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知識経験に基づいた、確かな「美容医療」を。

患者さまの満足を一に、

御茶ノ水の美容皮膚科・お茶の水美容形成クリニック

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JR・東京メトロ丸ノ内線『御茶ノ水駅』から徒歩1分  お肌の診断0円「あなたのお肌のお悩みご相談ください。
   

キャンペーン

2025.11.13

campaign

❄️冬のキャンペーン⛄❄️

❄️冬の美容キャンペーンがスタート❄️ 寒さと乾燥が深まり、肌のゆらぎや小じわ・くすみが気になりやすい季節。

❄️冬の美容キャンペーンがスタート❄️ 寒さと乾燥が深まり、肌のゆらぎや小じわ・くすみが気になりやすい季節。

     

YouTubeチャンネル
開設いたしました

     

当院医師によるYouTubeチャンネルを開設いたしました!
皆様の美容に関するお役立ち情報を発信していきますので、是非ご覧ください。

   

当院が
メディアに掲載されました

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コロナ対策

私たちと一緒に働いてみませんか?

当院では現在、業務拡大のため、
一緒に働く看護師さんを募集しております。

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お茶の水美容形成クリニック
【お茶の水院】

担当医
朴* 太田
山田*
山田* 吉井
吉塚
吉井
山田*
吉井
山田*
吉井
山田*

※不定期

診療時間
10:00-13:00
14:00-19:00

[休診日] 不定休
平日、土日祝日全て
10:00-13:00、14:00-19:00となります。
※最終受付時間は30分前になります。
※当院は完全予約制です。

アクセスマップ

〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台2-2-4
MPR御茶ノ水駅前ビル9階

JR御茶ノ水駅
聖橋改札出口から徒歩1分

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渋谷お茶の水美容形成クリニック
【渋谷院】

                                                                                       
担当医
新里
休診山田* 新里
新里
新里

※不定期

診療時間
10:00-13:00 ×
14:00-19:00 ×
     

[休診日] 火曜日、不定休
平日、土日祝日全て
10:00-13:00、14:00-19:00となります。
※最終受付時間は30分前になります。
※当院は完全予約制です。

アクセスマップ

〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-23-18
渋谷ワールドイーストビル10階

JR渋谷駅から徒歩4分

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吉井クリニック
【大阪・江坂院】

大阪・江坂でも、当院のドクターが診療しています。
当院のドクターが、大阪府吹田市江坂の吉井クリニックにて定期的に診療を行っております。東京の当院までお越しいただくのが難しかった患者様にも、東京と同じ質の美容外科手術を大阪でお受けいただけます。


美容外科手術担当

                           
担当医
吉井(第2,4)
山田(第1,3,5)

吉井クリニックでの診療に関する詳細や最新情報については、下記ウェブサイトをご確認ください。

吉井クリニックのウェブサイトはこちら

MENU 治療メニュー

二重(埋没法)

二重(埋没法)
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皮膚を切ることなく、極細の糸のみで二重まぶたにします。 美容の手術の中では、最もお手軽で人気の手術です。

シミ・くすみ

シミ・くすみ
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「白く透き通った美しい肌になりたい」「少ない回数でシミをとりたい」「ダウンタイムは短くしたい」方にオススメの治療法を採用しております。

ニキビ跡

ニキビ・

ニキビ・ニキビ跡
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毛穴の黒ずみや広がり、詰まり、ニキビ肌、小じわ、くすみ、お肌のざらつき、などに効果的です。

しわ

しわ
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おでこ、眉間、目じりやあご下(オトガイ)、首筋などの気になるシワのある部位の、皮下や筋肉内に注入することで、その部位の筋肉を動かなくさせ、シワがなくなります。

たるみ・毛穴

たるみ・毛穴
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深層からしっかりと引き上げることでよりしっかりとたるみ・毛穴の改善・引き上げ効果が期待できます。

医療脱毛

レーザー脱毛

脱毛・ムダ毛
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「しっかりと脱毛効果を実感したい」「少ない回数で脱毛したい」「日焼け肌であるが脱毛したい」方にオススメの脱毛です。

アートメイク

アートメイク
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「毎朝のメイクに時間がかかってしまう、メイクの時間を省略したい」「眉毛に左右差があり、整えたい」などお悩みの方にオススメです。

ピコレーザー

ピコレーザー
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今までのレーザーではなかなか効果の出なかったシミやくすみにも、切れ味抜群の最新式レーザー、ピコレーザーについて特集しました。

ホームケア&

サプリメント

サプリメント
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医療機関専売品のお化粧品で積極的なホームケアをしませんか?クリニック施術との相乗効果もございます。

クマ取り

下まぶたの

下まぶたのクマ取り
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クマ取り(経結膜脱脂)の手術によって、皮膚に一切傷をつけることなく、たるみ・クマを改善することができます。

脂肪吸引

脂肪注入

 
下まぶたのクマ取り
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当院では顔面や体幹の脂肪吸引・脂肪注入も対応しております。笑気麻酔または静脈麻酔下で行います。お顔の輪郭をシュッとさせたい、といった患者様に最適です。

 

豊胸術

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当院では、シリコンインプラントによる豊胸、脂肪注入による豊胸、シリコンインプラントと脂肪注入による豊胸(ハイブリッド豊胸)の手術が可能です。

 

体幹の脂肪吸引

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脂肪吸引は、体の特定の部位から余分な脂肪を取り除く手術です。取り除いた箇所の脂肪細胞の数は増えないためリバウンドしにくい手法と言われています。

 

婦人科形成

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当院では、患者様のプライバシーに充分配慮した上で、大学病院形成外科での経験豊富な女性医師が診察から治療まで担当させていただきます。

鼻・口周りの手術

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当院では、鼻のお悩み別に合わせた施術が可能です。また担当医師に相談の上、他の施術との組み合わせも可能です。

BEGINNER'S
GUIDE 初めての方へ

当院について

POLICY 当院について

患者さまの満足を第一に、
知識と経験に基づいた、
確かな「美容医療」を
ご提供いたします。

近年、美容クリニックも乱立傾向にあり、治療メニューもそれぞれのクリニック独自のものが出てきて、患者さまにとってどんな治療を選択すべきか、ますますわかりにくくなってきているように思えます。当院では、形成外科の知識・バックグラウンドを持った医師が、診察によりしっかりと患者さまの悩み・ご希望を聞いた上で、最も適切と考える治療を提案します。

当院について

当院から患者様へ4つの宣言

DECLARATION01

適切な
医療と費用

当院所属の医師は形成外科の経験があり、患者様の症状・要望に対して適応をしっかり見極めた上で治療メニューを提案させていただきます。

DECLARATION02

治療効果への
こだわり

当院で導入している機械は、医師が実際に自分自身にも試してみて、他の機器とも比較し効果を見極めた上で採用しております。

DECLARATION03

ダウンタイムと
痛みへの配慮

効果と痛みのバランスも大事です。しっかりと痛みやダウンタイムにも配慮したレーザーの出力、手術前の麻酔法などの工夫を心がけております。

DECLARATION04

快適な
空間での治療

クリニック自体も新しく、また内装デザインに関しては、グッドデザイン賞を受賞されたデザイナーさんにデザインしていただいております。

DOCTOR皆様へのご挨拶

吉井 健吾


お茶の水美容形成クリニック 統括医師

吉井 健吾

お茶の水美容形成クリニック統括院長の吉井健吾です。
大阪・江坂「吉井クリニック」の分院として、2021年に開院いたしました。
救急医療と形成外科で培った経験をもとに、医学的根拠に基づいた安心で丁寧な美容医療を提供しています。
患者様のお悩みに真摯に向き合い、最善の治療をご提案いたします。

資格・所属学会
- 日本形成外科学会 会員
- 頭蓋顎顔面外科学会 会員
- マイクロサージャリー学会 会員
スタッフ紹介

COLUMN まぶた・シミ・ニキビ・
しわ・たるみ治療について日々更新

コラム

2025.11.06

形成外科手術

ご高齢の患者様のくま治療について解説!

