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医院BLOG

目の下のクマとサヨナラ!「クマ取り+脂肪注入」手術の全貌を徹底解説!

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。

目の下のクマは、顔全体に疲れた印象や実年齢よりも老けた印象を与えがちで、多くの方の悩みの一つです。コンシーラーで隠しきれないクマに、根本的な解決策はないかと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、「クマ取り+脂肪注入」手術、その全貌を徹底解説します。どのような流れで手術が行われるのか、具体的な手技や、そして術後の仕上がりまで、皆さんの疑問を解消できるような情報をお届けします。

「クマ取り+脂肪注入」手術とは?

「クマ取り」とは、目の下のたるみや膨らみの原因となっている余分な脂肪を除去する手術です。そして、「脂肪注入」は、目の下のくぼみや凹みが目立つ部分に自身の脂肪を注入することで、目元にふっくらとしたハリとボリュームを与え、より自然で若々しい目元を取り戻すことを目指します。
この二つの手技を組み合わせることで、目の下のクマの根本原因を解消しつつ、自然な仕上がりと長期的な効果が期待できるのが、「クマ取り+脂肪注入」手術の大きな特徴です。
料金:396,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等
クマ取り手術の流れ:目の下の脂肪を除去するプロセス
まず、クマの元となる目の下の脂肪を除去する「クマ取り」のプロセスを見ていきましょう。

クマ取り手術の流れ:目の下の脂肪を除去するプロセス

まず、クマの元となる目の下の脂肪を除去する「クマ取り」のプロセスを見ていきましょう。

①麻酔の導入
手術は、まず麻酔から始まります。
・太ももからの脂肪吸引箇所: 脂肪吸引を行う太ももの付け根には、少量の局所麻酔が施されます。
・目の周り: 目の周りには、痛み刺激に身体が反応することがあるため、段階的に麻酔を注入していきます。最初の段階では少し動いてしまうこともありますが、麻酔が完全に効いてしまえば、手術中に痛みを感じることはありません。
②太ももからの脂肪吸引
脂肪注入のために必要な脂肪は、太ももの付け根から吸引します。
・吸引量: 約200~250ccの脂肪を吸引し、これを50ccのシリンジで小分けに回収します。
・傷口: 傷口はわずか2mm程度と非常に小さいため、縫合の必要がなく、自然に癒着します。手術後はテープで保護するだけで完了します。
③目の下の脂肪除去(クマ取り)の具体的な手順
ここからがクマ取り手術の核心部分です。
・丁寧な除去: モスキート鉗子という器具を使い、非常に丁寧に脂肪を除去していきます。目の下の脂肪は、一般的に「内側」「真ん中」「外側」の3つに分けられますが、さらに細かく「内側寄りの真ん中」「真ん中の真ん中」「外側寄りの真ん中」といった区分けで捉え、バランス良く、かつ過不足なく除去することを重視しています。
・血管への配慮: 施術中、皮膚を通して血管が透けて見える部分には、先に麻酔を注入することで、出血を抑え、安全に手術を進めます。
・隔膜の切開と骨の縁からの脂肪除去: まず、目の周りの脂肪を覆っている「隔膜」を切開し、眼窩骨の縁からはみ出ている脂肪を鉗子で挟んで除去します。
・「下斜筋」への細心の注意: 目の下の脂肪除去において特に重要なのは、内側と真ん中の脂肪の境目に見える赤い「下斜筋」という筋肉を傷つけないことです。この筋肉は眼球の動きに関わるため、もし傷つけてしまうと「複視(物が二重に見えること)」の原因となる恐れがあります。術前にこの筋肉の位置をしっかりと確認し、絶対に傷つけないよう細心の注意を払って脂肪を除去します。
・粘膜の保護: 内側の脂肪を除去する際には、目の粘膜が不自然に癒着してしまわないよう、しっかりと膜を戻しながら慎重に行うことで、術後の不自然な仕上がりを防ぎます。
・仕上がりの確認: 脂肪除去後は、目元が滑らかで均一になっていることを確認し、問題がなければクマ取りの工程は完了です。
・マーキング: 除去した脂肪の部分と、後から脂肪を注入する部分(緑のマーキング)を明確に区分けしておくことで、次のステップへとスムーズに移行します。

 

脂肪注入手術の流れ:若々しい目元を形成するプロセス

次に、クマ取りでスッキリした目元に、さらに若々しいハリとボリュームを与える「脂肪注入」のプロセスです。

次に、クマ取りでスッキリした目元に、さらに若々しいハリとボリュームを与える「脂肪注入」のプロセスです。
①脂肪注入範囲への麻酔とシミュレーション
脂肪注入を行う範囲全体に、麻酔を少量ずつ丁寧に注入していきます。
・麻酔の役割: 麻酔液を注入することは、単に痛みを抑えるだけでなく、液が入ることでその部分がどのように膨らむかを事前に確認できるという利点があります。これは、注入後の仕上がりを予測するような役割も果たします。
・浅い層への麻酔: 特に、皮膚と「眼輪筋」(目の周りの筋肉)の間など、浅い部分にも麻酔を施すことで、繊細な調整を可能にします。
②注入量の調整と深さの使い分け
・注入量の決定: 麻酔が約2cc入ると、注入箇所が少し膨らんでくるのが分かります。注入する脂肪は、体内に吸収されることを見越して、「ちょうど良い」と感じる量よりも少し多めに(プラス1cc程度)注入することが多いです。
・目元へのアプローチ: 目元全体、特にクマが気になる部分に細かくアプローチしていきます。
③「クマ取り+脂肪注入」のメリット
今回の患者様のように「クマ取り+脂肪注入」をご希望される場合、脂肪注入はさらに工夫を凝らして行われます。
・深部への注入: まずは、目の下の深い部分のくぼみにボリュームを足すために脂肪を注入します。
・浅い層への注入による色味改善: さらに、皮膚と眼輪筋の間に細かく脂肪を注入する手技が加わります。これは、眼輪筋が透けて見えることで生じる青黒いクマを、黄色い脂肪で遮断し、クマの色味そのものを改善するという画期的なアプローチです。この浅い層への注入は、吸収率がやや高い傾向にありますが、それでもやらないよりは色味改善効果が期待できます。
・均一な仕上がり: 浅い層への注入後は、マッサージで優しく慣らして、脂肪が均一に定着するよう整えます。脂肪は、こめかみ側や目尻側など、広範囲にわたって細かく均等に注入されます。
④注入する脂肪の準備と注入方法の注意点
・脂肪の加工: 太ももから吸引した約10ccの脂肪は、そのまま注入するのではなく、特別な工程を経て加工されます。まず、遠心分離機にかけて不要な成分を除去し、細かく砕いて注入に適した状態にします。理想的な注入脂肪の色は「少し白みがかった黄色」です。
・注入の工夫: 加工された脂肪は、1ccずつシリンジに小分けにして注入していきます。ここで最も大切なのは、脂肪を一箇所に塊で注入しないことです。塊で注入すると、しこりやデコボコの原因となるため、細かく、広範囲に丁寧に注入することを徹底しています。この繊細な手技が、しこりを防ぎ、滑らかで自然な仕上がりを実現する秘訣です。

 

手術で除去・注入される脂肪について

手術で使用される脂肪は、患者様ご自身の組織であるため、アレルギー反応のリスクが極めて低いという特徴があります。
・除去された脂肪: 右目と左目のそれぞれから、内側、真ん中、外側に存在する目の下の脂肪がバランス良く除去されます。眼隔膜切開時に骨の縁からはみ出てくる脂肪や、上を少し押した際に出てくる脂肪も、必要に応じて取り除かれます。
・注入される脂肪: 太ももから採取され、丁寧に加工された約10ccの脂肪が、クマの改善や目元のボリュームアップのために細心の注意を払って注入されます。

まとめ:こだわりと安心の施術
「クマ取り+脂肪注入」は、目の下のクマを根本から改善し、若々しい印象を取り戻すための非常に効果的な治療法です。当院では、麻酔の導入から脂肪の採取、除去、注入に至るまで、患者様の安全性と仕上がりの美しさを最優先に、一つ一つの工程を時間をかけて丁寧に行っています。
特に、下斜筋のような重要な組織を傷つけないための細心の注意や、浅い層への脂肪注入によるクマの色味改善アプローチは、高度な技術と患者様への配慮がうかがえる部分です。これにより、患者様は安心して施術を受け、自然で美しい仕上がりを期待できるでしょう。
目の下のクマにお悩みの方は、ぜひ一度、相談し、ご自身の状態に合った最適な治療法を検討してみてはいかがでしょうか。クマ治療を検討されている方々にとって、手術への理解を深める一助となれば幸いです。

詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/kuma.html

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日付: 2025年9月16日  カテゴリ:形成外科手術

クマ治療を安心して受けるための麻酔知識:種類から選び方、リスク管理まで徹底解説

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。最近、SNSなどでクマ治療に関する情報が飛び交い、それに伴い麻酔の安全性や種類についても関心が高まっています。特に「全身麻酔で脳に影響が出るのでは?」といった懸念の声も聞かれる中、クマ治療においてどのような麻酔が適切で、患者さんにとって最も負担が少ないのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。この記事では、美容医療で用いられる麻酔の種類と特徴を分かりやすく解説し、特にクマ治療における適切な麻酔の選び方、そしてその際のクリニック選びのポイントについて詳しくお話しします。

