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ボトックスで後悔しないために|副作用・打ってはいけない場所を医師が解説

美容医療において、世界中で広く行われているボトックス(ボツリヌス)治療ですが、一方で「表情が不自然になった」「打つ前の方が良かった」といった後悔の声も少なくありません。

ボトックスは非常に優れた治療ですが、効果が高いぶん、注入量や部位の選定には医師の高度な技術と深い知識が求められます。

本記事では、ボトックス治療で失敗しやすい部位や、カウンセリング前に必ず知っておくべきリスク・禁忌に加え、万が一効果が強く出すぎてしまった場合の修正治療である「オビソート」まで、医療広告ガイドラインを遵守しながら分かりやすく解説します。

1. ボツリヌス治療の仕組みと製剤の安全性について

ボトックス治療は、筋肉の動きを弱めて表情ジワを浅くしたり、汗を止めたりする効果が期待できる治療です。

しかし、不適切な製剤の使用や過剰な投与により、眼瞼下垂(まぶたが下がる)、複視、嚥下障害、呂律が回らなくなるといった「ボツリヌス症」を引き起こすリスクがあります。過去には海外で、製造元が不明瞭な製剤を使用したことによる健康被害の事例も報告されています。

そのため、厚生労働省の承認を受けた製剤や、長年の実績があり安全性の高い製剤(ドイツ製のゼオミン、韓国製のニューロノックスやコアトックスなど)を使用しているクリニックを選ぶことが重要です。

2. 要注意!ボトックスで失敗しやすい・打ってはいけない部位

ボトックスは打つ部位によって、不自然な表情を引き起こすリスクがあります。特に注意が必要な部位をご紹介します。

① 口周り

口周りは細かく薄い筋肉が複雑に走っているため、薬液が少し流れただけでも効きすぎてしまうことがあります。口角を下げる筋肉(口角下制筋)や、人中(鼻の下)に少量を打つ施術もありますが、誤って他の筋肉に作用してしまうと、口が不自然に動いたり、ストローで飲み物が吸いにくくなったりするリスクがあります。

② ほうれい線・マリオネットライン

ほうれい線や口横のマリオネットラインは、皮膚のたるみが原因でできることが多く、筋肉の動きを抑えるボトックスの適応ではありません。これらの部位に打つと、うまく笑えなくなる可能性があります。シワの改善には、ヒアルロン酸注入や糸リフトなど別のアプローチが適しています。

③ おでこ(額)

おでこのシワ治療としてボトックスを打つ場合は注意が必要です。まぶたを開けづらい(眼瞼下垂の傾向がある)方は、無意識におでこの筋肉を使ってまぶたを上げています。このような方におでこへボトックスを打つと、まぶたを上げる代償行動ができなくなり、目が重く開けにくくなってしまいます。この場合は、まず眼瞼下垂の治療を優先することが推奨されます。

④ 上まぶた

上まぶたの極めて浅い部分に打つこともありますが、薬液が深く浸透し、目を挙げる筋肉(上眼瞼挙筋)に作用してしまうと、目が開かなくなるリスクがあるため、基本的には積極的に打つ部位ではありません。

3. 【重要】医薬品副作用被害救済制度と適応外使用について

厚生労働省が承認しているアラガン社の「ボトックスビスタ」は、厳しい審査を通過した安全性の高い製剤です。万が一、適正な使用によって重大な副作用が生じた場合、国の「医薬品副作用被害救済制度」を利用できる可能性があります。

しかし、ここで重大な注意点があります。ボトックスビスタの添付文書上で適用が認められている部位は、「眉間」と「目尻」の2箇所のみです。

おでこやエラ、口周りなど、それ以外の部位への注射は「適応外使用」となり、万が一トラブルが起きてもこの救済制度の対象外となります。治療を受ける際は、この点を十分に理解しておく必要があります。

4. 万が一効きすぎた場合の治療:オビソート(ボトックス修正)

ボトックスの効果を完全に消し去る即効性のあるリバース薬(解毒剤)はありませんが、効きすぎてしまった筋肉の動きを一時的に緩和・サポートする修正治療として、当院では「オビソート(アセチルコリン塩化物注入)」を行っております。

オビソートは、ボツリヌストキシン注射の効果が強く出すぎた部位に、神経伝達物質であるアセチルコリン塩化物を注入する治療です。神経伝達を一時的に補うことで、ボトックスによる筋肉の麻痺を和らげ、まぶたの重み、眉の吊り上がり、口元の非対称などの症状を早期に改善・修正します。