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。 近年、美容医療、特に目の下のクマ治療(脱脂術)に関する情報がSNS上で大きな話題となり、時には議論を呼んでいます。特にご高齢の患者様の治療例が取り上げられた際、その術後経過について「失敗ではないか」といった懸念の声が上がることも少なくありません。 最近SNSで注目を集めた70代女性のクマ治療(脱脂)の事例を参考に、高齢者におけるクマ治療特有の課題、考えられるリスク、適切な治療選択の重要性について、解説します。 1. SNSで話題となった「術直後」の評価と注意点 X(旧Twitter)やTikTokで拡散された、ご高齢の患者様の脱脂術後の動画では、術後の目元の様子(眼球の位置のずれ、上まぶたの二重のラインのずれなど)が「明らかに失敗ではないか」という印象を視聴者に与えました。 美容手術の経験がない方が動画をパッと見た場合、その状態を「失敗」だと断定してしまうかもしれません。しかし、医師から見ると、術直後の状態だけでは、本当に失敗かどうかを断定することは難しいという側面があります。 術直後に目元が不自然に見える原因として、以下の要素が考えられます。 1. 麻酔や浮腫の影響: 手術直後は麻酔が効いている、あるいは麻酔の影響で、目を動かす筋肉(下斜筋など)の動きが一時的に麻痺してしまい、斜視のような状態(目が通常と違う方向を向く)に見える可能性があります。 2. ダウンタイム中の変化: 手術直後の腫れや内出血の影響で、組織が通常とは異なる状態に見えることがあります。 もしクマ取りの際に、実際に目の動きを支配する筋肉(下斜筋)を切ってしまった場合は、斜視(写真)になってしまうリスクはありますが、術直後であれば麻酔の影響である可能性も考慮されます。したがって、最終的な治療結果を見るためには、腫れが落ち着いた後の経過を待つ必要があります。 また、このような「おかしくなっているように見える動画」をあえてアップロードし、再生数やインプレッションを稼ぐという戦略的なマーケティング(バズらせる)の意図があった可能性も指摘されています。 2. 高齢者における脱脂単独治療の適用とリスク 今回話題になったケースのように、60代や70代の患者様に対して脱脂(脂肪を取る手術)を単体で行うことは、一般的には適応外であることが多いです。 高齢になるほど、組織(皮膚、筋肉など)は弱く、柔らかくなっています。このような状態で目の下の脂肪を取り除いてしまうと、以下のリスクが高まります。 1. 目の落ち込み(へこみ感)の増大: 脂肪を取り除いたことで、目が落ち込んだり、上まぶたがへこんだりするリスクが高まります。 2. シワの増加: 脂肪の突出(出っ張り)が解消されても、皮膚のたるみや弱さから、術前よりも明らかにシワが寄って見える可能性が高くなります。 特に、術直後の写真や動画は光を強めに当てて撮影されていることが多く、多少のシワは分かりづらくなっている傾向があるにもかかわらず、今回の事例では術直後でもシワが寄っていることが確認されています。腫れが落ち着き、光を強く当てていない状態(術後1週間〜1ヶ月)になった際には、さらにシワが目立つことが予想されます。 患者様ご本人がそのシワの増加に対してどのように思われるか、という点が重要な懸念事項となります。 3. 高齢者に適した治療選択肢と「すり合わせ」の重要性 高齢の患者様の場合、たるみやシワを改善し、若々しい目元を取り戻すためには、脱脂術に加えて他の処置を組み合わせるか、切開を伴う手術が有効である確率が高くなります。 一般的に選択肢となるのは以下の方法です。 1. 裏ハムラまたは余剰皮膚切除の併用: 皮膚のたるみが強い場合、脂肪処理に加えて皮膚を切除して引き上げる方法を組み合わせることで、シワの改善を図ります。 2. 脂肪注入やヒアルロン酸注入の併用: 脱脂を行う際に、将来的なへこみやシワの発生を予防・軽減するために、脂肪注入やヒアルロン酸を組み合わせて行う方法です。 ただし、患者様の中には「どうしても切りたくない」「メスを使いたくない」という強い意思をお持ちの方もいます。話題となった今回の患者様も、切らずにできるクリニックを選んだ可能性があります。 このような場合、ドクターと患者様の間で、何を優先するかについての綿密な「すり合わせ」が極めて重要となります。 • 「とにかく脂肪の出っ張りを減らしたい/なくしたい」という目的を最優先し、その結果ある程度のシワが残ること(あるいは増えること)を許容できるのであれば、切らない方法(脱脂+脂肪注入/ヒアルロン酸)が選択肢となり得ます。 • 「しっかり皮膚もタイトにして、15年ぐらい前の目元に若返りたい」「ダウンタイムもある程度取れる」という希望がある場合は、結果的に切開を検討する必要が出てくるでしょう。 もし脱脂だけで一時的に様子を見て、後からへこみ感やシワ感が気になるようであれば、へこみにはヒアルロン酸、ちりめんジワにはレーザー治療(フラクショナルレーザーなど)で引き締めを試みるという段階的な治療計画も考えられます。 しかし、深いシワができてしまい、それがどうしても気になる場合は、「切って引き上げる」という最終手段を検討せざるを得ない状況になる可能性もあります。 4. クマ治療の潜在的なリスクと心構え クマ治療を検討されている患者様、特にこれから手術を受ける予定の方は、以下のリスクと心構えを理解しておく必要があります。 • 斜視のリスク: クマ治療後に斜視が起こる可能性は「ゼロとは言い切れません」。非常にまれではありますが、リスクとして存在します。元々斜視の傾向があった人が手術を受けると、それが目立つようになる可能性もあります。 • 術直後の経過: 手術直後やダウンタイム中には、「これ大丈夫かな」と思ってしまうような状態になることは想定しておくべきです。もちろん、今回の事例ほど顕著な変化が出ることは稀であると考えられますが、上記の理由により、ご高齢の方ほど慎重な判断が必要です。 結論:適切な情報開示と患者理解の促進 美容医療においては、患者様の希望(「切りたくない」など)を尊重しつつも、年齢や組織の状態に基づいた治療の限界と、それに伴うリスク(特にシワの増加やへこみ)を、ドクターが事前に明確かつ正直に伝えることが大切です。 治療を検討される際は、ご自身の希望と、その希望を叶えるために伴う可能性のあるリスクや代償(シワ、へこみ、ダウンタイムなど)を十分に理解し、ドクターと納得のいくまで話し合い(すり合わせ)を行うことが、満足度の高い結果を得るための第一歩となります。 ——————————————————————————– 裏ハムラ:睫毛下または結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を部分切除、移動させ、凹みのある個所に固定し直します。 料金:330,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等 ——————————————————————————– ヒアルロン酸注入:内容:ボリュームの減少等で影ができる原因部位に注入することで、しわやたるみを改善、目を大きく見せたり、唇をふくよかにしたり、鼻を高くする等、パーツ形成もできる治療です。料金:68,200円※料金は変更となる可能性がございます。 リスク・副作用:痛み、腫れ、赤み、感染、アレルギー、皮膚の血行障害、視力障害等 ——————————————————————————– お顔の脂肪注入:大腿または腹部等から脂肪を吸引し、お顔(顔面/目の下/ゴルゴライン/おでこ/こめかみ)にコンデンスリッチまたはナノリッチに加工した脂肪を注入する手術です。 料金:1部位の場合198,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:内出血、腫れ、感染、凸凹、しこり、拘縮、引きつれ、神経障害 等 ——————————————————————————– ピコフラクショナル:お顔全体にレーザーをフラクショナル照射することで、シワや毛穴、ニキビ痕の改善に効果的です。 料金:22,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:色素沈着、色素脱失、シミの取り残し・再発、炎症、肝斑の増悪、熱傷等 ——————————————————————————– クマ治療について詳しくはこちら:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/ ご予約は当院ホームページから LINE予約 / WEB予約 が可能です ---------------------------------------- お茶の水美容形成クリニック 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-2-4 MPR御茶ノ水駅前ビル9階