麻酔の種類とその特徴

美容医療で一般的に使用される麻酔は、大きく分けて以下の4種類があると考えられています
1. 局所麻酔(きょくしょますい)
    ◦ 特徴: 最もオーソドックスな麻酔方法で、注射によって手術部位の感覚を麻痺させます。痛みを感じるのは注射の瞬間だけで、その後はしびれたような状態になります。皮膚科クリニックでのホクロ除去などでも行われる、非常にシンプルな麻酔です
    ◦ 適応: 二重埋没やホクロ除去など、比較的小規模な手術によく用いられます。全身麻酔や静脈麻酔を行う場合でも、手術部位には痛みの刺激反応を抑えるために局所麻酔を併用することがほとんどです。患者さんが痛みに反応して動いたり、全身麻酔時でも血圧が上がったりすることを防ぐ目的があります
    ◦ クマ治療での位置づけ: 小さな脱脂などであれば不可能ではありませんが、目の奥の脂肪を扱うクマ治療においては、局所麻酔だけでは鈍い痛みや頭痛のような不快感が生じる可能性があり、患者さんにとって精神的・身体的な負担が大きくなることがあります
2. 笑気麻酔(しょうきますい)
    ◦ 特徴: 鼻や口からガスを吸入することで、心地よくふわっとした状態になる麻酔です。意識はありますが、リラックスした気分になり、中にはほとんど寝てしまう方もいらっしゃいます。手術部位には局所麻酔も併用されます。笑気麻酔は意識がある状態での麻酔に分類されます
    ◦ 適応: 比較的小さな手術や、施術中の音や感触が怖いと感じる場合に便利です。例えば、フェイスリフトや糸リフトのように耳の近くで行われる手術で、糸を入れる際の音が気になる場合や、広範囲にわたって注射の麻酔を打つ際に起きている状態では怖いと感じる場合などに用いられます
    ◦ クマ治療での位置づけ: 局所麻酔と同様に、意識がある状態での施術となるため、鈍い痛みや不快感を感じる可能性があります。手術時間が長くなるハムラ法(約40分〜90分)などでは、ずっと起きている状態だと患者さんの心理的・肉体的な負担が大きくなる傾向があります。笑気麻酔を使用する際は、念のため指先に酸素濃度を測る「サチュレーションモニター」を装着することが推奨されます
3. 静脈麻酔(じょうみゃくますい)
    ◦ 特徴: 点滴から麻酔薬を注入し、眠ったような状態にする麻酔です。患者さんは手術中に「寝ていて、起きたら手術が終わっている」という感覚になるため、患者さんの視点からは非常に楽な方法と言えます。夜中の睡眠と同じように、ちょっとした刺激では寝ていられますが、強い痛み刺激があれば反応して動いてしまう可能性があるため、手術部位には局所麻酔を併用します。点滴で入れる薬剤の種類や濃度は、クリニックによって少しずつ変わってきます
    ◦ 適応: クマ治療はもちろん、フェイスリフトや脂肪吸引など、より深い手術にも対応できるため、美容クリニックの提供できる手術の幅を大きく広げる麻酔です。静脈麻酔ができるかできないかで、クリニックの手術の幅は格段に変わると一般的に言われています
    ◦ クマ治療での位置づけ: 多くのクリニックでクマ治療に用いられており、患者さんの負担を最も軽減できる麻酔方法の一つと考えられています。SNSで全身麻酔との比較が話題になることもありますが、クマ治療においては基本的に静脈麻酔で十分であり、過度な心配は不要とされています
4. 全身麻酔(ぜんしんますい)
    ◦ 特徴: 点滴からの麻酔薬に加え、必要に応じて筋弛緩薬(筋肉の動きを止める薬)を使用し、呼吸も停止させる麻酔です。患者さんは痛み刺激に全く反応しない状態となり、気管にチューブを挿入し人工呼吸器で呼吸を管理します(気管挿管)。麻酔科医が常駐する必要があるため、全身麻酔を導入している美容クリニックはかなり限られています。静脈麻酔と全身麻酔は使っている薬剤が同じこともありますが、麻酔の濃度を深くしていくことで、呼吸が止まったり痛み刺激に反応しなくなる状態が全身麻酔となります
    ◦ 適応: 骨切り手術、肋骨軟骨を使用した鼻の手術など、非常に高度で侵襲の大きい、ほとんど全ての美容外科手術が可能になります
    ◦ クマ治療での位置づけ: クマ治療では、骨を大きく操作することは稀であり、呼吸を止めてまで行う必要がないため、基本的に全身麻酔は使用しません。唯一の例外として、骨膜下ミッドフェイスリフトのように広範囲にわたる剥離を伴い、患者さんへの刺激が非常に大きい場合に全身麻酔が選択肢となることがありますが、それでも多くの場合は静脈麻酔で対応可能です。全身麻酔は術後、喉の痛みや尿道カテーテルによる不快感など、静脈麻酔に比べて患者さんの負担が大きくなる傾向があります。覚醒にも静脈麻酔より時間がかかる傾向にあります

クマ治療における麻酔の選択:なぜ静脈麻酔が推奨されるのか

クマ治療において、患者さんにとって最も快適で安全な麻酔は静脈麻酔であると考える医師が多いです。その主な理由は以下の通りです。
患者さんの負担軽減: 静脈麻酔は、患者さんが眠っている間に手術が完了するため、「起きたら終わっていた」という感覚で、心理的・身体的負担を大幅に軽減できます。局所麻酔や笑気麻酔では、目の奥の脂肪を扱う際の鈍い痛みや、手術中の音、長時間起きていることによる疲労など、患者さんにとってつらい要素が少なくありません
恐怖心やトラウマの防止: 特に美容医療では、一度怖い思いをすると、再手術が必要になった際に大きなトラウマとなり、治療に踏み切れなくなることがあります。静脈麻酔で快適に手術を終えることで、そのような恐怖心を防ぎ、もし将来的に再治療が必要になっても安心して受けられる状態を保つことができます
ただし、静脈麻酔のかけ方はクリニックや医師によって異なる場合がある点には注意が必要です。麻酔が浅すぎると、手術中に患者さんが痛み刺激に反応して起きてしまうリスクがあります。経験豊富な医師であれば、患者さんが最も深く意識を失っている時に麻酔を全部行う、あるいは痛みで顔が動いてきたら都度局所麻酔を追加するといった形で、麻酔の深さを適切に管理します

静脈麻酔のリスクと呼吸管理の重要性

静脈麻酔の安全性について語る上で、最も重要なのが「呼吸管理」です。静脈麻酔は、酔っぱらって寝ている状態に似ており、無意識のうちに舌が喉の奥に落ち込んで気道が狭まり、呼吸が止まってしまうリスクがあります。これは、酔っぱらった人が寝ている間に呼吸が止まってしまうことがあるのと同様の状態です。特に以下のような特徴を持つ患者さんは、気道が狭くなりやすい傾向があります
顎が小さい方
顎下に多くの脂肪がついている方
全身の体格として若干肥満傾向にある方
ご高齢の方
このようなリスク因子を持つ患者さんに対しては、麻酔がかかってから「エアウェイ」と呼ばれる気道確保器具を鼻や口から挿入したり、顎を上向きに上げて気道を確保したりといった工夫が不可欠です
経験豊富な医師であれば、手術中に患者さんの呼吸状態を常に監視し、少しでも異変があれば即座に対応することができます。例えば、呼吸が苦しそうであれば顎の位置を調整するなどの処置を行います。クリニック選びの際は、単に静脈麻酔が可能かどうかだけでなく、こうした呼吸管理への意識や体制が整っているかどうかも重要なポイントとなります。

麻酔の選択に関する医師やクリニックの方針の違い

麻酔の選択は、医師の考え方やクリニックの設備によっても様々です
患者さんの快適性を最優先: Dr.吉井のように、「患者さんにとって一番楽なやり方が一番良い」と考え、クマ治療では静脈麻酔を強く推奨する医師もいます。これは、一度怖い思いをするとトラウマになり、再手術が必要になった際に踏み切れなくなるのを防ぎたいという思いがあるためです
麻酔のリスクを懸念: 一方で、「麻酔による呼吸停止の可能性というリスクを極力排除したい」という理由から、局所麻酔で十分な手術には局所麻酔のみを用い、それが不可能な場合は静脈麻酔を飛ばして全身麻酔を選ぶという、極端な方針を持つ医師もいるかもしれません
クリニックの設備状況: 静脈麻酔を実施するための設備や、麻酔管理の経験が不足しているクリニックでは、「局所麻酔や笑気麻酔で行える」と説明されるケースもあるかもしれません
このように、医師やクリニックによって麻酔に対する考え方や対応は異なります。以前に他のクリニックで静脈麻酔を受けた際に「途中で目が覚めてしまった」といった経験があり、静脈麻酔に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、それは麻酔のかけ方や使用薬剤の濃度がクリニックによって異なるためです。しっかりとした経験と知識を持つクリニックであれば、クマ治療では「寝ている状態でできる」と安心して考えて良いでしょう

安心してクマ治療を受けるためのポイント

1. 麻酔の種類とリスクについて理解を深める: 自分の受ける手術にどのような麻酔が適しているのか、それぞれのメリット・デメリット、リスクについて事前にしっかり確認しましょう。特にSNSなどで話題になっている麻酔に関する情報に触れた場合は、その背景にある医療的な見解も確認することが大切です
2. クリニックの麻酔管理体制を確認する: 静脈麻酔を受ける場合は、呼吸管理に対する意識や、リスク因子のある患者さんへの対応策(エアウェイ使用など)がしっかりしているかを確認することが重要です。術者自身が呼吸状態をしっかり見ることができる状態であるかも確認すべきポイントです
3. 医師の考え方を聞く: 麻酔に対する医師の考え方や、なぜその麻酔を推奨するのかについて、カウンセリングで納得いくまで質問しましょう。患者さんの快適性を重視するのか、リスク排除を最優先するのか、医師によってアプローチは異なります。
4. 過去の経験を伝える: 以前に麻酔で不快な経験がある場合は、そのことを正直に医師に伝え、具体的な対策について相談しましょう。例えば、他のクリニックで静脈麻酔中に起きてしまった経験がある場合でも、現在のクリニックでは「かなりしっかり麻酔をかける」といった説明を受けることで、安心して治療に臨める可能性があります

まとめ

クマ治療における麻酔は、患者さんの負担を最小限に抑え、快適に手術を受けていただく上で非常に重要な要素です。多くの医師が、クマ治療には静脈麻酔が最も適していると考えており、患者さんが寝ている間に手術を終えることで、肉体的・精神的なストレスを軽減し、将来的な再治療への心理的ハードルも下げることができます
麻酔には種類ごとに特徴とリスクがありますが、適切な呼吸管理と経験豊富な医師による施術であれば、安心して静脈麻酔を受けることが可能です。クリニックや医師によって麻酔へのアプローチは様々ですので、ご自身の希望や体質を伝え、納得のいく麻酔方法を選択できるクリニックと医師を見つけることが、クマ治療を成功させる鍵となるでしょう。
クマ治療についてはこちら:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/kuma.html
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日付: 2025年9月16日  カテゴリ:形成外科手術

目の下のクマ治療、徹底解説!あなたに最適な治療法を見つけましょう

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。目の下のクマは、顔の印象を大きく左右するお悩みの一つです。疲れて見えたり、老けて見えたりと、その影響は少なくありません。美容医療の分野では、クマを改善するための様々な治療法が提供されており、ご自身の状態や希望に合わせて選択することが可能です。しかし、「どの治療法を選べば良いのか分からない」「リスクが怖い」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、目の下のクマ治療について、主に経結膜脱脂術(クマ取り)、クマ取り+脂肪注入、裏ハムラ法、表ハムラ法の4つの主要な治療法に焦点を当て、それぞれの施術方法、効果、ダウンタイム、リスク、そしてどのような方におすすめかについて、当院統括医師の吉井健吾医師が詳しく解説します。この情報を通じて、ご自身のクマの状態に合った最適な治療法を見つける手助けとなれば幸いです。

