こんにちは!お茶の水美容形成クリニックでございます。
「豊胸手術って、実際どんなことをするの?」「痛そうだけど、安全面は大丈夫?」
このような疑問をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。今回は、シリコンインプラントによる豊胸手術の具体的な手順と、手術で重視している安全対策について、当院統括医師の吉井健吾医師が分かりやすく解説いたします。手術のイメージを掴みづらいと感じていた方も、安心して読み進めていただけるはずです。
この記事のポイント
- 手術は「局所麻酔 → 剥離 → インプラント挿入 → 閉創 → 固定」の流れで進みます
- 安全のために繰り返し確認するのは、インプラントを入れる「正しい層」に入っているかどうか
- 麻酔液は薄めて使い、血中濃度が上がりすぎないよう管理しています
シリコン豊胸手術の具体的な手順
手術の流れ
| 1. 局所麻酔 | 切開部から大胸筋に到達する「入り口」に、広範囲に丁寧に麻酔をします |
|---|---|
| 2. 切開・層の確認 | インプラントを入れる「正しい層」に入っているかを確認します |
| 3. Tumescent液・剥離 | 薄めた麻酔液を注入しながら、剥離棒で広範囲に剥離します |
| 4. 器具での剥離・確認 | 骨の下端まで剥離し、抵抗となる筋が残っていないかを確認します |
| 5. インプラント挿入 | ケラーファンネルという器具でインプラントを挿入します |
| 6. 閉創・術後確認 | 皮下組織と皮膚を縫合し、形や痛みを患者様と一緒に確認します |
| 7. 術後固定 | バストバンドで固定し、抜糸(1週間後)まで装着します |
1. 局所麻酔の実施
手術はまず、局所麻酔から始まります。特に、皮膚を切開し、皮下組織を剥離して大胸筋に到達する「入り口」の部分は、患者様が痛みを感じやすい箇所とされています。そのため、この部分に広範囲にわたって丁寧に麻酔を行い、患者様の不快感をできるだけ抑えるよう配慮しています。
2. 手術開始と「正しい層」の確認
麻酔が効いたことを確認し、手術を開始します。まず皮膚と皮下組織を切開しますが、ここで重要なのが、インプラントを挿入する「正しい層」に入っているかの確認です。正しい層であれば、指でもスムーズに剥離できるほどであり、出血も少ないのが特徴です。この初期段階での正確性が、手術全体を大きく左右します。
3. 追加麻酔(Tumescent液)の注入と剥離の進行
ある程度の剥離が進んだら、「Tumescent(チュメセント)液」と呼ばれる薄められた麻酔液を注入します。これは、麻酔薬の血中濃度が過度に高まり、患者様に危険な状態が生じるのを防ぐため、生理食塩水などで希釈した麻酔液です。
このTumescent液が正しい層に入っていることを確認しながら、金属製の剥離棒を用いて広範囲に剥離を進めます。正しい層であれば、剥離棒はするすると抵抗なく進む感触があり、出血も少ないです。
4. 剥離器具による徹底した剥離
さらに器具を使って、より広範囲にわたる剥離を行います。この際、「メリメリ」という音が聞こえることがあり、これは骨の下端までしっかりと剥離が進んでいる証拠です。その後、「腸ベラ」という器具で最終確認を行います。
もしこの時点でインプラント挿入時に抵抗となる筋が残っていれば、それを押し切るように剥離を進めます。術後の自然な仕上がりやトラブル防止に直結する重要な工程です。
5. インプラントの挿入
剥離が完了し、インプラントのためのスペースが確保されたら、「ケラーファンネル」という、生クリームを押し出すような器具を使ってインプラントを挿入します。ここでも、再度「インプラントが入る正しい層であるか」を確認します。挿入後、形が自然で希望に近いサイズになっているかを入念に確認します。
6. 閉創と術後確認
インプラント挿入後、まず皮下組織を縫合し、次に皮膚の層を丁寧に閉じます。手術終了後、局所麻酔で意識のある患者様と一緒に、術野に溜まりがないか、バストの形がきれいか、痛みがないかなどを確認します。患者様ご自身も鏡で形をチェックできるため、安心して手術を終えられます。
7. 術後固定
最後に、「バストバンド」と呼ばれる専用のバンドでバストを固定します。特に下の方をしっかりめに締め、シャワー時を除いて1週間装着します。このバンドはインプラントの位置を安定させるためのもので、ダウンタイム中の大切なケアとして、1週間後に抜糸が行われるまで続けます。
-
シリコン豊胸のバストバンドはいつまで?固定の目安と術後の過ごし方
豊胸手術で重視している安全対策
1. 「正しい層」の確認と維持

手術全体を通して、繰り返し確認するのが「層を間違えていないか」という点です。インプラントを挿入する正しい層で剥離し、そこにインプラントを配置することが、合併症のリスクを抑え、自然な仕上がりを目指すために欠かせません。正しい層での手術は出血も少ないため、常にその兆候に注意を払っています。
2. 麻酔液の濃度管理
大量の麻酔液を使用する際、麻酔薬の血中濃度が過度に高まると患者様にとって危険な状態を招く可能性があります。そのため、生理食塩水などで希釈したTumescent液を用いることで、麻酔効果を維持しつつ、麻酔薬の血中濃度が上がりすぎるのを防いでいます。
3. 抵抗となる組織の十分な剥離

インプラントをスムーズに挿入し、術後にインプラントが不自然に感じられたり、しこりのようになったりするのを防ぐためには、挿入スペースとなる組織を十分に、かつ均一に剥離しておくことが重要です。剥離棒が抵抗なく動くことでこの状態を確認しており、術後の仕上がりにも大きく影響します。
まとめ
丁寧な手順の積み重ねが、安全と仕上がりにつながります
シリコン豊胸手術は、単にインプラントを挿入するだけでなく、細部にわたる丁寧な作業と、患者様の安全を第一に考えた手順を踏んで行っています。
豊胸手術をご検討中の方にとって、この記事が手術への理解を深め、安心して一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。吉井医師のYouTubeチャンネルでは、実際の施術の様子もご覧いただけます。
症例紹介
吉井医師が担当したシリコン豊胸の症例です。写真とあわせて施術内容・費用・リスクを記載しています。
-
30代 / 女性
- 施術内容
- 乳腺と脂肪組織の代わりに豊胸インプラント(バッグ)を挿入することでバストを大きくする手術です。
- 費用目安
- 451,000円~770,000円
- リスク・副作用
- 出血、腫れ、感染、拘縮・ひきつれ、左右差、瘢痕・色素沈着、乳房の知覚低下・過敏、インプラントの破損、喫煙による合併症リスクの上昇等
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30代 / 女性
- 施術内容
- 乳腺と脂肪組織の代わりに豊胸インプラント(バッグ)を挿入することでバストを大きくする手術です。
- 費用目安
- 451,000円~770,000円
- リスク・副作用
- 出血、腫れ、感染、拘縮・ひきつれ、左右差、瘢痕・色素沈着、乳房の知覚低下・過敏、インプラントの破損、喫煙による合併症リスクの上昇等
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