「美容医療の沼にハマっているみたい…」
高額な治療を何度も受け続けることに、終わりが見えないと感じている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、美容医療の中には、一度の施術で長期的な効果が期待でき、その後のメンテナンス回数を比較的少なく抑えられる選択肢も存在します。
今回は、メンテナンスコストを抑えながらも効果を長く持続させたいとお考えの方へ、具体的な美容医療の選択肢とそのポイントをご紹介します。
メンテナンス回数が少ない美容医療の考え方
一般的に、美容医療には定期的なメンテナンスが必要なものが多くあります。しかし、外科的アプローチによる施術の中には、一度の処置で大幅な改善が見込め、その後に追加の治療がほとんど不要、あるいは年間のメンテナンス頻度を大幅に抑えられるものも少なくありません。
もちろん、どのような施術においても「全くメンテナンス不要」ということはありませんが、費用対効果や長期的な視点で美容医療を検討する上で、今回は特に「一度の施術で高い満足度が得られ、その後の追加治療の頻度が少ない傾向にあるもの」に焦点を当ててご紹介します。
長期的な効果が期待できる外科的アプローチ
シリコンプロテーゼ(豊胸術)
バストのボリュームアップを目的としたシリコンプロテーゼ(人工乳腺インプラントと呼ばれることもあります)は、持続性の高さが特徴です。
シリコンプロテーゼは、一度挿入すると10年〜20年程度は効果の持続が期待できます。個人差はありますが、多くの方が一度の施術で長期的な満足を得られています。
しかし、長期間経過すると、約10%の方に被膜拘縮(プロテーゼ周囲に形成される被膜が硬くなる状態)が見られることもあります。その場合は入れ替えを検討することもありますが、必ずしも全員が必要となるわけではありません。中には30年〜40年と長く挿入したままで、特に気にならないという方もいらっしゃいます。
また、体重の変化、特に急激な痩身によってプロテーゼの輪郭が目立つようになる場合もあります。こうしたケースでは入れ替えを行うこともありますが、症状が気にならなければそのままで問題ない場合も多いでしょう。
術後1ヶ月程度の安静期間は必要ですが、その後の追加の治療は、多くの場合において不要となる可能性が高いと言えます。
フェイスリフト
顔のたるみ治療において、フェイスリフトは特に優れた効果を発揮します。
HIFU(高密度焦点式超音波治療)や高周波治療など、非外科的なたるみ治療も有効な選択肢ですが、進行したたるみに対しては、外科的なフェイスリフトの方がより大きな変化と長期的な持続が期待できます。これらの治療を繰り返し行うよりも、一度フェイスリフトを行うことで、一気に若々しい印象を取り戻せる可能性があります。
フェイスリフトも、施術後は半年〜1年おきにHIFUや高周波治療などのメンテナンスを組み合わせることで、さらに長く効果を持続させることが期待できます。全くのメンテナンスフリーというわけではありませんが、毎年数回行う一般的なたるみ治療と比較すると、一度の外科的治療で得られる変化の大きさと、その後のメンテナンス頻度を抑えられる点が大きなメリットです。
ダウンタイムは1〜2週間程度で、その間はフェイスバンドの装着などが必要となります。
脂肪吸引
体や顔の脂肪吸引も、一度の施術で長期的なボディラインの改善が期待できる施術です。
脂肪吸引は、比較的若い方のほうがより長期的な効果を実感しやすい傾向にあります。50代、60代で皮膚のたるみが見られる方に広範囲な脂肪吸引を行うと、かえって皮膚のたるみが目立つことがあります。そのため、体の脂肪吸引であれば、少し脂肪を残す程度に留める、あるいは顔の脂肪吸引であれば、フェイスリフトと同時に行うことで、たるみを予防しながら施術を進めるのが望ましいでしょう。もし顔の脂肪吸引後にフェイスリフトを検討される場合、手術の難易度が上がる可能性があるため、できるだけ同時に行うことをおすすめします。
脂肪吸引は、一度脂肪細胞を取り除けば、その部位の脂肪細胞は物理的に減少するため、半永久的な効果が期待できます。ただし、残った脂肪細胞が肥大化したり、他の部位の脂肪が増えたりすることはあるため、全く太らないわけではありません。また、脂肪吸引は「痩身」を目的とするものではなく、「ボディラインを整える」ことが主な目的です。過度な吸引は皮膚の凹凸やたるみを引き起こす可能性があります。
術後3ヶ月〜半年間は、インディバ(高周波温熱機器を用いたエステティックトリートメント)などで拘縮を和らげるケアを定期的に行うことが推奨されますが、それ以外に継続的な追加治療は基本的に不要です。