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。 近年、美容医療、特に目の下のクマ治療(脱脂術)に関する情報がSNS上で大きな話題となり、時には議論を呼んでいます。特にご高齢の患者様の治療例が取り上げられた際、その術後経過について「失敗ではないか」といった懸念の声が上がることも少なくありません。 最近SNSで注目を集めた70代女性のクマ治療(脱脂)の事例を参考に、高齢者におけるクマ治療特有の課題、考えられるリスク、適切な治療選択の重要性について、解説します。 1. SNSで話題となった「術直後」の評価と注意点 X(旧Twitter)やTikTokで拡散された、ご高齢の患者様の脱脂術後の動画では、術後の目元の様子(眼球の位置のずれ、上まぶたの二重のラインのずれなど)が「明らかに失敗ではないか」という印象を視聴者に与えました。 美容手術の経験がない方が動画をパッと見た場合、その状態を「失敗」だと断定してしまうかもしれません。しかし、医師から見ると、術直後の状態だけでは、本当に失敗かどうかを断定することは難しいという側面があります。 術直後に目元が不自然に見える原因として、以下の要素が考えられます。 1. 麻酔や浮腫の影響: 手術直後は麻酔が効いている、あるいは麻酔の影響で、目を動かす筋肉(下斜筋など)の動きが一時的に麻痺してしまい、斜視のような状態(目が通常と違う方向を向く)に見える可能性があります。 2. ダウンタイム中の変化: 手術直後の腫れや内出血の影響で、組織が通常とは異なる状態に見えることがあります。 もしクマ取りの際に、実際に目の動きを支配する筋肉(下斜筋)を切ってしまった場合は、斜視(写真)になってしまうリスクはありますが、術直後であれば麻酔の影響である可能性も考慮されます。したがって、最終的な治療結果を見るためには、腫れが落ち着いた後の経過を待つ必要があります。 また、このような「おかしくなっているように見える動画」をあえてアップロードし、再生数やインプレッションを稼ぐという戦略的なマーケティング(バズらせる)の意図があった可能性も指摘されています。 2. 高齢者における脱脂単独治療の適用とリスク 今回話題になったケースのように、60代や70代の患者様に対して脱脂(脂肪を取る手術)を単体で行うことは、一般的には適応外であることが多いです。 高齢になるほど、組織(皮膚、筋肉など)は弱く、柔らかくなっています。このような状態で目の下の脂肪を取り除いてしまうと、以下のリスクが高まります。 1. 目の落ち込み(へこみ感)の増大: 脂肪を取り除いたことで、目が落ち込んだり、上まぶたがへこんだりするリスクが高まります。 2. シワの増加: 脂肪の突出(出っ張り)が解消されても、皮膚のたるみや弱さから、術前よりも明らかにシワが寄って見える可能性が高くなります。 特に、術直後の写真や動画は光を強めに当てて撮影されていることが多く、多少のシワは分かりづらくなっている傾向があるにもかかわらず、今回の事例では術直後でもシワが寄っていることが確認されています。腫れが落ち着き、光を強く当てていない状態(術後1週間〜1ヶ月)になった際には、さらにシワが目立つことが予想されます。 患者様ご本人がそのシワの増加に対してどのように思われるか、という点が重要な懸念事項となります。 3. 高齢者に適した治療選択肢と「すり合わせ」の重要性 高齢の患者様の場合、たるみやシワを改善し、若々しい目元を取り戻すためには、脱脂術に加えて他の処置を組み合わせるか、切開を伴う手術が有効である確率が高くなります。 一般的に選択肢となるのは以下の方法です。 1. 裏ハムラまたは余剰皮膚切除の併用: 皮膚のたるみが強い場合、脂肪処理に加えて皮膚を切除して引き上げる方法を組み合わせることで、シワの改善を図ります。 2. 脂肪注入やヒアルロン酸注入の併用: 脱脂を行う際に、将来的なへこみやシワの発生を予防・軽減するために、脂肪注入やヒアルロン酸を組み合わせて行う方法です。 ただし、患者様の中には「どうしても切りたくない」「メスを使いたくない」という強い意思をお持ちの方もいます。話題となった今回の患者様も、切らずにできるクリニックを選んだ可能性があります。 このような場合、ドクターと患者様の間で、何を優先するかについての綿密な「すり合わせ」が極めて重要となります。 • 「とにかく脂肪の出っ張りを減らしたい/なくしたい」という目的を最優先し、その結果ある程度のシワが残ること(あるいは増えること)を許容できるのであれば、切らない方法(脱脂+脂肪注入/ヒアルロン酸)が選択肢となり得ます。 • 「しっかり皮膚もタイトにして、15年ぐらい前の目元に若返りたい」「ダウンタイムもある程度取れる」という希望がある場合は、結果的に切開を検討する必要が出てくるでしょう。 もし脱脂だけで一時的に様子を見て、後からへこみ感やシワ感が気になるようであれば、へこみにはヒアルロン酸、ちりめんジワにはレーザー治療(フラクショナルレーザーなど)で引き締めを試みるという段階的な治療計画も考えられます。 しかし、深いシワができてしまい、それがどうしても気になる場合は、「切って引き上げる」という最終手段を検討せざるを得ない状況になる可能性もあります。 4. クマ治療の潜在的なリスクと心構え クマ治療を検討されている患者様、特にこれから手術を受ける予定の方は、以下のリスクと心構えを理解しておく必要があります。 • 斜視のリスク: クマ治療後に斜視が起こる可能性は「ゼロとは言い切れません」。非常にまれではありますが、リスクとして存在します。元々斜視の傾向があった人が手術を受けると、それが目立つようになる可能性もあります。 • 術直後の経過: 手術直後やダウンタイム中には、「これ大丈夫かな」と思ってしまうような状態になることは想定しておくべきです。もちろん、今回の事例ほど顕著な変化が出ることは稀であると考えられますが、上記の理由により、ご高齢の方ほど慎重な判断が必要です。 結論:適切な情報開示と患者理解の促進 美容医療においては、患者様の希望(「切りたくない」など)を尊重しつつも、年齢や組織の状態に基づいた治療の限界と、それに伴うリスク(特にシワの増加やへこみ)を、ドクターが事前に明確かつ正直に伝えることが大切です。 治療を検討される際は、ご自身の希望と、その希望を叶えるために伴う可能性のあるリスクや代償(シワ、へこみ、ダウンタイムなど)を十分に理解し、ドクターと納得のいくまで話し合い(すり合わせ)を行うことが、満足度の高い結果を得るための第一歩となります。 ——————————————————————————– 裏ハムラ:睫毛下または結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を部分切除、移動させ、凹みのある個所に固定し直します。 料金:330,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等 ——————————————————————————– ヒアルロン酸注入:内容:ボリュームの減少等で影ができる原因部位に注入することで、しわやたるみを改善、目を大きく見せたり、唇をふくよかにしたり、鼻を高くする等、パーツ形成もできる治療です。料金:68,200円※料金は変更となる可能性がございます。 リスク・副作用:痛み、腫れ、赤み、感染、アレルギー、皮膚の血行障害、視力障害等 ——————————————————————————– お顔の脂肪注入:大腿または腹部等から脂肪を吸引し、お顔(顔面/目の下/ゴルゴライン/おでこ/こめかみ)にコンデンスリッチまたはナノリッチに加工した脂肪を注入する手術です。 料金:1部位の場合198,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:内出血、腫れ、感染、凸凹、しこり、拘縮、引きつれ、神経障害 等 ——————————————————————————– ピコフラクショナル:お顔全体にレーザーをフラクショナル照射することで、シワや毛穴、ニキビ痕の改善に効果的です。 料金:22,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:色素沈着、色素脱失、シミの取り残し・再発、炎症、肝斑の増悪、熱傷等 ——————————————————————————– クマ治療について詳しくはこちら:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/ ご予約は当院ホームページから LINE予約 / WEB予約 が可能です ---------------------------------------- お茶の水美容形成クリニック 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-2-4 MPR御茶ノ水駅前ビル9階