1. 経結膜脱脂術(クマ取り)

「クマ取り」として一般的に知られる経結膜脱脂術は、比較的シンプルな施術です。目の下の脂肪の膨らみを取り除く治療法です。
施術方法と効果
この手術では、下まぶたの裏側にある結膜を切開し、目の下の膨らみの原因となっている余分な脂肪を物理的に取り除きます。外側から見えない部分を切開するため、皮膚表面に傷跡が残る心配がほとんどありません。物理的に脂肪を取り除くため、たるみ改善が期待できます。

ダウンタイム

他のクマ治療法に比べて、ダウンタイムが短い傾向にあります。一般的には、手術翌日や翌々日が腫れのピークとなりますが、1週間程度で薄い黄色みがかった状態になり、女性であればメイクで十分に隠せる程度に落ち着くことが多いとされています。

リスクと注意点

経結膜脱脂術のリスクとしては、「凹みすぎ」や「再発」が挙げられます。凹みすぎが気になる場合は、ヒアルロン酸注入や脂肪注入によって補うことが可能です。再発については、脂肪の取り方によって頻度が変わることもあり、追加の処置が必要になる場合があります。

こんな方におすすめ

• 目の下のたるみがしっかり出ている方
• ほっぺたのやつれ(凹み)があまりない方
• 年齢が40代半ばくらいまでの方:個人差があるため、あくまで目安となりますが、50代以上の場合は、皮膚のたるみによりシワができやすくなる可能性があるため、他の治療法が推奨される場合もあります。
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経結膜脱脂:下まぶたをめくり、あっかんべをした状態で結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を切除します。
料金:154,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等
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症例

30代後半で下まぶたの脂肪突出が主な悩みの方や、20代前半で涙袋をより目立たせたいと希望する方など、シンプルに目の下の膨らみを取り除くだけで、すっきりとした目元を実現できるケースがあります。

2. クマ取り+脂肪注入:顔全体のバランスを整え、自然な若返りを

目の下の膨らみだけでなく、その下のほっぺた(頬骨のあたり)に凹みがある「やつれ」の状態も気になる方には、経結膜脱脂術に加えて脂肪注入を行う治療法が適しています。

施術方法と効果

まず、経結膜脱脂術で目の下の余分な脂肪を取り除きます。その後、ご自身の太ももやお腹などから採取した脂肪を、目のすぐ下のわずかな凹み部分や、特にほっぺたのやつれている部分に注入します。これにより、出っ張っていた部分がなだらかになり、凹んでいた部分がふっくらとすることで、目の下だけでなく顔全体の輪郭の改善にも繋がることが期待できます。注入された脂肪は自身の組織であるため、自然な仕上がりが期待されます。

ダウンタイム

経結膜脱脂術のみと比較すると、ダウンタイムはやや長くなる傾向があります。腫れのピークは翌日や翌々日で、1週間から2週間程度で薄い黄色になり、メイクで隠せる程度に落ち着くことが多いでしょう。また、脂肪採取部位の痛みや腫れ、また注入部位に青あざができる可能性があります。

リスクと注意点

経結膜脱脂術のリスク(凹みすぎ、再発)に加えて、脂肪注入特有のリスクも考慮する必要があります。
くっつきすぎ(過剰な膨らみ):注入する脂肪の量や位置の調整が重要です。
定着率の問題:注入した脂肪の全てが定着するわけではありません。定着率は個人差があり、喫煙者や目をこすりやすい方は定着しにくい傾向があります。手術後1ヶ月から3ヶ月で定着量がほぼ確定し、もし定着が不十分な場合は、3ヶ月から6ヶ月後を目安に再注入を検討することもあります。

こんな方におすすめ

• 目の下の出っ張りだけでなく、その下のほっぺたのやつれ(凹み)も同時に気になる方
• 目元だけでなく、顔全体の輪郭のバランスを改善したい方
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クマ取り&脂肪注入:下まぶたをめくり、あっかんべをした状態で結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を切除します。大腿内側または腹部から脂肪を採取し、目の下/ゴルゴラインに注入しハリを出しシワの改善を行います。
料金:396,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等
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症例

目の下の突出とほっぺたの凹みが顕著な30代の方の症例では、術後に目の下の凹凸が改善され、光の当たり具合によって肌の色合いも良く見える効果が期待できることがあります。

3. 裏ハムラ法:目の下の凹凸を自然に整える

裏ハムラ法は、目の下の脂肪をただ取り除くだけでなく、その脂肪を移動させて目の下の凹んだ部分を埋めることで、よりなだらかな仕上がりを目指す治療法です。

施術方法と効果

経結膜脱脂術と同様に、下まぶたの裏側にある結膜を切開します。その後、目の下の出っ張っている脂肪の一部を骨の縁(特に凹んでいる部分)に移動させ、固定します。これにより、脂肪の突出だけでなく、目の下の凹みも同時に改善することが期待できます。クマ取りよりも、よりなだらかな曲線を作ることを目指します。

ダウンタイム

ダウンタイムは、経結膜脱脂術単体よりも長く、クマ取り+脂肪注入と同程度と考えて良いでしょう。一般的に、1週間から2週間程度で薄い黄色に落ち着くことが多いとされています。

リスクと注意点

リスクとしては、経結膜脱脂術と同様に「凹み」や「再発」が挙げられます。裏ハムラ法は凹みにくい傾向があると言われますが、リスクとしては完全にゼロではありません。また、脂肪を移動させる範囲には限界があり、ほっぺたのやつれまでは改善できないため、その場合は別途ヒアルロン酸や脂肪注入が必要になることがあります。

こんな方におすすめ

• 目の下の出っ張りも凹みも、比較的軽度な方
• 個人差があるが、50代以降で、皮膚を切開することに抵抗がある方
• 脂肪注入は避けたいが、目の下の凹凸をなだらかにしたい方
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裏ハムラ:睫毛下または結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を部分切除、移動させ、凹みのある個所に固定し直します。
料金:396,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等
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症例

軽度な凹凸のある50代前半の方で、シワを大きく増やすことなく目の下のたるみを改善し、なだらかな目元を実現できたケースがあります。

4. 表ハムラ法:たるみ、シワ、凹凸を一気に改善する本格的な治療

表ハムラ法は、目の下のたるみ、シワ、そして脂肪による凹凸の全てを根本的に改善したいと考える方におすすめされる、包括的な治療法です。

施術方法と効果

下まぶたのまつげの生え際ギリギリのラインを切開します。余分な皮膚を取り除きながら、目の下の脂肪を移動させて凹んだ部分に固定します。皮膚も引っ張り上げるため、シワの改善、脂肪の出っ張り解消、凹みの改善の全てを一度に行うことが期待できます。

ダウンタイム

他の治療法と比較して、ダウンタイムは長くなる傾向があります。手術後2~3日程度が腫れのピークで、1週間程度で抜糸を行います。その後も1~2週間は腫れが続く可能性があります。

リスクと注意点

一般的なリスク(凹み、再発)に加え、表ハムラ法特有のリスクとして「あっかんべー状態」と呼ばれる下まぶたの外反が挙げられます。しかし、多くの場合は1ヶ月から3ヶ月程度で自然に元の状態に戻ると言われています。

こんな方におすすめ

• 個人差があるが、50代以上の方で、目の下のたるみ、シワ、脂肪による凹凸の全てが気になる方
• 下まぶたの皮膚の張りが少なく、たるみが顕著な方:比較的若い方でも、皮膚のたるみが強い場合は適応となることがあります。
• 一度で総合的な改善を希望する方
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表ハムラ:睫毛下を切開し、たるみの原因となっている脂肪を部分切除、移動させて、凹みのある個所に固定し直します。シワの原因となっている余剰皮膚も切除することで、シワの改善にも効果が期待できます。
料金:506,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等
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症例

シワが目立ち、目の下の突出と凹みが強い60代後半の方の症例では、表ハムラ法によりシワ、出っ張り、凹みの全てが改善され、ピンと張った若々しい目元を実現できた例があります。また、40代半ばで軽度な凹凸ながら皮膚のたるみが目立つ方にも適用され、クマの状態と皮膚の張りが改善されたケースもあります。

まとめ:あなたにとって最適なクマ治療を選ぶために

目の下のクマ治療には、様々な選択肢があり、それぞれに特徴があります。ご自身のクマの種類や状態、年齢、ダウンタイムの許容範囲、そしてどのような仕上がりを希望するかによって、最適な治療法は異なります。

ご紹介した治療法は、それぞれメリットとデメリット、そしてリスクを伴います。どのような治療法を選択するにしても、ご自身の状態を正確に把握し、経験豊富な医師と十分に相談することが最も重要です。

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50代以上からのクマ治療「切開ハムラ法(表ハムラ法)」の選択肢と、知っておくべきリスクとダウンタイムについて

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックです。50代以上になると、目元のクマやたるみがより顕著になり、お顔全体の印象に影響を与えることがあります。特に「切開ハムラ法(表ハムラ法)」は、こうした目元の悩みを根本的に改善するための一つの選択肢として注目されています。しかし、この手術は「完璧な治療方法」と一概には言えない側面も持ち合わせており、年齢を重ねるごとに伴うリスクも存在します
今回は、切開ハムラ法の特徴と、それに伴うリスク、ダウンタイム、そして他の治療選択肢について詳しく解説し、皆様がご自身に最適な治療を見つけるための一助となれば幸いです。

切開ハムラ法とは?そのメリット

切開ハムラ法は、まつ毛の生え際を切開し、皮膚を伸ばすことで、目の下の出っ張り(眼窩脂肪)とへこみ、さらにはシワを同時に改善することを目指す手術です。目元の手術の中では「一番大掛かりな部類」に位置づけられますがシワをピンと張り、眼窩脂肪の出っ張りやへこみを一気に良くするという点では、「一番美容的な効果が高い」とされています。そのため、目元の悩みを総合的に、かつ大きく改善したいと考える方にとって、魅力的な選択肢となり得ます。