クマ治療
目の下のクマは疲れた印象を与えがちですが、その治療においても外科的アプローチは大きな効果を発揮します。
目の下のクマ治療では、ヒアルロン酸注入やHIFUなどの非外科的治療も選択肢の一つですが、特に重度なクマや複合的な要因によるクマの場合、外科的な治療がより効果的であり、大きな変化を実感できる可能性があります。軽度なクマであれば非外科的治療で対応できる場合もありますが、皮膚が薄くたるみが進行しているようなヘビーなクマの場合、非外科的な治療を繰り返すよりも、一度外科的治療で根本から改善を図った方が良い結果を得られることが多いでしょう。
当院では、脱脂(目の下の脂肪を取り除く手術)やハムラ法(目の下の脂肪を再配置する手術)といった外科的なクマ治療を提供しています。これらの施術で、一度でかなりの改善が見込めます。
もちろん、クマの種類によっては、術後にヒアルロン酸注入を加えて凹みを調整したり、タイトニング系の治療を組み合わせたりすることで、より洗練された仕上がりを目指すことも可能です。また、色素沈着性のクマの方にはハイドロキノンクリームなどの外用薬や内服薬が必要となる場合もありますが、外科的治療はクマの根本的な原因を解決し、長期的な効果を期待できる選択肢と言えるでしょう。
メンテナンスを賢く取り入れて効果を長持ちさせる
今回ご紹介した外科的な美容医療は、一度の施術で大きな変化を実感でき、その後のメンテナンス回数を比較的少なく抑えられる傾向にあります。
しかし、「全くメンテナンスが不要」というわけではありません。例えば、フェイスリフト後もたるみの進行を緩やかにするためにHIFUなどの施術を年1〜2回取り入れたり、脂肪吸引後も食生活や運動習慣に気をつけたりと、ご自身の状態に合わせたケアを続けることが、せっかく行った施術の効果をより長く持続させるために重要です。
非外科的治療と比較して、外科的治療は一度あたりの身体的負担は大きいかもしれません。しかし、その分、一度で得られる変化量も大きく、トータルで見たときに満足度が高い、あるいはメンテナンスにかかる時間や費用を抑えられるというメリットがあります。
お茶の水美容形成クリニックでは、患者様一人ひとりのライフスタイルやご希望に合わせて、美容医療の選択肢をご提案いたします。無理なく、賢く美しさを維持していきたいとお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
料金
記事でご紹介した施術の料金です(顔の脂肪吸引は1部位、クマ取りは両目の価格)。
表示価格に含まれる費用:局所麻酔代、お薬代
※診察料、吉井健吾執刀代(77,000円)、静脈麻酔代は別途かかります。フェイスリフトは、フェイスバンド代(5,500円)・採血代(11,000円)も別途必要です。
| 施術内容 | 通常 | モニター |
|---|---|---|
| シリコン豊胸 | 770,000円 | 528,000円 |
| フェイスリフト(術式により異なります) | 550,000円〜 | 495,000円〜 |
| 脂肪吸引(顔・1部位) | 220,000円 | 165,000円 |
| 目の下のクマ取り(経結膜脱脂術・両目) | 275,000円 | 部分 231,000円/全顔 176,000円 |
| 裏ハムラ | 495,000円 | 部分 440,000円/全顔 385,000円 |
※表示価格は税込です。他の術式・部位や最新の料金は、下記の料金ページをご確認ください。
外科・手術の料金
リスク・副作用
- シリコン豊胸:出血、腫れ、感染、拘縮・ひきつれ、左右差、瘢痕・色素沈着、乳房の知覚低下・過敏、インプラントの破損、喫煙による合併症リスクの上昇など
- フェイスリフト:出血、腫れ、感染、傷跡、瘢痕、顔面神経麻痺、顔面の知覚鈍麻、たるみの後戻りなど
- 脂肪吸引(顔):左右差、凸凹、拘縮、引きつれ、感染、血管損傷や血管塞栓など
- 目の下のクマ取り(経結膜脱脂術):腫れ、内出血、感染、眼窩脂肪の取りすぎ・取り残し、下斜筋の損傷など
- 裏ハムラ:腫れ、内出血、感染、下眼瞼の外反、眼窩脂肪の取りすぎ・取り残し、下斜筋の損傷など
※本記事の施術は自由診療(保険適用外)です。効果には個人差があり、
すべての方に同じ結果を保証するものではありません。
リスク・副作用や費用の詳細は、医師の診察時に必ずご確認ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q. 今回ご紹介されている「メンテナンス回数を抑えられる美容医療」とは具体的にどのような治療がありますか?
