われれば劇的な若返り効果をもたらしますが、その一方で、クリニック選びや術後ケアを誤ると、修正が必要になる可能性もはらんでいます。
好みの仕上がりになる症例写真を数多く提示しているクリニックを選び、術後は医師の指示に従い、目元を大切に扱うことが、理想の目元を手に入れるための何よりも重要なポイントです。もし今、クマ治療後の状態に不安を感じているのであれば、一人で抱え込まず、専門の医師に相談することをお勧めします。
この情報が、皆様のクマ治療に対する理解を深め、より良い選択に繋がることを願っています。お悩みを解消するべく、しっかりとカウンセリングを行いますのでぜひご相談にお越しいただけますと幸いです。
吉井医師の紹介はこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/staff.html
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日付: 2025年9月3日  カテゴリ:形成外科手術

【徹底解説】美容外科手術で「傷跡」後悔しないために知るべき3つの施術とその対策

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
美容外科手術は、外見の悩みを劇的に改善し、自信を取り戻す素晴らしい機会を提供してくれます。特にアンチエイジングを目的とした切開を伴う手術は、非切開の施術では得られない大きな変化が期待できるため、40代、50代、60代と年齢を重ねるにつれて選択される方が多くなります。しかし、その一方で、「せっかく勇気を出して手術を受けたのに、傷跡が気になって後悔している」という声もあります
切開を伴う美容外科手術では、皮膚を切る以上、傷跡のリスクは常に存在します。しかし、どのような手術で傷跡が目立ちやすいのか、その原因と対策を知ることで、後悔しない選択をすることは可能です。 今回は、傷跡が目立ちやすいとされる代表的な3つの美容外科手術と、その特徴、傷跡が目立つ原因、そして後悔しないための具体的な対策について、当院統括医師の吉井健吾医師が詳しく解説していきます。

傷跡が目立ちやすいとされる手術3選

1. 人中短縮(じんちゅうたんしゅく)

人中短縮は、鼻の下の皮膚を切開し、人中の長さを短くすることで、顔の印象を若々しく整える手術です。顔の中心部に位置する人中の変化は、全体の印象に大きく影響を与えますが、それゆえに傷跡が目立ちやすい施術としても知られています
傷跡が目立ちやすい原因
顔の「中央部」に位置する: 人中は顔のまさに中央に位置するため、どんな小さな傷跡でも非常に目立ちやすい部位です
「若い方」ほど目立ちやすい傾向: 特に20代から30代の若い世代では、術後3ヶ月から6ヶ月経過しても傷が赤く、硬く、ケロイドのように盛り上がることがよくあります。これは、若い肌にハリがあるために傷に常に物理的な「テンション」がかかりやすく、その結果、傷跡が赤く太くなりやすいことに起因します
「口の動き」や「メイクによる刺激」: 若い方は口の動きが活発であるため、日常的に傷跡に負荷がかかりやすいです。さらに、傷跡を隠そうとしてメイクで擦ったり引っ張ったりする刺激が加わることで、傷跡がさらに目立つようになることがあります。
後悔しないためのポイント・適応
本来は「中高年向け」の手術: 実は、人中短縮はもともと、加齢によって皮膚が柔らかくなり鼻の下が伸びてきた50代や60代以上の方に向けて開発された手術とされています。皮膚が柔らかい方は、切開しても傷にテンションがかかりにくいため、赤く盛り上がるリスクが低い傾向にあります
若い方は「部分的な切開」も検討: 若い方でも、鼻の真ん中部分だけを少し切開して引き上げる「部分的な方法」であれば、傷跡のリスクを抑えつつ効果を得られる可能性があります
治療法: もし傷跡が赤く盛り上がってしまった場合は、ステロイドの一種である「ケナコルト注射」を傷の線状に打つことで、盛り上がりを抑える治療が行われることがあります。これは効果が期待できる一方で、比較的痛みを伴う治療でもあります
「美容の上級者向け」であることの認識: 顔の中央部に傷ができる人中短縮は、美容整形に慣れている「美容の上級者向け」の手術とも言われます。美容整形が初めての方は、事前に十分な情報収集と検討が必要です

2. 小鼻縮小(こばなしゅくしょう)

小鼻縮小は、鼻の横の皮膚を切除することで、小鼻の広がりを抑え、すっきりとした印象の鼻にする手術です。シンプルな施術に見えて奥が深いとされており、傷跡の残し方が仕上がりを大きく左右します
傷跡が目立ちやすい原因
「切開範囲」の長さ: 小鼻がドームのように大きく広がっている方は、小鼻の付け根から内側まで(「内外側法」と呼ばれる方法)大きく切開して縮める必要があるため、傷が長くなり、目立ちやすくなります
「白く盛り上がる」「化粧溜まり」: 外側まで切開した内外側法の場合、半年から1年経って傷跡が落ち着いても、白く盛り上がってしまったり、そこに化粧が溜まって目立つことが気になる方もいます
後悔しないためのポイント・適応
「内側法」の検討: 小鼻の広がりが軽度な場合は、小鼻の内側だけを切開する「内側法」で十分な効果が得られることが多く、正面から見た際の傷跡はあまり目立たなくなります
「中間的な切り方」の選択: 小鼻の広がりがあるものの傷跡が気になる場合は、内外側法であっても外側の根元まで切らずに、中間くらいで留める切り方も検討することで、傷跡を小さく抑えることが可能です
「傷跡ボトックス」による予防: 当院では、小鼻縮小の傷を縫合した後、傷の周囲にボトックスを注射することで、傷が赤く盛り上がるのを防ぐ効果を期待しています
治療法: 盛り上がってしまった傷跡に対しては、CO2レーザーなどで削り、目立たなくする治療が行われることがあります