コラム

2025.10.30

形成外科手術

【徹底解説】「過剰脱脂」はなぜ問題視されるのか?クマ治療のイメージを守り、後悔しない治療を選ぶための完全ガイド

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。 近年、美容医療の中でも特に注目を集めている「クマ治療」。中でも「脱脂手術」は、少ない手間で目元をすっきりと改善できる非常に優れた手術として広く行われてきました。しかし、SNSや動画共有プラットフォームにおいて、「脂肪を取られすぎてしまった」という「過剰脱脂」の失敗例が頻繁に話題に上がるようになり、クマ治療全体に対して大きな波紋を広げています。 この「過剰脱脂」問題は、単なる手術の失敗例に留まらず、クマ治療全体のイメージと人気、ひいては市場そのものにまで、深刻な影響を与えかねないという懸念が示されています。 本記事では、この過剰脱脂問題がクマ治療に与える影響を深掘りするとともに、患者様が安心して治療を受けるために知っておくべき、リスクとクリニック選びのポイントを解説します。 1. クマ治療の「良きイメージ」を揺るがす過剰脱脂問題 SNS上では、「脂肪を取りすぎてしまい、かえってへこんでしまった」という過剰脱脂の事例や、「まだ脂肪が残っている」といった不満が未だに多く見受けられます。この状況に対し、美容医療を提供する側からは、「脱脂の手術そのものが悪い」という印象が患者さんに定着してしまうのではないかという強い危機感が持たれています。 本来、脱脂手術は、昔から広く行われ、少ない手数で目元をきれいにできるという意味で「いい手術」であると評価されています。理想的な美容医療とは、魔法のようにわずかな手数で劇的な変化をもたらすものとされますが、脱脂はその理想に近い手術の一つです。 しかし、失敗例が拡散されることで、「脱脂という手術自体がダメだ」という変なイメージが定着し、脱脂の良い面が見えなくなってしまうことが危惧されています。 クマ治療市場と患者心理への影響 このイメージ悪化は、単に脱脂手術に対する懸念を生むだけでなく、クマ治療自体の市場(人気)を低下させてしまうという、より広範な影響を及ぼす可能性が指摘されています。 クマ治療を検討している患者様の心理にも影響が出ています。 ・治療への回避傾向:脱脂が良いのか、ハムラ法が良いのかという議論が続く中、コメント欄などでは、「クマ治療は怖いから、フェイスリフトを先にやってしまおう」といった、クマ治療を避けるような考えを持つ患者様も現れています。 ・リスクへの過剰な焦点:今回の過剰脱脂問題も含め、患者様が治療のリスクにフォーカスを当ててしまう機会が多くなっています。SNSで「過剰脱脂」が話題になることで、必要以上に治療を心配したり、過剰に恐怖心を抱いたりする状況が生まれています。 心理的な「負のスパイラル」の危険性 さらに深刻なのは、治療後の心理的な影響です。 もし、見た目的に仕上がりに満足できなかった場合、そこに「目の奥が痛い」といった症状(めったに起こらないリスクではあるが、裏ハムラ法でも脱脂でも起こりうる)が加わると、「失敗されたのではないか」「何か悪いことをされたのではないか」という心理的な負のスパイラルに陥ることがあります。 結果として、へこみやシワが余計に気になり、ずっと鏡を見てしまうなど、心理的に好ましくない状態になる可能性があります。これは脱脂だけでなく、ハムラ法を受けた患者様にも起こりうることが確認されています。 2. なぜ過剰脱脂は起こるのか?適用と技術の重要性 そもそも、脱脂手術はなぜ失敗し、過剰脱脂が起こってしまうのでしょうか。 ① シンプルな手術ゆえの難しさ 脱脂は比較的シンプルな手術であるため、多くのクリニックや医師が実施することができます。しかし、シンプルであるがゆえに、経験の浅い医師が執刀した場合に「取られすぎ」や「残りすぎ」といった問題が発生しやすく、修正を必要とするケースが増加している一因と考えられます。 また、ドクターのポリシーや技量によって脱脂の仕方は異なり、取り過ぎが問題になるクリニックもあれば、逆に再発を恐れて取らなすぎになるクリニックもあります。在籍ドクターが多く、たくさんの手術件数をこなすクリニックでは、単純に手術の数が多い分、失敗される方の数も多くなってしまうという現実があります。 ② 適応を無視した治療計画 クマ治療において最も大切なのは、「適応」です。 脱脂は素晴らしい手術ですが、それだけで対応できる患者様は限られています。 ・脱脂だけで綺麗に仕上がるケース:特に若年層で、色素沈着や小じわが少ない方、または40代くらいまでの男性で小じわを気にしない方などが適応となります。または、ダウンタイムを気にせず、完璧を求めず今よりすっきりすれば良い方は脱脂だけを行うケースもあります。 ・他の治療が必要なケース:50代、60代で既にシワがあるような患者様は、脱脂だけでは目元のシワがかなり目立ってしまうため、裏ハムラや脂肪注入など、より複雑な手術が必要となります。 理想は脱脂のようなシンプルな手術で完了することですが、脱脂よりも脂肪注入やハムラ法を加えた方が綺麗に仕上がると判断される場合は、そちらが勧められます。 裏ハムラ法は、脱脂に比べ見た目が滑らかになるという利点がありますが、手術時間が長く、切開範囲が広くなるため、ダウンタイムや外反などのリスクは脱脂に比べて少し高くなるとされています。 3. 失敗しないためのクリニック選び:複数の「引き出し」が鍵 過剰脱脂の波紋が広がる中で、患者様が安心して治療を進めるために最も重要になるのは、「ドクターの引き出しの多さ」と「リスク理解のすり合わせ」です。 全ての選択肢を持つドクターを選ぶべき理由 クマ治療には、脱脂、裏ハムラ、表ハムラ、脂肪注入、ヒアルロン酸など、様々なアプローチがあります。 ・選択肢が少ないリスク:「脱脂しかやりません」「裏ハムラしかやりません」というように、選択肢が一つしかないドクターにかかると、その一つの手法を無理やり全ての患者様に当てはめようとするため、「へこみが気になる」「シワが気になる」「あまり変わっていない」といった結果につながり、失敗するリスクが上がると考えられています。 ・引き出しの重要性:クマ治療の専門医として、全ての治療法を提案できるクリニックは、患者様の真の適応に合わせて最適な手法を選べるため、仕上がりもリスク管理も向上します。また、万が一、望まない結果になった場合でも、多様な「引き出し」があれば、適切なフォロー(修正)を入れることが可能です。 治療の限界とリスクを理解する クマ治療に限らず、美容医療において最も重要なのは、ドクターと患者様の間で、手術のリスクと、その手術がどこまでの効果をもたらすのかという「限界」をしっかりと話し合い、理解をすり合わせることです。 脱脂自体は昔からある、広く受け入れられている良い手術であり、多くの人が脱脂で目元を綺麗にできるという事実は変わりません。過剰脱脂の問題が騒がれているからといって、過剰に心配しすぎる必要はありません。 しかし、SNSなどで「過剰脱脂」という話題が出ている今だからこそ、クマ治療を検討する際は、より一層、脱脂だけでなくハムラ法や脂肪注入など、全ての治療法に対応できる専門性の高いクリニックを選び、ご自身のクマの状態と、どのようなリスクがあるのかを十分に理解した上で、治療に臨むことが大切です。 経結膜脱脂:下まぶたをめくり、あっかんべをした状態で結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を切除します。 料金:154,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等 クマ取り&脂肪注入:下まぶたをめくり、あっかんべをした状態で結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を切除します。大腿内側または腹部から脂肪を採取し、目の下/ゴルゴラインに注入しハリを出しシワの改善を行います。 料金:330,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等 表ハムラ:睫毛下を切開し、たるみの原因となっている脂肪を部分切除、移動させて、凹みのある個所に固定し直します。シワの原因となっている余剰皮膚も切除することで、シワの改善にも効果が期待できます。 料金:451,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等 裏ハムラ:睫毛下または結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を部分切除、移動させ、凹みのある個所に固定し直します。 料金:330,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等 ヒアルロン酸注入:内容:ボリュームの減少等で影ができる原因部位に注入することで、しわやたるみを改善、目を大きく見せたり、唇をふくよかにしたり、鼻を高くする等、パーツ形成もできる治療です。料金:68,200円※料金は変更となる可能性がございます。 リスク・副作用:痛み、腫れ、赤み、感染、アレルギー、皮膚の血行障害、視力障害等 最後に: クマ治療のイメージを回復させ、患者様が安心して治療を受けられるようにするためには、過剰脱脂のような失敗を減らし、医師が適応を見極め、適切な治療法を提案し続けることが不可欠です。脱脂は決して「欠陥手術」ではありません。しかし、全ての治療法には一長一短があることを理解し、最も適した方法を選ぶことが、理想の結果への最短ルートとなります。 詳しくはこちら:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/kuma.html ご予約や当院ホームページから LINE予約 / WEB予約 が可能です

