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近年、SNSを中心に「過剰脱脂」という言葉が広まり、目の下の脂肪吸引後のへこみや不自然な影に悩む方が増えています。しかし、その一方で、「過剰脱脂」の修正を謳う広告や、必ずしも適切ではない修正治療に関する情報も多く見受けられるようになりました。
お茶の水美容形成クリニックの吉井 健吾(統括医師)が、こうした現状を踏まえ、患者様が本当に適切な修正治療を選択できるよう、注意すべきポイントを詳しく解説します。
「過剰脱脂」を巡る現状と問題点
目の下の脂肪吸引(経結膜脱脂)によって脂肪を取りすぎてしまい、目の下が不自然にへこんでしまう状態を、俗に「過剰脱脂」と呼びます。SNSでは、このような状態になってしまった方々による被害の訴えが後を絶ちません。
「過剰脱脂」という言葉自体がキャッチーであるため、様々な情報発信に利用されやすい側面があります。本来、脂肪の取りすぎによるへこみは以前から知られていたことですが、近年では「過剰脱脂」という言葉が浸透したことで、過去の施術を今になって「私も過剰脱脂されたのでは」と心配される方も少なくありません。
吉井医師は、実際に修正相談にいらっしゃる方のうち、約8割はそれほど修正を必要としないケースであると指摘しています。つまり、「過剰脱脂」という言葉の浸透が、患者様の不安を煽り、「過剰な広告」や「過剰なマーケティング」に繋がりやすい状況が生まれているのです。
「過剰な修正」への注意喚起
さらに懸念されるのは、「過剰脱脂」に対する「過剰な修正」です。実際に修正が必要なケースは全体の半分以下であり、その多くは脂肪注入(自己の脂肪を採取し、へこんだ部分に注入してボリュームを出す施術)で十分に対応できることが多いと吉井医師は語ります。
しかし、中には、より複雑で高度な修正手術を提案するクリニックも存在します。例えば、真皮脂肪移植(皮膚の真皮組織と脂肪を一緒に採取し、へこんだ部分に移植する手術)や、バッカルファット移植(頬の深層にある脂肪塊を採取し、へこんだ部分に移植する手術)といった手法です。
- 真皮脂肪移植
- バッカルファット移植
これらの専門的な手術は、彫刻のように深くへこんでしまっている場合や、慢性的な痛み、複視(物が二重に見える)といった機能障害が生じているような非常に重度のケースにのみ適用が考慮されるものです。一般的なへこみに対して安易に行うべきではありません。このような手術は医師の技術力をアピールしやすい側面があるため、ブランディングのために提案されるケースも散見されます。
不必要な高度な手術は、患者様の身体的・金銭的負担を増やすだけでなく、効果には個人差があり、かえって予期せぬ結果につながる可能性も考慮する必要があります。
修正手術の症例写真における注意点
修正手術の症例写真を見る際にも、いくつか注意すべき点があります。
- 同一患者を様々な方向から撮影しているのみで、多くの患者の症例がない
- 術直後や術後間もない写真ばかりで、その後の経過が不明
- 光の当て方などで写真が加工・調整されている可能性がある
特に脂肪注入や真皮脂肪移植などの移植系の手術は、移植した脂肪が定着するまでに時間がかかります(安定するまでに約3ヶ月程度)。そのため、術後間もない時期の写真だけで効果を判断することは困難です。様々な症例があり、その後の長期的な経過が確認できるクリニックを選ぶことが重要です。
適切な修正を受けるために
過剰脱脂の修正を検討されている方は、以下の点を心がけましょう。
- 本当に修正が必要な状態なのか、まずは複数の医師の意見を聞く
- 提案された手術内容がご自身の状態に適切か、十分に説明を受ける
- 安易に流行やインパクトのある情報に流されない
- 高額な治療費が提示された場合、その費用が手術内容に適切かを慎重に検討する
当クリニックでは、患者様一人ひとりの状態を丁寧に診察し、本当に必要な治療のみを提案することを徹底しています。
過剰脱脂によるへこみが気になる方は、まずはご相談ください。
目の下の状態に関するお悩みはデリケートなものです。不安を煽る情報に惑わされず、ご自身にとって本当に適切な選択肢を見つけるため、ぜひお気軽に専門医にご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q. 「過剰脱脂」と診断されたのですが、本当に修正が必要なのでしょうか?