3. フェイスリフト

フェイスリフトは、加齢による顔のたるんだ皮膚を物理的に引っ張り上げ、引き締めることで若々しい印象を取り戻す手術です。たるみの程度や求める効果によって様々な種類がありますが、特に「フルフェイスリフト」は傷跡が長くなる傾向にあります
傷跡が目立ちやすい原因
「切開線」の長さ: フルフェイスリフトは、もみあげから耳の前のライン、そして耳の後ろからうなじのあたりまで切開線が伸びるため、傷跡が非常に長くなります
「引っ張り」によるテンション: 皮膚を引っ張って固定する手術であるため、縫合部に常に物理的なテンションがかかり、傷が赤く盛り上がりやすくなります
特に「耳の後ろからうなじ」の傷跡: もみあげや耳の前の傷跡は比較的落ち着きやすい傾向にありますが、耳の後ろからうなじにかけて横に切る部分は、赤く盛り上がったり、引きつれたりしてケロイドのようになることが多く、見た目だけでなく「引きつれ感」としても気になる方が多いです。髪が長い方であれば隠せることもありますが、引きつれによる違和感は残ることがあります
後悔しないためのポイント・適応
「術後の適切なケア」の重要性: 傷跡が引っ張られたり擦られたりすると、赤く盛り上がる傾向があるため、術後のケアが非常に重要です。特に髪の毛に隠れない耳の前や耳の後ろの部分は、約1ヶ月から2ヶ月間、テープで上から押さえつけるように貼っておくことで、傷が赤く太く硬くなるリスクを最小限に抑えることができます
「傷跡ボトックス」の活用: 小鼻縮小と同様に、傷跡の周囲にボトックスを細かく注射することで、傷の盛り上がりを予防する効果が期待できます。手術と同時に、あるいは抜糸のタイミングで行われることが多いです。手術と同時に行う場合は静脈麻酔で眠っている間に行われるため、痛みを感じずに済むというメリットがあります
「ミニマムなフェイスリフト」の選択肢: フルフェイスリフトはハードルが高いと感じる方や、傷跡を最小限に抑えたい方には、「マックスリフト(もみあげの中から耳の前までが皮膚切開の範囲)」や「ミニフェイスリフト」といった、切開線がもみあげから耳の前までで完結する比較的短い手術も選択肢としてあります。これにより、切開部分を少なく抑え、傷跡のリスクを軽減できます

比較的傷跡が目立ちにくい施術の例:眉下切開

多くの切開を伴う手術の中で、比較的傷跡が目立ちにくいとされるのが「眉下切開」です。これは眉毛の下のラインに沿って切開を行う手術で、たるんだ上まぶたの皮膚を切除し、目元をすっきりさせます
傷跡が目立ちにくい理由: 眉毛の生え際に沿って切開するため、傷跡が眉毛の中に隠れやすく、非常に自然な仕上がりになる傾向があります
回復とカバー: 術後1ヶ月は赤みが見られることがありますが、3ヶ月から6ヶ月でだいぶ馴染んできます。もし傷跡が気になったとしても、術後半年ほど経ってからアートメイクを眉毛に入れることで、さらに目立たなくすることが可能です

美容外科手術で後悔しないために

切開を伴う美容外科手術は、非切開の施術に比べて劇的な変化をもたらす一方で、傷跡という避けられないリスクも存在します。特に、今回ご紹介した人中短縮のように顔の「中央部」に傷ができる手術は、美容の上級者向けとも言われるほど慎重な検討が必要です
美容整形が初めてという方は、いきなり顔の中央部に傷が残るような手術に踏み切るのではなく、まずはヒアルロン酸やボトックスといった非切開の施術で対応してみるのも一つの選択肢です
最も大切なのは、ご自身の肌質や年齢、生活習慣、そしてどのような仕上がりを求めているのかを深く理解し、それに基づいて信頼できる医師と十分にカウンセリングを重ねることです。医師は、期待される効果と同時に、考えられるリスク(特に傷跡のリスク)やその対策について詳しく説明してくれるはずです。術後の適切なケアも、美しい仕上がりへと導く上で欠かせません
美容外科手術は、ご自身の未来を変える可能性を秘めた医療行為です。傷跡のリスクを正しく理解し、適切な情報とケアによって、理想の美しさを手に入れてください。お悩みを解消するべく、しっかりとカウンセリングさせていただきますので、ぜひご相談にお越しいただけますと幸いです。
吉井医師のご紹介はこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/staff.html
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日付: 2025年9月2日  カテゴリ:形成外科手術

クマ治療後のダウンタイムを最短に!知っておくべき10のコツとNG行動

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
「クマ治療を受けてみたいけど、ダウンタイムが心配…」 「仕事は何日休まなければいけないの?」 「できるだけ早く腫れを引かせたい!」等、クマ治療を検討されている方々から、ダウンタイムに関するご不安の声を多く聞きます
今回は、そんな皆様のために、クマ治療後のダウンタイムを極力最短で終わらせるための具体的な方法と、避けるべきNG行動について、当院統括医師の吉井健吾医師が詳しく解説していきます。最後までご覧いただければ、きっとダウンタイム期間を快適に過ごし、スムーズな回復へと繋げることができるでしょう。

1. クマ治療後のダウンタイムの一般的な経過

まず、クマ治療後の一般的なダウンタイムについて理解しておきましょう。クマ治療には、軽結膜脱脂術、裏ハムラ、脂肪注入、皮膚切開を伴う表ハムラなど、いくつかの術式があります
内出血と腫れ: 手術の翌日、翌々日の1〜2日間が最も腫れのピークとなります。多くの場合、1週間ほどで内出血の色は薄くなり、メイクで隠せる程度になります
むくみ: 単なる結膜脱脂術であれば、術後1週間で「少し顔がむくんでいるな」と感じる程度まで落ち着きます
脂肪注入を併用した場合: 針先が血管に当たると、その部分が赤紫色になり、完全に色が引くまでには2週間程度かかることがあります。ただし、これも濃いめのメイクやマスクで隠せるレベルになることが多いです
表ハムラ(皮膚切開を伴う場合): 術後1週間で抜糸が必要です。内出血は他の手術よりもやや長引くことがありますが、それでも1週間後には「少しむくんでいる、少し薄黄色い」程度に落ち着くことがほとんどです
特有のダウンタイム(表ハムラ): ごく稀に外反(がいはん)や結膜下浮腫(けつまくかふしゅ)といった、特有のダウンタイムが発生することがあります。これらは自然に回復することが多く、1ヶ月から3ヶ月程度の様子見が必要となる場合があります
それでは、このダウンタイムを最短で乗り切るための10のコツと、絶対にやってはいけないNG行動について具体的に見ていきましょう。

2. ダウンタイムを最短にするために「やるべきこと」10選

① 患部を「冷やす」【特に最初の2日間】

手術後、特に最初の2日間は患部を優しく冷やすことが重要です。ただし、極端に冷やしすぎたり、長時間当て続けたりすることは避けましょう。凍傷や色素沈着の原因になる可能性があります。また、2日を過ぎてからも冷やし続けると、かえってむくみを引き起こすことがあります 保冷剤やアイスパックをガーゼや薄いタオルで包み、目の上に軽く当てる程度が適切です

② 頭を「高く」する

できるだけ心臓より頭が高い位置にある状態を保つように意識しましょう。寝る時も枕を重ねて少し頭を高くして寝るのがおすすめです。うつ伏せや、長時間かがんで物を取るような体勢は、目元に血が溜まりやすくなるため避けてください