切開ハムラ法の主なリスクとダウンタイム

どんな医療行為にもリスクは伴います。切開ハムラ法も例外ではありません。主なリスクとダウンタイムは以下の通りです。
1. 内出血と腫れ
手術後に内出血や腫れが生じることはありますが、裏ハムラ法や脱脂+脂肪注入といった皮膚を切開しない他のクマ治療と比較して、「意外にそんなに変わらない」とされています。頬の周りや目元が一時的に黄色くなることがありますが、通常は1週間程度で薄くなり、女性であればメイクで隠せるレベル、マスクを着用すれば目立ちにくいレベルで済むことが多いです。抜糸は術後1週間後に行う必要があります
2. 外反(タレ目)のリスク
切開ハムラ法では、皮膚を切除してピンと張るため、下まぶたに下方向へのテンションがかかることがあります。これにより、一時的に「タレ目気味」になる可能性があります。これは術後2週間から1ヶ月頃にピークを迎えやすいとされていますが、もし症状が出たとしても、多くの場合は術後1ヶ月から3ヶ月で回復し始め3ヶ月から6ヶ月でほぼ元通りのレベルになることが多いです 当院では、この外反のリスクを抑えるため、「目尻の横側の骨のところに、少し釣り目気味になるくらい突っ張らせて固定する」といった縫い方の工夫をしています。しかし、完全にゼロにすることは難しいとされています

3. ドライアイ、結膜浮腫(白目のぷよぷよ)

外反によって目の表面積が広がることで、空気に触れる面積が増え、「ドライアイ気味」になることがあります。これにより、目が潤んだり、白目の部分に水が溜まってぷよぷよとした状態(結膜浮腫)になったりする可能性があります。結膜浮腫は、下まぶたが引っ張られることで白目の粘膜が圧迫されて水が溜まることが原因となる場合もあります これらの症状も、外反の回復に伴い1ヶ月から3ヶ月程度で自然に改善することが多いですが、早期改善のために、術後1週間後の抜糸時や術後1ヶ月の診察時に、溜まった水を非常に細い針で吸引する処置を行うことも可能です。このような早期の処置によって、切開ハムラ法特有のリスクを極力抑えることが期待できます

4. 高齢者におけるリスクの増大

年齢を重ねるごとに、下まぶたの皮膚は柔らかく伸びやすくなります。特に60代、70代、80代と年を取るにつれて、皮膚が非常に柔らかくなるため、この時期に皮膚を切除して引き上げると、「外反のリスクが非常に高くなる」と指摘されています。そのため、皮膚切除を伴う手術は、50代から60代くらいが「一番やり頃」と考えられています。70代、80代の方の場合、皮膚の強度などを実際に診察で確認し、適応を慎重に判断する必要があります粘りすぎも良くない、という側面があります

リスクを抑えるためのクリニックの工夫

当院では、切開ハムラ法特有のリスクを極力抑えるための工夫をしています 例えば、先述の外反リスクを軽減するための縫合方法を工夫することで、下方向へのテンションを調整します。また、ドライアイや結膜浮腫といった症状に対しては、術後の経過を注意深く観察し、必要に応じて細い針で水を吸引するなどの早期処置を行うことで、症状の改善を促進しています。これらの工夫は、患者様が安心して治療を受けられるようにするためのものです。

適切な皮膚切除の重要性

切開ハムラ法において、皮膚を「少ししか取らない」というアプローチをするクリニックも存在します。一時的に皮膚が張ったように感じられたり、術後の腫れやむくみによって改善されたように見えたりすることもありますが、この方法では、比較的短期間(1年程度)でシワが再発する可能性があります。そして、シワが再び気になった際に再手術を検討すると、「外反のリスクが非常に高くなる」という問題が生じます そのため、長期的な効果を考慮すると、「しっかりとした量の皮膚を切除し、ピンと張った状態にする」ことが、最も良い結果につながると考えられています。例えば、他院が2~3mmの切除である場合でも、当院では4~5mm程度の切除を行うことで、より長期にわたる肌のハリを維持することを目指しています
表ハムラ症例表ハムラ:睫毛下を切開し、たるみの原因となっている脂肪を部分切除、移動させて、凹みのある個所に固定し直します。シワの原因となっている余剰皮膚も切除することで、シワの改善にも効果が期待できます。
料金:506,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等

切開ハムラ法の代替案

切開に伴うリスクやダウンタイムが心配な方には、他の治療法も選択肢として挙げられます
1. 脱脂+脂肪注入: 目の下の突出した眼窩脂肪を除去し、同時にへこんだ部分に自身の脂肪を注入することで、目元のボリュームを整える方法です
2. 裏ハムラ法: まぶたの裏側から手術を行うため、皮膚を切開しない方法です
これらの「皮膚を切らない」治療法は、切開ハムラ法に比べてダウンタイムのリスクが低いというメリットがあります。しかし、特に50代以上の方の場合、「少しはシワが残る」というデメリットも考慮する必要があります。皮膚を全く触らない裏ハムラ法では、シワの改善効果は限定的です もしこれらの代替案を選択し、現状のシワが許容範囲であっても、将来的にシワが気になってきた場合、そのタイミングで「皮膚だけを切って引き上げる(余剰皮膚切除)」という選択肢も十分可能です。これは「ワンクッション置く」治療戦略として有効です。ただし、前述の通り、皮膚切除は年齢とともにリスクが増大するため、後から皮膚切除を行う場合でも、50代から60代くらいで検討することが望ましいとされています

治療後の長期的なケアと生活習慣の重要性

手術を受けたからといって、それで全てが終わるわけではありません。老化は少しずつ進行するため、手術後のケアが長期的な結果を維持するためには非常に重要です
皮膚科的な治療の導入: 手術で皮膚のハリを取り戻した後も、タイトニングレーザー、ハイフ、RF(ラジオ波)、フラクショナルレーザーなどの皮膚科的治療を継続的に取り入れることが、皮膚のハリを保ち、老化の進行を緩やかにする上で有効です
生活習慣の改善: 喫煙や過度な飲酒、目をゴシゴシ擦る癖などは、肌の老化を加速させる要因となります。これらの習慣を見直し、改善することが、せっかく手術で得られた効果を長持ちさせる上で非常に大切です。年齢を重ねるほど、これらの生活習慣への注意が必要になります

海外の知見と日本人への適用について

海外の論文の中には、「切開ハムラ法は外反のリスクが大きすぎるため推奨しない」とするものもあります。しかし、これらの論文は主に欧米の白人の方を対象としたものであり、白人の方は日本人と比較して「皮膚や組織が非常に柔らかく、若いうちからシワができやすい」という特徴があります。そのため、外反のリスクも日本人より高くなる傾向があります 日本人と白人では皮膚の硬さやタイトさが異なるため、海外の論文の基準をそのまま日本人に当てはめるのは適切ではない場合があります。経験上、日本人であれば比較的高齢の方でも切開ハムラ法が適応となるケースは少なくありません。そのため、海外の情報を鵜呑みにするのではなく、日本人特有の肌質や骨格を理解した上での専門医の診断が重要となります。

まとめ:ご自身に最適な選択のために

切開ハムラ法(表ハムラ法)は、目の下のクマやシワ、たるみを改善する上で非常に効果的な手術ですが、それに伴うリスクやダウンタイムを理解し、適切な時期に適切な方法を選択することが重要です
「シワも目の下の出っ張り・へこみも一気に直したい」という方には切開ハムラ法が第一選択となりえますが、ダウンタイムやリスクが不安な方には脱脂+脂肪注入や裏ハムラ法といった代替案も存在します。これらの治療法には、後から皮膚切除が必要になる可能性も考慮に入れる必要があります
最も大切なのは、患者様ご自身が「どこまで治療を望むのか」、そして「どのようなリスクであれば許容できるのか」を十分に検討することです。そのためにも、まずは信頼できる医師とじっくり相談し、ご自身の目元の状態やライフスタイルに合った最適な治療計画を立てることが不可欠です
当院では、患者様一人ひとりの状態とご希望を丁寧に伺い、最適な治療法をご提案しています。診察のご予約はLINEから承っております。お気軽にご相談ください
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日付: 2025年9月14日  カテゴリ:形成外科手術

【40代必見】「面長」を解消し、若々しい印象を取り戻す美容医療の選択肢を美容外科医が徹底解説!骨切りなしで自然な小顔へ

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
「最近、なんだか顔が長くなった気がする…」「疲れて見えるのは顔が間延びしているから?」
40代になると、このような「面長」の悩みを抱える方が増えてきます。特に40代の方からのご相談が多いこの「面長」問題は、年齢とともに顔の印象が大きく変わってしまう原因の一つです。
今回のブログでは、骨切りなどの大掛かりな手術なしで「面長」を解消し、若々しい印象を取り戻すための美容医療の選択肢について、詳しくご紹介します。涙袋ヒアルロン酸注入を考えていない方にも、最適な方法が見つかるかもしれません。

なぜ年齢を重ねると「面長」に見えるのか?そのメカニズムを解説

なぜ年齢を重ねると「面長」に見えるのでしょうか?その主な原因は、加齢による「骨の萎縮」「脂肪組織の下垂」にあります
年齢と共に、顔の骨は少しずつ萎縮していきます。すると、その骨の上に位置する脂肪組織も、土台がなくなることで重力に逆らえず下垂してしまいます。この変化は、顔全体、特に中顔面(目の下から口元までの部分)に顕著に現れ、顔が全体的に下に引っ張られたように見えたり、鼻の下が伸びたように見えたりすることで、「面長」という印象を与えてしまうのです
特に、頬の前面のボリュームが減少して下がることで、顔が間延びして見え、老けた印象につながります。若い頃にはなかった顔のたるみや間延び感は、この骨や脂肪の変化が原因であることが多いのです。

面長解消のための美容医療選択肢

面長を解消するための美容医療には、いくつかの選択肢がありますが、それぞれ特徴や効果、リスクが異なります。ご自身の状態や希望に合わせて、最適な治療法を選びましょう。