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。 近年、美容医療の中でも特に注目を集めている「クマ治療」。中でも「脱脂手術」は、少ない手間で目元をすっきりと改善できる非常に優れた手術として広く行われてきました。しかし、SNSや動画共有プラットフォームにおいて、「脂肪を取られすぎてしまった」という「過剰脱脂」の失敗例が頻繁に話題に上がるようになり、クマ治療全体に対して大きな波紋を広げています。 この「過剰脱脂」問題は、単なる手術の失敗例に留まらず、クマ治療全体のイメージと人気、ひいては市場そのものにまで、深刻な影響を与えかねないという懸念が示されています。 本記事では、この過剰脱脂問題がクマ治療に与える影響を深掘りするとともに、患者様が安心して治療を受けるために知っておくべき、リスクとクリニック選びのポイントを解説します。 1. クマ治療の「良きイメージ」を揺るがす過剰脱脂問題 SNS上では、「脂肪を取りすぎてしまい、かえってへこんでしまった」という過剰脱脂の事例や、「まだ脂肪が残っている」といった不満が未だに多く見受けられます。この状況に対し、美容医療を提供する側からは、「脱脂の手術そのものが悪い」という印象が患者さんに定着してしまうのではないかという強い危機感が持たれています。 本来、脱脂手術は、昔から広く行われ、少ない手数で目元をきれいにできるという意味で「いい手術」であると評価されています。理想的な美容医療とは、魔法のようにわずかな手数で劇的な変化をもたらすものとされますが、脱脂はその理想に近い手術の一つです。 しかし、失敗例が拡散されることで、「脱脂という手術自体がダメだ」という変なイメージが定着し、脱脂の良い面が見えなくなってしまうことが危惧されています。 クマ治療市場と患者心理への影響 このイメージ悪化は、単に脱脂手術に対する懸念を生むだけでなく、クマ治療自体の市場(人気)を低下させてしまうという、より広範な影響を及ぼす可能性が指摘されています。 クマ治療を検討している患者様の心理にも影響が出ています。 ・治療への回避傾向:脱脂が良いのか、ハムラ法が良いのかという議論が続く中、コメント欄などでは、「クマ治療は怖いから、フェイスリフトを先にやってしまおう」といった、クマ治療を避けるような考えを持つ患者様も現れています。 ・リスクへの過剰な焦点:今回の過剰脱脂問題も含め、患者様が治療のリスクにフォーカスを当ててしまう機会が多くなっています。SNSで「過剰脱脂」が話題になることで、必要以上に治療を心配したり、過剰に恐怖心を抱いたりする状況が生まれています。 心理的な「負のスパイラル」の危険性 さらに深刻なのは、治療後の心理的な影響です。 もし、見た目的に仕上がりに満足できなかった場合、そこに「目の奥が痛い」といった症状(めったに起こらないリスクではあるが、裏ハムラ法でも脱脂でも起こりうる)が加わると、「失敗されたのではないか」「何か悪いことをされたのではないか」という心理的な負のスパイラルに陥ることがあります。 結果として、へこみやシワが余計に気になり、ずっと鏡を見てしまうなど、心理的に好ましくない状態になる可能性があります。これは脱脂だけでなく、ハムラ法を受けた患者様にも起こりうることが確認されています。 2. なぜ過剰脱脂は起こるのか?適用と技術の重要性 そもそも、脱脂手術はなぜ失敗し、過剰脱脂が起こってしまうのでしょうか。 ① シンプルな手術ゆえの難しさ 脱脂は比較的シンプルな手術であるため、多くのクリニックや医師が実施することができます。しかし、シンプルであるがゆえに、経験の浅い医師が執刀した場合に「取られすぎ」や「残りすぎ」といった問題が発生しやすく、修正を必要とするケースが増加している一因と考えられます。 また、ドクターのポリシーや技量によって脱脂の仕方は異なり、取り過ぎが問題になるクリニックもあれば、逆に再発を恐れて取らなすぎになるクリニックもあります。在籍ドクターが多く、たくさんの手術件数をこなすクリニックでは、単純に手術の数が多い分、失敗される方の数も多くなってしまうという現実があります。 ② 適応を無視した治療計画 クマ治療において最も大切なのは、「適応」です。 脱脂は素晴らしい手術ですが、それだけで対応できる患者様は限られています。 ・脱脂だけで綺麗に仕上がるケース:特に若年層で、色素沈着や小じわが少ない方、または40代くらいまでの男性で小じわを気にしない方などが適応となります。または、ダウンタイムを気にせず、完璧を求めず今よりすっきりすれば良い方は脱脂だけを行うケースもあります。 ・他の治療が必要なケース:50代、60代で既にシワがあるような患者様は、脱脂だけでは目元のシワがかなり目立ってしまうため、裏ハムラや脂肪注入など、より複雑な手術が必要となります。 理想は脱脂のようなシンプルな手術で完了することですが、脱脂よりも脂肪注入やハムラ法を加えた方が綺麗に仕上がると判断される場合は、そちらが勧められます。 裏ハムラ法は、脱脂に比べ見た目が滑らかになるという利点がありますが、手術時間が長く、切開範囲が広くなるため、ダウンタイムや外反などのリスクは脱脂に比べて少し高くなるとされています。 3. 失敗しないためのクリニック選び:複数の「引き出し」が鍵 過剰脱脂の波紋が広がる中で、患者様が安心して治療を進めるために最も重要になるのは、「ドクターの引き出しの多さ」と「リスク理解のすり合わせ」です。 全ての選択肢を持つドクターを選ぶべき理由 クマ治療には、脱脂、裏ハムラ、表ハムラ、脂肪注入、ヒアルロン酸など、様々なアプローチがあります。 ・選択肢が少ないリスク:「脱脂しかやりません」「裏ハムラしかやりません」というように、選択肢が一つしかないドクターにかかると、その一つの手法を無理やり全ての患者様に当てはめようとするため、「へこみが気になる」「シワが気になる」「あまり変わっていない」といった結果につながり、失敗するリスクが上がると考えられています。 ・引き出しの重要性:クマ治療の専門医として、全ての治療法を提案できるクリニックは、患者様の真の適応に合わせて最適な手法を選べるため、仕上がりもリスク管理も向上します。また、万が一、望まない結果になった場合でも、多様な「引き出し」があれば、適切なフォロー(修正)を入れることが可能です。 治療の限界とリスクを理解する クマ治療に限らず、美容医療において最も重要なのは、ドクターと患者様の間で、手術のリスクと、その手術がどこまでの効果をもたらすのかという「限界」をしっかりと話し合い、理解をすり合わせることです。 脱脂自体は昔からある、広く受け入れられている良い手術であり、多くの人が脱脂で目元を綺麗にできるという事実は変わりません。過剰脱脂の問題が騒がれているからといって、過剰に心配しすぎる必要はありません。 しかし、SNSなどで「過剰脱脂」という話題が出ている今だからこそ、クマ治療を検討する際は、より一層、脱脂だけでなくハムラ法や脂肪注入など、全ての治療法に対応できる専門性の高いクリニックを選び、ご自身のクマの状態と、どのようなリスクがあるのかを十分に理解した上で、治療に臨むことが大切です。 経結膜脱脂:下まぶたをめくり、あっかんべをした状態で結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を切除します。 料金:154,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等 クマ取り&脂肪注入:下まぶたをめくり、あっかんべをした状態で結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を切除します。大腿内側または腹部から脂肪を採取し、目の下/ゴルゴラインに注入しハリを出しシワの改善を行います。 料金:330,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等 表ハムラ:睫毛下を切開し、たるみの原因となっている脂肪を部分切除、移動させて、凹みのある個所に固定し直します。シワの原因となっている余剰皮膚も切除することで、シワの改善にも効果が期待できます。 料金:451,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等 裏ハムラ:睫毛下または結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を部分切除、移動させ、凹みのある個所に固定し直します。 料金:330,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等 ヒアルロン酸注入:内容:ボリュームの減少等で影ができる原因部位に注入することで、しわやたるみを改善、目を大きく見せたり、唇をふくよかにしたり、鼻を高くする等、パーツ形成もできる治療です。料金:68,200円※料金は変更となる可能性がございます。 リスク・副作用:痛み、腫れ、赤み、感染、アレルギー、皮膚の血行障害、視力障害等 最後に: クマ治療のイメージを回復させ、患者様が安心して治療を受けられるようにするためには、過剰脱脂のような失敗を減らし、医師が適応を見極め、適切な治療法を提案し続けることが不可欠です。脱脂は決して「欠陥手術」ではありません。しかし、全ての治療法には一長一短があることを理解し、最も適した方法を選ぶことが、理想の結果への最短ルートとなります。 詳しくはこちら:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/kuma.html ご予約や当院ホームページから LINE予約 / WEB予約 が可能です