③ 「安静にする」

術後1〜2日間は特に安静に過ごしましょう。アルコールやタバコはもちろんのこと、長距離を走ったり泳いだりするような激しい運動は、術後1週間は控えるべきです。頭に血が上るような行為は避けるように心がけましょう

④ 患部を「温める」【術後3日目から1週間】

「冷やす」とは逆のようですが、術後3日目から1週間にかけては、患部を程よく温めることが効果的です。腫れのピークが過ぎた頃に血流を良くすることで、腫れが早く引きやすくなります。これも冷やす時と同様、ホットタオルやぬるま湯で優しく軽く温める程度に留め、極端なことは避けてください

⑤ 「水分補給」をしっかり行う

適度な水分補給は血流促進に繋がります。ただし、カフェインやアルコール、塩分の過剰摂取はむくみを長引かせる原因となるため注意が必要です

⑥ 「軽く歩く」程度の運動はOK

過度な安静は、精神的なストレスや「ダウンタイムうつ」に繋がる可能性もあります。無理のない範囲で、日常生活の軽い動きや散歩程度であれば問題ありません。ただし、長距離歩いたり体が熱くなるような運動は避けましょう

3. ダウンタイムを長引かせないために「絶対にやってはいけないNG行動」

① 患部を「触る・揉む・こする」

これは最も避けていただきたい行動です
特に脂肪注入をされている場合、注入した脂肪はデリケートで、定着するまで繊細な状態です押しすぎたり、揉んだり、こすったりして圧力を加えすぎると、せっかく注入した脂肪がなくなってしまい、定着率が低下してしまいます
摩擦は腫れを悪化させる原因にもなります
ハムラ法などで糸で固定している場合、治りかけで痒みを感じてこすってしまうと、糸が取れてしまう可能性もあります 良いことは何一つありませんので、術後1ヶ月程度は目元を極力そっとしておくように意識しましょう

② 「アルコールとタバコ」は厳禁

アルコールは血流を良くし、顔がほてりやすくなるため、むくみを長引かせます
タバコは逆に血流を阻害します。末梢血管が収縮し、傷の治りが悪くなります 特に脂肪注入においては、注入された脂肪に毛細血管が入り込むことで定着しますが、タバコは毛細血管の形成を妨げ、血流に乗った栄養が脂肪に届かなくなり、脂肪の生着率が著しく低下してしまいます

③ 「頭に血が上る行為」

長時間の入浴や、長距離・激しい運動はもちろんのこと、カラオケで思いっきり歌う、大笑いするといった頭に血が上るような行為は避けましょう。術後に再び出血するリスクを高めることがあります

④ 患部に「日焼け」をさせない

赤紫色に腫れている部分に過度な日焼けをしてしまうと、その赤紫色が色素沈着として残り、1ヶ月〜数ヶ月間も長引くことがあります。ダウンタイム中は、患部の日焼けは極力控えましょう

4. 補足:クリニック選びも重要

上記で説明したダウンタイムを短縮するためのセルフケアももちろん大切ですが、クリニック選びも非常に重要です。症例経験豊富なドクターに施術してもらうことで、ダウンタイムが長引く確率を極力抑えることができます
経験豊富なドクターは、止血操作が丁寧であったり、万が一出血があった場合でも、その対処法を熟知しています。不慣れなドクターに比べ、ダウンタイムが長引くリスクを確率論として抑えることができるでしょう

5. まとめ

クマ治療後のダウンタイムは、適切なケアと注意を払うことで最短に抑えることが可能です。
最初の2日間は優しく冷やし、3日目からは温めて血流を促進する
頭を高く保ち安静に過ごす
水分補給をしっかり行い、軽く歩く程度の活動は取り入れる
患部を触ったり揉んだりしないアルコール・タバコは控える頭に血が上る行為を避ける日焼けをしない
これらのポイントを実践し、スムーズな回復を目指しましょう。また、安心して治療を受けるためにも、信頼できる経験豊富なクリニックを選ぶことが何よりも大切です
今回の内容が、クマ治療を検討されている方々のご参考になれば幸いです。ぜひ一度、ご相談にお越しいただけますと幸いです。
くまとりについて、詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/kuma.html
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日付: 2025年9月2日  カテゴリ:形成外科手術

くぼみ目に脂肪注入は本当にNGなのか?諦めないための適切なアプローチを徹底解説!

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
「くぼみ目だから仕方がない」「脂肪注入は絶対にダメ」──もしあなたがこんな言葉を聞いて、くぼみ目の改善を諦めかけているとしたら、それは大変もったいないことです。当院には、目の下のクマのご相談はもちろんのこと、目元や目の下のへこみ、いわゆる「くぼみ目」でお悩みの方が数多くいらっしゃいます。中には他院でクマ取り手術後に、目の上や下のくぼみが気になり始めたという方もいらっしゃいます
一部のクリニックでは、くぼみ目を「個性」として受け入れるべきだと主張したり、脂肪注入を「絶対ダメ」と断言したりするケースも見受けられますが、そうした考え方は、お悩みを持つ方々にとって選択肢を大きく狭め、絶望を与えかねません。当院では、くぼみ目に対する適切なアプローチが存在し、決して諦める必要はないと考えています。
本記事では、くぼみ目の原因から、当院が推奨する改善策、特に注入治療の具体的な方法とそれぞれの特徴、そしてリスクとその対処法について、当院統括医師の吉井健吾医師が詳しく解説していきます。

なぜ「くぼみ目」になるのか?主な3つの原因

まず、くぼみ目ができる主な原因は以下の3つに分けられます

1. 骨格上の問題

目の周りの骨、特に眉毛の辺りの上眼窩の骨や、目の下の眼窩の骨の縁が、眼球よりも前方に突出していると、目元全体がくぼんで見えやすくなります。これは先天的な要因が大きいとされています。

2. ボリュームロス(眼窩脂肪の減少)

眼球の周囲には「眼窩脂肪」と呼ばれる脂肪があり、目元のクッション材のような役割をしています。この上まぶたや下まぶたの眼窩脂肪が、年齢とともに減少したり、元々少ない体質の方の場合、目元がへこんで見えてしまいます。特に、目の下の脂肪が極端に少ないと、へこみが顕著になることがあります

3. 眼瞼下垂(がんけんかすい)

眼瞼下垂とは、まぶたを開く筋肉(眼瞼挙筋)が緩むことで、目が十分に開ききらない状態を指します。この筋肉が緩むと、目を開こうとする際に無意識のうちに目の奥から筋肉が根元から引っ張ろうとする力が働き、その結果、上まぶた全体が引っ張られてへこんでしまうことがあります。これは目を開くシャッターの役割を果たす筋肉の機能低下によって生じます
これらの原因が単独で、または複合的に作用することで、くぼみ目が形成されます。