1. 最も推奨される「注入治療」:根本原因にアプローチし、若々しい頬へ

面長解消において、美容外科医が最も推奨し、効果的と考えるのが注入治療です。これは、加齢による骨の萎縮とボリューム不足という根本原因に直接アプローチできるため、より若々しく見せる効果が期待できます
・ヒアルロン酸注入
「手軽さを重視したい」という方におすすめなのが、ヒアルロン酸注入です。特に、「頬の前面」にヒアルロン酸を注入することで、失われたボリュームを補い、ふっくらとした頬を取り戻すことができます。これにより、中顔面の距離が短く見え、顔全体が若々しく引き締まった印象に変わります なお、若い世代では中顔面を短く見せるために涙袋へのヒアルロン酸注入も選択肢になりえますが、40代以上の方の場合、「不自然に見える」「涙袋にこだわりがない」と感じる方も多いため、今回の相談者のようにあまり推奨されないことがあります
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ヒアルロン酸注入:ボリュームの減少等で影ができる原因部位に注入することで、しわやたるみを改善、目を大きく見せたり、唇をふくよかにしたり、鼻を高くする等、パーツ形成もできる治療です。
料金:68,200円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:痛み、腫れ、赤み、感染、アレルギー、皮膚の血行障害、視力障害等
・脂肪注入
「よりしっかりと効果を出したい」「持続性を求める」という方には、ご自身の脂肪を採取して、「頬の前面」に注入する脂肪注入が適しています。ご自身の組織を使うため、アレルギーのリスクが少なく、一度定着すれば半永久的な効果が期待できるのが大きなメリットです。 注入治療によって頬の前面がふっくらとすると、顔全体が若々しく見える効果があります。頬の前面に適切なボリュームがあると、非常に若々しく、魅力的な印象を与えることができます。これは、顔の構造上、頬のボリュームが顔のバランスを大きく左右することを示唆しています。ボリュームロスを補うことで、顔全体のバランスが整い、間延び感が解消されるのです。
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お顔の脂肪注入:大腿または腹部等から脂肪を吸引し、お顔(顔面/目の下/ゴルゴライン/おでこ/こめかみ)にコンデンスリッチまたはナノリッチに加工した脂肪を注入する手術です。
料金:1部位の場合198,000円~※料金は変更となる可能性がございます。
リスク・副作用:内出血、腫れ、感染、凸凹、しこり、拘縮、引きつれ、神経障害 等

2. 手軽にできる「引き上げ・引き締め治療」:たるみを改善し、フェイスラインを整える

注入治療と合わせて検討したいのが、物理的にたるみを引き上げる、あるいは引き締める治療です
 ・糸リフト
「物理的にたるんだ組織を引き上げたい」という方に適しているのが糸リフトです。溶ける糸を皮下組織に挿入し、たるみを引き上げることで、顔全体のリフトアップ効果が期待できます 糸リフトによる引き上げ効果は、施術後約12ヶ月程度、長くても1年〜1年半が目安とされています。しかし、その後も糸の周囲にコラーゲンが生成されることで、引き締め効果は持続すると言われています。理想的な効果を維持するためには、年に1回程度の施術が推奨されます。これにより、たるみの進行を緩やかにし、小顔効果をキープすることができます。
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糸リフト:メスを使うことなく、吸収性の糸をこめかみ辺りなどから挿入することで、お顔のたるみ改善・予防、全体的な引き締めが期待できます。
料金:1本33,000円~※料金は変更となる可能性がございます。
リスク・副作用:内出血、腫れ、疼痛、ひきつれ、ツッパリ感、感染、左右差、凸凹等
・HIFU(ハイフ)
「フェイスラインをよりしっかりと引き締めたい」という場合には、HIFU(高密度焦点式超音波治療)が有効です。HIFUは、高密度の超音波エネルギーを皮膚の深層にあるSMAS層(筋膜)に照射することで、組織を収縮させ、引き締め効果をもたらします。メスを使わないためダウンタイムが少ないのも特徴です。 糸リフトとHIFUを組み合わせることで、より相乗効果が期待できます。例えば、糸リフトを年に1回行う場合、HIFUは年に2回程度の施術を組み合わせることで、フェイスラインをよりピチッと整えることができるでしょう。これにより、たるみの改善と引き締め効果の両面から、すっきりとした小顔印象を目指せます。
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ハイフ:超音波の熱を、お肌表面にダメージを与えることなく、狙った組織に集中照射して効果を得る治療です。たるみ治療や浅い層へのアプローチにより肌質改善に効果的です。
料金:18,700円~※料金は変更となる可能性がございます。照射範囲やshot数により異なります。
リスク・副作用:発赤、浮腫、熱傷、内出血、異常感覚等

3. より本格的な「外科的治療」:特定の悩みに特化したアプローチ

注入治療や引き上げ・引き締め治療では物足りない、あるいは特定の部位の悩みが大きい場合には、外科的治療も選択肢となります。

・ミッドフェイスリフト

最近注目されている「ミッドフェイスリフト」は、中顔面を物理的に引き上げる手術です。多くの場合、クマ治療(目の下のたるみ取り)と同時に行われることが多い治療です。クマの原因の一つである目の下の脂肪の突出も、中顔面の間延び感と関連性があるため、同時にアプローチされることがあります ミッドフェイスリフトは、たるんでしまった組織を上側に引き上げることで若々しく見せようとするものですが、加齢によって骨が萎縮し、ボリュームが不足しているという根本的な問題には直接対処できていないため、効果に限界があると感じられることがあります また、手術方法にも注意が必要です。裏側(結膜側)から行うミッドフェイスリフトは、メスを使わないため皮膚表面に傷が残らないという利点がありますが、剥離範囲が狭く、戻りやすいという欠点があります。一方、表側(皮膚を切開する)からしっかりと行うミッドフェイスリフトは、広い範囲を剥離して引き上げるため、効果は高いものの、リスクも高くなります。特に、通常の目の下のたるみ取り(表ハムラ法)よりも広範囲に剥離するため、術後に「あっかんべー」状態(外反)になりやすく、もし固定が緩んだり糸が取れたりした場合には、その修正が非常に困難になる可能性があります。満足度は高い手術なため、経験豊富な医師のもとで、リスクをしっかりと確認したうえで手術を受けることをおすすめしております。
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ミッドフェイスリフト:表ハムラのオプションとしての手術です。目の下の切開から、頬まで剥離し、下垂した頬の脂肪(メーラーファット)を引き上げて骨膜に固定します。

効果の範囲: 下垂した頬の脂肪を引き上げることで、頬のより高い位置にボリュームが出て若々しい印象になります。

料金:ミッドフェイスリフトオプション165,000円~※料金は変更となる可能性がございます

リスク:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ・取り残し、下斜筋の損傷等

・人中短縮(じんちゅうたんしゅく)

「鼻の下が伸びて、唇が内側に入り込んでいる」ことで面長に見える場合に効果的なのが、人中短縮手術です。これは、鼻の下の皮膚を物理的に切除して短くする手術です。鼻の下が伸びると、顔全体が間延びした印象になり、老けて見える原因にもなります。 人中短縮は、30代以上、特に40代後半以降の方に適していると言われています。若い方の場合、皮膚が硬く、傷跡にテンションがかかりやすいため傷跡が残りやすいというリスクがある一方で、40代後半以上の方になると、皮膚の伸びがあるため、切除しても傷にテンションがかかりにくく、比較的傷跡がきれいになりやすいという特徴があります。実は、人中短縮手術は元々、年齢とともに人中が伸びてくる年配の方のために開発された手術であり、その理論にも合致した治療法だと言えるでしょう。鼻の下の長さに悩んでいる方は、経験豊富な医師に相談してみる価値があります。
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人中短縮:鼻の下の部分を切開し、余分な皮膚を切除することで、間延びした鼻の下を短くする手術です。
料金:165,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:出血、腫れ、感染、傷痕、後戻り等

まとめ:自分に合った治療で若々しい小顔印象へ

40代で面長の悩みを解消し、若々しい印象を取り戻すための美容医療は多岐にわたります。
最も効果的で根本的なアプローチは、加齢によるボリューム不足を補うヒアルロン酸注入や脂肪注入といった注入治療です。これらは、顔全体のバランスを整え、自然な若返り効果をもたらし、特に頬前面のボリュームアップが中顔面の短縮に大きく貢献します。
たるみが気になる方には、糸リフトやHIFUによる引き上げ・引き締め治療が有効です。これらを組み合わせることで、よりシャープなフェイスラインを維持し、たるみによる間延び感を軽減できます。
そして、より特定の悩みに特化した外科的治療として、ミッドフェイスリフトや人中短縮がありますが、それぞれのメリット・デメリット、特にミッドフェイスリフトのリスクについては慎重な検討が必要です。人中短縮は特に40代後半以降の方で、鼻の下の長さが気になる場合に非常に有効な選択肢となります。
ご自身の顔の状態や希望する効果、ライフスタイルに合わせて、最適な治療法を選択することが重要です。まずは信頼できる美容外科医に相談し、ご自身の状態に合ったカウンセリングを受けることをお勧めします。経験豊富な医師による適切な診断と治療プランによって、安全かつ効果的に面長の悩みを解消し、自信に満ちた若々しい笑顔を取り戻しましょう。
このブログ記事が、面長の悩みを抱える40代の皆様にとって、若々しい笑顔を取り戻すための一助となれば幸いです。
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日付: 2025年9月13日  カテゴリ:形成外科手術

もう失敗したくない!急増する裏ハムラ修正手術の真実

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックです。 今回は、近年SNSなどで話題沸騰中の「裏ハムラ」について、その流行の裏で急増している「修正手術」の真実と、患者様が抱える具体的なお悩み、そしてその対処法について深掘りしていきたいと思います。

裏ハムラ修正が激増!その背景と真実とは?

一時期、「脱脂」や「脱脂と脂肪注入」といった他のクマ治療に取って代わる「上位互換」の治療として、大いにアピールされ、一大ブームを巻き起こした「裏ハムラ」法。しかし、その流行が一巡した今、実は裏ハムラ後の修正を求める声がものすごい勢いで増えているのをご存じでしょうか。
私自身、かなり前からこの状況について言及してきましたが、これは決して特殊なことではありません。どんな手術でも、その施術を受ける患者さんの母数が増えれば、一定の確率でどうしても修正が必要なケースが出てくるものです。さらに、裏ハムラは手数が多い、つまり複雑な手術であるため、どこかの作業工程でわずかな狂いが生じたり、あるいは個人差に対応しきれなかったりすると、仕上がりに狂いが生じ、修正が必要になる可能性が高まります。単純に考えても、脱脂や脱脂と脂肪注入といったシンプルな手術に比べれば、複雑な分だけ修正のリスクは上がるのではないかと、個人的には考えています。
裏ハムラが広く世の中に普及すればするほど、多くの医師がこの手術を手掛けるようになりますが、医師の技量には当然ながら幅があります。そのため、このような複雑な手術においては、修正の確率が高まってしまうという側面も無視できません。また、操作が複雑になればなるほど、重いリスクが発生する確率も上がると考えられています。
今回は、この裏ハムラ修正の増加がなぜ起きているのか、具体的にどのようなお悩みが報告されているのか、そしてそれに対してどのような修正が必要になるのかを、詳しく解説していきます。

おさらい:裏ハムラとは、どんな手術?