A. SNSを中心に「過剰脱脂」という言葉が広まり、ご自身の状態に不安を感じる方が増えています。しかし、お茶の水美容形成クリニックの吉井 健吾(統括医師)は、実際に修正相談にいらっしゃる方の約8割はそれほど修正を必要としないケースであると指摘しています。
「過剰脱脂」という言葉の浸透が、患者様の不安を煽り、「過剰な広告」や「過剰なマーケティング」に繋がりやすい状況も考えられます。ご自身の状態が本当に修正を必要とするのか、まずは複数の医師の意見を聞くことをお勧めいたします。
Q. 目の下の「過剰脱脂」修正にはどのような治療法がありますか?また、どのような場合に適用されますか?
A. 目の下のへこみの修正治療には、主に以下の方法が挙げられます。
- 脂肪注入:ご自身の脂肪を採取し、へこんだ部分に注入してボリュームを出す施術です。多くの場合、この治療法で十分に対応できると考えられています。
- 真皮脂肪移植:皮膚の真皮組織と脂肪を一緒に採取し、へこんだ部分に移植する手術です。
- バッカルファット移植:頬の深層にある脂肪塊を採取し、へこんだ部分に移植する手術です。
真皮脂肪移植やバッカルファット移植のような専門的な手術は、彫刻のように深くへこんでしまっている場合や、慢性的な痛み、複視(物が二重に見える)といった機能障害が生じているような非常に重度のケースにのみ適用が考慮されるものです。一般的なへこみに対して安易に行うべきではありません。不必要な高度な手術は、患者様の身体的・金銭的負担を増やすだけでなく、効果には個人差があり、かえって予期せぬ結果につながる可能性も考慮する必要があります。
Q. 修正治療を検討する際、クリニックや症例写真選びで注意すべき点はありますか?
A. 修正治療を検討する際には、以下の点に注意することが重要です。
- 複数の医師の意見を聞く:本当に修正が必要な状態なのか、また提案された手術内容がご自身の状態に適切か、十分に説明を受けましょう。
- 症例写真の確認:以下の点に注意して症例写真を確認しましょう。
- 同一患者を様々な方向から撮影しているのみで、多くの患者の症例がない。
- 術直後や術後間もない写真ばかりで、その後の長期的な経過が不明。
- 光の当て方などで写真が加工・調整されている可能性がある。
移植系の手術は、移植した脂肪が定着するまでに時間がかかります(安定するまでに約3ヶ月程度)。そのため、術後間もない時期の写真だけで効果を判断することは難しいです。様々な症例があり、その後の長期的な経過が確認できるクリニックを選ぶことが望ましいです。
- 情報に流されない:安易に流行やインパクトのある情報に流されず、ご自身にとって適切な選択肢を見極めることが大切です。
- 費用について:高額な治療費が提示された場合、その費用が手術内容に適切かを慎重に検討しましょう。
Q. 修正治療を受けた後の効果はどれくらいで現れますか?
A. 脂肪注入や真皮脂肪移植などの移植系の手術は、移植した脂肪が定着するまでに時間がかかります。一般的に、移植された組織が安定するまでには約3ヶ月程度を目安としています。
そのため、術直後や術後間もない時期の写真だけで効果を判断することは困難であり、最終的な仕上がりを見るにはある程度の期間が必要となります。長期的な経過を伴う症例写真を確認し、担当医師から治療後の具体的な経過について十分に説明を受けることが重要です。効果には個人差があります。