⚠️ オビソートに関する重要な注意点・リスク

オビソートは大変有効な修正手段ですが、薬剤が体内ですぐに分解されるため、効果の持続時間が短い(数日〜1週間程度で効果が薄れる)という特徴があります。

そのため、ボトックスの効果が自然に減退するまでの間、症状に応じて複数回の注入が必要となる場合があります。また、効果には個人差があります。

【その他のリスク・副作用】:内出血、疼痛、注入部の感染、アレルギー反応、一時的な赤みや腫れ。

5. お茶の水美容形成クリニックの施術・料金表

当院では、カウンセリングから注入、万が一の修正フォローまで、解剖学の知識を熟知した専門医が誠実に対応いたします。

施術メニュー / 部位 料金(税込)
アラガン社ボトックスビスタ®(眉間) ¥16,500
アラガン社ボトックスビスタ®(目尻) ¥16,500
アラガン社ボトックスビスタ®(額・おでこ) ¥22,000
アラガン社ボトックスビスタ®(エラ・小顔) ¥33,000
アラガン社ボトックスビスタ®(口角 / 人中) ¥16,500
韓国製製剤(眉間・目尻・口角など各1箇所) ¥8,800
韓国製製剤(額・おでこ) ¥11,000
韓国製製剤(エラ・小顔) ¥16,500
オビソート(当院施術) ¥5,500
オビソート(他院施術) ¥22,000

※上記料金はすべて税込価格です。価格および薬剤の種類は予告なく変更となる可能性がございます。最新の料金表は当院サービスページをご確認ください。

🔗 関連リンク

当院のボトックス治療のこだわり、オビソートによる修正の詳細情報は「ボトックス注入・治療専門サービスページ」をご覧ください。

まとめ:後悔しないために信頼できる医師の診断を

ボトックス治療は手軽な印象がある一方で、打ち方や部位、製剤選びを間違えると不自然な表情になるなどのリスクが伴います。万が一の際にはオビソートなどの修正治療という選択肢もありますが、持続期間が短いなどの制限もあります。

後悔しないためには、ご自身の顔の筋肉の動きやたるみの状態を正しく診断し、メリットだけでなくリスクや適応外使用、さらには失敗した際のリカバリー方法(オビソート等)についても丁寧に説明してくれる医師のもとで治療を受けることが大切です。

🎥 解説動画をチェック

当院の症例写真

  • 施術内容
    ヒアルロン酸を含む毛髪用の注入治療(ヘアフィラー)です。2週間に1回のペースで1クール行い、1か月後の経過です。
    ※治療後のお写真は患者様ご自身の撮影のため、撮影条件が異なります。
    費用目安
    ヘアフィラー:
    1回 55,000円(税込)/4回コース 176,000円(税込)
    リスク・副作用
    注入部の痛み、赤み、腫れ、内出血、感染、アレルギー等
    もっと見る
    閉じる
  • 施術内容
    口角にボトックスを注射しました。
    費用目安
    ボトックス(アラガン・ボトックスビスタ):
    お顔の表情ジワ1箇所 22,000円(税込)/追加2部位目以降 16,500円(税込)
    リスク・副作用
    内出血、腫れ、痛み、頭痛、左右差、表情の違和感、アレルギー等
    もっと見る
    閉じる
  • 施術内容
    口角、フェイスライン〜首にボトックスを注射しました(ボトックスリフト)。
    費用目安
    ボトックスリフト(アラガン・ボトックスビスタ):
    44,000円(税込)
    リスク・副作用
    内出血、腫れ、痛み、頭痛、左右差、表情の違和感、アレルギー等
    もっと見る
    閉じる
  • 施術内容
    口角にボトックスを注射しました。同じように笑顔を作った際、治療後は少しの動きで口角が上がっています。
    費用目安
    ボトックス(アラガン・ボトックスビスタ):
    お顔の表情ジワ1箇所 22,000円(税込)/追加2部位目以降 16,500円(税込)
    リスク・副作用
    内出血、腫れ、痛み、頭痛、左右差、表情の違和感、アレルギー等
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日付: 2026年6月8日  カテゴリ:形成外科手術, 美容コラム

監修医師

吉井 健吾
統括医師
経歴
2008年 灘高校 卒業
2010年 東京大学理科三類 入学
2016年 東京大学医学部医学科 卒業
2016~18年 佐久市立国保浅間総合病院初期研修医
2018年 東京大学医学部附属病院 形成外科 入局
2018年 埼玉医科大学国際医療センター 形成外科/再建外科 助教
2018~20年 東京大学医学部附属病院 形成外科 特任臨床医
2021年4~6月 新松戸中央総合病院 形成外科
2021年7月~ 東京大学医学部附属病院 形成外科 特任臨床医
2021年7月~2022年3月 帝京大学大学医学部付属溝口病院 形成外科 助教
資格・所属
日本形成外科学会 会員
頭蓋顎顔面外科学会 会員
マイクロサージャリー学会 会員
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