A. 今回ご紹介している、一度の施術で長期的な効果が期待でき、その後のメンテナンス回数を比較的少なく抑えられる傾向にある美容医療は、主に外科的なアプローチによるものです。具体的には以下の施術が挙げられます。
- シリコンプロテーゼ(豊胸術):一度の挿入で10年〜20年程度、個人差によってはそれ以上の長期的な効果が期待できます。
- フェイスリフト:顔のたるみに対し、非外科的治療よりも大きな変化と長期的な持続が期待できます。
- 脂肪吸引:一度脂肪細胞を取り除けば、その部位の脂肪細胞は物理的に減少するため、半永久的なボディラインの改善が期待できます。
- クマ治療(脱脂・ハムラ法など):特に重度なクマに対し、根本的な原因にアプローチし、長期的な効果が期待できます。
これらの施術は、一度の施術で得られる変化量が大きく、長期的な視点で見た場合にメンテナンスにかかる時間や費用を抑えられる可能性があります。
Q. 外科的な美容医療を受ければ、その後は全くメンテナンスが不要になるのでしょうか?
A. 外科的な美容医療は、一度の施術で高い満足度が得られ、その後の追加治療の頻度を抑えられる傾向にありますが、「全くメンテナンスが不要」というわけではありません。施術の種類や患者様の状態にもよりますが、効果をより長く持続させるためには、ケアを続けることが大切です。
- フェイスリフト後:たるみの進行を緩やかにするために、HIFUなどの非外科的治療を年1〜2回取り入れることが推奨される場合があります。
- 脂肪吸引後:術後3ヶ月〜半年間は、インディバなどのケアで拘縮を和らげることが望ましいでしょう。また、その後の体重管理や食生活、運動習慣に気を配ることも大切です。
- クマ治療後:クマの種類によっては、凹みの調整のためのヒアルロン酸注入や、色素沈着に対する外用薬・内服薬が必要となるケースもあります。
当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせたケアやメンテナンスプランをご提案いたします。
Q. 外科的治療は非外科的治療に比べて費用が高額なイメージがありますが、どのようなメリットがありますか?
A. 外科的治療は、一度あたりの費用が非外科的治療よりも高額に感じられるかもしれません。しかし、長期的な視点で考えると、以下のようなメリットがあります。
- 大きな変化と高い満足度:非外科的治療では対応が難しい進行した症状に対しても、一度で大幅な改善と大きな変化が期待でき、高い満足度につながりやすい傾向にあります。
- メンテナンス頻度の削減:一度の施術で長期的な効果が見込めるため、その後の定期的なメンテナンスの頻度や回数を大幅に減らせる可能性があります。
- トータルでの費用対効果:非外科的治療を繰り返し行う場合の総額や、それに伴う時間的なコストと比較すると、長期的に見て費用対効果が高い選択肢となることもあります。
美容医療の選択は、患者様のご希望やライフスタイル、費用に対する考え方によって異なります。当院では、患者様に合った選択肢を一緒に検討させていただきます。
Q. 年齢を重ねていても、今回ご紹介された外科的治療は受けられますか?
A. はい、年齢を重ねている方でも今回ご紹介した外科的治療を受けていただけるケースは多くあります。しかし、施術の種類や患者様の皮膚の状態、たるみの程度などによって適応が異なる場合があります。
例えば、脂肪吸引においては、比較的若い方のほうがより長期的な効果を実感しやすい傾向にあります。50代、60代で皮膚のたるみが見られる方に広範囲な脂肪吸引を行うと、かえって皮膚のたるみが目立つことがあるため、施術範囲を調整したり、フェイスリフトと同時に行うなど、たるみを考慮したアプローチが望ましいでしょう。
大切なのは、患者様お一人おひとりの肌質や骨格、ご希望を丁寧に診察し、どのような治療が最も効果的で安全かを見極めることです。カウンセリングを通じて、ご自身の状態に合わせた治療計画をご相談ください。
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監修医
吉井 健吾(統括医師)/日本形成外科学会 会員 頭蓋顎顔面外科学会 会員 マイクロサージャリー学会 会員
東京大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院形成外科に入局。特に目の下のクマ治療については全国有数の症例数を誇り、年間平均600件執刀しています。その他、フェイスリフト、豊胸手術をはじめとした美容外科、注入やレーザー治療などの美容皮膚科も幅広く担当しています。