まず、裏ハムラがどのような手術なのかを簡単におさらいしましょう。 「裏ハムラ」という名称は、正式な医学用語ではありません。元々あった「ハムラ法」という手術を、まぶたの「裏側」から行うことから、通称として名付けられ、広く流行した経緯があります。正式には「経結膜的眼窩脂肪移動術」などと呼ばれます。
この手術の最大の特徴は、目の表面に傷を作らずに、まぶたの裏側(結膜側)からアプローチする点です。そのため、表から見える場所に傷跡が残る心配はありません。
具体的には、以下の手順で行われます。
1. 結膜を切開: まぶたの裏側の粘膜を切開します。
2. 眼窩脂肪(がんかしぼう)の発見と移動: クマの原因となる眼窩脂肪を見つけ出します。この脂肪は「眼窩隔膜」というミカンの皮のような膜に包まれていますが、その膜を切開して脂肪を引き出します。脂肪の処理についてはクリニックによって異なり、全く取らない場合もあれば、少し取る場合もあります。
3. 靭帯(じんたい)の剥離: 目の下のへこみの原因となる眼輪筋靭帯を見つけ出し、剥がします。この靭帯は、皮膚のすぐ下から骨まで食い込んでいる「お肉の筋」のようなもので、ほうれい線も同様の構造です。この剥離によって、へこみを解消することを目指します。
4. 脂肪の再配置と固定: 剥離した靭帯の上に、この眼窩脂肪を移動させて骨の縁を越えた向こう側まで固定します。これにより、脂肪の膨らみでへこみを埋め、靭帯が再癒着するのを防ぐことで、目の下の段差を滑らかにするという考え方で行われます。
「脱脂」が脂肪を「除去」するのに対し、裏ハムラは脂肪を「移動」させるため、脱脂に比べてへこみがなだらかになる傾向がある、というのが最大の強みであり、セールスポイントでした。手術時間は、早い医師で40分前後、じっくり行う医師でも80~90分程度で完了します。
ただし、裏ハムラの「定義」や「どこまで行ったら裏ハムラと呼ぶか」については、クリニックによってまちまちであるのが現状です。例えば、移動させる脂肪の位置や固定する箇所(内側、真ん中、外側全て、または一部のみ)なども、クリニックや患者さんの状態によって大きく異なります。

なぜ今、裏ハムラ修正が急増しているのか?

どんな手術でも、施術を受ける患者さんの母数が増えれば、一定の確率で修正が必要なケースが出てくるのは自然なことです。しかし、裏ハムラにおいては、さらにいくつかの要因が重なり、修正の相談が激増していると考えられます。
1. 手術の複雑性: 裏ハムラは、脱脂単体や脱脂と脂肪注入に比べ、手数が多く、構造的にも複雑な手術です。複雑な手術であるほど、どこかの工程でわずかな狂いが生じたり、個人差に対応しきれなかったりすると、仕上がりに不満が生じ、修正が必要になる可能性が高まります。
2. ドクターの技術差: 裏ハムラが広く普及するにつれて、多くの医師が手術を行うようになりました。しかし、複雑な手術であるからこそ、医師の技術や経験の差が、結果に大きく影響します。
3. 過剰な期待値: 裏ハムラが売り出された当初、「クマ治療の上位互換」「何でも解決する魔法のような治療」といった極論的な謳い文句でアピールされた結果、治療を受けた患者さんの期待値やハードルがものすごい勢いで上がってしまった側面があります。そのため、わずかな不満でも「期待外れ」と感じてしまうことがあります。
4. 歴史の繰り返し: 実は、かつて脱脂や脱脂と脂肪注入が流行した際にも、同様の悩み(変わり映えしない、シワが気になる、へこみが気になる)が指摘され、修正のニーズが高まりました。裏ハムラも、その「繰り返し」の中にいると言えるでしょう。

裏ハムラ後に生じる主な悩みと、その原因

現在、裏ハムラ後に修正を検討される方が抱える悩みはょ、大きく分けて以下の3つに集約されます。
1. 「変わり映えしない」「再発した」
「せっかく裏ハムラを受けたのに、術前とほとんど変わらない」「一度良くなったのに、またクマが出てきた」というお悩みです。
原因として考えられること:
• 手術操作が不十分: 本来、目の下のへこみを解消するためには、眼窩脂肪を眼輪筋靭帯を越えて、骨の縁の向こう側までしっかりと移動・固定する必要があります。しかし、実際には脂肪の移動が甘かったり、靭帯すら十分に剥離していなかったりすると、へこみがそのまま残ってしまい、効果を実感できないことがあります。
• 固定が弱い・外れてしまった: 適切に脂肪を移動・固定しても、固定が緩かったり、術後に患者さんが目をこすってしまったりすることで、固定していた糸が緩み、脂肪が元の位置に戻ってしまう(再発)こともあり得ます。
• 実際は脱脂のみだった: 残念ながら、裏ハムラと説明されたにもかかわらず、実際は単純な脱脂術しか行われていなかった、という「論外」なケースも報告されています。この場合、当然ながら裏ハムラの効果は得られません。
2. 「シワが気になる」
「裏ハムラを受けたら、かえって目の下にシワが増えたように感じる」というお悩みです。

原因として考えられること:
• 目元の構造上の変化: 脱脂、脱脂と脂肪注入、裏ハムラ、いずれの方法でも、目の下の膨らみ(眼窩脂肪)が解消されると、目元は多少なりともへこみます。へこむことで皮膚が余り、シワができるのは避けられない側面があります。特に30代、40代、50代と年齢を重ねるにつれて、皮膚の弾力性が低下している場合、そのシワが目立ちやすくなります。
• 期待値のミスマッチ: 「裏ハムラでクマの悩みは全て解決する」という過度な期待を抱いていた場合、術後にわずかなシワが生じただけでも、「裏ハムラであんなに高いお金を出したのに、こんなところにシワができている」と不満を感じやすくなります。ある程度のシワは年齢相応として許容できる範囲かどうかが、患者さんの満足度に大きく影響します。
対処法:
• 軽度なシワ: ちりめんジワのような細かいシワであれば、フラクショナルレーザーやハイフシャワーといったレーザー治療を繰り返し行うことで、改善が期待できます。傷が完全に落ち着く術後3~6ヶ月以降に検討するのが一般的です。
• 深く刻まれたシワ: レーザー治療では改善が難しい、深く刻まれたシワには、余剰皮膚切除(皮膚を切除して引き伸ばす)といった手術が有効な場合があります。
3. 「へこみが気になる」
「裏ハムラの強みはへこまないことだと聞いていたのに、目の下がへこんでしまった」という、裏ハムラの最大のセールスポイントと矛盾するお悩みです。
原因として考えられること:
• 実質的に脱脂に近かった: 裏ハムラと説明されていても、実際には脂肪の移動量が少なかったり、取る脂肪の量が多かったりすると、実質的には脱脂術に近い効果となり、へこみが生じやすくなります。これは、Instagramなどで症例写真を見ていると、一部のクリニックで裏ハムラと言いながらも、脱脂に近い状態になっているケースがあることが分かると言われています。
• 術後のむくみ: 術後2ヶ月程度は、固定した脂肪の周囲がむくむことがあります。このむくみがある間は、目の下の頬全体が少し前に出ているように見え、そのすぐ下がへこんで見えることがあります。通常、3ヶ月ほどでむくみが治まれば、へこみも改善されることが多いです。
• 元々の顔の骨格や組織の特性: 元々、目のすぐ下の骨の縁が前に出ている方や、頬の中央部分が膨らみがちな方の場合、裏ハムラで目の下が盛り上がったとしても、相対的にその下の部分がへこんで見え、コントラストが際立ってしまうことがあります。
• 組織の脆弱性: 50代以上の患者さんで、組織が非常に脆弱な場合、脂肪を移動させて隔膜をピンと張った際に、へこみが強く出てしまう可能性も指摘されています(これは個人的な経験に基づく推測ですが)。
稀なケースとして報告されるリスク
非常に稀なケースですが、目の動きに関わる「下斜筋」という筋肉を傷つけてしまい、物が二重に見える「複視」が生じるリスクも報告されています。操作が複雑な手術であるほど、このような重いリスクの確率も上がる可能性があります.
修正手術の選択肢と裏ハムラの今後
裏ハムラ後の修正は可能ですが、手術から半年程度経過している場合、組織が硬く癒着していることが多く、再手術の難易度は高まります。修正においては、症状に応じて以下のような治療が選択されることが多いです。
• 変わり映えしない・再発: 残っている脂肪があれば脱脂を追加したり、脂肪注入を組み合わせたりします。
• へこみが気になる: 脂肪注入や、ベビーコラーゲンなどの他の注入治療を行います。
• シワが気になる: 前述の通り、細かいシワにはレーザー治療、深く刻まれたシワには余剰皮膚切除が検討されます。
結局のところ、裏ハムラの修正は、これまで脱脂や脱脂と脂肪注入の修正で行われてきた方法と、大きくは変わらない印象です。これは、どんな治療にも「限界」があり、裏ハムラもその例外ではないことを示唆しています。
裏ハムラは、今まさにその真価が問われる分岐点に立たされています。今後、後遺症やリスクがどれだけ解決できるか、修正が容易で効果的なのかによって、クマ治療の主流として定着するのか、あるいは廃れていくのかが決まってくるでしょう。

裏ハムラについて詳しくはこちら:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/ura-hamura.html
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御茶ノ水の美容皮膚科・まぶたの治療ならお茶の水美容形成クリニック

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日付: 2025年9月13日  カテゴリ:形成外科手術

保護中: 目元のヒアルロン酸で失敗しないために。40代からの正しい選び方と注意点

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目の下のたるみ・くまにヒアルロン酸は『絶対ダメ』ってホント?リスクと適切な使い方を解説!