くぼみ目へのアプローチ:原因に応じた治療法

それでは、これらの原因に対して、どのようなアプローチが可能なのでしょうか。

1. 骨格上の問題へのアプローチ

骨が出っ張っていることが原因の場合、根本的な改善には骨を削る手術が必要となります。眼窩をヤスリのような機械で削ったり、骨切りを行ったりするクリニックもありますが、これは大掛かりな手術であり、ダウンタイムも長く、骨を削ることに抵抗を感じる方が多いため、心理的なハードルが高い治療法と言えます

2. ボリュームロスへのアプローチ(注入治療)

最もシンプルで理にかなったアプローチが、失われたボリュームを注入で補うことです。目元の脂肪が減ってへこんでいるのであれば、そこに適切な物質を注入してあげることで、自然なふくらみを取り戻すことができます。骨を削ることに抵抗がある方でも、脂肪などを注入することで目元を滑らかに整えることが可能です。この注入治療が、くぼみ目へのアプローチの幅を大きく広げる重要な選択肢となります

3. 眼瞼下垂へのアプローチ

眼瞼下垂が原因でくぼみ目が起きている場合、まずは眼瞼下垂の治療を行うことが優先されます。黒目にまぶたが被さり、眠たそうに見える方や、上まぶたのへこみだけでなくそうした傾向がある方は、眼瞼下垂の治療をすることでくぼみ目の状態が改善されるケースが多く見られます ただし、眼瞼下垂だけでなく、同時にボリュームロスも起きている方もいらっしゃるため、眼瞼下垂の手術や治療を行い、その様子を見てから、まだへこみが気になるようであれば注入治療を加えるという段階的なアプローチも有効です
このように、くぼみ目への治療は、その原因と患者様の希望によって多岐にわたりますが、多くの場合、注入治療が中心的な役割を果たすことになります

注入治療の選択肢:3つの主な方法

当院で行っている注入治療には、主に以下の3種類があります

1. 脂肪注入

ご自身の太ももやお腹などから採取した脂肪を、くぼんでいる部分に注入する方法です。当院では、この脂肪注入が最も多く行われています
    ◦ メリット:
        ▪ 一度定着した脂肪は安定して残り、定期的な再注入の必要がほとんどない点が大きな利点です。ヒアルロン酸やベビーコラーゲンのように何度も入れ続ける必要はありません
        ▪ 自身の組織であるため、異物反応のリスクが少ないとされています。
    ◦ デメリット・注意点:
        ▪ 上まぶたの皮膚は非常に薄いため、脂肪の定着がややしにくかったり、逆に定着しすぎるとしこり(コリコリとした塊)になってしまうリスクがあります
        ▪ そのため、非常に少量ずつ慎重に注入することが重要です。一度に多く注入するのではなく、もし定着が悪くても「仕方がない」というくらいの感覚で、少量ずつ注入を繰り返す方が安全性が高まります
        ▪ しこりができた場合:もし大きなものであれば外科的に切除する必要があるかもしれませんが、少量投与であればそこまで大きなものができることは稀です。小さなものであれば、ステロイド注射(ケナコルト注射)によって縮小させることが可能です。しこりの発生頻度自体は少ないとされています

2. ヒアルロン酸注入

医療用のヒアルロン酸を注入する方法です。
    ◦ メリット:
        ▪ 何よりも手軽さが最大の魅力です。10分から15分程度の短時間で施術が可能で、ダウンタイムも比較的少ないため、気軽に試すことができます
        ▪ もし結果がイメージと違った場合や、元に戻したいと考えた場合でも、ヒアルロン酸を溶かす薬剤を注入すれば、瞬時に溶かして元に戻すことが可能です。これはリスクヘッジとして非常に優れています
        ▪ 「お試し」として、まずヒアルロン酸でどのような変化があるか見てみたいという方にも適しています
    ◦ デメリット・注意点:
        ▪ チンデル現象: 目元の皮膚は非常に薄いため、ヒアルロン酸を皮膚のすぐ下に注入すると、ヒアルロン酸の透明な色が下にある筋肉の色を不自然に屈折させ、青白く見えてしまうことがあります
        ▪ むくみ・ぶよつき: ヒアルロン酸はスポンジのように水分を吸収する性質があるため、注入後長期間残っていると、水分を吸ってむくんだり、ぶよついた感じに見えることがあります。もしこのような症状が出たら、溶かして入れ替えるなどの対応が必要になります
        ▪ 持続期間: 一般的に持続期間は3ヶ月から6ヶ月程度とされていますが、個人差があり、意外と長くその場に残ることもあります。しかし、基本的に定期的な再注入が必要となります。

3. ベビーコラーゲン注入

ベビーコラーゲンは、最近供給が安定してきた注入剤です
    ◦ メリット:
        ▪ ヒアルロン酸とは異なり、肌色に近く、柔らかい性質を持っているため、目元に馴染みやすいという特徴があります。ヒアルロン酸で起こりうるチンダル現象(青白い見え方)が起こりにくいとされています
        ▪ ヒアルロン酸のような水分吸収によるむくみ(ぶよつき)も出にくいです
        ▪ 脂肪注入以外の方法として、多くのクリニックで採用されています
    ◦ デメリット・注意点:
        ▪ 持続期間: 比較的すぐに吸収されてしまいやすく、持続期間が短いという欠点があります
        ▪ 費用: 1本あたりの価格が高価であるため、「高いのに持ちが短い」と感じる方もいらっしゃいます

当院での注入方法の使い分け

当院では、基本的なアプローチとして脂肪注入を好んで採用する傾向にあります。これは、一度定着すれば安定した効果が期待でき、再注入の手間が少ないためです
しかし、患者様のニーズや不安に応じて、以下のように使い分けを行います
脂肪注入のダウンタイムやしこりのリスクが怖いと感じる方には、ベビーコラーゲンをお勧めすることがあります
ベビーコラーゲンの持続期間の短さや費用が高い点が気になる方には、まずヒアルロン酸で様子を見ることを提案することが多いです。ヒアルロン酸で「お試し」をして、もし効果が気に入って長く持続させたい場合は、脂肪注入に切り替えるという選択肢もあります