コラム

2025.10.30

形成外科手術

【深刻化する問題】「過剰脱脂」がクマ治療全体に与える衝撃:手術のイメージを守り、後悔しないための完全ガイド

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。 美容医療の進化に伴い、目の下の膨らみや影を解消する「クマ治療」は、もはや特別なものではなくなりました。中でも「脱脂手術」は、比較的シンプルで効果が高いことから広く普及し、若年層を中心に人気を博しています。 しかし近年、この脱脂手術をめぐる深刻な問題がSNSを賑わせています。それが、「過剰脱脂」です。脂肪を取りすぎて目元が不自然にへこんでしまうという失敗例が多数報告され、被害者の会のような動きも見られるほどです。 この過剰脱脂問題は、一部の医師の技術不足に留まらず、クマ治療全体、特に脱脂手術のイメージと人気に、壊滅的な影響を与えかねないという強い懸念が示されています。 本記事では、過剰脱脂がなぜ問題視され、クマ治療のイメージをどのように損なっているのかを解説するとともに、実際に他院で過剰脱脂の失敗を経験された患者様の修正症例を元に、適切な治療選択の重要性を深く掘り下げます。 (経結膜脱脂:下まぶたをめくり、あっかんべをした状態で結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を切除します。 料金:154,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等) 1. 脱脂手術の構造と失敗が生む負のイメージ 脱脂手術の基礎:シンプルさがもたらす普及 脱脂手術は、目の下を「アッカンベー」した際に現れる結膜の部分を切開し、そこからクマの原因である眼窩脂肪を取り除くという、極めてシンプルな手術です。眼窩脂肪は、主に内側・真ん中・外側のコンパートメントに分かれていると言われております。当院では、患者様のお目元の状態にあわせて、適切な量を適切な場所から取り除きます。 手術の手順がシンプルなため、大手クリニックを含め全国どこでも広く提供されており、美容の患者様にとって非常に身近な手術となっています。特に若年層など、脱脂だけで綺麗に仕上がるケースも多いため、「良い手術」として以前から行われてきました 。 物理的な失敗メカニズム しかし、このシンプルな手術には「取りすぎ」(過剰脱脂)と「取りなさすぎ」(再発)という、二つの大きなリスクが伴います。 過剰脱脂(取りすぎ)によるへこみと影の強調 眼科脂肪を取りすぎてしまうと、涙袋よりも下側がへこみ、日陰のような状態で影が暗く見えてしまいます。 このへこみは、元々あった茶クマ(色素沈着)や青クマ(筋肉が透ける)といった他の種類のクマと重なると、影によって暗さが強調され、余計に目元が暗く見えるという問題を引き起こします。 深刻な合併症:上まぶたのへこみ さらに深刻なのが、脱脂後に上まぶたのへこみが気になるケースが稀に発生することです。 クマの原因となる眼窩脂肪は、目玉を保護するために上下左右でカップ状に包んで繋がっています。下まぶたの脂肪を極端に取り除いてしまうと、特に中高年の方の場合、下側の支えがなくなることで目玉がわずかに下方向に沈んでしまうことがあります。その結果、上側のスペースに空間ができ、上まぶたの脂肪が奥に引っ込むように移動し、上まぶたのへこみとして現れてしまいます。 再発(取りなさすぎ)と修正の困難さ 逆に、脂肪を少ししか取らないドクターの場合、再発(ほとんど変わっていない状態)のリスクが高まります。術直後や短期間は、止血のために電気メスなどで焼いたことによる組織の萎縮や拘縮で引き締まって見えても、約3か月経って治癒が進むと、組織が柔らかくなり元に戻ってしまうことがあります。 一度傷ができた組織は拘縮反応により硬くなっているため、再手術で脂肪を「取りづらい」または「移動させづらい」という問題が生じ、修正の難易度が上がってしまいます。 治療のイメージと人気の低下 SNS上でこれらの「へこみすぎ」や「残りすぎ」といった失敗例が騒がれることで、「脱脂という手術自体がダメだ」という誤ったイメージが定着してしまうことが危惧されています 。 このネガティブなイメージは、脱脂だけでなく、クマ治療全体の市場(人気)を低下させ、「みんなクマ治療をしなくなってしまう」という結果を招く可能性が懸念されています。 また、修正困難だと他院で告げられた患者様は「もうどうしようもない」という絶望感に浸ってしまうこともあります。この心理的な負荷は大きく、見た目への不満が「悪いことをされた」という精神的な負のスパイラルに繋がりかねません。 2. 【修正症例解説】多回数の脱脂と上まぶたのへこみをどのように修正したか 当院に来院された患者様の中には、他院での過剰脱脂や不十分な手術により、修正を希望される方が多くいらっしゃいます。今回は、特に難易度の高い「上まぶたのへこみ」を伴う修正症例をご紹介します。 患者様の状況と主訴 ・患者様: 30代 女性 ・経緯: 地元のクリニックで既にクマ取りを3回実施。1回目では大きな変化がなく、2回目、3回目と繰り返し手術を受けた。 ・問題点: 3回目の手術後、へこみが気になるようになった。特に左目の上まぶたのへこみが深刻な主訴であった。また、目元の下側にはゴルゴライン沿いのへこみが目立ち、わずかながら脂肪の残り(もこっとした状態)も触れる状態であった。 この症例から推測されるのは、前のクリニックでの処置が方針として脂肪を「なるべく取らない」ものであったか、あるいは患者様の要望に応じようとした結果、過剰脱脂に至った可能性です。 当院での修正方針 この患者様への修正手術は、正式には「再切開を伴う脂肪注入」という形で行われました。修正の目的は以下の2点でした。 ①取り残しの確認と処理: 仮に脂肪が残っている状態で注入だけを行うと、残った部分が突出し、動いた時に目立ってしまうリスクがあります。そのため、結膜を切開して中を再度確認し、取り残しがないかをチェックしました。 ②へこみへの注入: へこみが目立つ下まぶたのゴルゴライン部分、そして特に難易度の高い左上まぶたに脂肪を注入して埋めていきます。 (クマ取り&脂肪注入:下まぶたをめくり、あっかんべをした状態で結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を切除します。大腿内側または腹部から脂肪を採取し、目の下/ゴルゴラインに注入しハリを出しシワの改善を行います。 料金:330,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等) 難易度の高い「上まぶたの注入」の工夫 修正手術において、最も難易度が高かったのが上まぶたへの注入です。 上まぶたは非常にデリケートな部位であり、注入する際には細心の注意が必要です。 ・注入層の選択: 注入は、皮下、あるいは眼輪筋の中、またはその下といった比較的浅い層に入れます。 ・注入量の制限: 量を入れすぎたり、深い層に入れすぎたりすると、目を開閉した時にしこりのように浮き出てしまうリスクがあります。そのため、この患者様も注入量は非常に控えめに抑えられました。 脂肪注入は、注入した脂肪が一部吸収されてしまうため、安全性を最優先し、「もし吸収されてへこみが戻るようなら、もう一度注入する」というニュアンスで、段階的に治療を進めることが最も安全とされています。 (脂肪注入:太腿、腹部、等から脂肪を吸引し、お顔(顔面/目の下/ゴルゴライン/おでこ/こめかみ)にコンデンスリッチまたはナノリッチに加工した脂肪を注入する手術です。 料金:154,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:内出血、腫れ、感染、凸凹、しこり、拘縮、引きつれ、神経障害等) 術後経過 術後1ヶ月の時点で、目元のへこみはかなりの改善が見られました。斜めから見た写真でも、術前に比べて著しい改善が確認できます。特に左目の上まぶたは、右に比べればまだわずかにへこみが残るものの、周囲から見て「へこんでいる」という印象は薄くなりました。 3. 失敗を避け、成功へと導くために 過剰脱脂の問題が騒がれている今だからこそ、患者様は治療のリスクを過剰に心配しすぎることなく 、適切な医師を選ぶことが重要です。 専門医の「引き出しの多さ」が鍵 難易度の高い修正症例に対応するためには、医師が多様な治療法の「引き出し」を持っていることが不可欠です。 ・脱脂だけでなく、脂肪を移動させるハムラ法、そして脂肪注入といった全ての治療法に対応できる専門性の高い医師であれば、患者様一人ひとりのクマの状態(適応)に合わせて最適な治療法を選択できます。 (表ハムラ:睫毛下を切開し、たるみの原因となっている脂肪を部分切除、移動させて、凹みのある個所に固定し直します。シワの原因となっている余剰皮膚も切除することで、シワの改善にも効果が期待できます。 料金:451,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等 裏ハムラ:睫毛下または結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を部分切除、移動させ、凹みのある個所に固定し直します。 料金:330,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等) ・「脱脂しかやらない」といった一つの手法しか提供できないドクターにかかると、その手法を無理に適用しようとしてしまい、結果として失敗のリスクを高めてしまいます 。 当院のように、クマ取りから脂肪注入、ハムラ法まで全てを実施し、難易度の高い修正にも対応できるクリニックであれば、万が一の場合も適切なフォローや修正が可能となります。 過剰脱脂は避けられるべき問題ですが、脱脂手術自体は決して欠陥手術ではありません。適切な適用を見極め、技術力の高い専門医を選ぶことが、理想的な目元への最短ルートとなるのです 。 詳しくはこちら:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/kuma.html ご予約や当院ホームページから LINE予約 / WEB予約 が可能です

こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。 美容医療の進化に伴い、目の下の膨らみや影を解消する「クマ治療」は、もはや特別なものではなくなりました。中でも「脱脂手術」は、比較的シンプルで効果が高いことから広く普及し、若年層を中心に人気を博しています。 しかし近年、この脱脂手術をめぐる深刻な問題がSNSを賑わせています。それが、「過剰脱脂」です。脂肪を取りすぎて目元が不自然にへこんでしまうという失敗例が多数報告され、被害者の会のような動きも見られるほどです。 この過剰脱脂問題は、一部の医師の技術不足に留まらず、クマ治療全体、特に脱脂手術のイメージと人気に、壊滅的な影響を与えかねないという強い懸念が示されています。 本記事では、過剰脱脂がなぜ問題視され、クマ治療のイメージをどのように損なっているのかを解説するとともに、実際に他院で過剰脱脂の失敗を経験された患者様の修正症例を元に、適切な治療選択の重要性を深く掘り下げます。 (経結膜脱脂:下まぶたをめくり、あっかんべをした状態で結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を切除します。 料金:154,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等) 1. 脱脂手術の構造と失敗が生む負のイメージ 脱脂手術の基礎:シンプルさがもたらす普及 脱脂手術は、目の下を「アッカンベー」した際に現れる結膜の部分を切開し、そこからクマの原因である眼窩脂肪を取り除くという、極めてシンプルな手術です。眼窩脂肪は、主に内側・真ん中・外側のコンパートメントに分かれていると言われております。当院では、患者様のお目元の状態にあわせて、適切な量を適切な場所から取り除きます。 手術の手順がシンプルなため、大手クリニックを含め全国どこでも広く提供されており、美容の患者様にとって非常に身近な手術となっています。特に若年層など、脱脂だけで綺麗に仕上がるケースも多いため、「良い手術」として以前から行われてきました 。 物理的な失敗メカニズム しかし、このシンプルな手術には「取りすぎ」(過剰脱脂)と「取りなさすぎ」(再発)という、二つの大きなリスクが伴います。 過剰脱脂(取りすぎ)によるへこみと影の強調 眼科脂肪を取りすぎてしまうと、涙袋よりも下側がへこみ、日陰のような状態で影が暗く見えてしまいます。 このへこみは、元々あった茶クマ(色素沈着)や青クマ(筋肉が透ける)といった他の種類のクマと重なると、影によって暗さが強調され、余計に目元が暗く見えるという問題を引き起こします。 深刻な合併症:上まぶたのへこみ さらに深刻なのが、脱脂後に上まぶたのへこみが気になるケースが稀に発生することです。 クマの原因となる眼窩脂肪は、目玉を保護するために上下左右でカップ状に包んで繋がっています。下まぶたの脂肪を極端に取り除いてしまうと、特に中高年の方の場合、下側の支えがなくなることで目玉がわずかに下方向に沈んでしまうことがあります。その結果、上側のスペースに空間ができ、上まぶたの脂肪が奥に引っ込むように移動し、上まぶたのへこみとして現れてしまいます。 再発(取りなさすぎ)と修正の困難さ 逆に、脂肪を少ししか取らないドクターの場合、再発(ほとんど変わっていない状態)のリスクが高まります。術直後や短期間は、止血のために電気メスなどで焼いたことによる組織の萎縮や拘縮で引き締まって見えても、約3か月経って治癒が進むと、組織が柔らかくなり元に戻ってしまうことがあります。 一度傷ができた組織は拘縮反応により硬くなっているため、再手術で脂肪を「取りづらい」または「移動させづらい」という問題が生じ、修正の難易度が上がってしまいます。 治療のイメージと人気の低下 SNS上でこれらの「へこみすぎ」や「残りすぎ」といった失敗例が騒がれることで、「脱脂という手術自体がダメだ」という誤ったイメージが定着してしまうことが危惧されています 。 このネガティブなイメージは、脱脂だけでなく、クマ治療全体の市場(人気)を低下させ、「みんなクマ治療をしなくなってしまう」という結果を招く可能性が懸念されています。 また、修正困難だと他院で告げられた患者様は「もうどうしようもない」という絶望感に浸ってしまうこともあります。この心理的な負荷は大きく、見た目への不満が「悪いことをされた」という精神的な負のスパイラルに繋がりかねません。 2. 【修正症例解説】多回数の脱脂と上まぶたのへこみをどのように修正したか 当院に来院された患者様の中には、他院での過剰脱脂や不十分な手術により、修正を希望される方が多くいらっしゃいます。今回は、特に難易度の高い「上まぶたのへこみ」を伴う修正症例をご紹介します。 患者様の状況と主訴 ・患者様: 30代 女性 ・経緯: 地元のクリニックで既にクマ取りを3回実施。1回目では大きな変化がなく、2回目、3回目と繰り返し手術を受けた。 ・問題点: 3回目の手術後、へこみが気になるようになった。特に左目の上まぶたのへこみが深刻な主訴であった。