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックです。
今回は、美容医療の中でも特にデリケートな部位である「目の下」へのヒアルロン酸注入について、皆さんが抱いているであろう疑問や不安に徹底的にお答えしていきたいと思います。SNSやYouTubeでは「目の下にヒアルロン酸は絶対ダメ!」といった強い言葉を目にすることも多いですが、実際はどうなのでしょうか?当院の見解と、リスク、そして適切な使い方について詳しく解説していきます。

目の下のヒアルロン酸注入、当院では頻度が少ない理由

まず結論から申し上げますと、当院では目の下へのヒアルロン酸注入の頻度は、他の注入治療に比べて少ない傾向にあります。もちろん、全く行わないわけではなく、ケースバイケースで必要に応じて使用しています。では、なぜ当院ではヒアルロン酸の頻度が少ないのでしょうか?それにはいくつかの理由があります。

1. チンダル現象による不自然な色合いのリスク

ヒアルロン酸は「透明」な製剤です。皮膚のすぐ下に透明なヒアルロン酸を注入すると、「チンダル現象」と呼ばれる現象が起こり、皮膚から筋肉の赤い色が透けて見え、青白く不自然な色合いになりやすいというリスクがあります。これは、透明なものを浅いところに注入するがゆえの特性であり、仕上がりの不自然さにつながることがあります。

2. 水分吸収による「ぶよぶよ」感のリスク

ヒアルロン酸は水分を吸収する性質があります。注入後、時間とともに水分を吸収して膨らみ、「ぶよぶよ」とした風船のような不自然な膨らみになることがあります。特に目の下は皮膚が薄くデリケートなため、この変化が目立ちやすい傾向があります。もしこのような状態になった場合は、一度ヒアルロン酸を溶かす処置が必要になります。

3. 持続期間の短さと「流れやすさ」

目の下に注入した場合、ヒアルロン酸の持続期間は比較的短く、約3ヶ月から6ヶ月程度で入れ替えが必要になることがあります。また、ヒアルロン酸は「流れやすい」という特性もあり、注入した部位からわずかに移動してしまう可能性も指摘されています。
これらの特性から、当院では目の下へのヒアルロン酸注入は「癖が強い」製剤であると考えており、適応が限られるため、頻度が少ないのです。

当院が目の下への注入で「最も綺麗に馴染む」と考える治療法

では、当院で目の下に対して最も多く行っている、そして最も綺麗に馴染むと考えている治療法は何でしょうか?それは、主に以下の3つです。

1. 脂肪注入

当院が最も頻繁に行っているのは「脂肪注入」です。
• 最大のメリットは「仕上がりの自然さ」です。脂肪注入は、他のどの製剤よりも自然に馴染み、最も綺麗に仕上がると実感しています。
• 自身の脂肪を使うため、拒否反応が起こりにくいという利点もあります。
青クマの改善にも効果的です。青クマは筋肉の色が皮膚から透けて見えることで生じますが、脂肪(黄色い色)を皮膚と筋肉の間に細かく注入することで、筋肉の赤い色を遮断し、色合いを改善することができます。
• ヒアルロン酸と異なり、一度定着した脂肪は長期的にその効果が持続します。吸収される部分もありますが、定着した部分は半永久的に残ります。
ただし、脂肪注入にもデメリットがないわけではありません。
• 脂肪注入の定着率には個人差があります。年齢を重ねた方や喫煙者の方、目をこする癖がある方などは、注入した脂肪が定着しにくい傾向があります。
• 注入した脂肪は圧力に弱いため、術後に目を強く押したりこすったりすると、減少しやすくなることがあります。
• 手軽さの点では、ヒアルロン酸よりも外科的な処置となるため、抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

2. ベビーコラーゲン・エランセ

ヒアルロン酸以外の製剤として、当院ではベビーコラーゲンエランセといった製剤も使用しています。
• これらの製剤は「白色」であるという特徴があります。白色の製剤は、脂肪注入と同じように、筋肉の赤い色を白色で遮断してくれるため、目の下に入れても馴染みやすく、色合いも改善しやすいというメリットがあります。
ベビーコラーゲンは、持続期間が1~3ヶ月程度と短いですが、昔からある製剤で安全性が高く、選択される方も多いです。
エランセは、2~3年と持続期間が長いのが特徴ですが、腫れやすかったり、異物反応を起こしやすかったり、大量に入れるとしこりになりやすかったりと、「癖の強い製剤」という側面もあります。
それでもヒアルロン酸を使うのはどんな時?当院の「ケースバイケース」な使い方
ここまでヒアルロン酸のデメリットや、他の製剤のメリットを説明してきましたが、冒頭でもお伝えした通り、当院でもヒアルロン酸を全く使わないわけではありません。美容皮膚科のクリニックでは、外科的な治療を行っていない場合、目の周りの注入剤としてヒアルロン酸の使用頻度が高くなる傾向があります。

当院が目の下へのヒアルロン酸注入を検討するのは、主に以下のようなケースです。
「手軽さ」を重視する方:ヒアルロン酸は、「手軽に戻せる」という最大のメリットがあります。もし仕上がりが気に入らなかった場合でも、専用の溶解剤を注入すれば1日程度で溶かすことができるため、「お試し」感覚で注入を希望される方には適しています。外科的な処置に抵抗がある方にも選択肢となります。
脂肪注入の定着が悪い方:脂肪注入は非常に良い治療法ですが、体質的に脂肪が定着しにくい方(高齢の方、喫煙者の方、目をこする癖がある方など)もいらっしゃいます。このような場合の選択肢として、ヒアルロン酸注入が検討されます
微調整や少量注入:大幅な改善ではなく、「微調整」レベルの少量注入であれば、ヒアルロン酸も有効な場合があります。
ヒアルロン酸注入の重大なリスク「血管閉塞」について
ヒアルロン酸注入の有名なリスクとして「血管閉塞」があります。これは、ヒアルロン酸が細い血管に入り込んでしまい、血管を詰まらせてしまう状態です。心筋梗塞や脳梗塞と同じような状態だとイメージしてください。目の周りの血管が詰まってしまった場合、以下のような事態が起こる可能性があります。
皮膚の壊死:皮膚を栄養している血管が詰まると、その部分の皮膚が腐ってしまう可能性があります。
失明:目の奥まで行く血管が詰まってしまった場合、最悪のケースとして失明に至る可能性も指摘されています。
しかし、このような重大な血管閉塞が起こる頻度は極めて稀です。10年、20年と様々な部位に注入治療を行って、その中で一人当たるか当たらないかというレベルです。これは、横断歩道を歩いていて車が突っ込んでくるのを心配するようなものだと考えています。
もちろん、リスクはゼロではありませんから、患者様には以下の異常な兆候を知っておいていただきたいです。
• 注入後もずっと痛みが続く
• 皮膚の色が真っ白になったり、明らかに不自然な色(例えば、まだらな紫色など)に変わったりした場合。
このような兆候が見られた場合は、すぐに施術を受けたクリニックに連絡し、ヒアルロン酸溶解剤を注入するなどの適切な対処を受けることが非常に重要です。クリニック側としても、万が一の事態に備え、迅速な対処ができる体制を整えておくことが大切だと考えています。

「絶対ダメ」論に惑わされないで!大切なのは「特性の理解」

SNSやYouTubeでは「ヒアルロン酸は絶対ダメ」と否定的な意見が聞かれることもあります。これは、そう言い切った方がインパクトがあり、受けが良いという側面もあるのかもしれません。
しかし、「絶対ダメ」というわけではありません。ヒアルロン酸には確かに目の下への注入における「癖」やリスクがありますが、その特性を理解し、適切なケースで少量を用いるのであれば、有効な選択肢となり得ます。特に、手軽さや可逆性を求める方、脂肪注入が難しい方など、患者様それぞれのニーズに応じた使い方が可能です。
大切なのは、「それぞれの製剤の特性(メリット・デメリット)」を正しく理解することです。そして、ご自身の目の下の状態や、どんな仕上がりを望むのか、どの程度のリスクなら許容できるのかなどを、信頼できる医師としっかり相談し、納得した上で治療法を選択することです。
当院では、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療法をご提案できるよう、丁寧なカウンセリングを心がけています。目の下のたるみやくまにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ヒアルロン酸注入・ベビーコラーゲンについて:https://www.ochanomizubiyou.com/beauty/hyaluronic_acid.html
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日付: 2025年9月12日  カテゴリ:形成外科手術

【クマ治療の真実】「脱脂で目の上が凹む?」再発しないって本当?プロが徹底解説!

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。

今回は、多くの方が気にされている目の下のクマ治療、特に「脱脂後に目の上が凹むのではないか?」という疑問と、「一度クマ治療を受けたら、もう再発はしないのか?」という長年の疑問について、詳しく解説していきたいと思います。

このブログ記事を通して、クマ治療に対する皆さんの不安や疑問が少しでも解消されれば幸いです。

1. 「脱脂すると目の上が凹む」って本当?その構造と仕組み

クマ治療で最も一般的な方法の一つに、目の下の余分な脂肪を取り除く「脱脂(だっし)」があります。この治療に関して、「下まぶたの脂肪を取ると、上まぶたが凹んでしまうのではないか?」という心配の声をよく耳にします。

巷で言われる「上まぶたが凹む」メカニズムの誤解

一部の解説では、「下まぶたの脂肪と上まぶたの脂肪は奥で繋がっているため、下の脂肪を取ると、上まぶたの脂肪がなだれのように下に流れてきて、結果的に上のまぶたが凹む」という説明がされることがあります。しかし、基本的にそのようなことは起こりません

上まぶたと下まぶたの脂肪は確かに連続していますが、実際には薄い膜で隔てられています。この膜があるため、上まぶたの脂肪がそのままズルズルと下まぶた側に流れ込んでくることは、まずないと考えていただいて大丈夫です。私自身の経験でも、年間500~600件ものクマ治療を行っていますが、本当に上まぶたが凹んでしまったという方は、1人か2人いるかいないかというくらい、非常に稀なケースです。そのため、過度に心配しすぎる必要はありません。

ごく稀に起こる「上まぶたの凹み」の真のメカニズム

では、もし実際に上まぶたが凹んでしまったとしたら、それはどのようなメカニズムで起こるのでしょうか?その場合のメカニズムは、脂肪が流れてくるというよりは、以下のような構造的な変化によるものと考えられます。

  • ・眼圧の低下と眼球の位置変化:下まぶたの脂肪がなくなることで、眼球を支えていた圧力がわずかに低下します。これにより、眼球がほんの少しだけ下に下がります(眼圧の低下)。
  • ・上部スペースの形成と脂肪の引っ込み:眼球が下がると、その分、眼球の上の部分にわずかなスペースが生まれます。このスペースができると、そこに向かって上まぶたの脂肪がフッと奥に引っ込むような形になります。この結果、上まぶたが凹んで見える可能性がある、というわけです。

これはあくまで理論上の可能性であり、実際に上まぶたの脂肪がずるずると雪崩のように流れてくるようなことは、今まで見たことがありません。

上まぶたの凹みへの対策

万が一、上まぶたの凹みが気になるという場合は、この上側のくぼんだ部分に薄く脂肪を注入してあげることで、かなりの改善が期待できます。当院でも、このようなケースに対しては適切な処置を行っていますのでご安心ください。

2. クマ治療後に再発はする?眼科周囲の加齢性変化との関係

クマ治療を検討されている方からよくいただく質問に、「この治療を一度受けたら、もうずっと効果が持続するんですか?」というものがあります。

「短期間で再発することはまず滅多にありませんが、10年、15年という長いスパンで見た場合、絶対に再発しないとは言い切れません」ということです。これは、脱脂、ハムラ法、脂肪注入など、どのクマ治療にも共通して言えることです。