くぼみ目に対するアプローチとして、「注入は絶対ダメ」という意見について

「くぼみ目は個性だから放っておきましょう」「脂肪注入は絶対ダメ」といった意見を耳にすることもあるかもしれません。しかし、くぼみ目で深く悩んでいる方からすれば、これらの言葉は非常に無責任に聞こえるでしょう
注入という手段を否定してしまうと、くぼみ目に対する治療の選択肢は極めて限定されてしまいます。眼瞼下垂ではない元々くぼみ目の方の場合、残された選択肢は「骨を削る」といった、より大掛かりでリスクの高い手術しかなくなってしまいます
確かに、注入治療にはしこり、定着率の問題、ヒアルロン酸のチンダル現象やぶよつきといったリスクが存在します。しかし、これらのリスクは適切な注入方法(例えば、脂肪注入であれば少量ずつ慎重に行うなど)と、術後のケアによって限りなく減らすことが可能です。もし何らかの問題が生じたとしても、ステロイド注射などで対応できるケースも多いのです
リスクを過度に心配する必要はありません。それよりも、くぼみ目で悩みを抱えている方々が、適切な治療によってその悩みを解消し、自信を取り戻すことの方が重要だと考えます

最後に:諦めずに経験豊富な医師へご相談を

くぼみ目は、決して「個性だから仕方ない」と諦めるべきものではありません。骨格的な問題、ボリュームロス、眼瞼下垂など、その原因は多岐にわたりますが、それぞれの原因に対して適切なアプローチが存在します
特に、注入治療はくぼみ目に対する治療の大部分を占める重要な手段です。脂肪注入、ヒアルロン酸、ベビーコラーゲンという3つの選択肢があり、それぞれにメリット・デメリット、そしてリスクと対処法があります。これらの情報を踏まえ、ご自身の状態や希望に合った治療法を、信頼できる専門医とじっくり相談することが大切です。
「注入はリスクがあるからしない」というクリニックもあるかもしれませんが、当院ではリスクを適切に管理しながら、患者様一人ひとりに最適な注入治療を提供しています。くぼみ目でお悩みの方は、ぜひ一度、当院にご相談ください。

脂肪注入について、詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/liposuction.html
ベビーコラーゲンについて、詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/beauty/hyaluronic_acid.html#002
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日付: 2025年9月2日  カテゴリ:形成外科手術

【完全公開】シリコン豊胸手術の全貌と、私たちが守る『安全』の裏側

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。

「豊胸手術って、実際どんなことをするの?」 「痛そうだけど、安全面は大丈夫?」

このような疑問をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。今回は、シリコンインプラントによる豊胸手術の具体的な手順と、手術で最も重要視される安全対策について、当院統括医師の吉井健吾医師が分かりやすく徹底解説いたします。手術のイメージを掴みづらいと感じていた方も、きっと安心して読み進めていただけるはずです。

シリコン豊胸手術の具体的な手順

局所麻酔の実施

  1. 手術はまず、局所麻酔から始まります。特に、皮膚を切開し、皮下組織を剥離して大胸筋に到達する「入り口」の部分は、患者さんが最も痛みを感じやすい箇所とされています。そのため、この部分に広範囲にわたって丁寧に麻酔が施され、患者さんの不快感を最小限に抑える配慮がなされます。
  2. 手術開始と「正しい層」の確認

  3. 麻酔が効いたことを確認し、手術が開始されます。まず皮膚と皮下組織が切開されますが、ここで最も重要なのが、インプラントを挿入する「正しい層」に入っているかの確認です。正しい層であれば、指でもスムーズに剥離できるほどであり、出血も少ないのが特徴です。この初期段階での正確性が手術の成否を大きく左右します。
  4. 追加麻酔(Tumescent液)の注入と剥離の進行

  5. ある程度の剥離が進んだら、「Tumescent(チュメセント)液」と呼ばれる薄められた麻酔液が注入されます。これは、麻酔薬の血中濃度が過度に高まり、患者さんに危険な状態が生じるのを防ぐため、生理食塩水などで適切に希釈された特別な麻酔液です。 このTumescent液が、正しい層に確実に入っていることを確認しながら、金属製の剥離棒を用いて広範囲に剥離を進めます。正しい層であれば、剥離棒はするすると抵抗なく進む感触があり、この患者さんの場合も非常にスムーズに進み、出血も少ない様子が紹介されています。
  6. 剥離器具による徹底した剥離

  7. さらに「イコノクラスト」という器具を使って、特に指では届きにくい内側部分など、より広範囲にわたる剥離を行います。この際、「メリメリ」という音が聞こえることがあり、これは骨の下端までしっかりと剥離が進んでいる証拠です。その後、「腸ベラ」という器具で最終確認を行います。 もしこの時点でインプラント挿入時に抵抗となる筋が残っていれば、それを押し切るように剥離を進めます。術後の自然な仕上がりやトラブル防止に直結する重要な工程です。
  8. インプラントの挿入

  9. 剥離が完了し、インプラントのための適切なスペースが確保されたら、「ケラーファンネル」という、まるで生クリームを押し出すような器具を使ってインプラントが挿入されます。 ここでも、再度「インプラントが入る正しい層であるか」が厳しく確認されます。挿入後、形が自然で希望通りのサイズアップが達成されているかを入念に確認します。
  10. 閉創と術後確認

  11. インプラント挿入後、まず皮下組織が縫合され、次に皮膚の層が丁寧に閉じられます。当院では、最初から最後まで一人のドクターが担当するという方針が採られており、手術の一貫性と責任体制が確保されています。 手術終了後、局所麻酔で覚醒している患者さんに対し、術野に溜まりがないか、バストの形が綺麗か、痛みがないかなどを確認します。患者さん自身も鏡で最終的な形をチェックし、満足度を確認できるため、安心して手術を終えられます。
  12. 術後固定

  13. 最後に、「バストバンド」と呼ばれる専用のバンドでバストを固定します。特に下の方を「うっとなるぐらい」きつく締めるよう指示され、シャワー時を除いて1週間装着します。このバンドは、インプラントの定着を助け、ダウンタイム中の重要なケアとして、1週間後に抜糸が行われるまで続きます。

豊胸手術で最も重要視される安全対策

  • 徹底した「正しい層」の確認と維持

  • 手術全体を通して、最も繰り返し強調されるのが「層を間違えていないか」という確認です。インプラントを挿入する正しい層で剥離し、そこにインプラントを配置することが、合併症のリスクを最小限に抑え、自然で美しい仕上がりを実現するために不可欠です。正しい層での手術は出血も少ないため、医師は常にその兆候に注意を払っています。
  • 麻酔液の適切な濃度管理

  • 大量の麻酔液を使用する際、麻酔薬の血中濃度が過度に高まると患者さんにとって危険な状態を招く可能性があります。そのため、生理食塩水などで希釈されたTumescent液を用いることで、麻酔効果を維持しつつ、麻酔薬の血中濃度が上がりすぎるのを防ぎ、安全性を確保しています
  • 抵抗となる組織の完全な剥離