また、目元の下側にはゴルゴライン沿いのへこみが目立ち、わずかながら脂肪の残り(もこっとした状態)も触れる状態であった。 この症例から推測されるのは、前のクリニックでの処置が方針として脂肪を「なるべく取らない」ものであったか、あるいは患者様の要望に応じようとした結果、過剰脱脂に至った可能性です。 当院での修正方針 この患者様への修正手術は、正式には「再切開を伴う脂肪注入」という形で行われました。修正の目的は以下の2点でした。 ①取り残しの確認と処理: 仮に脂肪が残っている状態で注入だけを行うと、残った部分が突出し、動いた時に目立ってしまうリスクがあります。そのため、結膜を切開して中を再度確認し、取り残しがないかをチェックしました。 ②へこみへの注入: へこみが目立つ下まぶたのゴルゴライン部分、そして特に難易度の高い左上まぶたに脂肪を注入して埋めていきます。 (クマ取り&脂肪注入:下まぶたをめくり、あっかんべをした状態で結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を切除します。大腿内側または腹部から脂肪を採取し、目の下/ゴルゴラインに注入しハリを出しシワの改善を行います。 料金:330,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等) 難易度の高い「上まぶたの注入」の工夫 修正手術において、最も難易度が高かったのが上まぶたへの注入です。 上まぶたは非常にデリケートな部位であり、注入する際には細心の注意が必要です。 ・注入層の選択: 注入は、皮下、あるいは眼輪筋の中、またはその下といった比較的浅い層に入れます。 ・注入量の制限: 量を入れすぎたり、深い層に入れすぎたりすると、目を開閉した時にしこりのように浮き出てしまうリスクがあります。そのため、この患者様も注入量は非常に控えめに抑えられました。 脂肪注入は、注入した脂肪が一部吸収されてしまうため、安全性を最優先し、「もし吸収されてへこみが戻るようなら、もう一度注入する」というニュアンスで、段階的に治療を進めることが最も安全とされています。 (脂肪注入:太腿、腹部、等から脂肪を吸引し、お顔(顔面/目の下/ゴルゴライン/おでこ/こめかみ)にコンデンスリッチまたはナノリッチに加工した脂肪を注入する手術です。 料金:154,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:内出血、腫れ、感染、凸凹、しこり、拘縮、引きつれ、神経障害等) 術後経過 術後1ヶ月の時点で、目元のへこみはかなりの改善が見られました。斜めから見た写真でも、術前に比べて著しい改善が確認できます。特に左目の上まぶたは、右に比べればまだわずかにへこみが残るものの、周囲から見て「へこんでいる」という印象は薄くなりました。 3. 失敗を避け、成功へと導くために 過剰脱脂の問題が騒がれている今だからこそ、患者様は治療のリスクを過剰に心配しすぎることなく 、適切な医師を選ぶことが重要です。 専門医の「引き出しの多さ」が鍵 難易度の高い修正症例に対応するためには、医師が多様な治療法の「引き出し」を持っていることが不可欠です。 ・脱脂だけでなく、脂肪を移動させるハムラ法、そして脂肪注入といった全ての治療法に対応できる専門性の高い医師であれば、患者様一人ひとりのクマの状態(適応)に合わせて最適な治療法を選択できます。 (表ハムラ:睫毛下を切開し、たるみの原因となっている脂肪を部分切除、移動させて、凹みのある個所に固定し直します。シワの原因となっている余剰皮膚も切除することで、シワの改善にも効果が期待できます。 料金:451,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等 裏ハムラ:睫毛下または結膜を切開し、たるみの原因となっている脂肪を部分切除、移動させ、凹みのある個所に固定し直します。 料金:330,000円~※料金は変更となる可能性がございます リスク・副作用:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ、眼窩脂肪の取り残し、下斜筋の損傷 等) ・「脱脂しかやらない」といった一つの手法しか提供できないドクターにかかると、その手法を無理に適用しようとしてしまい、結果として失敗のリスクを高めてしまいます 。 当院のように、クマ取りから脂肪注入、ハムラ法まで全てを実施し、難易度の高い修正にも対応できるクリニックであれば、万が一の場合も適切なフォローや修正が可能となります。 過剰脱脂は避けられるべき問題ですが、脱脂手術自体は決して欠陥手術ではありません。適切な適用を見極め、技術力の高い専門医を選ぶことが、理想的な目元への最短ルートとなるのです 。 詳しくはこちら:https://www.ochanomizubiyou.com/surgery/kuma.html ご予約や当院ホームページから LINE予約 / WEB予約 が可能です

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