では、なぜ長期的に見ると再発の可能性があるのでしょうか?その鍵を握るのが、「眼窩周囲の加齢性変化」です。

加齢による骨格の変化がクマの再発に影響

皆さんは「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」という言葉をご存じでしょうか?特に閉経後の女性に多く見られますが、加齢とともに手足の骨がスカスカになってくる病気です。実はこれ、手足だけでなく、頭蓋骨、特に目の周りの骨にも言えることなのです

年を取ると、目の周りの骨(眼窩縁)が少しずつ痩せて、後退してきます。この骨格の変化が、クマの再発に大きく影響してくるのです。

  • ・骨の後退と脂肪の見え方の変化:目の周りの骨が痩せて後退してくると、相対的に目の下の脂肪が目立つようになります。これは、脂肪そのものが増えるわけではありません。骨という土台が下がってしまうことで、以前からそこにあった脂肪が以前よりも「出ているように見える」という現象です。
  • ・「雪崩」というより「屋根の雪」:よく「脂肪がドロドロと出てくる」というイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、むしろ「雪解け前の屋根に積もった雪が、屋根が少しずつ後退するにつれて、少しずつズルズルっと前に出てくるような雰囲気」の方が近いと言えるでしょう。急激に変化するのではなく、徐々に徐々に目立ってくるのが特徴です。
  • ・頬の骨も影響:目の周りの骨だけでなく、頬骨(ほっぺたの骨)も加齢とともに後退します。これにより、さらに目の下の脂肪が目立ちやすくなることがあります。

再発時の対応と「永久的な効果」の限界

このように、クマ治療の効果は非常に高いものですが、人間の体は加齢とともに骨格も含めて変化していくため、「永久的に効果が持続する」とは断言できません。誰の骨がどれくらい後退するかは、個人差が大きく、見てみないと分からない部分です。

もし長期的に見てクマが再び目立ってきた場合は、その時の状況に応じて、再度の脂肪除去、ハムラ法による脂肪の移動、あるいは脂肪注入など、ケースバイケースで最適な治療法を検討していく必要があります。

まとめ

今回は、クマ治療に関する二つの重要な疑問について、構造とメカニズムを交えて解説しました。

  1. ①脱脂による上まぶたの凹み:基本的に脂肪が流れて凹むことはなく、非常に稀に眼球の位置変化によって生じる可能性がありますが、その場合は脂肪注入で改善が見込めます。
  2. ②クマ治療後の再発:短期的な再発は稀ですが、10年、15年といった長期スパンでは、加齢による眼窩周囲の骨格変化(骨が痩せて後退すること)によってクマが再び目立つ可能性があります。これは脂肪が増えるのではなく、土台の変化によるものであり、その際は状況に応じた再治療を検討する必要があります。

クマ治療は非常に満足度の高い治療ですが、ご自身の体の自然な変化を理解し、長期的な視点を持つことが重要です。ご自身の目の状態や加齢による変化については、ぜひクリニックで相談し、最適な治療計画を立ててください。

詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/kuma.html
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日付: 2025年9月11日  カテゴリ:形成外科手術

【徹底解説】目の下のシワ取り「下眼瞼余剰皮膚切除」で若々しい目元を取り戻す!

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。

今回は、多くの方が気にされている目の下のシワについて、その原因から、専門的な治療法である「下眼瞼余剰皮膚切除(かがんけんよじょうひふせつじょ)」という手術の詳細まで、分かりやすく解説していきます。

目の下のシワにお悩みの方、将来的な治療を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

目の下のシワ、その原因は?若くてもできるって本当?

「目の下のシワ」と聞くと、年齢とともに現れるものと思われがちですが、実はその原因は様々です。

主な原因としては、以下の点が挙げられます。

  • ・加齢:やはり年齢とともに皮膚のハリや弾力が失われることが大きな要因です。
  • ・遺伝的要因:元々シワができやすい体質の方もいらっしゃいます。
  • ・不規則な生活習慣:寝不足などが重なると、目の下の状態が悪化しやすくなります。
  • ・乾燥:皮膚の乾燥は小ジワの大きな原因です。
  • ・摩擦(こすりすぎ):目をこする癖がある方は、それが原因でシワが深まることがあります。

これらの要因が重なることで、思ったよりも若い頃からシワが気になり始めるという方も少なくありません。例えば、50代、60代で手術を受けられる方が多い一方で、皮膚の状態によってはもっと若い方でも適用になるケースもあります。

下眼瞼余剰皮膚切除とは?シワだけを取る手術の真髄

今回解説する「下眼瞼余剰皮膚切除」は、その名の通り「下まぶたの余分な皮膚を切除する」ことでシワを取り除く手術です。正式名称は少し長いですが、一般的には「下まぶたのシワ取り術」と呼ばれることが多いですね。

この手術は、下まつげの生え際ギリギリを切開し、余分な皮膚を切り取って縫合することで、ピンと張った若々しい目元を取り戻すことを目指します。シンプルに聞こえるかもしれませんが、「シワだけを取ってくる」という点で、より手の込んだバージョンである「表ハムラ法」とは区別されます。

表ハムラ法とは、下まつげ沿いを切開し、皮膚だけでなく眼輪筋という薄い筋肉をめくり、脂肪を移動させて凹みを改善したり、出っ張りをなくしたりする、より広範囲な治療です。つまり、シワ取り術が主に皮膚のたるみとシワに焦点を当てるのに対し、表ハムラ法は脂肪による目の下のクマや凹凸にも対応する、総合的な目の下の若返り術と言えます。

では、なぜシワ取り術単独で行われるケースがあるのでしょうか? それは、過去にクマ取り手術を受けている方が、数年後にシワや凹みが気になり始めた場合に、このシワ取り術が選択されることが多いからです。 このケースについては後ほど詳しく説明します。

重大なリスクとその予防策

目の下のシワ取り手術には、「切って縫って終わり」という単純なものではない、注意すべき重要なリスクがあります。 それは、「外反」と呼ばれる合併症です。

外反とは、皮膚を取りすぎてしまい、下まぶたが外側に引っ張られすぎて裏返ったような状態(アッカンベ状態)になってしまうことです。若い女性が「たれ目形成」として意図的に行う手術もありますが、シワ取り手術で意図せずこの状態になってしまうと、見た目の印象に大きく影響してしまいます。

このようなリスクを避けるために、専門的なクリニックではある工夫を行っています。当院でももちろん実践していることですが、それは「眼輪筋(がんりんきん)を骨膜に固定する」という方法です。

皮膚のすぐ下にある眼輪筋に糸をかけ、その糸を骨のヘリ(眼窩縁)の横側にある骨膜(こつまく)という部分にしっかりと引き上げて固定します。これにより、ハンモックのように眼輪筋が下まぶたを支え、皮膚が下に引っ張られすぎることを防ぎ、外反の状態を予防できるのです。

経験豊富な医師による、このような細やかな配慮と技術が、安全で美しい仕上がりには不可欠と言えるでしょう。

どんな人がシワ取り手術の適応になるの?

では、この下まぶたのシワ取り手術は、どのような方におすすめできるのでしょうか。

まず大前提として、比較的年齢が若く、ちりめんジワ程度の軽いシワが気になる方に、いきなりメスを入れる手術を提案することはほとんどありません。 なぜなら、そういった方にはもっと負担の少ない美容皮膚科的な治療で十分改善が見込めることが多いからです。

当院であれば、ピコフラクショナルレーザーハイフシャワーといった治療をおすすめしています。これらの治療は、皮膚の表面を引き締め、タイトにすることで、ちりめんジワを少しずつ減らしていく効果が期待できます。メスを使わずとも、満足のいく結果を得られるケースは非常に多いのです。

メスを入れる手術、つまり下眼瞼余剰皮膚切除の主な適応となるのは、以下のような方々です。

  1. ①中高年以降の方で、かなり深く刻まれたシワが多い場合
  2. ②たるみを合併している方:この場合は、脂肪の移動も伴う表ハムラ法が一般的に推奨されます。
  3. ③過去にクマ取り手術を受け、その後にシワや凹みが気になり始めた方

特に3つ目のケースは頻度が高いです。40代後半から50代の方で、数年前にクマ取りだけを行った後、「ちょっと凹みとシワが気になってきました」というお悩みを抱えて来院される方がいらっしゃいます。これは、クマ取りしか提案できないクリニックで手術を受けた結果、数年後に改めてシワ取り術が必要になるというパターンです。

これは裏を返せば、クマ取りだけでは対応しきれない部分が後から出てくる可能性もある、ということでもあります。
症例:(50代女性:下眼瞼余剰皮膚切除+脂肪注入)
この患者様は5年前に他院でくま取りの手術を受け、数年経ち、シワ、凹みが気になってきたとのことで、下眼瞼余剰皮膚切除と脂肪注入をさせていただきました。

下眼瞼余剰皮膚切除:まつげに沿って皮膚切開をすることで、余っている皮膚を切除し、下瞼のシワ、皮膚のたるみを改善することが可能です。
料金:330,000円~※料金は変更となる可能性がございます
リスク・副作用:出血、腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、下斜筋の損傷等

全体的な若返りを考えるなら、クリニック選びが重要!

最終的に、目の下のシワやたるみ、クマといった複合的なお悩みを抱えている方は、最初から幅広いクマ治療を提案できるクリニックを選ぶことが非常に重要だと考えています。

当院のように、様々なクマ治療の中から、患者様の状態やご希望に合わせて最適な治療法(例えば、最初から表ハムラ法であったり、今回ご紹介した下まぶたのシワ取り術であったり)を提案できるクリニックにご相談いただくことで、後々の再手術のリスクを減らし、最初から理想の目元を目指すことができるでしょう。

目の下の状態は一人ひとり異なります。ぜひ一度専門医にご相談いただき、ご自身に合った治療法を見つけてみてください。

まとめ

  • ・目の下のシワは、加齢だけでなく、遺伝、生活習慣、乾燥、摩擦など様々な要因で発生する。
  • ・下眼瞼余剰皮膚切除は、下まつげ沿いを切開し、余分な皮膚を切除することでシワを改善する手術。
  • より複雑な表ハムラ法は、脂肪移動も伴い、クマや凹凸も改善する。
  • ・手術には「外反」というリスクがあるが、眼輪筋を骨膜に固定する工夫で予防できる。
  • ・若い方のちりめんジワには、レーザーやハイフシャワーなどの美容皮膚科的治療が推奨される。
  • ・手術の主な適応は、中高年以降の深いシワや、過去のクマ取り後にシワや凹みが気になり始めた方。
  • ・最初から幅広いクマ治療を提案できる専門クリニックを選ぶことが、後々の満足度を高めるカギとなる。

今回の記事が、目の下のシワにお悩みの方の参考になれば幸いです。

詳しくはこちらをご覧ください:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/kuma.html
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