  • インプラントをスムーズに挿入し、術後にインプラントが不自然に感じられたり、しこりのようになったりするのを防ぐためには、挿入スペースとなる組織を完全に、かつ均一に剥離しておくことが極めて重要です。剥離棒が抵抗なく動くことで、この状態が確認され、術後の仕上がりの美しさにも大きく影響します。
  • 一貫した医師による責任体制

  • 手術の全工程を最初から最後まで一人のドクターが担当するというクリニックの方針は、手術の一貫性を保ち、何かあった際の責任の所在を明確にする上で、患者さんにとって安心感につながる重要な安全対策の一つと言えるでしょう。

まとめ

このように、シリコン豊胸手術は、単にインプラントを挿入するだけでなく、細部にわたる丁寧な作業と、何よりも患者さんの安全を最優先に考えた厳格な手順が踏まれています。

豊胸手術をご検討中の方にとって、この記事が手術への理解を深め、安心して一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。もしご興味があれば、吉井医師のYouTubeチャンネルで実際の施術動画をご覧いただくことをお勧めします。

詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/breast.html

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日付: 2025年9月1日  カテゴリ:形成外科手術

目の下のクマ・へこみ治療、あなたに最適な注入法は?徹底解説!

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。

今回は、当院で最も人気の治療の一つである目の下のクマ・へこみに対する「注入治療」について、その種類と特徴を詳しく解説していきます。目の下の悩みは多岐にわたり、一言で「へこみ」と言っても、その範囲や深さによって最適な治療法は異なります。また、クマの種類(青クマ、黒クマなど)によってもアプローチが変わってきます。

注入治療の主な種類 目の下の注入治療には、大きく分けて外科的治療と皮膚科的治療があります。

  • 【外科的治療】主に脂肪注入がこれにあたります。
  • 【皮膚科的治療ヒアルロン酸ベビーコラーゲン、エランセ(コラーゲンブースター)などが一般的です。
  • 【肌質改善系】へこみ自体を改善するわけではありませんが、ハリ感や小ジワを改善する目的でスネコスリジュランといった肌質改善注射もあります。

それぞれの注入剤にはメリット・デメリットがあり、患者様のご要望や状態に合わせて使い分けることが重要です。


1. 自然な仕上がりと長期持続を叶える「脂肪注入」

脂肪注入は、外科的な注入治療の中で最も多く行われる方法です。目の下の出っ張り(眼窩脂肪の突出)を解消するクマ取り手術と組み合わせて行われることも多く、出っ張りの下のへこみや、広範囲にわたる頬のたるみによるへこみにも適しています。

脂肪注入のメリット

  • 馴染みやすさ: 自分の脂肪を注入するため、組織への馴染みが非常に良いです。
  • 広範囲への注入: 太ももなどから十分な量の脂肪を採取できるため、目のすぐ下から頬にかけて広範囲にわたって注入が可能です。
  • 長期持続: 一度定着した脂肪は半永久的に持続すると言われています。術後3ヶ月程度で定着量が決まり、例えば10cc注入した場合、約4~5ccが残り、その残った分は非常に長持ちします。

脂肪注入のデメリットと対策

  • 定着率の個人差: 注入した脂肪の一部は吸収されるため、最終的な定着量には個人差があります。年齢、肌質、喫煙習慣、目を擦る癖などが影響することがあります。定着しにくい方でも、1~2回の再注入で十分に効果を実感できることが多いです。
  • しこりのリスク: 採取した脂肪をそのまま注入すると、しこりになるリスクがあります。
    • 対策: 当院では、採取した脂肪を遠心分離にかけて血液や麻酔液を除去し、さらに特殊なフィルターで細かく砕くことで、非常に滑らかな状態に加工しています。これにより、しこりができるリスクを極力抑えています。
  • ダウンタイム: 比較的小さな手術ではありますが、1週間程度のダウンタイムが生じることがあります。

年齢層への適応

一般的に高齢になるほど脂肪は定着しにくいと言われますが、50代から60代前半の方には意外と脂肪注入が向いているケースが多いです。これは、脂肪が圧力に弱く、柔らかい組織に定着しやすい性質があるためです。高齢になると顔周りの組織が柔らかくなるため、脂肪が圧迫されずに残りやすい傾向があると考えられています。


2. 手軽さが魅力の一方で注意が必要な「ヒアルロン酸」

ヒアルロン酸注入は、手軽に行える点が最大の魅力です。

ヒアルロン酸のメリット

  • 手軽さ: 注入にかかる時間は10~15分程度で日帰り可能、ダウンタイムもほとんどありません。
  • 修正可能性: もし仕上がりが気に入らなかった場合でも、「ヒアルロニダーゼ」という溶解剤で溶かすことができるため、お試し感覚で施術を受けやすいです。

ヒアルロン酸のデメリット

特に目のすぐ下への注入には限界があり、以下の2つの現象に注意が必要です。

  • チンダル現象: ヒアルロン酸は透明なため、目のすぐ下の薄い皮膚から、その下にある青い筋肉が透けて見え、不自然な青っぽい色に見えることがあります。これが「チンダル現象」です。
  • むくみ・不自然さ: ヒアルロン酸は時間の経過とともにスポンジのように水分を吸収し、むくんでくる傾向があります。特に皮膚の薄い目の下では、ヒアルロン酸が浮いて見え、不自然さが増すことがあります。
  • 持続期間とメンテナンス: 長期的に効果を維持したい場合は、チンダル現象やむくみが目立つ前に、半年~1年ごとに溶解剤で溶かして再注入を繰り返す必要があります。

医師の間でも目の下へのヒアルロン酸注入については意見が分かれがちですが、ダウンタイムを避けたい方や、まずは試してみたいという方には良い選択肢となることもあります。


3. 自然な色合いで微調整にも活躍する「ベビーコラーゲン」

ベビーコラーゲンは、ヒアルロン酸よりも古くからある人由来のコラーゲン注入剤です。最近再び注目を集めています。

ベビーコラーゲンのメリット

  • 馴染みやすさとチンダル現象の回避: 白色をしているため、透明なヒアルロン酸と異なりチンダル現象が起きません。青クマも肌色っぽく遮られるため、非常に馴染みやすい自然な仕上がりが期待できます。
  • 安全性: 人由来のコラーゲンであるため、アレルギー反応のリスクが低いです。
  • 小ジワ改善: 余ったコラーゲンを細かい針で小ジワに沿って浅く注入することで、小ジワの改善にも効果が期待できます。この効果は比較的長持ちすると言われています。

ベビーコラーゲンのデメリット

  • 持続期間の短さ: 基本的に効果の持続期間は3ヶ月~6ヶ月程度と短いです。
  • 大量注入に不向き: 大量に注入してもすぐに流れやすい性質があります。

適応

目のすぐ下の、比較的軽度な「八の字」状のへこみや、クマ取り手術後のわずかなへこみの微調整に適しています。近年、製造・供給が再開されたことや、他の注入剤のデメリットが明らかになる中で、不可逆的なリスクが少ないコラーゲンが再評価されています。


4. 長期持続と馴染みやすさを両立する「エランセ(コラーゲンブースター)」

エランセは、「コラーゲンブースター」とも呼ばれる注入剤で、外科手術で用いられる溶ける糸を液状化したものです。

エランセのメリット

  • 馴染みやすい白色: ベビーコラーゲンと同様に白色をしているため、目の下への注入でも馴染みやすく、チンダル現象の心配がありません。
  • 長期持続: コラーゲンとは異なり、2年~3年と長期間効果が持続します。

エランセのデメリットと対策

  • しこりのリスク: 大量を一度に注入すると、しこりができやすい傾向があります。
    • 対策: 当院では、一度に大量に注入せず、片側0.1cc前後と少量ずつ注入するようにしています。
  • アレルギー反応のリスク: エランセは体内に元々存在しない異物であるため、アレルギー反応を起こす可能性があります。
    • 対策: 最初にごく少量(予防接種のように)注入し、2週間後にアレルギー反応がないことを確認してから本格的な注入を行います。
  • 修正の難しさ: しこりができた場合、ヒアルロン酸のように溶解剤で溶かすことができません。ステロイド注射(ケナコルト)で小さくするか、脂肪注入と同様に外科的に除去する必要があります。

治療の選択は「あなた」のニーズに合わせて

これまでご紹介したように、目の下の注入治療には様々な種類があり、それぞれに特性があります。

  • 半永久的な効果と確実な改善を求めるなら: 脂肪注入がおすすめです。
  • 手軽さや試しやすいさを重視するなら: ヒアルロン酸が良いでしょう。
  • ダウンタイムを避けつつ、軽度なへこみを自然に改善したいなら: ベビーコラーゲンが適しています。
  • 外科的治療は避けたいけれど、長期的な効果を期待するなら: エランセも選択肢の一つです。

患者様一人ひとりの目の下の状態、年齢、生活習慣、そして「どのような仕上がりを望むか」「どこまでダウンタイムを許容できるか」といったご要望をしっかりとカウンセリングで伺い、最適な治療法をご提案させていただきます。

どんな治療も「やりよう」次第で美しく仕上がりますし、逆に適切に行わなければリスクが目立ってしまいます。当院では、それぞれの注入剤の特性を最大限に活かし、安全かつ効果的な治療を追求しています。

目の下のクマやへこみでお悩みの方は、ぜひ一度LINEからご相談ください。

詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/kuma.html

ご予約や当院ホームページから
LINE予約 / WEB予約 が可能です

 

 

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日付: 2025年9月1日  カテゴリ:形成外科手術

クマ治療は「やりっぱなし」で本当に大丈夫?100%再発しない治療と20年・30年後まで若々しさを保つ秘訣!

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。

「目の下のクマ取り」に興味がある方、あるいは既に治療を受けられた方の中には、「せっかく治療したのに、またクマが再発するんじゃ…?」と不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、中には「裏ハムラは100%再発する」といった情報を見聞きし、心配になった方もいるかもしれません。今回は、そんなクマ治療の「再発」について、そして治療後のメンテナンス方法について、当院統括医師の吉井健吾医師が詳しく解説していきます。

1. 100%再発しないクマ治療は存在するのか?

結論から申し上げると、「100%再発しないクマ治療」というのは「ない」と言えるでしょう。しかし、これには「どの期間で見るか」という視点が非常に重要になります。

短期的な視点(1年以内、数年以内)

手術後1年以内や数年といった短期間で見た場合、適切な方法でしっかり施術が行われていれば、どんな手術であっても再発することは基本的に稀です。これは、経結膜脱脂、裏ハムラ、クマ取りと脂肪注入のどの方法でも同じことが言えます。要は、「ちゃんとやっているか、いないか」が重要だということですね。

長期的な視点(20年、30年後)

では、20年、30年といった非常に長いスパンで見た場合はどうでしょうか?残念ながら、この先何十年も再発しないと断言することはできません。なぜなら、加齢に伴う変化は避けられないからです。

時間の経過とともに、脂肪が出てきたり、皮膚がたるんだり、頬骨の部分が痩せてくることで、たとえ目の下の部分が大きく出ていなくても、頬が痩せることで相対的にクマが目立つようになることがあります。これらの加齢変化は、個人の生活習慣や遺伝によっても異なり、誰がいつ、どのように変化するかは予測が難しいのです。そのため、患者さんに対して「10年20年先、絶対に大丈夫です」と言い切るのは、最も誠実な答え方とは言えないでしょう。

「どの手術が再発しやすいか」という議論の難しさ

美容医療の現場では、「裏ハムラの方が再発しやすい」「いや、クマ取りと脂肪注入の方が再発しやすい」といった様々な意見が聞かれます。しかし、正確に比較するデータを得ることは非常に困難だとされています。

なぜなら、厳密な比較をするためには、同じ人に異なる手術をランダムに実施し、その再発率を何百件も検証する必要があるため、現実的に不可能なのです。また、手術を行う医師側にも「裏ハムラを推したい」「クマ取りを推したい」といった思いがあるため、無意識のうちに自分の得意な手術をしっかり行い、そうでない手術を中途半端に仕上げてしまう可能性もゼロではありません。

このため、「どちらの術式が再発しやすいか」という議論自体がナンセンスであるとされています。大切なのは、どの術式を選んだとしても、医師がその術式を熟知し、適切かつ丁寧に行うことです

2. クマ治療後のメンテナンスで「再発を先延ばし」にする!

「じゃあ結局、手術をしてもまた再発するなら意味がないのでは?」と思われるかもしれませんね。しかし、ご安心ください。適切なメンテナンスを行うことで、再発を大幅に先延ばしにすることが可能です。

手術はあくまで「一度リセットする」ためのもの。特に目元は皮膚が弱くデリケートな部位ですから、何もしなければ加齢による変化がすぐに現れてしまいます。クマの再発だけでなく、皮膚のたるみやシワといった新たな悩みが浮上することもあります。

では、具体的にどのようなメンテナンスを行えば良いのでしょうか?

 お家でできるセルフケアの3つのポイント

日々の生活の中で、ご自身で心がけていただけることは以下の3つです。

  1. 【適度な保湿】
    • 乾燥はシワの原因になります。目の周りの皮膚は薄く乾燥しやすいため、常に適度な保湿を心がけましょう。
  2. 【日焼け予防】
    • 紫外線は、皮膚の老化だけでなく、目の奥の脂肪を覆っている「眼窩隔膜(がんかかくまく)」を弱くする原因になると言われています。眼窩隔膜が弱くなると、脂肪が再び前に出てきやすくなるため、紫外線対策は非常に重要です。日焼け止めやUVカットの眼鏡などを活用しましょう。
  3. 【目をこすらない】
    • これは最も重要なポイントかもしれません。目をこすることは、皮膚を伸ばしてシワを作る原因になります。また、脂肪を支える眼窩隔膜も、こすることで伸びて緩んでしまい、結果的に脂肪が再び出てくる原因となります。
    • 特に、脂肪注入を行った後は、術後1ヶ月間は注入した脂肪が潰れてしまう可能性があるため、絶対にこすらないように注意が必要です。ダウンタイムが明けて脂肪が定着した後も、習慣的に目をこするのは避けるべきです。

これらの3つのポイントは、ご自宅で手軽に実践できる大切なケアです。

 クリニックでできるメンテナンス治療

ご自宅でのケアに加えて、美容クリニックで定期的なメンテナンス治療を受けることで、目元の皮膚をより「タイト」に保ち、加齢による変化を遅らせることができます。特に、皮膚を引き締める美容皮膚科的な治療は、相乗効果が高いとされています。

  • 【皮膚引き締め治療】
    • ピコフラクショナルレーザー:皮膚の表面を整え、引き締める効果が期待できます。
    • HIFUシャワー(浅層ハイフ):皮膚の浅い層に熱を加え、たるみを引き締めます。
    • ポテンツァ:マイクロニードルと高周波を組み合わせ、肌の再生を促し、タイトニング効果を高めます。 これらの治療を目の周りに行うことで、皮膚のハリを保つことができます。
  • 【注入剤による治療】
    • スネコスやリジュラン:これらは、直接注射で皮膚に有効成分を注入することで、肌のハリや弾力を改善する治療です。患者さんにとっては注射の痛みが伴うため、やや使い勝手が悪いと感じる方もいるかもしれませんが、何もしないよりは効果が期待できます。

これらのレーザー治療や注入剤によるメンテナンスケアは、術後3ヶ月頃から始めていただくのがちょうど良いとされています。

まとめ

目の下のクマ治療は、短期的には適切な施術によって高い効果が期待できますが、20年、30年といった長期的な視点では、加齢に伴う変化により再発のように見える症状が現れる可能性があります。しかし、これは治療が無意味だということではありません。

治療はあくまでスタートラインであり、その後も継続的なメンテナンスを行うことで、若々しい目元を長く保ち、加齢による変化を大幅に先延ばしにすることができます

今回ご紹介した「保湿」「日焼け予防」「こすらない」という自宅でのケアに加え、クリニックでの定期的な皮膚引き締め治療や注入治療を組み合わせることで、理想の目元を維持していくことが可能です。

クマ治療は「やりっぱなし」ではなく、「治療後も美しさを育んでいく」という意識が大切なのですね。

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日付: 2025年9月1日  カテゴリ:形成外科手術

「これって静脈湖?」気になる症状と自己診断の注意点を解説!

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。

唇や耳に青黒いふくらみを見つけて「これって何だろう?」と不安に感じたことはありませんか?それはもしかしたら「静脈湖」と呼ばれるものかもしれません。静脈湖は、皮膚や粘膜の表面近くに拡張した静脈が透けて見える良性の病変で、青黒い小さなふくらみとしてとして現れます良性病変である静脈湖も、見た目が皮膚がんに似ることがあり、悪性のメラノーマや他の血管腫などとの鑑別が非常に重要となるため、専門医の診断が大切とされています。心配なふくらみを見つけたら、自己判断せず、必ず皮膚科・形成外科でダーモスコピーや病理検査などの専門的な診断を受けるようにしましょう

本日は、静脈湖について、形成外科専門医の山田淳生医師が解説していきます。

 


静脈湖とは

静脈湖は、皮膚や粘膜の表面近くに拡張した静脈が透けて見える状態で、青黒い小さなふくらみとして現れます。
特に 唇・耳たぶ・顔面 など日光の影響を受けやすい部位に多くみられます。
基本的には良性ですが、見た目の問題や出血のリスクから治療を希望される方も少なくありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主な症状

  • 青紫〜黒っぽい小さな結節
  • 柔らかく、軽く押すと血液が引いて色が薄くなる
  • 通常は痛みやかゆみはない
  • 出血することはまれだが、外傷で破れることもある
  • 見た目が気になりやすい(特に唇)

原因

  • 長年の 紫外線曝露(血管壁の変化)
  • 加齢による血管の弾力低下
  • 血流うっ滞や外傷の影響
    → 主に 中高年以降に多い のが特徴です。

診断

  • 見た目や圧迫で色が変化することで診断可能
  • 似て見える疾患(メラノーマ・血管腫)との鑑別が重要
  • 必要に応じて 皮膚科・形成外科でダーモスコピーや病理検査 を行うこともあります

治療法

静脈湖は良性なので、治療を必ずしも必要としません。
ただし「見た目を改善したい」「繰り返し出血する」場合は治療を検討します。

治療の選択肢

  • レーザー治療(Nd:YAGレーザー、ダイレーザーなど)
    血管を選択的に凝固させ、色を薄くする
  • 外科的切除
    小さな結節をくり抜き、根治を目指す方法
  • 硬化療法
    薬剤を注入して血管を閉塞させる(あまり一般的ではない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダウンタイム・リスク

  • レーザー後は赤み・腫れ・かさぶた(1〜2週間程度)
  • 切除の場合は縫合が必要で、小さな傷あとが残ることもある
  • 再発の可能性あり(特にレーザー治療)

よくある質問(Q&A)

静脈湖はがんではないですか?

A. 良性病変です。ただし見た目が皮膚がんに似ることがあり、専門医の診断が大切です。

 

放っておいても大丈夫ですか?

A. 健康上の問題はありません。ただし出血リスクや審美的な問題で治療を希望される方が多いです。

 

治療は痛いですか?

A. レーザーは局所麻酔なしで可能な場合もあり、チクっとした刺激程度です。切除の場合は局所麻酔を使用します。

 

1回で治りますか?

A. 小さいものであれば1回で改善することが多いですが、大きさや部位によっては複数回のレーザー治療が必要な場合もあります。

 

 

まとめ

静脈湖は 良性の血管病変 ですが、見た目や生活への影響から治療を希望される方も少なくありません。
当院では、レーザー治療や切除術など、傷あとや仕上がりに配慮した治療法をご提案しています。

「青黒いふくらみが気になる」「レーザーで改善できるか知りたい」など、お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

 

山田医師のご紹介ページはこちら:https://www.ochanomizubiyou.com/staff.html

 

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